初発膠芽腫患者に対するテモゾロミド併用放射線初期治療後のメトホルミン併用テモゾロミド維持療法の安全性を評価し、本療法におけるメトホルミンの推奨用量(Recommended dose:RD)を決定する(Phase I)。さらに、決定した推奨用量において症例数を追加し、安全性および有効性を評価する(Phase II)。 主要評価項目:Phase I部分:DLT発現割合、Phase II部分: 12ヵ月無増悪生存割合 副次評価項目:有害事象発現割合、6ヵ月無増悪生存割合、12ヵ月無増悪生存割合、12ヵ月生存割合、全生存期間、奏効割合、有害事象発生割合、プロトコール治療完遂割合 |
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1-2 | |||
2021年02月01日 | |||
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2026年01月31日 | ||
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22 | ||
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介入研究 | Interventional | |
Study Design |
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単一群 | single arm study |
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非盲検 | open(masking not used) | |
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実薬(治療)対照 | active control | |
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単群比較 | single assignment | |
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治療 | treatment purpose | |
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なし | ||
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なし | ||
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なし | ||
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1) 手術摘出検体または生検検体の永久標本で、組織学的にWHO Grade IV膠芽腫(巨細胞膠芽腫、膠肉腫、上皮様膠芽腫を含む)と診断されている。 2) 摘出術もしくは生検を除き、膠芽腫に対する治療歴がない(初発例である)。 ただし、初回の手術(摘出術または生検)から28日以内に残存病変に対して2回目の手術(摘出術)を行った場合は適格とする。 3) 初回手術前の頭部造影MRIにて、腫瘍がテント上にのみ存在する。 4) 登録前頭部造影MRIにて、多発病変や播種病変のいずれも認めない。 5) 登録前に測定可能病変の有無は問わない。 6) 初期治療としてテモゾロミド併用放射線治療が行われている。初期治療で、放射線治療は50Gy以上。放射線治療と併用としてテモゾロミドを30日以上投与している。 7) テモゾロミド併用放射線治療の最終照射日から49日以内である。 8) 登録日の年齢が20歳以上75歳未満である。 9) KPS (Karnofsky performance status)(3.4 Karnofsky performance status参照)が70以上である。 10) 他のがん種に対する治療も含めて化学療法や放射線療法の既往がない。ただし、内分泌療法(乳癌に対するホルモン療法、前立腺癌に対するホルモン療法)既往は適格とする。 11) 下記のすべての条件を満たす。すべての検査項目は登録14日以内の最新の検査値を用いる。 ①好中球数≧1,500/mm3 ②ヘモグロビン≧8.0 g/dL ③血小板数≧10×104 / mm3 ④AST(GOT)≦150 IU/L ⑤ALT(GPT)≦150 IU/L ⑥推算糸球体濾過量(eGFR)≧ 45mL/min/1.73m2 (但しメトホルミン2250mg/日投与予定例はeGFR≧ 60mL/min/1.73m2) ⑦ 空腹時血糖≧73mg/dL ⑧ HbA1c≦6.2% 12) 手術時のカルムスチン脳内留置用剤留置は許容する。交流電場腫瘍治療システム(NovoTTF-100A システム)およびタラポルフィンナトリウムを用いた光線力学的療法の使用は許容しない。 13) 試験参加について患者本人から文書で同意が得られている。(代筆・代諾は許容しない) |
1) Histologically proven Grade IV glioblastoma multiforme (GBM, WHO grade IV glioma) 2) No history of previous therapy for tumor except resection or biopsy. 3) Tumor without cerebellar/stem development confirmed by preoperative MRI. 4) Head MRI before registration revealed no multiple legions or dissemination. 5) Before registration, presence or absence of measurable lesion does not matter. 6) Initial treatment : temozolomide for 30 days or longer with over 50 Gy radiation therapy. 7) Within 49 days from the last irradiation day of the radiotherapy with temozolomide. 8) Aged 20 to 75 years old at registration. 9) KPS (Karnofsky performance status) >= 70 10) No prior chemotherapy or radiation therapy for any malignant diseases, but endocrine therapy for breast cancer or prostatic cancer is acceptable. 11) Adequate organ function. Sufficient organ function. The latest test value within 14 days of registration Neutrophil >= 1,500/mm3 Hb >= 8.0 g /dL Platelet >= 10X104/mm3 AST <= 150 IU/L ALT <= 150 IU/L Estimated g lomerular filtration rate (eGFR) >= 45mL/min/1.73m2(However, eGFR >= 60 mL/min/1.73m2 for patients scheduled to administer metformin 2250 mg /day) Fasting blood g lucose >= 73mg /dL HbA1c <= 6.2% 12) Implantation of BCNU wafers during surgery is permitted.TTF tumor treating fields (NovoTTF-100A system) and photodynamic therapy using thalaporphine sodium is not permitted. 13) Written informed consent. |
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1) 2年以内の活動性の重複がんを有する(同時性重複がん/多発がんおよび無病期間が5年以内の異時性重複がん/多発がん。ただし局所治療により治癒と判断されるCarcinoma in situ(上皮内癌)や粘膜内癌相当の病変は活動性の重複がん/多発がんに含めない)。 2) 全身的治療を要する感染症を有する。 3) 治療が必要な感染性髄膜炎を合併している。 4) 登録時に腋窩温で38℃以上の発熱を有する。 5) 妊娠中、妊娠の可能性がある、産後28日以内、授乳中のいずれかに該当する女性。 6) 精神病または精神症状を合併しており試験への参加が困難と判断される。 7) 脳腫瘍以外の疾患に対してステロイド剤またはその他の免疫抑制剤の継続的な全身投与(内服または静脈内)を受けている。脳腫瘍に対するステロイドの投与は許容する。 8) 乳酸アシドーシスの既往を有する。 9) ビグアナイド系薬剤に対し過敏症の既往を有する。 10) 血糖降下剤またはインスリンの継続的使用が必要な糖尿病を合併している。 11) 不安定狭心症(登録前3 週間以内に発症または発作が増悪している狭心症)を合併、または6ヶ月以内の心筋梗塞の既往を有する。 12) 胸部X線で診断される肺線維症、間質性肺炎、高度の肺気腫のいずれか、もしくは複数を合併している。 13) 薬物アレルギーにより、ガドリニウムが使用できない。 14) HIV抗体陽性である。 15) HBs抗原が陽性である。 16) その他、研究責任医師等が本試験の参加に不適当と考えた患者である |
1) Synchronous(within 2 years) or metachronous (within 5 years) malignancy, except for carcinoma in situ or mucosal tumors curatively treated with local therapy 2) Active infection requiring systemic therapy 3) Active infectious meningitis 4) Body temperature >= 38 degrees Celsius at registration 5) Women during pregnancy, possible pregnancy, within 28 days after delivery, or breast-feeding 6) Psychosis or with psychotic symptom 7) Continuous systemic use of steroid or immunosuppressant for disease except for brain tumor 8) History of lactic acidosis 9) History of hypersensitivity to biguanide drugs 10) Diabetes mellitus routine administration of insulin or hypoglycemic agent 11) Unstable angina within 3 weeks, or with a history of myocardial infarction within 6 month 12) Interstitial pneumonia, pulmonary fibrosis, or severe lung emphysema diagnosed with X-ray test 13) Gadolinium allergy 14) Positive HIV antibody 15) Potitive HBs antigen 16) Any other medical or psychiatric impairments that will prevent administration of protocol therapy in the investigator opinion |
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20歳 以上 | 20age old over | |
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75歳 未満 | 75age old not | |
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男性・女性 | Both | |
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プロトコール治療中止の基準 1) 試験治療開始後に原病の増悪が認められた場合 ※画像による効果判定でPDと判定されても臨床的にプロトコール治療継続が妥当と判断される場合にはプロトコール治療中止とはせず、プロトコール治療を継続する。 2) 下記の有害事象によりプロトコール治療が継続できない場合 ①Grade 4の非血液毒性※が認められた場合(低Na血症、低K血症は除く)。 ※非血液毒性:CTCAE v5.0-JCOGにおける「貧血」「リンパ球数減少」「好中球数減少」「白血球数減少」「血小板数減少」以外の有害事象 ②Grade 3の肺臓炎 ③「6.3.4テモゾロミドのスキップ/減量/再開基準および、6.3.7メトホルミンの休止/減量/再開基準」におけるプロトコール治療中止の規定に該当した場合 ④上記①-③以外の有害事象により、担当医がプロトコール治療中止を要すると判断した場合 3) 有害事象との関連がある理由により、患者がプロトコール治療の中止を申し出た場合 有害事象と関連がある場合はこの分類を用いる 4) 有害事象との関連がない理由により、患者がプロトコール治療の中止を申し出た場合 ①登録後、プロトコール治療開始前の患者拒否の場合 ②プロトコール治療中の本人や家人の転居など、有害事象との関連が否定できる場合 5) プロトコール治療中の死亡 他の理由によりプロトコール治療中止と判断する以前の死亡 6) その他、登録後治療開始前の増悪(急速な増悪によりプロトコール治療が開始できなかった)、プロトコール違反が判明、登録後の病理診断変更などにより不適格性が判明して治療を変更した場合など 7) プロトコール治療中止日は、上記5)の場合は死亡日、それ以外の場合は担当医がプロトコール治療中止と判断した日とする。 臨床研究の中止規定 以下の事項に該当する場合は、研究代表医師が効果・安全性評価委員会と協議の上、研究全体または一部の中止を検討する。 1) 試験薬の品質、安全性、有効性に関する重大な情報が得られたとき。 2) 患者の集積が困難で予定症例を達成することが困難であると判断されたとき。 3) 予定症例数または予定期間に達する前に、研究の目的が達成されたとき。 4) 認定臨床研究審査委員会により、研究計画等の変更の指示があり、これを受入れることが困難と判断されたとき 5) 認定臨床研究審査委員会の判断または実施医療機関の管理者が研究の中止を指示した場合。 6) 臨床研究法、施行規則又は本研究計画書に重大な又は継続的な違反が生じた場合。なお、本臨床研究を中止する場合は、中止の日から14日以内に、その旨を認定臨床研究審査委員会に通知するとともに、厚生労働省にも報告する。 |
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膠芽腫 | Glioblastoma | |
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あり | ||
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1)メトホルミン事前投与 1コース目 メトホルミン 各レベルStep1用量、7日間内服 2コース目 メトホルミン 各レベルStep2用量、7日間内服 2)メトホルミン併用テモゾロミド維持治療: 1コース目 テモゾロミド 150mg/m2 1日1回、5日間内服、23日間休薬 メトホルミン 各レベルStep3用量連日内服 2コース目 テモゾロミド 200mg/m2 1日1回、5日間内服、23日間休薬 メトホルミン 各レベルStep3用量連日内服 3コース目 テモゾロミド 200mg/m2 1日1回、5日間内服、23日間休薬 メトホルミン 各レベルStep3用量連日内服 4コース目 テモゾロミド 200mg/m2 1日1回、5日間内服、23日間休薬 メトホルミン 各レベルStep3用量連日内服 5コース目 テモゾロミド 200mg/m2 1日1回、5日間内服、23日間休薬 メトホルミン 各レベルStep3用量連日内服 6コース目 テモゾロミド 200mg/m2 1日1回、5日間内服、23日間休薬 メトホルミン 各レベルStep3用量連日内服 3)メトホルミン単独治療 メトホルミン連日内服 (メトホルミン事前投与開始から365日間) |
1) Concomitant phase, metformin (level1 , everyday) 7days 2) Maintenance phase, metformin and temozolomide temozolomide (150mg/m2, day1-5, every 4 weeks) and metformin (level3 , everyday) 1 cycle temozolomide (150mg/m2, day1-5, every 4 weeks) and metformin (level3 , everyday) 5 cycles 3) Metformin alone metformin (level3 , everyday) 365days |
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Phase I部分:用量制限毒性(Dose limiting toxicity: DLT)発現割合、Phase II部分: 12ヵ月無増悪生存割合 | Phase I:Dose limiting toxicity (DLT) occurrence rate,Phase II:12-month progression-free survival rate | |
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6ヵ月無増悪生存割合、12ヵ月無増悪生存割合、12ヵ月生存割合、全生存期間、奏功割合、有害事象発生割合、プロトコール治療完遂割合 | 6-month progression-free survival rate, 12-month progression-free survival rate, 12-month survival rate, overall survival, response rate, adverse event occurrence rate, protocol treatment completion rate |
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医薬品 | ||
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承認内 | ||
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テモゾロミド |
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テモゾロミド錠 | ||
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22900AMX00866 | ||
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該当なし | |
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医薬品 | ||
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適応外 | ||
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メトホルミン |
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メトグルコ錠250mg | ||
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22200AMX00234 | ||
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大日本住友製薬株式会社 | |
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大阪府 大阪市中央区道修町2-6-8 | ||
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医薬品 | ||
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承認内 | ||
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テモゾロミド |
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テモダールカプセル等 | ||
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21800AMX10612000,22200AMX00235000 | ||
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該当なし | |
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|
あり |
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2020年11月01日 |
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募集終了 |
Not Recruiting |
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あり | |
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あり |
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未知の健康被害のみ医療費・医療手当を補償する。医療費の支払限度額は1人あたり100万円、医療手当の支払限度額は1人あたり1ヵ月36,000円までとする。 | |
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なし |
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日本化薬株式会社 | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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MSD株式会社 | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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大日本住友製薬株式会社 | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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あり | |
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国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) | Japan Agency for Medical Research and Development |
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非該当 |
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国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院臨床研究審査委員会 | National Cancer Center Hospital Certified Review Board |
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CRB3180008 | |
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東京都 中央区築地五丁目一番一号 | 5-1-1 Tsukiji, Chuo-ku, Tokyo, Tokyo |
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03-3542-2511 | |
|
ncch-irb@ml.res.ncc.go.jp | |
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承認 |
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該当しない | |
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なし | none | |
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あり | ||
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該当しない | ||
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該当しない | ||
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該当しない |
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先進医療B |
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設定されていません |
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設定されていません |