未治療移植適応多発性骨髄腫患者を対象に、ボルテゾミブ・レナリドミド・デキサメタゾン併用(BLd:bortezomib・Lenalidomide・dexamethasone)療法を用いた寛解導入療法、末梢血幹細胞採取(PBSCH:Peripheral Blood Stem Cell Harvest)、自家末梢血幹細胞移植(PBSCT:Peripheral Blood Stem Cell Transplantation)、自家PBSCT後のダラツムマブ・レナリドミド・デキサメタゾン併用(DLd:daratumumab・lenalidomide・dexamethasone)療法を用いた地固め療法までの一連の治療の臨床効果と安全性を評価する。 | |||
2 | |||
実施計画の公表日 | |||
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2026年03月31日 | ||
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46 | ||
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介入研究 | Interventional | |
Study Design |
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単一群 | single arm study |
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非盲検 | open(masking not used) | |
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ヒストリカルコントロール | historical control | |
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単群比較 | single assignment | |
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治療 | treatment purpose | |
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なし | ||
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なし | ||
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なし | ||
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1)登録時の年齢が20歳以上69歳以下の症例 2)国際骨髄腫作業部会(IMWG:International Myeloma Working Group)の診断基準(2014年改訂)、すなわち、下記①及び②を満たす多発性骨髄腫の症例 ①骨髄中のクローナルな形質細胞≧10%、又は生検で証明された骨若しくは髄外の形質細胞腫 ②以下の骨髄腫診断事象のいずれか1つ以上 【骨髄腫診断事象】 ※形質細胞増殖疾患に起因すると考えられる臓器障害 ・高カルシウム血症:血清カルシウム値が施設基準値上限(ULN:Upper Limit of Normal)より1 mg/dLを超えて高い、又は˃ 11 mg/dL ・腎不全:クレアチニンクリアランス(Ccr(Cockroft & Ganldの式などからのCcr予測値でも可))˂40 mL/min又は血清クレアチニン˃2 mg/dL ・貧血:ヘモグロビン濃度が施設基準値下限(LLN:Lower Limit of Normal)より2 g/dLを超えて低下、又は˂10 g/dL ・骨病変:骨X線、CT,又はPET-CTにて1つ以上の溶骨性病変 ※以下の悪性腫瘍のバイオマーカーのいずれか1つ以上 ・骨髄の単クローン性形質細胞割合≧60% ・血清遊離軽鎖濃度比≧100 ・MRIで径5 mm以上の局所性骨病変が2つ以上 3)治療効果判定の指標となる測定可能病変を、最低1つ有する症例 ・血清中M蛋白が1 g/dL以上 ・尿中M蛋白が24時間蓄尿で200 mg以上 ・血清遊離軽鎖濃度比が異常で遊離軽鎖濃度が100 mg/L以上 4)以下の臨床検査値の基準を満たす症例 ・好中球数が1,000/mm3以上 ・血小板数が75,000/mm3以上 ・総ビリルビン(T-Bil)が施設ULNの2倍以下 ・AST、ALTが施設ULNの3倍以下 ・クレアチンクリアランス(Ccr)値が30 mL/min以上(Cockroft & Ganldの式などからのCcr予測値でも可) ・左室駆出率が50%以上 ・酸素吸入なしの条件下でSpO2が92%以上 5)パフォーマンスステータス(PS:Performance Status)が良好(0~2)である症例(溶骨性病変によるPS悪化はその限りでない) 6)3ヵ月以上の生存が期待できると担当医師が判断した症例 7)女性患者の場合は、閉経後(最終月経から1年以上経過している)である、又はレブラミド®適正管理手順(RevMate)を遵守し、外科的避妊若しくは適切な方法(避妊薬・避妊具など)で試験期間中避妊することに合意している。男性患者の場合は、RevMateを遵守し、試験期間中適切な方法による避妊に合意している。 8)病名の告知を受けている患者で、担当医師から本試験の内容について所定の同意文書及びその他の説明文書を用いて十分に説明を受け、自由意思により本試験参加に文書で同意が得られている。 |
1. Age from 20 to 69 years old 2. Symptomatic multiple myeloma diagnosed by the criteria of IMWG 3. Measurable M protein in serum or urine or abnormal kappa/lambda ratio by the serum free light chain measurement 4. ECOG Performance Status 0-2 5. Main organ function is maintained 6. Those who are expected to survive more than 3 months. 7. Patients who can comply with lenalidomide drug management procedures (RevMate). 8. In patients receiving the notice, fully briefed for the consent document and other documents given explanation about the contents of the study physician or study investigator, agreed in writing to voluntarily participate in the study by having been obtained. |
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1) くすぶり型及びIgM型の骨髄腫、孤立性形質細胞腫、形質細胞性白血病、POEMS症候群、ワルデンストレーム・マクログロブリン血症の症例 2) アミロイドーシスを有する症例 3) 登録前14日以内に手術、放射線療法を受けた症例 4) 登録前14日以内にプレドニゾロン換算で1 mg/kg/日より多い投与を受けた症例 5) 骨髄腫細胞の中枢神経系浸潤が認められる症例 6) HIV抗体陽性、HBs抗原陽性、HCV抗体陽性の症例(HCV-PCR陰性患者は可能) 7) コントロール不良な肝機能障害、腎機能障害、心機能障害、肺機能障害、糖尿病、高血圧、感染症を有する症例 8) 活動性で進行期の重複癌の症例(同時性重複癌及び無病期間が5年以内の異時性重複癌とするが、局所治療により治癒と判断された子宮頸部、胃、大腸におけるCarcinoma in Situ相当の病変は活動性の重複癌に含めない) 9) 統合失調症などの重症な精神障害を有すると担当医師が判断した症例 10) 妊婦及び試験期間中に妊娠する可能性がある、又は授乳中の症例 11) マンニトール又はホウ素に対して過敏症の既往歴がある症例 12) 臨床所見にて肺臓炎(間質性肺炎)、肺線維症を有する症例、又は症状の有無に関わらず、胸部CT(高分解能CT)で両側性に間質の異常陰影(すりガラス状や線状陰影)を認める症例(必要に応じて呼吸器など専門の医師と相談する) 13) その他、担当医師が本研究の対象として不適当と判断した症例 |
Exclusion Criteria 1. Non-secretory multiple myeloma and plasma cell leukemia. 2. Patients HIV-positive, HBs antigen positive, and HCV antibody positive. 3. History of hypersensitivity to mannitol or boron. 4. Pregnant women or lactating women. 5. Patients with a history of active malignancy during the past 5 years. 6. Patients with psychiatric disorders such as schizophrenia. 7. Severe hepatic dysfunction, severe renal failure, severe cardiac dysfunction, severe pulmonary dysfunction, uncontrolled diabetes, uncontrolled hypertension, and uncontrolled infection. 8. Patient with clinically suspected interstitial pneumonia or pulmonary fibrosis. 9. Those who are considered as inappropriate to register by attending physicians. |
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20歳 以上 | 20age old over | |
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69歳 以下 | 69age old under | |
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男性・女性 | Both | |
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1) 治療開始後に原病の増悪を認めた場合 2) 有害事象によりプロトコル治療が継続できない場合 ① 寛解導入療法 ・ 2~4コース開始基準を満たさず、投与予定日より3週間以内に次コースを開始できなかった場合 ・ 1コース内で3回の投与スキップを行った場合 ・ Grade 4の非血液毒性を認めた場合 ・ Grade 4の末梢神経障害を認めた場合 ・ 肺臓炎(間質性肺炎)の所見が認められ、試験の継続が困難と判断された場合 ・ ボルテゾミブの非血液毒性のため休薬を行ってもGrade 2以下まで回復しない場合、又は回復後、最低投与量でも減量を必要とする毒性所見が出現した場合 ・ ボルテゾミブの毒性により、ボルテゾミブを4週間以上休薬した場合 ・ 上記以外の理由により、担当医師がプロトコル治療の中止を要すると判断した場合 ② PBSCH ・ 開始基準を満たさなかった場合 ・ Grade 4の非血液毒性を認め、担当医師の医学的判断により、プロトコル治療の中止を要すると判断した場合 ・ 上記以外の理由により、担当医師がプロトコル治療の中止を要すると判断した場合 ③ 自家PBSCT ・ 開始基準を満たさなかった場合 ・ Grade 4の非血液毒性を認め、担当医師の医学的判断により、プロトコル治療の中止を要すると判断した場合 ・ 上記以外の理由により、担当医師がプロトコル治療の中止を要すると判断した場合 ④ 地固め療法 ・ 開始基準を満たさなかった場合 ・ 2~4コース開始基準を満たさず、投与予定日より3週間以内に次コースを開始できなかった場合 ・ 1コース内で2回の投与スキップを行った場合 ・ Grade 4の非血液毒性を認めた場合 ・ Grade 4の末梢神経障害を認めた場合 ・ 肺臓炎(間質性肺炎)の所見が認められ、本試験の継続が困難と判断された場合 ・ 上記以外の理由により、担当医師がプロトコル治療の中止を要すると判断した場合 ⑤ 維持療法 ・ 開始基準を満たさなかった場合 ・ Grade 4の非血液毒性を認めた場合 ・ Grade 4の末梢神経障害を認めた場合 ・ 肺臓炎(間質性肺炎)の所見が認められ、本試験の継続が困難と判断された場合 ・ レナリドミドの毒性により、レナリドミドを8週間以上休薬した場合 ・ 上記以外の理由により、担当医師がプロトコル治療の中止を要すると判断した場合 ⑥ 有害事象との関連が否定できない理由により、被験者がプロトコル治療の中止を申し出た場合 ⑦ 有害事象との関連が否定できる理由により、被験者がプロトコル治療の中止を申し出た場合 ⑧ プロトコル治療中の死亡 ⑨ プロトコル治療開始前の増悪(急速な増悪によりプロトコル治療が開始できなかった)、プロトコル違反が判明、登録後不適格が判明した場合 ⑩ その他、研究責任医師又は研究分担医師が本試験の継続が好ましくないと判断した場合 |
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多発性骨髄腫 | Multiple Myeloma | |
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多発性骨髄腫 | Multiple Myeloma | |
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あり | ||
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寛解導入療法 ボルテゾミブの週1回投与にレナリドミド及びデキサメタゾンを併用するBLd療法 ボルテゾミブ 1.3 mg/m2, s.c., Day 1、8、及び15 レナリドミド 25 mg, p.o., Day 1~14 デキサメタゾン 40 mg, p.o., Day 1、8、及び15 ・21日を1コースとして、計4コース施行する。 ・「8.6 投与量の算出方法」を参考にする。 PBSCH シクロホスファミド4 g/m2 自家PBSCT メルファラン100 mg/m2 Day −3及び−2, PBSCT Day 0 ※メルファランの投与日は、Day −4及び−3、又はDay −2及び−1としても可とする。 地固め療法 自家PBSCT後にsCR未達成又はMRD陽性である難治例: ダラツムマブ 16 mg/kg, d.i.v., または1800mg s.c., Day 1及び15 レナリドミド 15 mg, p.o., Day 1~14 デキサメタゾン 20 mg, p.o., Day 1及び15 デキサメタゾン 20 mg, p.o., Day 2及び16 デキサメタゾン 40 mg, p.o., Day 8及び22 ・28日を1コースとして、計4コース施行する。 ・寛解導入療法でレナリドミド、デキサメタゾンの減量を行った症例は、寛解導入療法時の投与量で開始してよい。 自家PBSCT後にsCRかつMRD陰性の患者: 地固め療法をスキップする。 維持療法 レナリドミド10 mg, p.o. ・28日を1コースとして、21日間の内服と7日間の休薬を繰り返す。 ・進行(PD:Progressive Disease)になるまで(又は維持療法開始日から2年間)投与を行う。 |
Induction: BLd (bortezomib 1.3mg/m2 day 1, 8, 15, lenalidomide 25mg/day day 1-14, dexamethasone 40mg/body day 1, 8, 15 /every 3 weeks) x 4 cycles Peripheral blood stem cell harvest: cyclophosphamide + G-CSF Peripheral blood stem cell transplantation: melphalan 100mg/m2 day -2, -1 Consolidation: DLd (daratumumab 16mg/kg d.i.v. or 1800mg s.c. day 1, 15, lenalidomide 15mg/day day 1-21, dexamethasone 20mg/body day 1, 2, 15, 16, dexamethasone 40mg/body day 8, 22/ every 4 weeks) x 4 cycles (Consolidation will be skipped for patients who achieved negative MRD post transplantation) Maintenance: lenalidomide (10mg/day day 1-21 / every 4 weeks) continuously for at least 2 years (until PD is recommended) |
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維持療法開始前の完全奏効(CR:Complete Response)到達率 | CR rate before maintenance therapy | |
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奏効率、有害事象発生頻度、無増悪生存期間、全生存期間、無増悪期間、幹細胞採取数、生着不全の頻度、維持療法の完遂率、微小残存病変陰性化率 | Response rate, incidence of adverse events, progression free survival, overall survival, time to progression, the number of harvested stem cells, incidence of graft failure, completion rate of maintenance, rate of minimal residual disease negativity |
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医薬品 | ||
---|---|---|---|
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承認内 | ||
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レナリドミド |
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レブラミド | ||
|
22700AMX01030000 | ||
|
|
セルジーン株式会社 | |
|
東京都 千代田区丸の内2丁目7番2号 JPタワー | ||
|
医薬品 | ||
|
承認内 | ||
|
|
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デキサメタゾン |
|
レナデックス | ||
|
22200AMX00378000 | ||
|
|
セルジーン株式会社 | |
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東京都 千代田区丸の内2丁目7番2号 JPタワー | ||
|
医薬品 | ||
|
承認内 | ||
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|
|
ボルテゾミブ |
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ベルケイド | ||
|
21800AMX10868000 | ||
|
|
ヤンセンファーマ株式会社 | |
|
東京都 千代田区西神田3-5-2 | ||
|
医薬品 | ||
|
承認内 | ||
|
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|
ダラツムマブ |
|
ダラザレックス | ||
|
22900AMX00983000 | ||
|
|
ヤンセンファーマ株式会社 | |
|
東京都 千代田区西神田3-5-2 | ||
|
医薬品 | ||
|
承認内 | ||
|
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|
シクロフォスファミド |
|
エンドキサン | ||
|
21300AMY00054 | ||
|
|
塩野義製薬株式会社 | |
|
大阪府 大阪市中央区道修町3丁目1番8号 | ||
|
医薬品 | ||
|
承認内 | ||
|
|
|
メルファラン |
|
アルケラン | ||
|
21300AMY00134 | ||
|
|
アスペンジャパン株式会社 | |
|
東京都 千代田区九段北1-8-10 | ||
|
医薬品 | ||
|
承認内 | ||
|
|
|
デキサメタゾン |
|
デキサート | ||
|
22100AMX01403 | ||
|
|
富士製薬工業株式会社 | |
|
東京都 千代田区三番町5番地7 | ||
|
医薬品 | ||
|
承認内 | ||
|
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ダラツムマブ ボルヒアルロニダーゼ アルファ |
|
ダラキューロ | ||
|
30300AMX00250000 | ||
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|
ヤンセンファーマ株式会社 | |
|
東京都 千代田区西神田3-5-2 |
|
あり |
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|
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---|---|---|
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実施計画の公表日 |
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2020年09月10日 |
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研究終了 |
Complete |
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|
なし | |
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|
|
なし |
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|
なし |
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ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 | |
---|---|---|
|
あり | |
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ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 | Brisrol Myers Squibb |
|
非該当 | |
|
あり | |
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令和2年3月4日 | |
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なし | |
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|
なし | |
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|
ヤンセンファーマ株式会社 | |
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|
なし | |
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|
なし | |
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|
なし | |
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|
塩野義製薬株式会社 | |
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|
なし | |
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|
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|
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|
なし | |
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||
|
なし | |
|
|
アスペンジャパン株式会社 | |
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|
なし | |
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|
||
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|
||
|
なし | |
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||
|
なし | |
|
|
富士製薬工業株式会社 | |
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|
なし | |
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||
|
||
|
||
|
||
|
なし | |
|
||
|
なし | |
|
|
あり | |
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|
ブリストル・マイヤーズスクイブ株式会社 | Brisrol Myers Squibb |
|
非該当 |
|
京都大学臨床研究審査委員会 | Kyoto University Certified Review Board |
---|---|---|
|
CRB5180002 | |
|
京都府 京都市左京区吉田近衛町 | Yoshidakonoe-cho, Sakyo-Ku, Kyoto, Kyoto |
|
075-753-4680 | |
|
ethcom@kuhp.kyoto-u.ac.jp | |
|
承認 |
|
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---|---|
|
|
|
|
|
該当しない | |
---|---|---|---|
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なし | None | |
|
なし | ||
|
該当しない | ||
|
該当しない | ||
|
該当しない |
|
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---|---|
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|
【Y0013-1】審査結果通知書.pdf |
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|
【Y0013-2】審査結果通知書.pdf |
|
【MM17】研究計画書5.0版_2022Jan17.pdf | |
---|---|---|
|
MM17説明同意文書_v3_2022Jan17.pdf | |
|
設定されていません |