第三種 | ||
令和5年3月10日 | ||
令和6年10月31日 | ||
上顎洞底挙上術(ソケットリフト)に併用する凍結PRP治療の安全性評価 | ||
上顎洞底挙上術(ソケットリフト)に併用する凍結PRP治療 | ||
順天堂大学医学部附属順天堂医院 | ||
桑鶴 良平 | ||
近年、製造した Platelet-Rich Plasma(多血小板血漿。以下「PRP」)を凍結保管し、治療当日に融解したPRPを投与する臨床応用が報告され、臨床現場の負担軽減に資する効率的なPRP治療として期待されている。 しかしながら、凍結保管されたPRPを融解し投与する方法(以下「凍結PRP」)は新しく、日本人に対する安全性評価も不十分であるため、患者本人の利益が治療のリスクを上回ることを確認することが必要である。 そこで今回、 歯科インプラント治療時に硬組織再生を目的として実施する上顎洞底挙上術において、移植材料として人工骨補填材に凍結PRPを併用する治療法の安全性及び妥当性を評価する探索的試験を計画した。 | ||
1 | ||
上顎歯槽堤萎縮症 | ||
募集中 | ||
東京科学大学特定認定再生医療等委員会 | ||
NA8140003 |
6 審査等業務を行う認定再生医療等委員会に関する事項 | ||
当該再生医療等について審査等業務を行う認定再生医療等委員会の名称:国立大学法人東京医科歯科大学特定認定再生医療等委員会 | ||
当該再生医療等について審査等業務を行う認定再生医療等委員会の名称:東京科学大学特定認定再生医療等委員会 | ||
令和6年10月1日 |
6 審査等業務を行う認定再生医療等委員会に関する事項 | ||
Name of Certified Review Board:Tokyo Medical and Dental University Specially Certified Committee for Regenerative Medicine | ||
Name of Certified Review Board:Institute of Science Tokyo Specially Certified Committee for Regenerative Medicine | ||
令和6年10月1日 |
6 審査等業務を行う認定再生医療等委員会に関する事項 | ||
電子メールアドレス:kenkyo.adm@tmd.ac.jp | ||
電子メールアドレス:saisei.adm@tmd.ac.jp | ||
令和6年10月1日 |
令和6年10月29日 | |||
jRCTc030220692 | |||
順天堂大学医学部附属順天堂医院 | |||
東京都文京区本郷3-1-3 | |||
桑鶴 良平 | Kuwatsuru Ryohei |
上顎洞底挙上術(ソケットリフト)に併用する凍結PRP治療の安全性評価 | Safety evaluation of frozen PRP treatment for maxillary sinus floor elevation.( Frozen PRP treatment for maxillary sinus floor elevation. ) | ||
上顎洞底挙上術(ソケットリフト)に併用する凍結PRP治療 | Frozen PRP treatment for maxillary sinus floor elevation.( Frozen PRP treatment for maxillary sinus floor elevation. ) | ||
第三種 | |||
【判断理由】 本再生医療等提供計画は、 ・政令の除外技術にあたらない。 本再生医療等計画で利用する自己多血小板血漿は、 ・ES/iPS/iPS様の細胞にあたらない。 ・遺伝子を導入する操作を行った細胞にあたらない。 ・動物の細胞を用いない。 ・投与を受ける者以外の人の細胞を用いない。 ・幹細胞を利用しない。 本再生医療等提供計画では、自己多血小板血漿を、歯牙欠損部位に移植するため、 ・人の身体の構造又は機能の再建、修復又は形成を目的としている。 ・相同利用である。 上記の理由により、本再生医療等は第三種であると判断した。 |
近年、製造した Platelet-Rich Plasma(多血小板血漿。以下「PRP」)を凍結保管し、治療当日に融解したPRPを投与する臨床応用が報告され、臨床現場の負担軽減に資する効率的なPRP治療として期待されている。 しかしながら、凍結保管されたPRPを融解し投与する方法(以下「凍結PRP」)は新しく、日本人に対する安全性評価も不十分であるため、患者本人の利益が治療のリスクを上回ることを確認することが必要である。 そこで今回、 歯科インプラント治療時に硬組織再生を目的として実施する上顎洞底挙上術において、移植材料として人工骨補填材に凍結PRPを併用する治療法の安全性及び妥当性を評価する探索的試験を計画した。 | |||
1 | |||
実施計画の公表日 | |||
2026年03月31日 | |||
3 | |||
介入研究 | Interventional | ||
単一群 | single arm study | ||
非盲検 | open(masking not used) | ||
非対照 | uncontrolled control | ||
単群比較 | single assignment | ||
治療 | treatment purpose | ||
(1) 患者の主訴の解決又は患者の希望や期待に対して、歯科インプラントが有効な手段であると考えられる歯牙欠損部位を有する患者 (2) 歯科インプラント時に歯槽骨再生を促進することで、歯科インプラントの良好な予後が期待される患者 (3) 全身状態が良好である患者 (4) 血小板数 1x10^9 /L 以上の患者 (5) 18歳以上の患者 (6) その他、歯科医師が適当と判断した患者 |
1) Have missing tooth in the maxillary posterior region. 2) Require dental implant treatment at missing tooth site. 3) Have good systemic condition. 4) Number of platelet is over 1x10E9/liter. 5) 18 years and older. 6) Other,the investigator believes makes him/her suitable for participation in this clinical study. |
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(1) 悪性腫瘍を合併している、又はその既往がある患者 (2) 異常な歯肉増殖が認められる、又はその既往がある患者 (3) 口腔内診断で悪性腫瘍、前癌病変又はそれらが疑われる所見がある患者 (4) 18歳 未満の患者 (5) 受胎を希望する婦人、妊娠中あるいは妊娠の可能性のある婦人、授乳中の婦人 (6) その他、重篤な感染症に罹患している等、本再生医療等を提供する歯科医師が不適当と判断した患者 |
1) Have a history of Complicate malignant tumor. 2) Have an abnormal gingival proliferation or having a history of abnormal gingival proliferation. 3) Suspected of oral malignant tumor or precancerous lesion. 4) Under 18 years of old. 5) Have anti-coagulant or anti-platelet medications, or have a bleeding disorders. 6) Pregnancy, breastfeeding, or possibility of pregnancy. 7) Other,the investigator believes makes him/her unsuitable for participation in the clinical study. |
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18歳 以上 | 18age old over | ||
上限なし | No limit | ||
男性・女性 | Both | ||
個々の患者における中止基準 1)患者から本研究参加の辞退の申し出や同意の撤回があった場合 2)登録後に適格性を満足しないことが判明した場合 3)合併症の増悪により本研究の継続が困難な場合 4)有害事象により本研究の継続が困難な場合 5)転居・転院等、患者の都合により本研究の継続が不可能な場合 6)本研究全体が中止された場合 7)その他、上記以外の理由で研究計画書の遵守が不可能となった場合、または担当医師が中止することが適当と判断した場合 研究全体の中止基準 1)治療用細胞の品質、安全性、有効性に関し、本研究全体を中止すべきと判断するに至る重大な情報が得られた場合 2)患者の安全性の確保が困難と判断された場合 3)認定再生医療等委員会等より、研究計画等の変更の指示があり、これを受け入れることが困難で継続不可と判断された場合 4)認定再生医療等委員会等から中止の意見が示された場合 5)その他、上記以外の理由で研計画書の遵守が不可能となった場合、あるいは研究責任者が本研究全体の中止を必要と判断した場合 |
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上顎歯槽堤萎縮症 | Atrophic maxillary alveolar bone | ||
有 | |||
特定細胞加工物の投与 | administration of cell processing products. | ||
安全性 | Safety | ||
有効性 | Efficacy | ||
【対象疾患】:上顎歯槽堤萎縮症 【用いる細胞】:多血小板血漿(以下、「PRP」) 【原料となる細胞の採取方法】:再生医療等提供機関で患者本人から末梢血を採取する。 【細胞の加工方法】:患者自己末梢血を遠心分離し、血小板層を多く含む血漿部分を抽出しPRPとする。その後、-80℃にて凍結保管する。 【細胞加工物の投与方法】:凍結したPRP(約1mL)を移植当日に融解し、その1/10量の2%CaCl2を添加し、ゲル化させた後に、人工骨補填材とともに目的部位に移植する。 【研究方法の概要】 (評価項目) 1)主要評価項目 ①安全性(全例を対象に、観察された有害事象などを集計) 2)副次的評価項目 ① 観察期間における術後疼痛の推移 ② 口腔内写真、パノラマ撮影及びデンタルX線撮影による移植部位の評価 ③ 凍結PRPの血小板濃縮率 |
歯科医師 | |||||
飛田 護邦 | Tobita Morikuni | ||||
10599038 | |||||
順天堂大学医学部附属順天堂医院 | Juntendo Hospital, Juntendo university school of medicine | ||||
歯科口腔外科 | |||||
113-8431 | |||||
東京都文京区本郷3-1-3 | 3-1-3, Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo, Japan | ||||
03-3813-3111 | |||||
mtobita@juntendo.ac.jp | |||||
井口 美香 | Iguchi Mika | ||||
順天堂大学 | Juntendo university | ||||
革新的医療技術開発研究センター | |||||
113-8421 | |||||
東京都文京区本郷2-1-1 | 2-1-1, Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo, Japan | ||||
03-3813-3111 | |||||
m.iguchi.vm@juntendo.ac.jp |
歯科医師 | ||
飛田 護邦 | ||
10599038 | ||
順天堂大学医学部附属順天堂医院 | ||
歯科口腔外科 |
歯科医師 | ||
篠原 光代 | ||
順天堂大学医学部附属順天堂医院 | ||
歯科口腔外科 |
歯科医師 | ||
生木 俊輔 | ||
順天堂大学医学部附属順天堂医院 | ||
歯科口腔外科 |
順天堂大学 | ||
泉久保 樹音 | ||
順天堂大学医学部附属順天堂医院 | ||
革新的医療技術開発研究センター |
順天堂大学医学部附属順天堂医院 | ||
眞野 訓 | ||
順天堂大学医学部附属順天堂医院・臨床研究・治験 センター | ||
信頼性保証室 |
無 |
自己多血小板血漿(PRP) | |
順天堂大学医学部附属順天堂医院 | |
上顎歯槽堤萎縮症と診断され、上顎臼歯部に歯牙欠損を認め、歯科インプラントが適切な治療と判断できる患者。 | |
再生医療を行う歯科医師が、当該再生医療を実施するために必要な検査を実施し、対象患者が選択基準を全て満たし、除外基準の何れにも該当しないことを確認する。 | |
対象患者の正中肘静脈より注射針とシリンジを用いて約50mL を採取する。 |
自己多血小板血漿(PRP) | ||
【特定細胞加工物の製造方法】 治療用細胞の調製は、厚生労働省に届出された再生医療提供医療機関の細胞培養加工施設基準並びに製造及び品質管理基準に準じて規定した「特定細胞加工物標準書」に従い実施する。 患者から得た末梢血を比重遠心法によりPRPを作製する。 PRP作製手順書に定める方法にて作製したPRPを凍結する。 【試験検査】 以下の規格を満たしていることを確認する。 目視検査:異常な濁りを認めないこと。異物の混入を認めないこと。 【特定細胞加工物の保管方法】 保管温度:-80℃にて凍結保存を行う。 |
||
凍結PRPを移植当日に融解する。作製した約1mLのPRPと人工骨補填材とを混合し、その1/10量の2% CaCl2を添加し、ゲル化した後に投与する。 | ||
無 | ||
順天堂大学 | ||
FC3170058 | ||
順天堂医院難病の診断と治療研究センターPRP等調製室 | ||
委託は行わない。 |
無 | ||
無 | ||
無 | ||
無 |
無 | ||
無 | ||
無 | ||
無 |
無 |
PRPについては、培養操作を伴わない製造であり、再生医療等安全性確保法下で最も多く提供されている再生医療等技術である。短時間の操作で人体への投与が行われるものであることから、製造工程における微生物等による汚染等のリスクも低い。また、これまでの定期報告から、PRPにおける腫瘍形成やがん化の可能性は極めて低いと考える。 再生医療等安全性確保法の見直しに係る ワーキンググループとりまとめ(第69回厚生科学審議会 再生医療等評価部会 資料) https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/000860291.pdf |
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インプラント治療において、インプラント埋入時に骨に十分な強度や厚みを確保することが重要である。近年、人工骨補填材移植時にPRPを加えることで、より硬組織再生を促進させようとする方法が、再生医療等安全性確保法下において、治療として実施されている。もし本研究で凍結PRPを用いた治療提供の安全性・妥当性について検証できれば、将来的に一度の採血で複数回分の投与用PRPの製造が可能となり、患者の負担軽減が期待される。また、手術当日に採血、処理、投与を実施する医療機関の負担を分散させることも可能になる。そこで、本研究では、当該移植治療の安全性を評価することを主目的とし、副次的に、妥当性を評価するための予備検証を実施する。 Judit Fernández-Fuertes et al. Clinical Response After Treatment of Knee Osteoarthritis With a Standardized, Closed-System, Low-Cost Platelet-Rich Plasma Product: 1-Year Outcomes. Orthop J Sports Med . 2022;10(3):23259671221076496. |
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PRPの最終工程での規格を満たすことおよび異物を認めないことを確認し、投与する。PRPが最終工程での規格を満たさない場合は、研究責任者の判断において投与の可否を決定する。 | ||||||
本臨床研究において、特定細胞加工物の安全性に関する疑義が発生した場合、研究責任者は、再生医療等安全性確保法を遵守し、速やかに医療機関の管理者及び研究対象者へ報告する等、適切に対応する。 | ||||||
将来、患者が感染症等を発症した場合等の原因究明のため、細胞、血液検体等の患者から採取した試料および治療用細胞の一部について、提供機関管理者の責任のもと、研究終了後5年間は適切に保存する。 | ||||||
廃棄する場合は、原則として、オートクレーブ処理の上、適切に廃棄する。 | ||||||
【有害事象の報告と対応】 有害事象を認めた場合は、研究責任者は直ちに適切な処置を行うとともに、内容、発現・消失時期、程度、処置、当該細胞加工物との関連性などをカルテおよび症例報告書等に記載する。また、中止した場合や、有害事象に対する治療が必要となった場合には、当該患者にその旨を伝える。 【「再生医療等安全性確保法」に関わる報告】 研究責任者は、再生医療等提供計画に記載された再生医療等の提供に起因するものと疑われる疾病等の発生を知ったときは、「再生医療等安全性確保法」に従い、再生医療等提供機関の管理者を通じて規定の期間内に適切に厚生労働大臣及び特定認定再生医療等委員会へ報告を行う。報告は第一報(発生報告)および第二報(詳細報告) とする。 |
||||||
臨床研究実施計画書に従い本再生医療等の安全性及び有効性について評価する。 | ||||||
再生医療等の提供に起因するものと疑われる疾病等の発生の場合に、当該疾病等の情報を把握できるよう、及び細胞加工物に問題が生じた場合に、再生医療等を受けた者の健康状態を把握できるよう、細胞加工物投与後4週まで来院にて観察を行う。又、必要に応じて再生医療等を受けた者の連絡先を把握しておくようにする。 | ||||||
有 | ||||||
実施計画の公表日 | ||||||
2024年03月29日 | ||||||
募集中 | Recruiting | |||||
無 |
有 |
東京科学大学特定認定再生医療等委員会 | Institute of Science Tokyo Specially Certified Committee for Regenerative Medicine | |
NA8140003 | ||
東京都文京区湯島1-5-45 | 1-5-45, Yushima, Bunkyo-ku, Tokyo , Tokyo, Tokyo | |
03-5803-5777 | ||
saisei.adm@tmd.ac.jp | ||
第一種再生医療等又は第二種再生医療等を審査することができる構成 | ||
適 | ||
2023年02月07日 |
研究対象者のプライバシー保護のため、個々の研究対象者の識別には個人情報の要素が含まれない症例番号及び識別コードを用い、個人情報を保護する。また、モニタリング、監査の担当者、特定認定再生医療等委員会、再生医療等提供機関は、原資料を直接閲覧することにより知り得る個人情報を第三者に漏らしてはならない。研究結果を公表する場合においても、研究対象者の個人が特定されることがないようプライバシー保護に配慮する。 個人情報の取扱いやその利用及び開示等については、省令を遵守し、実施する。 |
||
無 | No | |
再生医療等提供機関管理者又は研究責任者は、再生医療等を適正に行うために定期的に教育又は研修の機会を確保する。再生医療等を行う医師又は歯科医師その他の再生医療等に従事する者は、再生医療等を適正に行うために定期的に医療機関が定める教育プログラムやeラーニング(APRIN eラーニングプログラム(eAPRIN)、臨床研究教育サイトICRweb等)を適宜継続的に受講し、被験者保護に係る教育又は研修を受講したり、日本再生医療学会等の当該分野の学術集会へ定期的に参加することで適切な教育又は研修を受け、情報収集に努める。 | ||
【本研究に関する総合窓口】 順天堂大学医学部附属順天堂医院 歯科口腔外科 〒113-8431 東京都文京区本郷3-1-3 電話:03-3813-3111(代表) 内線 3847 平日 午前9時-午後6時 |
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非該当 | ||
なし | none | |
無 | ||
非該当 | ||
非該当 | ||
非該当 | ||
4 再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式 | ④上顎洞凍結PRP_v2_同意説明文書_同意書_同意撤回書.pdf |
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