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臨床研究・治験計画情報の詳細情報です。

特定臨床研究
令和2年12月15日
令和6年5月23日
令和5年9月7日
多孔質ガラス膜ポンピング乳化デバイス(MicroMagic®)を用いて作成したリピオドール®とエピルビシン®のエマルションによる肝細胞がんに対する選択的肝動脈化学塞栓療法の評価
COMPARE
田中 利洋
奈良県立医科大学附属病院
肝細胞がん症例に対して、多孔質ガラス膜ポンピング乳化デバイス(MicroMagic®)を用いて作成したリピオドール®とエピルビシン®水溶液のエマルションを用いた選択的肝動脈化学塞栓療法(Transcatheter arterial chemoembolization:TACE)を施行し、治療部位における完全奏効(Complete Response:CR)が得られる割合を検証する。
4
肝細胞がん
研究終了
奈良県立医科大学臨床研究審査会
CRB5200002

総括報告書の概要

管理的事項

2024年03月14日

2 臨床研究結果の要約

2023年09月07日
45
/ 切除不能肝細胞癌50症例
腫瘍径10-50-mm (平均20,1mm)
腫瘍個数1-5個(平均1.3個)
50 cases of unresectable hepatocellular carcinoma
Tumor Diameter 10-50-mm (average 20.1-mm)
Tumor Number 1-5 (average 1.3)
/ 2021年1月4日 :登録開始
2021年1月20日:1症例目への初回治療
2023年6月15日:最終症例への初回治療
2023年9月7日 :最終症例の研究来院完了
January 4, 2021: Enrollment of study subjects begins
January 7, 2021: First TACE to the first patient
June 15, 2023: First TACE to final patient
September 7, 2023: Study visit for final patient completed
/ 重篤な疾病等の発生(本試験プロトコールで定義)は認めなかった。
発熱46.7%、疲労15.6%、倦怠感31.1%、食欲不振28.9%、悪心6.7%、嘔吐2.2%、腹痛37.8%。血清ALB低下52.3%、T-Bil上昇35.7%、ALT上昇72.1%、AST上昇73.3%、ALP上昇4.8%、PT-INR低下11.1%。
No serious AE was observed.
Fever 46.7%, fatigue 15.6%, malaise 31.1%, anorexia 28.9%, nausea 6.7%, vomiting 2.2%, abdominal pain 37.8%. serum ALB in 52.3%, T-Bil in 35.7%, ALT in 72.1%, AST in 73.3%, ALP in 4.8%, PT-INR in 11.1%.
/ ●主要評価項目
TACE 3ヶ月後のCR割合97.8%
●副次評価項目
TACE 1ヶ月後のCR割合97.8%
Primary endpoint
CR rate 97.8% at 3 months after TACE
Secondary endpoint
CR rate 97.8% at 1 month after TACE
/ 目的: 本研究は、多孔質ガラス膜ポンプを用いた超音波乳化吸引装置を用いた肝細胞癌に対する選択的化学塞栓療法(cTACE)の完全奏効(CR)率を評価することを目的とした。2021年1月から2023年6月にかけて、肝細胞癌患者(腫瘍径5cm以下、Child Pugh AまたはB)50人を登録し45人が評価できた。多孔質ガラス膜ポンプを用いて作成したエマルションを腫瘍の栄養血管に注入し、ゼラチンスポンジ粒子で塞栓した。1ヵ月後と3ヵ月後にCR率(mRECIST)と有害事象(CTCAE ver5.0)を評価した。その結果、本装置を用いた選択的cTACEは、従来の3ウェイポンプ法と同等の有害事象発生率で高いCR率97.8%を達成することが示唆された。 Objective: Evaluate CR rate in selective cTACE for hepatocellular carcinoma using a porous glass membrane pump. Study enrolled 50 patients and evaluated 45 patients (tumor diameter less than or equal to 5 cm, Child Pugh A or B) from January 2021 to June 2023. Emulsions, generated by the pump, were injected and embolized. Results indicate high CR of 97.8% rate with comparable adverse events to conventional pumping methods.
2024年05月23日
2024年10月31日
https://pubs.rsna.org/journal/radiology;https://karger.com/LIC;https://link.springer.com/journal/330;https://onlinelibrary.wiley.com/journal/1872034x

3 IPDシェアリング

/ No
/ None

管理的事項

研究の種別 特定臨床研究
届出日 令和6年3月14日
臨床研究実施計画番号 jRCTs052200095

1 特定臨床研究の実施体制に関する事項及び特定臨床研究を行う施設の構造設備に関する事項

(1)研究の名称

多孔質ガラス膜ポンピング乳化デバイス(MicroMagic®)を用いて作成したリピオドール®とエピルビシン®のエマルションによる肝細胞がんに対する選択的肝動脈化学塞栓療法の評価 Conventional TACE using menbrane pumping device on hepatocellular carcinoma treatment
COMPARE COMPARE

(2)研究責任医師(多施設共同研究の場合は、研究代表医師)に関する事項等

田中 利洋 Tanaka Toshihiro
/ 奈良県立医科大学附属病院 Nara Medical University Hospital
放射線・核医学科
634-8522
/ 奈良県橿原市四条町840番地 840 Shijo-cho Kashihara,Nara
0744-22-3051
totanaka@naramed-u.ac.jp
西尾福 英之 Nishiofuku Hideyuki
奈良県立医科大学附属病院 Nara Medical University Hospital
放射線・核医学科
634-8522
奈良県橿原市四条町840番地 840 Shijo-cho Kashihara,Nara
0744-29-8900
0744-24-1998
hmn@naramed-u.ac.jp
吉川 公彦
あり
令和2年10月30日
自施設に当該研究で必要な救急医療が整備されている

(3)研究責任医師以外の臨床研究に従事する者に関する事項

奈良県立医科大学附属病院
佐藤 健司
中央放射線部
奈良県立医科大学附属病院
太地 良佑
総合画像診断センター
奈良県立医科大学附属病院
前田 新作
放射線・核医学科
奈良県立医科大学附属病院
倉上 弘幸
臨床研究センター
南奈良総合医療センター
阪口 浩
放射線科
非該当

(4)多施設共同研究における研究責任医師に関する事項等

多施設共同研究の該当の有無 あり
/

穴井 洋

Anai Hiroshi

/

市立奈良病院

Nara City Hospital

放射線科

630-8305

奈良県 奈良市東紀寺町1丁目50-1

0742-24-1251

hi64anai@gmail.com

穴井 洋

市立奈良病院

放射線科

630-8305

奈良県 奈良市東紀寺町1丁目50-1

0742-24-1251

0742-22-2478

hi64anai@gmail.com

西尾  博至
あり
令和2年10月30日
自施設に当該研究で必要な救急医療が整備されている
/

正田 哲也

Masada Tetsuya

/

奈良県総合医療センター

Nara Prefecture General Medical Center

放射線科

630-8581

奈良県 奈良市七条西町2丁目897-5

0742-46-6001

t.masada.214@gmail.com

正田 哲也

奈良県総合医療センター

放射線科

630-8581

奈良県 奈良市七条西町2丁目897-5

0742-46-6001

t.masada.214@gmail.com

松山 武
あり
令和2年10月30日
自施設に当該研究で必要な救急医療が整備されている
/

末吉 智

Sueyoshi Satoshi

/

社会福祉法人恩賜財団 済生会中和病院

Saiseikai Chuwa Hospital

放射線科

633-0054

奈良県 桜井市大字阿部323

0744-43-5001

s.suekichi@nifty.com

末吉 智

社会福祉法人恩賜財団 済生会中和病院

放射線科

633-0054

奈良県 桜井市大字阿部323

0744-43-5001

0744-42-4430

s.suekichi@nifty.com

中島 祥介
あり
令和2年10月30日
自施設に当該研究で必要な救急医療が整備されている

2 特定臨床研究の目的及び内容並びにこれに用いる医薬品等の概要

(1)特定臨床研究の目的及び内容

肝細胞がん症例に対して、多孔質ガラス膜ポンピング乳化デバイス(MicroMagic®)を用いて作成したリピオドール®とエピルビシン®水溶液のエマルションを用いた選択的肝動脈化学塞栓療法(Transcatheter arterial chemoembolization:TACE)を施行し、治療部位における完全奏効(Complete Response:CR)が得られる割合を検証する。
4
実施計画の公表日
2024年11月30日
50
介入研究 Interventional
単一群 single arm study
非盲検 open(masking not used)
非対照 uncontrolled control
単群比較 single assignment
治療 treatment purpose
なし
なし
なし
1)組織学的あるいは臨床的に肝細胞がんと診断される
2)肝切除、肝移植、局所壊死療法(ラジオ波焼灼術など)の適応がない
3)造影CTまたはMRI(急速静注法)にて早期濃染を示す多血性の病変を有し、治療予定のがん結節を 栄養する区域、亜区域の肝動脈より、エピルビシン®とリピオドール®を投与後、多孔性ゼラチン粒にて塞栓する選択的cTACEを実施予定である。
4)治療予定のがん結節に対する治療歴がない
5)治療予定のがん結節が測定可能である。
6)治療予定のがん結節の最大径が5cm以下である
7)Eastern Cooperative Oncology Group (ECOG) Performance Status (PS)が0-1である
8)Child-Pugh分類がAまたはBである
9)主要臓器(骨髄、心、腎など)機能が十分保持され、登録前2週間以内の臨床検査で下記基準を満たす。
①血清総ビリルビン:3.0mg/dⅬ以下 ②血清AST/ALT:正常上限の5倍以下または250IU/L以下
10)年齢20歳以上
11)患者本人から文書による同意が得られている
1.Histologically or clinically diagnosed hepatocellular carcinoma
2. No indication for surgical resection, liver transplantation, or local ablation therapy
3. Hypervascular lesion showing enhancement in the early phase on CT or MRI with bolus contrast injection and possible to perform selective cTACE
4. No previous treatment for HCC nodules in which TACE is planned
5. Measurable HCC nodules in which TACE is planned
6. Maximum HCC nodule of 5cm or less in which TACE is planned
7. ECOG Performance Status 0-1
8. Child-Pugh A or B
9. Adequate organ function
a. T-Bil<=3.0 mg/dL
b. AST/ALT within 5 times of upper normal limit or 250 IU/L
10. Age of 20 years or over
11. Written informed consent
1)門脈腫瘍栓を認める
2)肝外転移を有する
3)治療予定のがん結節が肝細胞がんの破裂後である
4)治療予定のがん結節が明らかな肝外供血を有する
5)外科的胆道再建術あるいは内視鏡的胆管治療の既往がある
6)治療に反応しない中等量または大量の腹水、胸水を有する
7)治療に影響する高度の動脈-門脈シャントまたは動脈-静脈シャントがある
8)重篤なヨード造影剤アレルギーにより造影CT検査が困難である
9)本臨床試験に登録したことがある
10)下記に示す重篤な合併症を有する
 ア)治療にもかかわらずコントロール困難な心不全、狭心症、不整脈
 イ)発症後6ヵ月以内の心筋梗塞
 ウ)腎不全(透析患者またはeGFR30以下)
 エ)活動性の感染症(但し、ウイルス性肝炎を除く)
 オ)活動性の消化管出血
 カ)治療を要する活動性の重複がん
 キ)肝性脳症や重症の精神障害
11)妊婦・授乳中および妊娠の可能性または意思がある症例、または挙児を希望する
12)その他、医師が本試験を安全に実施するのに不適当と判断する
1.Tumor thrombosis in portal vein
2. Extrahepatic metastasis
3. Ruptured HCC nodules in which TACE is planned
4. Extrahepatic feeding arteries for HCC nodules in which TACE is planned
5. Prior surgical reconstruction or endoscopic treatment of the biliary tract
6. Clinically significant refractory ascites or pleural effusion
7. Severe arterio-portal or arterio-venous shunts in the liver
8. Allergy to contrast medium that precludes angiography
9. Previously registered patients in this study
10. Severe, active co-morbidity
a. Uncontrolled heart failure, angina or dysrhythmia
b. Myocardial infarction within 6 months
c. Renal failure (dialysis or eGFR<30)
d. Active infectious disease (except of viral hepatitis)
e. Active gastrointestinal bleeding
f. Another malignant disease with necessity of treatments
g. Hepatic coma or severe mental disturbance

11. Pregnancy, nursing women, or women of childbearing potential, and men who are sexually active and not willing or able to use medically acceptable forms of contraception
12. Not eligible because of safety issues judged by investigators
20歳 以上 20age old over
上限なし No limit
男性・女性 Both
下記に該当する場合、研究責任(分担)医師は研究薬の投与を中止する。
1)研究対象者からの試験参加の辞退の申し出や同意の撤回があった場合
2)登録後に適格性を満足しないことが判明した場合
3)3回以上のSplit TACE を実施した場合
4)施術時から観察期間中にかけて肝切除、肝移植、局所凝固療法の併用を行ったとき
5)施術時から観察期間中にかけて全身化学療法、動注化学療法、薬剤溶出性の球状塞栓物質を用いた Drug-Eluting Beads(DEB)-TACE を併用したとき
6)その他の理由により、医師が治療を中止することが適当と判断した場合

下記に該当する場合、研究代表医師は試験実施継続の可否を検討する
1)この試験機器の品質、安全性、有効性に関する重大な情報が得られたとき
2)研究対象者のリクルートが困難で予定症例の達成が困難であると判断されたとき
3)認定臨床研究審査委員会より、研究計画書等の変更の指示があり、これを受け入れることが困難と判断されたとき
4)その他の理由により、医師が治療を中止することが適当と判断した場合
肝細胞がん hepatocellular carcinoma
あり
当該医療機器を用いて調整した薬剤を投与 Injection of lipiodol / epirubicin emulsion formed by using the devise
治療予定のがん結節における3ヵ月後のCR割合 local complete response rate of treated lesion by selective TACE using an emulsification devise at 3 months after TACE
治療予定のがん結節における1ヵ月後のCR割合
有害事象発生割合
重篤な有害事象発生割合
local complete response rate of treated lesion at 1 month after TACE, Adverse events, serious adverse events

(2)特定臨床研究に用いる医薬品等の概要

医療機器
承認内
一般医療機器(クラスⅠ)
パイオラックスエマルジョンコネクタ
14B1X00016000027

3 特定臨床研究の実施状況の確認に関する事項

(1)監査の実施予定

あり

(2)特定臨床研究の進捗状況

実施計画の公表日

2021年01月20日

/

研究終了

Complete

/

4 特定臨床研究の対象者に健康被害が生じた場合の補償及び医療の提供に関する事項

あり
あり
賠償責任条項 医療費・医療手当
なし

5 特定臨床研究に用いる医薬品等の製造販売をし、又はしようとする医薬品等製造販売業者及びその特殊関係者の当該特定臨床研究に対する関与に関する事項等

(1)特定臨床研究に用いる医薬品等の医薬品等製造販売業者等からの研究資金等の提供等

(株)パイオラックスメディカルデバイス
あり
(株)パイオラックスメディカルデバイス PIOLAX MEDICAL DEVICES, INC.
非該当
あり
令和2年11月26日
なし
なし

(2)特定臨床研究に用いる医薬品等の医薬品等製造販売業者等以外からの研究資金等の提供

なし

6 審査意見業務を行う認定臨床研究審査委員会の名称等

奈良県立医科大学臨床研究審査会 Nara Medical University Certified Review Board
CRB5200002
奈良県 橿原市四条町840番地 840 Shijo-cho Kashihara, Nara
0744-29-8835
ethics_nara@naramed-u.ac.jp
承認

7 その他の事項

(1)特定臨床研究の対象者等への説明及び同意に関する事項

(2)他の臨床研究登録機関への登録

(3)特定臨床研究を実施するに当たって留意すべき事項

該当しない
なし none
なし
該当しない
該当しない
該当しない

(4)全体を通しての補足事項等

添付書類(実施計画届出時の添付書類)

設定されていません

設定されていません

添付書類(終了時(総括報告書の概要提出時)の添付書類)

04.研究計画書_ver4.1_202311月20日.pdf
COMPARE_説明文書.同意書_ver4.1.pdf
総括報告書.pdf

変更履歴

種別 公表日
終了 令和6年5月23日 (当画面) 変更内容
軽微変更 令和6年1月25日 詳細 変更内容
変更 令和6年1月9日 詳細 変更内容
変更 令和4年11月1日 詳細 変更内容
変更 令和4年8月16日 詳細 変更内容
届出外変更 令和4年6月7日 詳細 変更内容
軽微変更 令和4年6月7日 詳細 変更内容
変更 令和3年4月5日 詳細 変更内容
変更 令和3年3月1日 詳細 変更内容
新規登録 令和2年12月15日 詳細