第二種 | ||
令和6年10月28日 | ||
自閉症スペクトラム障害に対する自家臍帯血有核細胞を用いた治療法の開発 | ||
ASDに対する臍帯血投与 | ||
大阪公立大学医学部附属病院 | ||
中村 博亮 | ||
自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder; ASD)はさまざまな成因が想定されるため根本的な病態解明、治療法の開発には至っていない。近年、脳性麻痺などの小児の脳障害に対し自家臍帯血細胞投与を行い、患児の身体・知的障害の改善、発達を促す研究が行われている。本研究はASD特性を有する小児に対して国内で初めてとなる、細胞バンクにて保管・管理された自家臍帯血有核細胞を投与し、その安全性を確認するとともに、有効性を探索的に評価する。 | ||
1-2 | ||
自閉症スペクトラム障害 | ||
募集中 | ||
大阪公立大学特定認定再生医療等委員会 | ||
NA8150018 |
令和6年10月9日 | |||
jRCTb050240170 | |||
大阪公立大学医学部附属病院 | |||
大阪府大阪市阿倍野区旭町1-5-7 | |||
中村 博亮 | Nakamura Hiroaki |
自閉症スペクトラム障害に対する自家臍帯血有核細胞を用いた治療法の開発 | Autologous cord blood stem cell therapy for children with autism spectrum disorder | ||
ASDに対する臍帯血投与 | Cord Blood Infusion for ASD | ||
第二種 | |||
自家細胞の非相同利用であるため |
自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder; ASD)はさまざまな成因が想定されるため根本的な病態解明、治療法の開発には至っていない。近年、脳性麻痺などの小児の脳障害に対し自家臍帯血細胞投与を行い、患児の身体・知的障害の改善、発達を促す研究が行われている。本研究はASD特性を有する小児に対して国内で初めてとなる、細胞バンクにて保管・管理された自家臍帯血有核細胞を投与し、その安全性を確認するとともに、有効性を探索的に評価する。 | |||
1-2 | |||
実施計画の公表日 | |||
2028年03月31日 | |||
20 | |||
介入研究 | Interventional | ||
単一群 | single arm study | ||
非盲検 | open(masking not used) | ||
非対照 | uncontrolled control | ||
単群比較 | single assignment | ||
治療 | treatment purpose | ||
①診断基準DSM-5に基づきASDと診断を受けている ②同意取得時年齢が2〜4歳の児である ③患者本人の自家臍帯血有核細胞が株式会社ステムセル研究所で凍結保管されている ④患者本人のHLAと株式会社ステムセル研究所で保管されている患者本人の自家臍帯血有核細胞のHLAが一致している ⑤代諾者に文書で説明を行い,文書で同意が得られていること |
1) The diagnosis of ASD is based on DSM-5 criteria 2) The child must be between 2 and 4 years old at the time of consent 3) The patient's own cord blood nucleated cells have been cryopreserved at Stem Cell Research Institute Co., Ltd. 4) The patient's HLA typing matches to the ones cryopreserved cord blood 5) Written consent has been obtained from gurdian |
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①遺伝子疾患がある ②悪性腫瘍がある ③免疫抑制剤を使用している ④過去にASDの治療を目的とした細胞治療を受けたことがある ⑤自家臍帯血有核細胞の保管細胞数が1.0 x10^7個/kg(研究対象者体重あたり)に満たない場合 ⑥水溶性ハイドロコートン注射の成分に対し過敏症の既往歴がある ⑦デスモプレシン酢酸塩水和物を投与中である ⑧医師が医学的に不適格と判断する |
1) Patients with genetic disorder. 2) Patients with malignant disease or brain tumor 3) Patients have immunosuppressant 4) Patients were received another cell therapy for ASD 5) The number of stored nucleated cells in autologous umbilical cord blood is less than 1.0 x 10^7 cells/kg (per subject's body weight) 6) Patients with a history of hypersensitivity to the components of the water-soluble hydrocortisone injection. 7) Patients receiving desmopressin acetate hydrate 8) Patients who are judged inappropriate by investigators |
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2歳 以上 | 2age old over | ||
4歳 以下 | 4age old under | ||
男性・女性 | Both | ||
【研究対象者ごとの中止基準】 1)研究対象者の代諾者より同意撤回の申し出があった場合 2)研究全体が中止となった場合 3)投与時の基準である「トリパンブルー染色法によるバッグ内の細胞生存率が60%以上であること」を満たさない場合を含む、特定細胞加工物の出荷から投与までの基準に抵触した場合 4) その他,実施責任者又は再生医療等を行う担当医師により研究の継続が困難と判断された場合 【研究全体の中止基準】 1) 副反応と思われる管理困難な重篤な副反応が生じた場合 2) 副反応と思われる死亡例が生じた場合 3) 予定する研究期間において,登録症例数が予定数に満たないが,有効または無効の判定が可能な場合 |
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自閉症スペクトラム障害 | Autism spectrum disorder | ||
有 | |||
自家臍帯血有核細胞を静脈より投与する。 | Intravenous infusion of autologous cord blood | ||
Vineland-Ⅱ適応行動尺度コミュニケーションスキル領域標準得点の推移(投与前から12ヵ月の変化量) | Change in Vineland II Adaptive Behavior Scale Communication Skill Domain Standard Scores from Screening Period to 12 Months | ||
1) Vineland-Ⅱ適応行動尺度コミュニケーションスキル領域標準得点の推移(投与前から6ヵ月の変化量) 2) Vineland-Ⅱ適応行動尺度(コミュニケーションスキル以外の項目)の推移(投与前から6ヵ月、12か月目の変化量) 3) 視覚的選好性の改善率(投与前から6ヵ月、12か月目の変化量) 4) ADOS-Ⅱ 比較得点の推移(投与前から12ヵ月の変化量) 5) 新版K式による発達年齢と発達指数の推移(投与前から12ヵ月の変化量) |
1) Change in Vineland II Adaptive Behavior Scale Communication Skill Domain Standard Scores from Pre-administration to 6 Months 2) Changes in Vineland II Adaptive Behavior Scale, Items Other Than Communication Skill from Pre-administration to 6 Months and 12 Months 3) Rate of Improvement in Visual Selectivity from Pre-administration to 6 Months and 12 Months 4) Changes in ADOS II Comparative Scores from Pre-administration to 12 Months 5) Changes in Developmental Age and Developmental Quotient According to Kyoto Scale of Psychological Development from Pre-administration to 12 Months |
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この研究では、依然として充分な治療法がない自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder; ASD)において、お子さまご自身が出生した時に冷凍保存しておいた臍帯血を安全に治療に使うことができるかどうかを確認し、どの症状が改善するかを探索する研究です。臍帯血は、通常はお産が終了した後に処分しますが、造血幹細胞が多く含まれていることから、血液疾患の患者さんに対して、従来から医療活用されてきました。最近では、臍帯血は、血液疾患だけでなく、脳性麻痺などの小児の脳障害に対しても有効性が報告されています。ASDでは免疫に関する遺伝子の異常や炎症性物質の上昇や過剰なミクログリアの活性化など免疫機序の異常も指摘されているため、免疫反応を軽減し調整する治療法は理にかなっており、有望な治療法と考えられます。特に臍帯血は免疫を調整し、脳の神経細胞の連絡を向上させるような因子が含まれることが、実験的にも示されています。臨床的にも、米国のデューク大学や中国において自閉症に対する自家臍帯血有核細胞による治療の結果が発表され安全に実施できることは証明され、有効性についてはまだ証明されていませんが、コミュニケーション等の改善を認めたとの報告があります。 |
医師 | |||||
濱崎 考史 | Hamazaki Takashi | ||||
大阪公立大学医学部附属病院 | Osaka Metropolitan University Hospital | ||||
小児科・新生児科 | |||||
545-8585 | |||||
大阪府大阪市阿倍野区旭町1-5-7 | 1-5-7, Asahimachi, Abeno-ku, Osaka City | ||||
06-6645-2121 | |||||
hamazaki@omu.ac.jp | |||||
自施設 | |||||
初療室(地下1階) 附属病院地下1階に、重症患者の受け入れ部門として 、救命救急センター処置室を整備。 複数の患者が同時に搬入された場合にも対応できる よう、広めの処置室を2室設置。いずれも生体監視モニ ターと人工呼吸器を設置し、重症救急患者に緊急対応 できる機能を有する。また、無影灯や麻酔器も使用でき るため、短時間の手術などは処置室内で実施すること が可能。 同じフロアには、救急診療に必要な放射線検査部門( 単純レントゲン、CT、MRI)、内視鏡センターがある。 |
濱崎 考史 | Hamazaki Takashi | ||||
大阪公立大学医学部附属病院 | Osaka Metropolitan University Hospital | ||||
小児科・新生児科 | |||||
545-8585 | |||||
大阪府大阪市阿倍野区旭町1-5-7 | 1-5-7, Asahimachi, Abeno-ku, Osaka City | ||||
06-6645-2121 | |||||
hamazaki@omu.ac.jp |
医師 | ||
濱崎 考史 | ||
大阪公立大学医学部附属病院 | ||
小児科・新生児科 |
医師 | ||
大西 聡 | ||
大阪公立大学医学部附属病院 | ||
小児科・新生児科 |
医師 | ||
服部 妙香 | ||
大阪公立大学医学部附属病院 | ||
小児科・新生児科 |
医師 | ||
平井 香 | ||
大阪公立大学医学部附属病院 | ||
小児科・新生児科 |
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター | ||
宇野 恵美子 | ||
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター | ||
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター | ||
桒原 孝裕 | ||
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター | ||
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター | ||
山川 茜 | ||
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター | ||
統計医学統計グループ |
大阪公立大学医学部附属病院 | ||
小野寺 理恵 | ||
大阪公立大学医学部附属病院 | ||
非該当 |
無 |
自家臍帯血有核細胞 | |
株式会社ステムセル研究所と児の母親等との契約に基づき、産科施設で出産した児の臍帯血を採取し、同研究所で加工・保管する。当該児が本研究へ参加決定後、同研究所から当院に加工物を輸送する。 | |
さい帯血に含まれるステムセルを、将来罹患する可能性のある各種疾患の治療に利用しうるようにするため、必要な技術・設備を有する株式会社ステムセル研究所において分離・保管することを目的とする「さい帯血分離保管委託契約書」に合意し、契約の締結を行った者 | |
実施責任者は、以下の内容について株式会社ステムセル研究所から「臍帯血関連情報書」として入手する。以下の項目について、全て確認できることを必須とする。① 臍帯血分離記録(保存時のもの)② 試験成績書 ③ 使用資材の品質保証書 ④ 保管されていた自家臍帯血有核細胞のHLAの結果 ⑤ 母親の感染症(B型肝炎,C型肝炎,HIV,HTLV-1,梅毒,CMV-IgM)検査結果 ⑥ 細胞の保管状況を示す資料 ⑦ さい帯血分離保管委託契約書 | |
児の出産時に採取された条件は以下とおりである。臍帯血の採取は、新生児と臍帯を切り離し、胎盤娩出前、又は胎盤娩出直後に穿刺予定個所の臍帯表面を消毒した後に、薬事承認を得ている200ml用血液バックの針を臍帯静脈に穿刺する。この際、血液バックを下位に位置させ高低差を利用した自然落下により臍帯血の流入を待つ。採血量は多い方がよいが、臍帯血が血液バックに流入するまでには一定の時間(数分間)を要するため産後処置に支障をきたさない範囲で行うものとしている。 |
自家臍帯血有核細胞 | ||
<特定細胞加工物の製造方法> 臍帯血に赤血球沈降剤を添加した後、有核細胞成分を得る。その後、至適濃度の凍害保護液を添加し、緩慢凍結にて約-80°Cまで冷却・凍結した後に、液体窒素温度下で保管する。 <特定細胞加工物の輸送> 特定細胞加工物は、ステムセル研究所において、液体 窒素温度(約-190°C)で凍結保管されている。必要な際には、輸送用の液体窒素容器を用いて、当院までハンドキャリーで輸送する。保管期間中のみならず、輸送中においても輸送用容器の温度を管理する。 <試験検査> 特定細胞加工物が以下の検査を満たしていることを確認する。 ・HLA検査:検査結果が判明していること ・細胞生存率:トリパンブルー染色によるセグメント内の細胞生存率が60%以上であること。 ・無菌検査:陰性であること。 <特定細胞加工物の保管方法> ステムセル研究所において、液体 窒素温度(約-190°C)で凍結保管 当該細胞加工物を解凍後は4時間以内に投与する。 |
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自家臍帯血有核細胞を静脈より投与する。 | ||
有 | ||
株式会社ステムセル研究所 | ||
FA3150022 | ||
ステムセル研究所 東京CPC | ||
特定細胞加工物の原料の回収・輸送、特定細胞加工物概要書ならびに標準書に記載される工程の実施、特定細胞加工物の投与施設への輸送 |
自家臍帯血有核細胞 | ||
<特定細胞加工物の製造方法> 臍帯血に赤血球沈降剤を添加した後、有核細胞成分を得る。その後、至適濃度の凍害保護液を添加し、緩慢凍結にて約-80°Cまで冷却・凍結した後に、液体窒素温度下で保管する。 <特定細胞加工物の輸送> 特定細胞加工物は、ステムセル研究所において、液体 窒素温度(約-190°C)で凍結保管されている。必要な際には、輸送用の液体窒素容器を用いて、当院までハンドキャリーで輸送する。保管期間中のみならず、輸送中においても輸送用容器の温度を管理する。 <試験検査> 特定細胞加工物が以下の検査を満たしていることを確認する。 ・HLA検査:検査結果が判明していること ・細胞生存率:トリパンブルー染色によるセグメント内の細胞生存率が60%以上であること。 ・無菌検査:陰性であること。 <特定細胞加工物の保管方法> ステムセル研究所において、液体 窒素温度(約-190°C)で凍結保管 当該細胞加工物を解凍後は4時間以内に投与する。 |
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自家臍帯血有核細胞を静脈より投与する。 | ||
有 | ||
株式会社ステムセル研究所 | ||
FA3200007 | ||
株式会社ステムセル研究所 横浜CPC | ||
特定細胞加工物の原料の回収・輸送、特定細胞加工 物概要書ならびに標準書に記載される工程の実施、特定細胞加工物の投与施設への輸送 |
株式会社ステムセル研究所 | ||
有 | ||
株式会社ステムセル研究所 | StemCell Institute Inc. | |
非該当 | ||
有 | ||
2023年05月19日 | ||
有 | ||
臨床研究に用いる特定細胞加工物、視覚的選好性検査装置 | ||
無 |
無 | ||
無 | ||
無 | ||
無 |
無 |
ASD患者に対する臍帯血有核細胞投与の臨床試験は各国で複数実施されている。特筆すべき臨床試験は、自家臍帯血細胞又は他家臍帯血細胞を用いた180名を対象とし た第II相RCT臨床試験であり、観察された有害事象の頻度は、臍帯血細胞投与群で81.5%なのに対して、プラセボ群は83.6%であり、自家臍帯血細胞投与の安全性が報告されている。有効性については、一次分析では、 臍帯血細胞投与と社会性・ASD症状・語彙等には関連性が見られなかったが、二次分析では、知的障害のない患者群において、コミュニケーションスキルの向上、持続的注意の増加、脳波のアルファおよびベータパワーの増加を特徴とする脳活動の変化と関連していることが報告されている。 その他、ASD患者に対して使用されているドナーソースとしては、他家臍帯血単核細胞、自家骨髄由来間葉系幹細胞、他家臍帯組織由来間葉系幹細胞が用いられており、各臨床試験において、いずれも安全で忍容性があると結論付けている。 Duke大学においては、上記報告の他、脳性麻痺に対する自家臍帯血細胞投与について、184例を対象とした 第I相臨床試験による安全性の報告、および、第II相RCT臨床試験による有効性の報告だけでなく、このような 脳性麻痺やASDに対する臍帯血細胞投与の臨床試験の進展を踏まえた、拡大アクセス制度(Expanded access protocol; EAP)が実施されている。このEAP制 度下においては、2021年9月時点で464名が臍帯血細胞投与を受けており、臍帯血投与は許容性が良好である旨の報告がなされている。 | ||||||
ASDの治療は認知行動療法が第一選択であり、向精神薬の処方が保険適応となっているが、選択肢は限られている。臍帯血有核細胞の作用機序には不明な点が多いが、基礎研究より脳内の炎症抑制、脳神経系細胞の保護作用、血管新生による脳血流改善などが作用機序として提案されている。ASD患者の一部には脳内の過剰炎症が認められるため、同様の作用機序が期待される。実際に米国において、自家臍帯血細胞又は他家臍帯血細胞を用いた180名を対象とした第II相RCT臨床試験において主要評価項目として設定した社会性スキルでは有意な差は認められなかったが、2次解析ではコミュニケーションスキルで改善を認めている。 ASDの特性には多面性があり、臍帯血有核細胞がどの症状に効果が期待できるのか不明な点が多い。そのため本試験では、ASDの特性のうち、主なものとして、「社会的コミュニケーション、対人的相互反応の持続的な欠陥」があげられ、国際的にも本邦でもよく用いられている「人の環境への適応上の困難を評価するツール」であるVineland-Ⅱを、有効性評価の主要評価項目として、また、幼児期での心理発達検査の重要性から日本の医療機関で一般的に実施されている心理発達検査を設定し、探索的に評価することを目的として計画した。 | ||||||
細胞の投与の可否の決定を行う実施責任者は、以下の特定細胞加工物の規格を満たしていることを確認し投与する 特定細胞加工物の搬入を依頼する際に,事前に株式会社ステムセル研究所から「臍帯血関連情報提供依頼書」を用いて以下の記録を入手し概要書の規格を満たしていることおよびスクリーニング検査における本人HLAと一致していることを確認する. ① 臍帯血分離記録(保存時のもの) ② 試験成績書 ③ 使用資材の品質保証書 ④ 保管されていた自家臍帯血有核細胞のHLAの結果 ⑤ 母親の感染症(B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1、梅毒、CMV-IgM)検査結果 ⑥ 細胞の保管状況を示す資料 ⑦ さい帯血分離保管委託契約書 |
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細胞の安全性に関する疑義が生じた場合には、実施責任者は、細胞培養加工施設における品質管理基準書、製造管理基準書等に基づく特定細胞加⼯物の製造・出荷から、搬送、実施医療機関における搬入・保管・投与に至る関連の記録を照合し、疑義について精査を行い、対応を決定する。対応が決まり次第、実施責任者は、実施医療機関の管理者、研究対象者および細胞培養加工施設に報告するとともに、特定認定再生医療等委員会に報告する。 | ||||||
再生医療等の提供を受けたことによる感染症等の原因究明のため、特定細胞加工物の一部もしくは特定細胞加工物と同等の試料は、研究終了後、少なくとも5年間保管する。その他の試料は特段の理由がない限り保管しない。 | ||||||
保管した特定細胞加工物の一部もしくは特定細胞加工物と同等の試料を廃棄する場合は、加工のまま密封容器で適切に廃棄する。 | ||||||
実施責任者及び再生医療等を行う医師は、研究対象者に研究の参加中に発生した全ての有害事象について記録し、臨床研究との因果関係を判断する。当該再生医療等の提供によるものと疑われるもの又は当該再生医療等の提供によるものと疑われる感染症によるものは、実施医療機関の管理者に報告した上で、特定認定再生医療等委員会および厚生労働大臣に所定の様式を以って報告する。 実施責任者は、以下の1および2の状況を知ったときは、その旨を 7日以内に実施医療機関の管理者に報告した上で、所定の様式を以って、特定認定再生医療 等委員会および厚生労働大臣に報告する。 また、以下の3から7までの疾病等については、15日 以内に実施医療機関の管理者に報告した上で、所定の様式を以って、特定認定再生医療等委員会および厚生労働大臣に報告する。 1 死亡 2 死亡につながるおそれのある症例 3 治療のために医療機関への入院又は入院期間の 延長が必要とされる症例 4 障害 5 障害につながるおそれのある症例 6 3から5まで並びに死亡及び死亡につながるおそ れのある疾病等に準じて重篤である症例 7 後世代における先天性の疾病又は異常 |
||||||
実施責任者及び再生医療等を行う医師又は歯科医師は、研究対象者に研究の参加中に発生した全ての有害事象について記録し、臨床研究との因果関係を判断する。当該再生医療等の提供によ るものと疑われるもの又は当該再生医療等の提供によるものと疑われる感染症によるものは、実施医療機関の管理者に報告した上で、特定認定再生医療等委員会および厚生労働大臣に所定の様式を以って報告する。 | ||||||
実施責任者は、研究参加時に提出される要望書およびかかりつけ医からの診療情報提供書等により研究対象者の連絡先を把握する。 | ||||||
無 | ||||||
実施計画の公表日 | ||||||
募集中 | Recruiting | |||||
無 |
有 |
大阪公立大学特定認定再生医療等委員会 | Osaka Metropolitan University Specially Certified Committee for Regenerative Medicine | |
NA8150018 | ||
大阪府大阪市阿倍野区旭町1-2-7 あべのメディックス6階 | 1-2-7 Abeno Medix 6th Floor, 1-2-7 Asahimachi Abeno-ku, Osaka City, Osaka | |
06-6645-3456 | ||
gr-a-knky-saisei@omu.ac.jp | ||
第一種再生医療等又は第二種再生医療等を審査することができる構成 | ||
適 | ||
2024年07月23日 |
本研究に従事する者(外部関係者も含む)は、研究対象者の個人情報等の保護について適用される「個人情 報の保護に関する法律」(平成15 年5 月30日法律第 57 号公布)及び関連通知を遵守する。また、本研究に 従事する者は、偽りその他不正の手段により個人情報を取得してはならず、研究対象者の個人情報及びプライバシー保護に最大限の努力を払い、本研究を行う上 で知り得た個人情報を正当な理由なく漏らしてはならない(関係者がその職を退いた後も同様とする)。 個人情報は、施錠可能な盗難防止装置のついた電子媒体に保存し、アクセス制御することによって、本研究の目的以外に個人情報が漏洩しないように厳重な保管体制のもと管理する。また、データ解析データは、個人情報とは切り離された研究番号を用いて、個人を特定できない形で取り扱う。また、本研究が終了した際には、データ完全消去ソフトまたは物理的破損により、情報が流出しないように対処する。 |
||
無 | No | |
実施責任者は、臨床研究の実施体制に挙げる自己の実施医療機関の担当者に、研究倫理及びその他の必要な知識・技術に関する教育研修を年2回程度受ける機会を保証する。 再生医療等を行う医師又は歯科医師その他の再生医療等に従事する者は、再生医療等を適正に行うために 定期的に医療機関が定める教育プログラムやeラーニング(臨床研究教育サイトICRweb等)を適宜継続的に受講する。 | ||
(医学および医療に関する問い合わせ) 実施責任者: 濱崎 考史 所属:大阪公立大学医学附属病院 小児科・新生児科 電話番号:06-6645-2121(代) (その他、苦情等の窓口) 大阪公立大学医学部・附属病院事務局 研究推進課 電話番号:06-6645-3456 |
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非該当 | ||
なし | none | |
無 | ||
非該当 | ||
非該当 | ||
非該当 | ||
NA | NA |
4 再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式 | 04_同意説明書1.00_20240524rev4.pdf |
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