本臨床試験は、進行性神経鞘腫を有する神経線維腫症2型を対象として、Vascular Endothelial Growth Factor Receptor 1 (VEGFR1) およびVEGFR2由来のHLA-A*2402あるいはHLA-A*0201エピトープペプチドワクチン療法を施行し、本治療の安全性と臨床的有効性(腫瘍縮小に関する情報)を検証する第I/II相臨床試験である。副次的目的として、この治療法の臨床効果に影響をおよぼすと考えられるペプチド特異的免疫反応と臨床的有用性(聴力、神経症状、無増悪期間)を解析する。 | |||
1-2 | |||
2016年08月17日 | |||
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2023年03月31日 | ||
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20 | ||
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介入研究 | Interventional | |
Study Design |
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単一群 | single arm study |
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非盲検 | open(masking not used) | |
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ヒストリカルコントロール | historical control | |
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単群比較 | single assignment | |
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治療 | treatment purpose | |
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なし | ||
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なし | ||
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なし | ||
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1)神経線維腫症2型と診断され、進行性神経鞘腫を有し、手術・放射線治療などの有効な治療法のない患者を対象とする。 神経線維腫症2型の診断基準 1. MRIまたはCT検査で両側に前庭神経鞘腫がみられる。 2. NF2の家族歴(親・子ども・兄弟姉妹のいずれかがNF2)に加えて、一側に前庭神経鞘腫がみられる。 3. NF2の家族歴(親・子ども・兄弟姉妹のいずれかがNF2)に加えて、神経鞘腫・髄膜腫・神経膠腫・若年性白内障のうちいずれか2種類が存在する。 2)1)の病名を告知されている患者(ただし腫瘍によって引き起こされる意識障害や痴呆のために、患者に告知を行うことに意義がないと判断される場合はこの限りでなく、家族への告知とする。 3)HLA型がHLA-A*2402、A*0201、A*0206、A*0207である患者。 4)12歳以上79歳以下の患者。 5)Performance status (PS) (ECOG) 0-2の患者。ただし、腫瘍によって引き起こされる神経症状のためにPSが3, 4の患者は試験分担医師の判断で試験遂行可能と判断できる場合は可とする。 6)初回ペプチド投与前4週間以内に手術、放射線、化学療法が施行されていない。 7)主要臓器機能の機能が保持されている患者。 末梢血所見: 好中球 ≥ 1,000/μl (造血因子の投与を検査の14日以内に行なっていない) 血小板 ≥ 50,000/μl (血小板輸血を検査の14日以内に行なっていない) ヘモグロビン(Hb ≥ 8g/dL(赤血球輸血を検査の14日以内に行なっていない) 白血球分画検査においてリンパ球分画 ≥ 15% 血清AST(GOT)・ALT(GPT)値 ≤ 施設正常値上限の4倍 血清ビリルビン値 ≤ 施設正常値上限の1.5倍 血清アルブミン値 ≥ 2.5 g/dL 血清クレアチニン値 ≤ 2.0 mg/dL 心電図: 重篤な異常を認めない肺機能:動脈血酸素飽和度(SpO2) ? 94% (酸素非投与下) 8)胸水・腹水・心嚢水が無い、もしくは、(ドレナージ等の処置なしに)十分にコントロールされている患者。 9)3ヶ月以上の生存が期待されている患者。 10) 試験期間中、避妊する。 11)本試験参加について文書による同意が本人より得られた患者(ただし腫瘍によって引き起こされる意識障害あるいは認知症あるいは肢体不自由などにより文書による同意が本人より得られない場合は、家族等の代諾者による文書による同意を可とする)。 |
1) Progressive schwannoma (Neurofibromatosis 2) without surgical and radiorogical justification 2) announcement of a diagnosis 3) HLA-A*2402,A*0201,A*0206 or A*0207 4) Age between 12 to 79 5) Performance status (ECOG) of 0-2 6) Over 4 weeks after surgery, irradiation, or chemotherapy. 7) Sufficient function of important organs. 8) No uncontrollable pleural, peritoneal or cardiac effusion. 9) Expected survival time: more than 3 months. ] 10) preventing conception 11) Written informed consents are obtained. |
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1)コントロール不良な感染症(活動性の結核を含む)を有する患者。 2)重篤な合併症(悪性高血圧、重症のうっ血性心不全、重症の肝不全、3か月以内の心筋梗塞、末期肝硬変、コントロール不良な糖尿病、重症の肺線維症、活動性の間質性肺炎等)を有する患者。 3)合併症のために本臨床試験への参加がふさわしくないと考えられる患者もしくは重大な医学的事象のために安全性が損なわれる可能性のある患者。ただし、NCI-CTC ver. 4.0 日本語訳JCOG版(http://www.jcog.jp/)に規定するgrade 3以上を目安とする。 4)消化管病変等のため摂食不能となり、24時間以上の静脈内輸液、経管栄養、または高カロリー輸液を要する患者(腫瘍によって引き起こされる神経症状のために摂食不能になっている患者は可とする。) 5)活動性の重複癌を有する患者。 6)骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄異形成/骨髄増殖性疾患(MDS/MPD)および慢性骨髄性白血病などの骨髄増殖性疾患(MPD)を合併する患者。 7)同種造血幹細胞移植後の患者。 8)活動性の自己免疫疾患を有する被験者。 9)本試験への参加に問題があると判断される薬物アレルギー歴を有する被験者。 10)試験中に以下の薬剤を投与する必要性がある症例。 副腎ステロイド剤の全身投与、免疫抑制剤の全身投与 11)妊婦(本臨床研究開始後は妊娠可能な女性は避妊し、男性は避妊する)、妊娠している可能性のある症例または妊娠を希望している被験者。または、授乳中の女性(授乳を中止すれば除外しない)。 12)重症精神障害を有する患者 (但し、腫瘍による脳神経障害に起因する精神症状は除く)。 13)治癒していない外傷性病変を有する患者。 14)その他、試験責任医師または試験分担医師が不適当と判断した患者。 |
1) Uncontrollable severe infectious diseases. 2) Serious concomitant diseases 3) Adverse event of NCI-CTC grade 3 or 4. 4) Unable to take anything orally over 24 hours. 5) Active multiple cancers. 6) Myeloproliferative diseases such as MDS and CML. 7) After allogeneic hematopoietic stem cell transplantation. 8) Active autoimmune diseases. 9) Severe drug allergy 10) Necessity for administration of steroid or immunosuppressive drugs. 11) Pregnancy or lactation. Patients hope pregnancy 12) Psychiatric disorders. 13) Unhealed injury. 14) Judged as inappropriate for this study by doctors. |
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12歳 以上 | 12age old over | |
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79歳 以下 | 79age old under | |
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男性・女性 | Both | |
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症例登録の中止 1)原疾患の増悪 2)治療を中止すべき重篤な有害事象の発生 3)併存疾患・合併症の増悪 4)被験者(または代諾者)の同意撤回 5)プロトコル治療開始後、不適格症例であると判明した場合 6)試験責任/分担医師の判断 研究実施の中止 本臨床試験の第I相部分と第II相部分において以下の場合は試験を中止する。 1) 第I相部分:本臨床試験登録6例目のペプチド初期投与を終えるまでを第Ⅰ相とする。この6症例において、当該ペプチド投与との因果関係が否定できないGrade3 (NCI-CTC version 4.0)以上の非血液学的毒性(嘔気・嘔吐を除く)を2例以上、4週目までの期間において認めた場合は試験を中止し第Ⅱ相部分に移行しない。血液学的毒性に関しては、初期投与中、ペプチド投与前の採血の都度、評価を行い、その際、Grade4以上の血液学的毒性を2例以上認めた場合は、試験を中止し、第Ⅱ相部分に移行しない。また第Ⅱ相に移行しない場合の第Ⅰ相該当症例は効果安全評価委員会でその継続の可否を判断する。 2) 第II相部分:評価対象症例として、第I相部分にエントリーした患者を含め、20症例を目標とする。本治療が施行された20症例のうち1症例以上にLong SDを含め臨床的有用と判断される症例を認めない場合には、試験を終了する。 また、以下の場合にも試験を早期中止する。 1) 研究実施責任者からの試験進捗報告を評価した結果、症例登録の遅れ、プロトコル逸脱の頻発などの理由により、試験の完遂が困難と判断された場合。 2) 論文や学会発表など、当該試験以外から得られた関連情報を評価した結果、プロトコル治療の安全性に問題があると判断された場合、または試験継続の意義がなくなったと判断された場合。 |
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進行性神経鞘腫を有する神経線維腫症2型 | Neurofibromatosis type 2 with progressive schwannoma | |
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D016518 | ||
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神経線維腫症2型 | Neurofibromatosis type 2 | |
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あり | ||
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VEGFR1およびVEGFR2ペプチド(各2mg)とIFA混合液の皮下投与。毎週投与4回後、毎月投与4回、計8回投与。ただし、毎週投与は前後2日間、毎月投与は前後1週間の日数変更は許容する。 | Subcutaneous injection of VEGFR1 and VEGFR2 peptides (2mg, respectively) with IFA. Weekly administration, 4 times and then monthly administration, 4 times; total 8 times. Peptides are injected 8 times every week (plus or minus 2 days), then 6 times monthly thereafter (plus or minus 7 days). | |
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D022223 | ||
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ペプチドワクチン | peptide vaccine | |
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神経線維腫症2型患者に発生する進行性神経鞘腫を対象としたVEGFR1およびVEGFR2ペプチドを用いたがんワクチン療法の安全性と臨床的有効性(腫瘍縮小効果) | Safety and clinical efficacy of Vaccine therapy using VEGFR1 and VEGFR2 peptide for Neurofibromatosis type 2 with progressive schwannoma. | |
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1)無増悪生存期間(Progression free survival:PFS) 2)聴力:Word recognition scores (WRS), pure tone average (PTA), the American academy of otolaryngology-head and neck surgery (AAO-HNS) classifies hearing loss 3)QoL (Quality of Life):EORTC QLQ-C30、EORTC BN20、MDASI-BT 4)NCF (Neurocognitive Function):MMSE、HVLT-R、TMT、COWA 5)免疫反応(Cytotoxic T lymphocyte(CTL)誘導能、TCR解析) |
1) Progression free survival: PFS 2) Auditory activity: Word recognition scores (WRS), pure tone average (PTA), the American academy of otolaryngology- head and neck surgery (AAO-HNS) classifies hearing loss 3) QoL (Quality of Life): EORTC QLQ-C30, EORTC BN20, MDASI-BT 4) NCF (Neurocognitive Function): MMSE, HVLT-R, TMT, COWA 5) immune reaction (Cytotoxic T lymphocyte (CTL), TCR) |
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医薬品 | ||
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未承認 | ||
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OCV-101, OTS-102・MPS-400, MPS-464 |
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ペプチドワクチン | ||
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なし | ||
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・東京大学医科学研究所ゲノムシークエンス解析分野 ・PolyPeptide Laboratories社 | |
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東京都 ・東京都港区白金台 4-6-1 ・365 Maple Avenue Torrance CA 90503, USA |
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あり |
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2016年08月17日 |
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2016年09月28日 |
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研究終了 |
Complete |
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あり | |
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あり |
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臨床研究保険による補償内容は、死亡保障・後遺障害補償である | |
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本研究の実施に起因する健康被害が生じた場合は、外来にて投薬治療、画像検査、採血検査等を行い、必要に応じて入院での対応も行う。 |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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慶應義塾臨床研究審査委員会 | Certified Review Board of Keio |
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CRB3180017 | |
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東京都 東京都新宿区信濃町35 | 35 Shinanomachi, Shinjuku-ku, Tokyo , Tokyo |
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03-5363-3503 | |
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med-rinri-jimu@adst.keio.ac.jp | |
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承認 |
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UMIN000023565 |
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UMIN |
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UMIN |
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該当しない | |
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なし | none | |
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なし | ||
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該当しない | ||
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該当しない | ||
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該当しない |
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設定されていません |
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設定されていません |
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NF2 研究計画書 ver16.0 jRCT黒塗りver.pdf | |
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NF2説明同意書ver16.0 黒塗りver.pdf | |
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設定されていません |