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再生医療等提供計画情報の詳細情報です。

第二種
令和5年5月9日
令和5年10月12日
三次元培養基材を用いて製造した脂肪組織由来幹細胞による変形性膝関節症治療の安全性に関する非盲検試験
三次元的に製造した脂肪組織由来幹細胞を用いた変形性関節症治療
医療法人再生会 そばじまクリニック
傍島 聰
変形性膝関節症は自覚症状を有する患者数で約1000万人と言われており、中高年の多くが罹患する疾患である。主な症状は関節痛や関節機能の低下であり、重症化に伴うQOLの低下が問題とされ、有効な治療法の開発が急務であった。これに対し、既にADSCsなどを用いた細胞移植治療が開始されており、一定の治療効果を上げている。さらに、ADSCsを三次元的に製造することにより、通常の手法で製造したものに比べサイトカイン分泌量の増加が見られることなどが報告されている。Cellhesion®-MSは三次元的に細胞を拡大培養することが可能な生体分解性ポリマーであり、本研究では患者自身の脂肪組織由来幹細胞をCellhesion®-MSを用いて三次元的に増殖させたCh-ADSCsを、患部に移植した際の安全性と有効性について検証することを目的とした。これにより、より高い治療効果に繋がることが期待される。
1
変形性膝関節症
募集終了
湘南鎌倉総合病院特定認定再生医療等委員会
NA8150013

変更内容

研究の進捗状況
第1症例登録日:
第1症例登録日:2023年03月11日
令和5年9月20日
研究の進捗状況
進捗状況:募集中 / Recruiting
進捗状況:募集終了 / Not Recruiting
令和5年9月20日

1 提供しようとする再生医療等及びその内容

申請者情報

令和5年9月21日
jRCTb050230021
医療法人再生会 そばじまクリニック
大阪府東大阪市荒本北2-2-6 クリニックコート東野1F,2F,3F
傍島 聰 Sobajima Satoshi

(1)再生医療等の名称及び分類

三次元培養基材を用いて製造した脂肪組織由来幹細胞による変形性膝関節症治療の安全性に関する非盲検試験 An open-label study on the safety of knee osteoarthritis treatment with adipose tissue-derived stem cells produced using a three-dimensional culture substrate( S-KOA-ADSC-3d-CS )
三次元的に製造した脂肪組織由来幹細胞を用いた変形性関節症治療 Knee osteoarthritis treatment using three-dimensionally manufactured adipose tissue-derived stem cells( KOA-3d-ADSC )
第二種
今回提供しようとする再生医療は、自家の皮下脂肪組織由来幹細胞(Adipose-derived stem cells : ADSCs)を特殊なポリマーを用いて三次元的に増殖させたCellhesion®-cultured ADSCs (Ch-ADSCs)を製造して使用する。原料となるADSCsは、人の胚性幹細胞、人工多能性幹細胞、人工多能性幹細胞様細胞のいずれでもない。また、自家の細胞を原材料として加工するため、動物由来の細胞でもなく、他家でもない。かつ、遺伝子導入操作を伴わない。自家の幹細胞を培養して得られたものを使用するため、第二種再生医療等技術に該当すると判断した。

(2)再生医療等の内容

変形性膝関節症は自覚症状を有する患者数で約1000万人と言われており、中高年の多くが罹患する疾患である。主な症状は関節痛や関節機能の低下であり、重症化に伴うQOLの低下が問題とされ、有効な治療法の開発が急務であった。これに対し、既にADSCsなどを用いた細胞移植治療が開始されており、一定の治療効果を上げている。さらに、ADSCsを三次元的に製造することにより、通常の手法で製造したものに比べサイトカイン分泌量の増加が見られることなどが報告されている。Cellhesion®-MSは三次元的に細胞を拡大培養することが可能な生体分解性ポリマーであり、本研究では患者自身の脂肪組織由来幹細胞をCellhesion®-MSを用いて三次元的に増殖させたCh-ADSCsを、患部に移植した際の安全性と有効性について検証することを目的とした。これにより、より高い治療効果に繋がることが期待される。
1
実施計画の公表日
2025年09月30日
5
介入研究 Interventional
単一群 single arm study
非盲検 open(masking not used)
非対照 uncontrolled control
単群比較 single assignment
治療 treatment purpose
・変形性膝関節症に伴う機能障害の患者であること
・同意取得時に20歳以上であること
・当院にて変形性膝関節症と診断され、3か月以上の十分な保険適応の標準的保存療法(ヒアルロン酸注射及び理学療法)を実施するも改善が見られないこと
・3か月以上の標準的保存療法実施後、Visual analogue scaleによる疼痛評価の値が40以上であること
・人工関節置換術および骨切り術を希望しないこと
・この研究について十分な説明を受けた後、本人より文書にて同意を得られること
・決められたスケジュールを遵守可能であること
-Patients with functional impairment associated with knee osteoarthritis
-Must be 20 years of age or older at the time of obtaining consent
-Diagnosed with osteoarthritis of the knee at our hospital, and there is no improvement even after implementing standard conservative therapy (hyaluronic acid injection and physical therapy) that is fully covered by insurance for more than 3 months
-After performing standard conservative therapy for 3 months or more, the value of pain evaluation by visual analogue scale must be 40 or more.
- Do not wish to undergo artificial joint replacement surgery or osteotomy
-Written consent must be obtained from the individual after receiving a sufficient explanation about this research.
-Ability to adhere to a set schedule
以下のいずれかに該当する患者は除外する。
・皮下脂肪吸引が困難である患者
・担がん状態にある患者
・抗がん剤、生物学的製剤または免疫抑制剤を使用している患者
・妊婦、授乳婦および妊娠の可能性のある患者
・活動性の感染を有する患者
・過去にCh-ADSCsの膝関節腔内への移植を受けたことのある患者
・重篤な合併症(心疾患、肺疾患、肝疾患、腎疾患、出血傾向、コントロール不良な糖尿病および高血圧症など)を有し、医師が不適と判断した患者
・麻酔薬等に対して薬剤過敏症の既往歴を有する患者
・その他、担当医が不適当と判断した患者
Patients with any of the following are excluded.
-Patients for whom subcutaneous liposuction is difficult
-Patients with cancer
-Patients using anticancer drugs, biologics, or immunosuppressants
-Patients who are pregnant, breastfeeding, or may become pregnant
-Patients with active infection
-Patients who have received Ch-ADSCs transplantation into the knee joint cavity in the past
-Patients who have serious complications (cardiac disease, lung disease, liver disease, renal disease, bleeding tendency, uncontrolled diabetes, hypertension, etc.) and are judged unsuitable by a doctor
-Patients with a history of drug hypersensitivity to anesthetics, etc.
-Other patients who are deemed inappropriate by the attending physician
20歳 0ヶ月 0週 以上 20age 0month 0week old over
上限なし No limit
男性・女性 Both
研究責任医師又は研究分担医師は、次に掲げる理由で個々の研究対象者について研究継続が不可能と判断した場合には、当該研究対象者に説明する。また、中止後の研究対象者の治療については、研究対象者の不利益とならないよう、誠意を持って対応する。
(1) 臨床研究開始後、研究対象者より中止の申し入れ(同意撤回等)があった場合
(2) 有害事象のため、臨床研究の継続が困難であると判断された場合
(3) 症状増悪のため、臨床研究の継続が妥当でないと判断された場合
(4) 移植細胞の品質不良の問題等により、移植が完遂できない場合
(5) 研究対象者が死亡した場合
(6) その他、研究責任医師又は研究分担医師が臨床研究の中止を判断した場合

以下の場合に研究自体を中止する。
(1) 研究責任医師が、細胞治療の安全性・有効性に問題があると判断した場合
(2) 研究責任医師が、論文や学会発表など本臨床研究以外から得られた関連情報を評価した結果、細胞治療の安全性・有効性に問題があると判断した場合、又は研究継続の意義がなくなったと判断した場合
(3) 実施医療機関の管理者、厚生労働大臣から中止の指示を受けた場合
変形性膝関節症 Knee osteoarthiritis
エコーガイド下で、21G注射針を用いてCh-ADSCsを関節内投与する。1回あたりの注入は約2.0×10⁷個とする。 Under echo guidance, administer Ch-ADSCs intra-articularly using a 21G injection needle. Approximately 20 million cells should be injected per time.
【Ch-ADSCs移植後26週の有害事象発現割合】
有害事象について、それぞれCTCAE v5.0-JCOGによる脂肪採取~26週後までの最悪Gradeの頻度を求める。
[Occurrence rate of adverse events 26 weeks after Ch-ADSCs transplantation]
Regarding adverse events, we will calculate the frequency of the worst grade from fat collection by CTCAE v5.0-JCOG to 26 weeks later.
【Ch-ADSCs移植後26週の有効性】
Ch-ADSCs移植の有効性評価として、VASの聴取による疼痛評価及びKOOS評価、MRI画像評価を実施する。VAS及びKOOSの評価は登録時及びCh-ADSCs移植後4週目、12週目、26週目に実施するMRI検査は登録時並びに26週目に実施する。MRIの撮影条件はPDとT2スターMERGEなどの通常撮影及びT2マッピングの2種類とする。評価はMRI osteoarthritis knee score(MOAKS)としてBone marrow lesion、軟骨欠損、骨棘、滑膜炎、関節水腫を評価すると共に、T2マッピングによる軟骨評価を行う。
[Efficacy 26 weeks after Ch-ADSCs transplantation]
To evaluate the efficacy of Ch-ADSCs transplantation, pain evaluation by VAS listening, KOOS evaluation, and MRI image evaluation will be performed. VAS and KOOS evaluations are performed at enrollment and 4, 12, and 26 weeks after Ch-ADSCs transplantation. MRI examinations are performed at enrollment and 26 weeks. There are two types of MRI imaging conditions: normal imaging such as PD and T2 star MERGE, and T2 mapping. For evaluation, MRI osteoarthritis knee score (MOAKS) is used to evaluate bone marrow lesions, cartilage defects, osteophytes, synovitis, and joint edema, and cartilage is evaluated by T2 mapping.
別添の通り

2 人員及び構造設備その他の施設等

(1)人員及び構造設備その他の施設に関する事項

医師
傍島 聰 Sobajima Satoshi
医療法人再生会 そばじまクリニック Sobajima Clinic
細胞治療ユニット
577-0011
大阪府東大阪市荒本北2-2-6 クリニックコート東野1F,2F,3F Clinic Court Higashino , Aramto Kita, Higash i Osaka city, Osaka
06-4309-2525
orthohealing@soba-cli.com
他の医療機関
地方独立行政法人 市立東大阪医療センターの登録医届出を2016年10月に申請。 病床数:520床、うちNICU6床、ICU10床、HCU8床、無菌病室1床 診療科目:内科、腎臓内科、内分泌代謝内科、免疫内科、血液内科、総合診療科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、神経内科、皮膚科、小児科、精神科、 外科、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺外科、小児外科、臨床腫瘍科、泌尿器科、脳神経外科、整形外科、形成外科、眼科、耳鼻咽喉科、 産婦人科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、病理診断科、臨床検査科、緩和ケア内科、救急科、歯科、歯科口腔外科(全36科) 当該施設は救急病院の指定を受け、二次救急患者の受入体制を整えており、当院と協力関係にある。

(2)その他研究の実施体制に関する事項

原田 雄輔 Harada Yusuke
医療法人再生会 そばじまクリニック Sobajima Clinic
細胞治療ユニット
5770011
大阪府大阪府東大阪市荒本北2-2-6 クリニックコート東野 1F,2F,3F Clinic Court Higashino , Aramto Kita, Higash i Osaka city, Osaka
06-4309-1225
06-4309-1224
harada@soba-cli.com
医師
傍島 聰
医療法人再生会 そばじまクリニック
細胞治療ユニット
医師
岩畔 英樹
医療法人再生会 そばじまクリニック
細胞バンク室
医療法人再生会 そばじまクリニック
傍島 聰
医療法人再生会 そばじまクリニック
細胞治療ユニット
医療法人再生会 そばじまクリニック
原田 雄輔
医療法人再生会 そばじまクリニック
細胞治療ユニット
医療法人聖誕会 うめだファティリティ―クリニック
山下 能毅
医療法人聖誕会 うめだファティリティークリニック
産婦人科
医療法人再生会 そばじまクリニック
金 泰善
医療法人再生会 そばじまクリニック
細胞治療ユニット

(3)多施設共同研究に関する事項

3 再生医療等に用いる細胞の入手の方法並びに特定細胞加工物の製造及び品質管理の方法等

(1)再生医療等に用いる細胞の入手の方法(特定細胞加工物を用いる場合のみ記載)

皮下脂肪組織
医療法人法人再生会 そばじまクリニック
本方法は自家移植であり、細胞提供者は再生医療等を受ける者と同一の者である。このため、細胞提供者の
選定方法は、「再生医療等を受ける者の適格基準」で述べた通りであり、選択基準及び除外基準に定める健
康状態の要件を満たす20歳以上の患者とする。
本方法は自家移植であり、細胞提供者は再生医療等を受ける者と同一の者である。このため、細胞提供者の
選定方法は、「再生医療等を受ける者の適格基準」を満たした者となる。
(1) 原料の採取
原料となる脂肪組織の採取は以下の手順で実施する。
・用いる器具:脂肪吸引用カニューレ(3mm×32cm、26cm、15cm)、トゥーミーシリンジ、麻酔溶液注入用カニューレ(14G×30cm、23cm、15cm)
・採取する量:脂肪組織量約10~20ml
・麻酔方法:基本的には局所麻酔(チューメッセント液:生理食塩水500ml + 1%リドカイン(1%キシロカイン)20ml +1gエピネフリン)と静脈麻酔と全身麻酔(セボフルレン吸入)の併用
・採取方法(チューメッセント法):麻酔下に、脂肪採取予定部位の皮下に採取予定脂肪総量とほぼ同量のチューメッセント液(麻酔液)を注入する。シリンジを接続したカニューラを皮下に挿入する。シリンジの内筒を引き、陰圧状態を保持したまま用手法にて脂肪組織を吸引する。
 この操作はすべてそばじまクリニック 手術室内にて実施する。

細胞培養に使用する血液の採取は以下の手順で実施する。
・実施場所:そばじまクリニック 採血室
・所要時間:約20分
・採取量:約100ml
・採取方法;患者の静脈より翼状針を用いて採血する。

過去に当院にて細胞治療を実施し、十分なADSCsを凍結保存している患者については、これらの操作は不要とする。

(2) 細胞の分離及び血液処理
 得られた脂肪組織からのADSCs分離は下記の手順で実施する。
・使用する酵素:Collagenase “Amano” GMP 1 vial、Thermolysin “Amano” GMP 1 vial
・分離方法:吸引脂肪組織を分離バッグに移して生理食塩水で洗浄した後、CollagenaseとThermolysinをそれぞれ0.2mlずつバッグ内に添加し、37℃で30分の酵素処理を行う。その後、細胞懸濁液を回収し遠心分離によってADSCsを得る。
 この操作はすべてそばじまクリニック細胞治療ユニット内のCPCにて実施する。この時、必要があれば医療法人再生会そばじまクリニック 細胞治療ユニット内の施錠可能な部屋に設置された液体窒素タンクにて細胞を液体窒素(-150℃以下)で培養開始まで保管する。

細胞培養に使用する自己血清の調整は以下の手順で実施する。
・実施場所:そばじまクリニック 細胞治療ユニット
・所要時間:約1時間
・調整方法:採取した血液を50ml遠沈管に分注し、2000G、10分間遠心分離する。上清を回収し、50ml遠沈管に回収した後、2000G、10分間遠心分離を行い、上清を回収、12.5mlずつ分注し、4℃で冷蔵保存する。

過去に当院にて細胞治療を実施し、十分なADSCsを凍結保存している患者については、これらの操作は不要とする。

(2)特定細胞加工物の製造及び品質管理の方法(特定細胞加工物を用いる場合のみ記載)

三次元培養基材を用いて製造した脂肪組織由来幹細胞(Cellhesion®-cultured ADSCs:Ch-ADSCs)
① ADSCsの拡大培養
・使用する培地:無血清培地KBM ADSC-2 (コージンバイオ株式会社)
・使用する剥離酵素:TrypLE™(Gibco)
 ・培養の方法:酵素処理によって得られたADSCsを患者自己血清2.5%を含む無血清培地で懸濁した後、T-175 Flaskに5.0×10⁵ cells/cm²の濃度で播種し、拡大培養を実施する。48∼72時間ごとに培地交換を実施し、顕微鏡下でサブコンフルエントになったことを確認した後、TrypLE™で細胞を剥離し、全量を回収する。その際、細胞数及び細胞生存率を計測する。
  この操作はすべてそばじまクリニック細胞治療ユニット内のCPCにて実施する。
得られた細胞は必要に応じて医療法人再生会そばじまクリニック 細胞治療ユニット内の施錠可能な部屋に設置された液体窒素タンクにて-150℃以下で使用時まで凍結保存を行う。
過去に当院にて細胞治療を実施し、十分なADSCsを凍結保存している患者については、これらの操作は不要とする。

② Ch-ADSCsの製造
・使用する基材:Cellhesion®-MS (日産化学株式会社)
・使用する培地:無血清培地KBM ADSC-2 (コージンバイオ株式会社)
・無血清培地にCellhesion®-MSを注入して混合培地を作成し、拡大培養の工程で得られたADSCsを1.5~3×10⁶個/100ml/Flaskで懸濁し、スピナーフラスコ2本に分注する。
37℃、5% CO₂環境下でスターラーにスピナーフラスコを設置し、低速回転下に7日間培養を継続してCh-ADSCsを製造する。培養開始後4日目に培地交換を行う。凍結を挟む場合は事前に37℃に加温した恒温槽で細胞を解凍し、細胞数並びに細胞生存率を計測する。
この操作は全てそばじまクリニック 細胞治療ユニットのCPCにて実施する。
Cellhesion®-MSの使用方法及び培養方法の詳細については別紙を参照のこと。
 
③ Ch-ADSCsの回収
・使用する分離酵素:Liberase, GMP Grade(ROCHE)
スターラーを停止して細胞スフェアを沈殿させた後、5mlを残して上清を除去する。残った細胞懸濁液を回収し、分離酵素を添加して37℃で60分間インキュベートする。無血清培地20mlを添加した後、細胞懸濁液を回収モジュールを通して基材を除去し、細胞を回収する。その際、細胞数及び細胞生存率を計測する。
この操作はすべてそばじまクリニック細胞治療ユニットにて実施する。
得られた細胞は必要に応じて医療法人再生会そばじまクリニック 細胞治療ユニット内の施錠可能な部屋に設置された液体窒素タンクにて-150℃以下で使用時まで凍結保存を行う。

【原料の品質確認】
(1) 原料である皮下脂肪組織の品質確認として、シリンジにキャップが正しく装着されていること、及び目視にて異物の混入が認められないことを確認し、条件を満たす場合のみ細胞の分離を行う。分離不可と判断した場合は、研究中止とし、他の品質検査や保存は不要とする。
(2) 原料である血液の品質確認として、シリンジにキャップが正しく装着されていること、及び目視にて異物の混入が認められないことを確認し、条件を満たす場合のみ処理を行う。処理不可と判断した場合は、患者の同意を得た上で、再度採血を実施する。
(3) 原料である皮下脂肪組織及び血液はその全量を細胞加工に使用するため、保存は行わない。

【移植細胞(特定細胞加工物)の品質確認】
(1) 培養によって得られたCh-ADSCsのうち、一部を検査用に用いる。
Ch-ADSCsの製造が完了した段階で品質検査(細胞数・細胞生存率)を実施し、細胞生存率70%以上かつ総細胞数2.0×10⁷個以上であることが確認された場合にのみ移植に用いる。
品質検査用のCh-ADSCsは移植に用いない。移植不可と判断した場合は、研究中止とし他の品質検査や保存は不要とする。
(2) 同時にCh-ADSCs培養終了時の培養上清の一部を検査用に用いる。
培養上清を用いて無菌検査、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験を実施し、すべての試験で基準を満たす場合にのみ移植に用いる。
① 目視による異物混入有無の確認 
② マイコプラズマ否定試験(基準:マイコプラズマの存在が否定されること)
③ エンドトキシン検査(基準:0.15 EU/mL未満)
④ 無菌試験(基準:陰性)
移植不可と判断した場合は、研究中止とし保存は不要とする。
(3) 「再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行規則(平成26年9月26日 厚生労働省令第110号)」第16条の記載に基づき、作製されたCh-ADSCsの少なくとも1×103個を検証用として医療法人再生会そばじまクリニック細胞治療ユニット内の施錠可能な部屋に設置された液体窒素タンクにて-150℃以下で移植後5年間凍結保存する。検証用の細胞は臨床に使用しない。
エコーガイド下で、21G注射針を用いてCh-ADSCsを関節内投与する。1回あたりの注入は約2.0×10⁷個とする。 特定細胞加工物の投与はそばじまクリニック 診察室もしくは処置室にて実施する。
医療法人再生会そばじまクリニック 理事長 傍島聰
FC5150083
再生医療センター そばじまクリニック 手術室及びバンク室、細胞治療ユニット
委託は行わない

(3)再生医療等製品に関する事項(再生医療等製品を用いる場合のみ記載)

(4)再生医療等に用いる未承認又は適応外の医薬品又は医療機器に関する事項(未承認又は適応外の医薬品又は医療機器を用いる場合のみ記載)

4 再生医療等技術の安全性の確保等に関す措置

(1)利益相反管理に関する事項

① 再生医療等に対する特定細胞加工物製造事業者からの研究資金等の提供その他の関与

② 再生医療等に対する医療薬品等製造販売業者等からの研究資金等の提供その他の関与

日産化学株式会社
日産化学株式会社 Nissan Chemical Corporation
非該当
2022年12月01日
Cellhesion®-MS及び関連する消耗品

③ 再生医療等に対する特定細胞加工物製造事業者又は医療品等製造販売業者等以外からの研究資金

医療法人聖誕会 うめだファティリティークリニック Umeda Fertility Clinic
非該当

(2)その他再生医療等技術の安全性の確保等に関する措置

《動物を用いた安全性に関する検討》
小動物を用いた安全性に関する基礎的検討 日産化学株式会社

Cellhesion®-MSを用いて製造した細胞を用いた遺伝毒性試験としてAmes試験及びin vitro小核試験を実施したところ、いずれも陰性であり遺伝子異常を認めなかった。また、in vivoの検証としてラットの静脈内へCellhesion®-MSを3日連続投与した際のin vivo骨髄小核試験、及びin vivoコメット試験を実施したところ、最大容量3.3 mg/kgを2回投与した際に複数個体の死亡を認めたが、検査結果は陰性で同じく遺伝子異常を認めなかった。
また、ラットを用いたCellhesion®-MSの材料そのものを局所投与した際の安全性について検証を行ったところ、皮下投与において0.033mg/kg、膝関節腔内投与において3.3µg/kgの投与量で無影響であることを確認した。臨床を想定した際に実際に残存するCellhesion®-MSはこれらの結果に比べて非常に微量であり、大きな影響を与えないことが確認された。

ミニブタを用いたCellhesion®-cultured Adipose-derived stem cells(Ch-ADSCs)移植における安全性の検討(関節内投与試験) 医療法人再生会 そばじまクリニック 

Cellhesion®-MSを用いて製造したCellhesion®-cultured Adipose-derived stem cells(Ch-ADSCs)の安全性に関する検討として、2022年6月30日に株式会社日本バイオリサーチセンター動物実験施設(静岡県)を使用し、ミニブタを用いた自家Ch-ADSCsの関節内投与における局所及び全身性の有害事象の発現を評価する安全性試験を実施した。
《方法》
全身麻酔及び人工呼吸器による呼吸管理を行ったミニブタ3頭(移植群:n=2、コントロール群:n=1)に対し、仰臥位腹部に3㎜程度の小切開を加え、麻酔溶液注入用カニューラを挿入し、皮下へ麻酔溶液100~150ml(生理食塩水1000ml+2%キシロカイン5ml)を注入し、十分に腹部を膨隆させた後に脂肪吸引用カニューラを用いて皮下脂肪組織の採取を行った。
約50mlの脂肪組織に対し酵素処理を行って脂肪幹細胞を分離し、拡大培養を経てCh-ADSCsの作成を行った。X線Cアーム透視下にて膝関節腔内にCh-ADSCs濃縮液1.5mlを自家移植した。移植4週後、同施設内にて剖検を行い各主要臓器(膝関節組織、骨格筋、脳、心臓、肺、肝臓、すい臓、脾臓、腎臓)の肉眼的観察を行った。また、各臓器をホルマリン固定処理後にヘマトキシリンエオジン染色を行い、病理学的に検討した。さらに、移植前及び移植後に採血検査による一般生化学検査も実施した。
さらに、Cellhesion®-MSの残存量、及び血中への移行を評価する目的で、移植後9日目に関節洗浄液の採取及び採血を実施した。
これらすべての手技は臨床試験計画(GLP基準)に準じて実施された。
《結果》
Ch-ADSCs移植4週後まで、すべての個体が皮下脂肪組織採取部の感染を含め特記すべき異常なく生存した。肉眼的及び病理学的検討においても異常所見の出現は認められなかった。その他、生化学検査による評価並びに体重測定、器官重量測定、一般状態評価においても問題となる所見は見られなかった。
また、関節洗浄液及び血液中のCellhesion®-MSはいずれも検出感度以下であった。

《検討内容の解説》
小動物を用いた検討より、Cellhesion®-MSを用いて製造した細胞に遺伝子異常は起こらず、実際に想定されるCellhesion®-MSの残存よりも大量の材料を局所投与しても影響がないこと、及び大動物を用いた安全性試験においても、局所・全身共に異常は確認されず、血中への材料の移行などもみられていないことから、一定の安全性を有していることが示唆されている。以上のことより、Ch-ADSCsの関節腔内自家移植は安全性について問題ないことが示された。
ADSCsの関節内投与については、次項「提供する再生医療等の妥当性についての検討内容」にも示す通り、既に複数の臨床研究がなされ、一定の安全性が確認されている。Ch-ADSCsのヒトへの投与は本研究がFirst in humanであり臨床応用した報告はないが、大動物試験の結果及び基となるADSCsに関する報告から、安全性について問題ないと判断した。
《妥当性に関する基礎的検討》
(1) A Novel 3D Culture System Using a Chitin-Based Polysaccharide Material Produces High-Quality Allogeneic Human UCMSCs with Dispersed Sphere Morphology. (Kida K et al. Cells. 2022 Mar 15;11(6):995.)

Cellhesion®-MSは天然高分子であるキチンベースの材料であり、間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cell : MSC)の三次元懸濁培養用に特化して開発された。本材料は培養培地に分散させ、不溶性の足場材料としてMSCの大量培養を可能とする。本材料を用いて培養されたMSCの特徴として、MSCが凝集塊を形成しながら増殖することが挙げられる。また、既存の接着培養と比較してstemnessに関わる遺伝子(OCT4、NANOG)や遊走性に関わる遺伝子(CXCR4)の発現上昇、免疫調節や血管新生といったMSCの薬効に重要な役割を果たす分泌因子(PGE2、TSG-6、bFGF、Angiogenin)の産生量増加が認められる。さらに、in vitro血管新生評価においても接着培養と比較して有意な効果増強が確認された。上記より、Cellhesion®-MSを用いることで従来の接着培養したMSCと比較してより治療効果の高いMSCが得られることが示唆され、MSCを用いた変形性膝関節症の治療に対する新しいアプローチとなることが期待される。
動物を用いた検討については再生医療等に用いる細胞に関連する研究を参照。

《ヒトを対象とした研究》
(1) Pers YM, et al.:Adipose Mesenchymal Stromal Cell-Based Therapy for Severe Osteoarthritis of the Knee: A Phase I Dose-Escalation Trial. Stem Cells Transl Med 5:847-856(2016)
変形性関節症(OA)を有する患者に対して、脂肪組織由来の間葉系細胞(ASCs)を細胞数の量を増やしつつ関節腔内に投与し、まずはその安全性を評価するとともに、2次的に臨床効果を検討することを目的とした。プラセボ対象を含まない臨床第I相試験をフランスとドイツの2つの拠点で、両国のASC拡大培養に関する規制当局の承認のもとで実施された。2012年4月から2013年12月まで、合計18例の重篤な症状のある患者群に自家のASCを関節腔内に1回投与する治療を実施した。ここでは患者を3群に分けて、それぞれ6人に、低用量(2×10⁶ 個)、中用量(10×10⁶個)、そして高用量(50×10⁶個)と細胞の量を順次増加させた。
その後、まずは全過程における有害事象の有無を記録し、そして関節の痛みと機能をWestern Ontario and McMaster Universities Arthritis Index (WOMAC)によって評価した。治療開始6か月後までの観察では、この治療操作には重篤な副作用はなく安全であった。4例の患者において一過性の関節の痛みと、注射部位の腫脹があった。興味深いことに、低用量の細胞数を投与された患者群においても関節の痛みと機能のレベルが治療前に比べ有意に改善された。
本研究によって、重篤な膝関節OA患者へのASCの関節腔内投与は安全な治療法となりうることが示唆された。

(2) Intra-articular injection of mesenchymal stem cells for the treatment of osteoarthritis of the knee: a proof-of-concept clinical trial. (Chris Hyunchul Jo et al., Stem Cells, 32:1254-1266, 2014)
(概要)
被験者:変形性膝関節症の患者18名
研究デザイン:第1相、第2相臨床試験
方法:第1相として、低用量(1.0×10⁷個)、中用量(5.0×10⁷個)、高用量(1.0×10⁸個)の自家脂肪由来幹細胞を各3人の患者に投与を行った。また、第2相として、9人の患者に高用量(1.0×10⁸個)の自家脂肪由来幹細胞を投与した。脂肪由来幹細胞は、3mlの生理食塩水と共に関節腔内注射により投与し、投与に伴ってデブリードマン、滑膜除去、半月板除去などは行っていない。
経過観察は投与後1か月、2か月、3か月、6か月後に行った。一次アウトカムとして、安全性の確認とWestern Ontario and McMaster University Osteoarthritis Index(WOMAC)を用いた評価を行った。2次アウトカムとして、臨床的、放射線学的、関節鏡的、組織学的な解析を行った。
結果:治療の結果、7人の患者に関節痛などの軽微な有害事象が見られたが、いずれもクリニック内での処置により改善し、有害事象により継続不可能となった患者はいなかった。臨床的、放射線学的、関節鏡的、組織学的な解析の結果、いずれも高用量の自家脂肪由来幹細胞を投与した患者群では顕著な改善が見られたのに対し、低用量、中用量の患者群では緩やかな改善しか見られなかった。
考察:本研究結果より、脂肪由来幹細胞の関節腔内注射による投与は重篤な副作用や有害事象も見られず、変形性膝関節症に対する有効な治療方法であることが示された。また、治療の効果は量依存的であり、有効な治療を行うためには十分な量の脂肪由来幹細胞を投与することが必要となることがわかった。

(3) 変形性膝関節症に対する接着型培養容器を用いた皮下脂肪組織由来幹細胞凝集塊(S-ADSCs)移植の安全性に関する非盲検試験(医療法人再生会そばじまクリニック jRCTb050200097)
方法:変形性膝関節症に対する皮下脂肪組織幹細胞凝集塊(Spheroid-Adipose-derived stem cells : S-ADSCs)移植治療の第1相臨床研究として、5名の患者に対し約42,000個のS-ADSCs(ADSCs single cellsとして約2.1×10⁷個)を患部に移植し、移植後半年の安全性について評価した。局所麻酔下に皮下脂肪組織10~20mlを採取し、酵素処理によって脂肪幹細胞を得た後、拡大培養を経てS-ADSCsの製造を行った。S-ADSCs製造開始から72時間後にS-ADSCsを回収し、エコーガイド下に変形性膝関節症の患肢に関節内投与し、移植後24週までの安全性及び有効性を追跡した。主要評価項目として、安全性の確認を行った。副次評価項目は有効性の評価として患者立脚型評価(JKOM、WOMAC、KOOS)及びMRI画像評価を行った。
結果: 主要評価項目である安全性について、本研究に参加した5名はいずれも肉眼的観察において、全期間を通じて感染、局所病変、腫瘤等の発生を認めなかった。本研究で実施する脂肪吸引において、脂肪吸引部周辺の血種等を含む有害事象の発現は認められなかった。
本研究で実施するS-ADSCs移植において、細胞移植直後の関節周辺の腫脹や疼痛等を含む有害事象の発現は認められなかった。細胞移植後24週のフォローアップにおいても、重篤・非重篤を問わず有害事象の発現は認められなかった。全身状態の確認においても同様に、全期間を通じて異常所見を認めなかった。
副次評価項目である移植後24週の有効性について、MRI画像評価では本研究に参加した5名について術前と24週での比較において両者で肉眼的所見における大きな変化は確認できなかったが、患者立脚型評価においてはWOMAC、JKOM、KOOSの3種でいずれもTotal scoreで最終評価時点での有意なスコアの改善が確認されている(有意水準5%)。その他については小項目ごとに差が見られるが、WOMAC StiffnessやJKOM Pain、KOOS ADLなどで最終評価時点における有意な改善を認めているほか、他の項目でも改善傾向を認めるものが複数存在した。
考察:5名を対象とした変形性膝関節症に対するS-ADSCs移植は一定の安全性を有していることが示唆された。本研究は少数での実施であり、有効性について判断するためにはさらに症例数を重ねる必要があるが、本研究結果からS-ADSCsの関節内移植は疼痛緩和や関節機能を改善することが示唆された。

《検討内容の解説》
基礎的検討において、Ch-ADSCsは従来の接着培養した細胞と比較してより治療効果につながることが示唆されている。また、ヒトを対象とした研究において、(1)、(2)よりADSCsの変形性膝関節症への投与において一定の有効性と安全性が報告されている。加えて、当院が実施した(3)の研究でも、ADSCsを三次元構造である凝集体に加工して5名への移植において全例で有害事象の発現は認められていない。本研究とは投与時の細胞の状態が異なるが、三次元的に製造した細胞の投与における安全性の根拠として参考とした。以上のことより、提供する再生医療等は妥当性を有していると判断した。
投与可否の判定は特定細胞加工物投与の当日に研究責任医師が行う。問診やバイタル測定(体温、呼吸、自覚症状)で患者の健康状態に異常が認められないこと、特定細胞加工物の製造に逸脱が無かったことなどを確認できた時点で投与可とする。
特定細胞加工物製造過程において定められた手順により逸脱が発生した場合には、その都度、実施医師または特定細胞加工物製造担当者がその内容を研究責任医師に報告し、それぞれの状況において研究責任医師が継続判定を行う。
投与前の段階で細胞の安全性に関する疑義が発生した場合は速やかに研究責任医師に報告を行い、研究責任医師が投与の可否を含め対応を決定する。
細胞投与後に安全性に関する疑義が発生した場合は速やかに研究責任医師並びに再生医療等の提供を受け
た者に報告し、研究責任医師が対応を決定する。また、すぐに状況を把握できるよう、再生医療等の提供を受ける者には事前に問い合わせ窓口、連絡先等を伝えておく。
原料である皮下脂肪組織は少量であり、全量を細胞加工物の製造に使用するため保管しない。
ADSCs 及びCh-ADSCsは必要に応じて使用時まで医療法人再生会そばじまクリニック 細胞治療ユニット内に設置された液体窒素タンク(-150℃以下)にて5年間凍結保存する。
細胞数計測に使用したごく少量のCh-ADSCsの残りを、細胞の品質に疑義が生じたときの検証などを目的として医療法人再生会そばじまクリニック 細胞治療ユニット内に設置された液体窒素タンク(-150℃以下)にて5年間凍結保存する。この細胞は臨床に使用しない。
試料の保管については、細胞移植後5年間の保管期間経過後においては、当該保管物を医療用廃棄物として適切に処理する。なお、医療用廃棄物として処理を行う際は、その旨を記した書類を作成し記録を残す。また、試料を廃棄した際にはその旨を患者本人に電話もしくは郵送にて連絡する。
また、同意説明文書により試料の二次利用について患者より同意を得られている場合は、細胞移植後5年間の保管期間経過後も保管を継続する。
再生医療等を行う医師は、再生医療等の提供によるものと疑われる疾病等を知った時、「疾病等が発生した場合の手順書」に従い、第一報を研究責任医師及び実施医療機関の管理者に速やかに報告する。実施医療機関の管理者は本研究におけるADSCs 移植によるものと疑われる疾病の発生が報告された場合には、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に従って、各期日内に特定認定再生医療等委員会及び厚生労働大臣に報告する。
再生医療等の提供後1週、4週、12週、26週目に医師の診察を実施し有害事象の発現や全身・投与部位局所の状態を確認するとともに、MRI検査やVAS、KOOSスコア等によって治療効果の判定を実施する。フォローアップ期間終了後も、再生医療等の提供後に生じた疾病については完治または寛解まで追跡調査を行う。本研究期間中に観察された有害事象が改善又は安定するまで、(臨床検査値については、施設基準内又は移植直前に復するまで)可能な限り定期的に診察を行い、細胞治療の安全性に係る情報を収集する。ただし感染が疑われる場合は3か月毎に再検査を行い、陰性になるまで追跡調査を実施する。また、その結果は 医療機関の管理者ならびに特定認定再生医療等委員会へ報告するものとする。
なお、研究終了時に未回復の有害事象が非可逆的な事象の場合等、研究担当 医師 が追跡不能と判断した
場合は研究対象者の研究終了時をもって追跡終了し、症例報告書のコメント欄に追跡不要と判断した理由を記載する。
再生医療等の提供を受けた後、1週、4週、12週、26週目に医師の診察を実施し有害事象の発現や全身・投与部位局所の状態や治療効果を確認する。また、再生医療等の提供を受けた者の連絡先、受診の状況などを常に把握し、必要があれば電話等で受診を促す。
受診が困難な場合などは電話等による聴取を行い、有害事象の発現の有無や全身・局所の状態、治療効果
等について状況の把握に努める。
本研究期間中に観察された有害事象が改善又は安定するまで、(臨床検査値については、施設基準内又は
移植直前に復するまで)可能な限り定期的に診察を行い、細胞治療の安全性に係る情報を収集する。ただし感染が疑われる場合は3か月毎に再検査を行い、陰性になるまで追跡調査を実施する。また、その結果は 医療機関の管理者ならびに特定認定再生医療等委員会へ報告するものとする。
なお、研究終了時に未回復の有害事象が非可逆的な事象の場合等、研究担当 医師 が追跡不能と判断した
場合は研究対象者の研究終了時をもって追跡終了し、症例報告書のコメント欄に追跡不要と判断した理由を記載する。
実施計画の公表日
2023年03月11日
募集終了 Not Recruiting

5 細胞提供者及び再生医療等を受ける者に対する健康被害の補償の方法

細胞提供者について

再生医療等を受ける者について

6 審査等業務を行う認定再生医療等委員会に関する事項

湘南鎌倉総合病院特定認定再生医療等委員会 Shonan Kamakura General Hospital Specified Certified Regenerative Medicine Committee
NA8150013
神奈川県鎌倉市岡本1370番地1 1370-1 Okamoto, Kamakura City, Kanagawa, Kanagawa, Kanagawa
03-3265-4804
rm_committee2@shonankamakura.or.jp
第一種再生医療等又は第二種再生医療等を審査することができる構成
2023年04月04日

7 その他

1)被験者の人権
責任医師らは、患者の人権の保護の観点から患者の健康状態、症状、年齢、性別、同意能力等を十分に考慮し、本治療への参加を求めることの適否については慎重に検討する。また、社会的に弱い立場にあるものを患者とする場合には、特に慎重な配慮を行うこととする。
2)個人情報の保護
患者の同意取得後はデータ管理、製造管理など、症例の取り扱いにおいてはすべて研究対象者の個人情報とは無関係な記号(研究対象者識別コード)または登録番号により管理され、研究対象者識別コードと氏名の対照表及び氏名記載同意書は施錠可能な書類保管庫に厳重に保管する。また公表に際しては被験者の名前が直接に公表されることがない等、被験者の個人情報の保護については十分に配慮する。
No
特定細胞加工物の原料となる脂肪吸引手術や細胞移植、術前・術後の患者管理など臨床に関連する部分の
教育・研修については、実施責任者が十分な教育を行った上で各担当者が実施する。
特定細胞加工物の加工、記録の保管などの教育・研修については、実施責任者若しくは実施責任者が任命する特定細胞加工物の取扱いについて十分な経験を有した者が担当する。
その他、定期的な勉強会や情報交換会を開催し、また経過報告及び安全性並びに有効性(効果)に関しては、関連学会等での発表とする。また、積極的に関連学会等に出席し最新情報の収集に努める。
患者に再生医療等提供機関への直通電話番号を伝え、処置後の痛みや、処置後の過ごし方などの質問に回
答する。治療に関する問い合わせに対しては、実施責任者へ内容を報告し十分な対応策を講じることとする。
非該当
なし none
非該当
非該当
非該当

添付資料

4 再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式 1-5_同意説明文書(継続審査)r.pdf

変更履歴

種別 公表日
軽微変更 令和5年10月12日 (当画面) 変更内容
新規登録 令和5年5月9日 詳細