フッ化ピリミジン系抗がん薬、オキサリプラチン、イリノテカン、血管新生阻害薬、抗EGFR抗体薬(RAS野生型の場合)、抗BRAF阻害薬+抗EGFR抗体(BRAFV600E野生型の場合)、免疫checkpoint阻害薬(MSI-Hの場合)に不応または不耐となった切除不能進行再発大腸癌患者を対象として、Trifluridine/Tipiracil(FTD/TPI)単剤療法に対するBi-weekly FTD/TPI+Bevacizumab(BEV)併用療法の全生存期間における優越性をランダム化比較にて検証する。 | |||
3 | |||
2022年01月11日 | |||
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2026年01月10日 | ||
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420 | ||
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介入研究 | Interventional | |
Study Design |
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無作為化比較 | randomized controlled trial |
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非盲検 | open(masking not used) | |
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実薬(治療)対照 | active control | |
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並行群間比較 | parallel assignment | |
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治療 | treatment purpose | |
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なし | ||
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なし | ||
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あり | ||
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(1) 手術標本もしくは生検標本の病理組織学的診断により大腸癌取扱い規約第9版における腺癌と診断されている (2) 腫瘍の主占拠部位が盲腸(C)、上行結腸(A)、横行結腸(T)、下行結腸(D)、S状結腸(S)、直腸S状部(RS)、上部直腸(Ra)、下部直腸(Rb)のいずれかである。 (3) 胸腹骨盤部造影CTにて、治癒切除不能なStageIVもしくは再発大腸癌と診断されている。 (4) RAS遺伝子変異の検査結果が確定している(野生型/変異型) (5) BRAFV600E遺伝子変異の検査結果が確定している(野生型/変異型) (6) 登録日の年齢が20歳以上である。 (7) ECOG PSが0又は1である。 (8) 測定可能病変を有する (9) 本試験の対象となる大腸癌に対する1レジメン以上の標準薬物療法治療歴を有し、それらの治療に不応または不耐である。標準治療には、以下の全ての薬剤を含む。 i. フッ化ピリミジン系抗がん薬、オキサリプラチン、イリノテカンの3剤すべて ii. 血管新生阻害薬(ベバシズマブ、ラムシルマブ、アフリベルセプト)のいずれか1剤 iii. RAS遺伝子野生型の場合は抗EGFR抗体薬(セツキシマブ、パニツムマブ)にいずれか1剤 iv. BRAFV600E遺伝子変異型の場合はBRAF阻害薬1剤と抗EGFR抗体薬1剤(MEK阻害薬投与の有無は問わない) v. MSI-Hの場合は免疫チェックポイント阻害薬(ペムブロリズマブ、ニボルマブ)のいずれか1剤 (10) FTD/TPIの治療歴がない。 (11) 経口摂取が可能である。 (12) 登録前28日以内の全身麻酔を伴う手術の既往がない(ストマ造設の場合、術後14日以上経過していれば許容)。 (13) 登録前7日以内の最新の検査値が以下の全てを満たす i. 好中球≧1,200/mm3 ii. ヘモグロビン≧8.0g/dL iii. 血小板数≧75,000/mm3 iv. 総ビリルビン≦1.5 mg/dL v. AST≦100 U/L(肝転移を有する患者では、AST≦200 U/L) vi. ALT≦100 U/L(肝転移を有する患者では、AST≦200 U/L) vii. 血清クレアチニン≦1.5 mg/dL viii. 尿蛋白(試験紙法)1+以下、またはUPC(Urine Protein Creatinine)比≦2.0 (14) 試験参加について患者本人から文書で同意が得られている。 |
(1) Pathologically proven colorectal adenocarcinoma (2) Tumor located between cecum and lower rectum (caecum [C], asending colon [A], transverse colon [T], descending colon [D], sigmoid colon [S], rectosigmoid [RS], upper rectum [Ra], lower rectum [Rb]) (3) Unresectable StageIV or recurrent colorectal cancer diagnosed by enhanced chest/abdominal/pelvic computed tomography (4) Known RAS status (5) Known BRAFV600E status (6) Age>=20 years (7) ECOG PS 0 or 1 (8) Measurable lesions based on the RECIST v1.1 (9) Refractory or intolerant to fluoropyrimidine, oxaliplatin, irinotecan, anti-VEGF therapy, anti-EGFR therapy (for tumors with wild-type RAS), BRAF inhibitor plus anti-EGFR combination (for tumors with mutant-type BRAFV600E), and immune checkpoint inhibitors (for tumors with MSI-H) (10) No prior FTD/TPI therapy (11) Able to take oral drugs (12) No surgical history within 28 days prior to registration (13) Adequate organ function within 7days prior to registration (neutrophil count>=1,200/mm3, hemoglobin>=8.0g/dL, platelet count>=75,000/mm3, total bilirubin<=1.5mg/dL, serum transaminases<=100U/L [<=200U/L for liver metastases], serum creatinine<=1.5mg/dL, urine protein<=1+ or UPCR<=2.0) (14))With written informed consent |
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(1) 活動性の重複がんを有する(同時性重複がん/多発がんおよび無病期間が2年以内の異時性重複がん/多発がんのうち、治療を要するもの) (2) 全身的治療を要する感染症を有する。 (3) 登録時に38.0℃以上の発熱を有する。 (4) 妊娠中、妊娠の可能性がある、産後28日以内、授乳中のいずれかに該当する女性。パートナーの妊娠を希望する男性。 (5) 日常生活に支障をきたす精神疾患または精神症状を合併しており試験への参加が困難と判断される。 (6) ステロイド薬またはその他の免疫抑制薬の継続的な全身投与(内服または静脈内)を受けている。 (7) コントロール不良の高血圧症を合併している。 (8) 最近3週間以内に発症または発作が増悪している狭心症を合併している。 (9) コントロール不良の、弁膜症、拡張型心筋症、肥大型心筋症を有する。 (10) HCV抗体陽性である。 (11) 活動性または持続性の出血を有する。 (12) 脳転移または軟膜・髄膜転移を有する(中枢神経症状がある場合のみ、造影CTまたは造影MRIにて転移がないことを確認する)。 (13) 最近4週間以内にドレナージを要した腹水、胸水または心嚢液の貯留を有する。 (14) 酸素投与を要する慢性肺疾患を有する。 (15) 前治療と因果関係があると判断される有害事象がGrade2以上(CTCAE ver.5.0)であり、回復していない。ただし、以下のGrade2の有害事象を除く。 ・貧血、脱毛、皮膚色素過剰 ・オキサリプラチンと因果関係がある末梢性運動/感覚ニューロパチー ・血管新生阻害薬と因果関係がある高血圧 ・抗EGFR抗体薬と因果関係があるざ瘡様皮疹、皮膚乾燥、低マグネシウム血症、低カリウム血症、低カルシウム血症。 (16) 不安定な血栓塞栓症を有する(中心静脈カテーテル関連の血栓症については処置の必要のないもの、および処置後のものは除く。直接経口凝固薬(DOAC)や抗凝固薬内服により安定している下腿血栓例は除く)。 |
(1) Synchronous or metachronous active malignancies other than colorectal cancer (within 2 years) (2) Infectious disease requiring systemic treatment (3) Fever above 38 degree Celsius (4) Women who are pregnant, breast feeding, or who wish to conceive. Men who wish to conceive. (5) Severe psychological disease (6) Continuous systemic corticosteroid or immunosuppressants (7) Uncontrolled hypertension (8) History of new or worsened unstable angina within 3 weeks (9) Uncontrolled valvular heart disease, dilated cardiomyopathy or hypertrophic cardiomyopathy (10) HCV antibody positive (11) Active or persistent bleeding (12) Metastasis to central nerve system (13) Ascites, pleural effusion, or pericardial effusion with drainage within 4 weeks (14) Chronic lung disease requiring oxygen administration (15) Unrecovered grade 2 or higer (CTCAE ver.5.0) AEs related to previous treatment (16) Unstable thromboembolism |
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20歳 以上 | 20age old over | |
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上限なし | No limit | |
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男性・女性 | Both | |
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<患者の中止について> (1)プロトコール治療無効と判断 (2)有害事象によりプロトコール治療が継続できない場合 (3)有害事象との関連がある理由により、患者がプロトコール治療の中止を申し出た場合 (4)有害事象との関連がない理由により、患者がプロトコール治療の中止を申し出た場合 (5)プロトコール治療中の死亡 (6)その他、登録後治療開始前の増悪(急速な増悪によりプロトコール治療が開始できなかった)、プロトコール違反が判明、登録後の病理診断変更などにより不適格性が判明して治療を変更、社会的理由や安全管理上の問題によりプロトコール治療の継続が困難と判断された場合など (研究計画書6.2.2.参照) <研究の中止について> (1)中間解析中止による試験早期中止 (2)有害事象による試験早期中止 (両群で発熱性好中球減少症が80例生じた場合) (3)登録不良による試験早期中止 (研究計画書12.8.参照) |
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大腸がん | Colorectal cancer | |
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あり | ||
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A群:FTD/TPI単剤療法 FTD/TPIを28日(35 mg/m2経口投与1日2回。5日連続経口投与したのち2日間休薬。これを2回繰り返したのち14日間休薬)を1コースとして中止規準に該当するまで繰り返す。 B群:Bi-weekly FTD/TPI+BEV併用療法 FTD/TPIを14日(35 mg/m2経口投与1日2回。5日連続経口投与したのち9日間休薬)およびBEV(5 mg/kg点滴静脈内注射。day 1)を1コースとして中止規準に該当するまで繰り返す。 |
A: FTD/TPI monotherapy FTD/TPI (35 mg/m2 given orally twice daily on days 1-5 and 8-12 in a 28-day cycle) B: Bi-weekly FTD/TPI+BEV combination Bi-weekly FTD/TPI (35 mg/m2 given orally twice daily on days 1-5 in a 14-day cycle) with BEV (5 mg/kg on day1, every 2 weeks) |
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全生存期間 | Overall survival | |
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無増悪生存期間、奏効割合(奏効率)、病勢制御割合、有害事象発生割合、重篤な有害事象発生割合 | Progression-free survival: PFS, Response proportion (Response rate: RR), Disease control rate: DCR, Adverse events, Serious adverse events |
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医薬品 | ||
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適応外 | ||
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トリフルリジン・チピラシル塩酸塩配合錠 |
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ロンサーフ配合錠T15 | ||
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22600AMX00530000 | ||
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該当なし | |
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医薬品 | ||
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承認内 | ||
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ベバシズマブ(遺伝子組換え)、ベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続1] |
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アバスチン点滴静注用100mg/4mL、 ベバシズマブBS点滴静注100mg 「ファイザー」 等 | ||
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21900AMX00910、30100AMX00023 | ||
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該当なし | |
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あり |
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2022年01月11日 |
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2022年01月14日 |
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募集終了 |
Not Recruiting |
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SUNLIGHT試験の結果公表を受け、本試験は早期中止となった。Bi-weekly FTD/TPI+BEV併用療法はFTD/TPI単剤療法に比し、無増悪生存期間が長く、血液毒性軽減が認められた。長期フォローアップデータは今後報告予定である。 |
In consideration of the results of the SUNLIGHT trial, this study was prematurely terminated. This study demonstrates that the bi-weekly FTD/TPI plus BEV combination in late-line chemotherapy for patients with metastatic colorectal cancer resulted in longer PFS and reduce hematologic toxicity compared to 4-week intervals FTD/TPI monotherapy. Long-term results including OS are currently under follow-up. |
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なし | |
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なし |
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なし |
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大鵬薬品工業株式会社 | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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中外製薬株式会社、ファイザー株式会社 等 | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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あり | |
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国立研究開発法人国立がん研究センター | National Cancer Center Japan |
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非該当 |
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国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院臨床研究審査委員会 | National Cancer Center Hospital Certified Review Board |
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CRB3180008 | |
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東京都 中央区築地五丁目一番一号 | 5-1-1 Tsukiji, Chuo-ku, Tokyo |
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03-3542-2511 | |
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ncch-irb@ml.res.ncc.go.jp | |
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承認 |
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無 | No |
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該当しない | |
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なし | none | |
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なし | ||
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該当しない | ||
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該当しない | ||
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該当しない |
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設定されていません |
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設定されていません |