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再生医療等提供計画情報の詳細情報です。

第二種
令和2年2月19日
中耳真珠腫手術におけるインプラント型再生軟骨を用いた硬組織再建
中耳真珠腫手術における再生軟骨硬組織再建
帝京大学医学部附属病院
坂本 哲也
本研究の目的は、中耳真珠腫に対し、病変除去後に充填するインプラント型再生軟骨の有効性と安全性について評価する。
N/A
中~高度真珠腫(真珠腫性中耳炎・先天性真珠腫)
募集中
CONCIDE特定認定再生医療等委員会
NA8160002

1 提供しようとする再生医療等及びその内容

申請者情報

令和2年1月24日
jRCTb032190216
帝京大学医学部附属病院
東京都板橋区加賀二丁目11番1号
坂本 哲也

(1)再生医療等の名称及び分類

中耳真珠腫手術におけるインプラント型再生軟骨を用いた硬組織再建 Hard tissue reconstruction in surgery for middle ear cholesteatoma using implant-type tissue-engineered cartilage( Middle ear hard tissue reconstruction using regenerative medicine )
中耳真珠腫手術における再生軟骨硬組織再建 Hard tissue reconstruction in middle ear cholesteatoma surgery using tissue-engineered cartilage( Middle ear hard tissue reconstruction using regenerative medicine )
第二種
中耳真珠腫手術におけるインプラント型再生軟骨を用いた硬組織再建は患者自身の耳介軟骨組織から採取した軟骨細胞を用いてインプラント型再生軟骨を作製し、真珠腫手術時の再建材料として用いる医療技術であり、胚性幹細胞/人工多能性幹細胞/人工多能性幹細胞様細胞の利用、遺伝子導入操作、投与を受ける者以外の細胞の利用、動物細胞の利用、幹細胞の利用の一切を行わない。インプラント型再生軟骨を作製する際には軟骨細胞を培養する操作を行い、耳介軟骨を骨内へ充填し、再建の材料とすることから相同利用ではない。そして人の身体の構造又は機能の再建、修復又は形成を目的としている。 「「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行令」及び「再生医療等の安全性の確保等に関する法律施行規則」の取扱いについて(平成26 年10 月31 日付け医政研発1031 第1号厚生労働省医政局研究開発振興課長通知)」の図2(第一種・第二種・第三種再生医療等技術のリスク分類)に基づき、中耳真珠腫手術におけるインプラント型再生軟骨を用いた硬組織再建を第二種再生医療等技術と判断した。

(2)再生医療等の内容

本研究の目的は、中耳真珠腫に対し、病変除去後に充填するインプラント型再生軟骨の有効性と安全性について評価する。
N/A
2017年05月22日
2017年09月07日
実施計画の公表日
2025年03月31日
3
介入研究 Interventional
単一群 single arm study
非盲検 open(masking not used)
非対照 uncontrolled control
単群比較 single assignment
治療 treatment purpose
なし none
1. 20歳以上70歳未満の方(同意取得時及び手術時)
2. 中~高度の真珠腫(真珠腫性中耳炎、先天性真珠腫)と診断された方
3. 本臨床研究への参加について、本人の文書による同意が得られる方
1. Age: 20-69 years old (both at informed consent and at surgery)
2. Patient with cholesteatoma (acquired or congenital) of moderate to severe grade
3. Patient from whom written informed consent is acquired for participating in the present clinical research
1.  MRSA、多剤耐性緑膿菌などの持続性感染による耳漏の方
2.  抗凝固薬の休薬が不可の方
3.  コントロール不良の糖尿病の方
4.  重度の循環器、呼吸器、肝臓、腎臓、血液の疾患の方
5.  重度のアレルギー性疾患の方
6.  薬物アレルギーのため術後感染予防の抗生剤投与が十分に行えない方
7.  内臓・血液等の悪性腫瘍(加療中を含む、治癒例は含まない)がある方
8. 違法薬物(麻薬など)、アルコール等の中毒者の方
9.  他の易感染性をもたらす可能性がある合併症をお持ちの方
10. 他の臨床研究・治験等に参加中、または同意取得前6ヶ月以内にこれらに参加された方
11. 現在妊娠中または授乳中の方および、手術後6ヶ月までの間適切に避妊を行うことに同  意できない女性の方
12. 梅毒、B型肝炎、C型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス感染症、ヒトT細胞白血病ウイルス感染症の可能性があると判断された方
13. 本人又は家族にリウマチ性関節炎、乾癬関節炎、全身性又は円板状エリテマトーデス、皮膚筋炎、多発性筋炎、慢性甲状腺炎、バセドウ病、多発性動脈炎、強皮症、潰瘍性大腸炎、クローン病、シェーグレン症候群、ライター症候群、混合結合組織病、再発性多発軟骨炎等の自己免疫疾患を有するか、あるいはその既往歴のある方
14. コラーゲン製剤あるいは乳酸系ポリマー製剤、線維芽細胞成長因子(FGF)製剤、インスリン製剤、ペニシリン、ストレプトマイシン、アムホテリシンB、デキサメタゾンに過敏症あるいはアレルギーの既往のある方及びその恐れを有する方
15. FGF-2製剤、副甲状腺ホルモン(PTH)製剤、インスリン様成長因子-I (IGF-I)製剤、インスリン製剤、成長ホルモン製剤、女性ホルモン製剤(化粧品を除く)、男性ホルモン製剤、IL-1 受容体アンタゴニスト製剤、甲状腺ホルモン製剤、ビタミンD製剤(サプリメントを除く)、ステロイド製剤(外用薬を除く)を自己血採取前3ヶ月以内に使用した方
16. アテロコラーゲン皮内テスト陽性の方
17. その他、本研究責任・担当医師が不適格と判断した方
18. ベリプラスト(フィブリン糊)の成分又は牛肺を原料とする製剤(アプロチニン等)に対し過敏症の既往歴のある方
19. 下記の薬剤による治療を受けている方
 凝固促進剤(蛇毒製剤)、抗線溶剤、アプロチニン製剤
1. Continuous otorrhea caused by MRSA, multi-drug resistant Pseudomonas aeruginosa, etc.
2. When anticoagulant drugs cannot be discontinued
3. Diabetes mellitus with poor control
4. Severe disorder in circulatory, respiratory, hepatic, renal, or hematologic organs
5. Severe allergic disease
6. Inability to use post-operative antibiotics because of drug allergy
7. Malignant disease in internal organs, blood, etc. (excluding completely cured one)
8. Addict of narcotic drugs, alcohol, etc.
9. Other complications that may increase susceptibility to infection
10. Participation in other clinical studies or trials, presently or during 6 months before informed consent
11. Pregnancy or breast-feeding presently, or women who do not agree with anticonception through 6 months after surgery
12. Possibility of syphilis, hepatitis B, hepatitis C, human immunodeficiency virus infection, or human T cell leukemia virus infection
13. Present or past affection, including members of family, of autoimmune disease, such as rheumatic arthritis, psoriatic arthritis, systemic lupus erythematodes, discoid lupus erythematodes, dermatomyositis, polymyositis, chronic thyroiditis, Basedow's disease, polyarteritis, scleroderma, ulcerative colitis, Crohn's disease, Sjogren's syndrome, Reiter's syndrome, mixed connective tissue disease, and relapsing polychondritis
14. History or possibility of hypersensitivity or allergy to collagen preparation, lactic acid-based polymer preparation, fibroblast growth factor (FGF) preparation, insulin preparation, penicillin, streptomycin, amphotericin B, or dexamethasone
15. Use, within 3 months of autologous blood donation, of FGF-2 preparation, parathormone (PTH) preparation, insulin-like growth factor-I (IGF-I) preparation, insulin preparation, growth hormone preparation, female sex hormone preparation (except cosmetics), male hormone preparation, IL-1 receptor antagonist preparation, thyroid hormone preparation, vitamin D preparation (except supplements), or steroid preparation (except medicine for external application)
16. Positive result of intracutaneous test for atelocollagen
17. Others judged inappropriate by the doctors in charge of the study
18. History of hypersensitivity to the ingredient of Beriplast (fibrin glue) or to preparations using cow lungs raw materials (aprotinin, etc.)
19. Present treatment with coagulation accelerator (snake poison preparation), antifibrinolytic agent, or aprotinin preparation
20歳 以上 20age old over
70歳 未満 70age old not
男性・女性 Both
臨床研究の終了
目標症例数が登録され、すべての症例についての評価が終了したことをもって臨床研究終了とする。

臨床研究の中止
臨床研究の早期中止とは、以下のいずれかの理由により予定より早く研究全体または研究の一部が中止されることをいう。
「一部中止」条件
・被験者からの臨床研究中止の申し出があった場合
・本臨床研究の対象外であることが判明した場合
・本品移植前に妊娠が発覚した場合
・被験者に起因して規定どおりのインプラント型再生軟骨の作製が出来なかった場合
・被験者に起因して規定どおりの手術が行えなかった場合

「研究全体の中止」条件
・重篤な有害事象の発生により、臨床研究実施検討委員会より中止勧告があった場合
・症例登録の遅延やプロトコール逸脱の頻発により、臨床研究実施検討委員会より臨床研究の完遂が困難と判断された場合
・効果安全評価委員より中止勧告があった場合
・試験責任医師又は試験分担医師が研究の中止を必要と認めた場合
研究中止決定後は、試験責任医師は可及的速やかに研究中の対象患者に対する対応方法を決定し、主任研究者及び臨床研究実施検討委員会に中止とその理由を報告し、対象患者に対して適切な対応を取る。  
中~高度真珠腫(真珠腫性中耳炎・先天性真珠腫) Cholesteatoma (acquired or congenital) of moderate to severe grade
細胞培養時に使用する自己血清を製造するための採血及び検査のための採血
耳介軟骨組織採取のための切開及び組織切除
病変除去後に充填するインプラント型再生軟骨の投与。
Blood tests and blood collection for preparing autologous serum for cell cultures
Skin incision and harvesting part of the auricular cartilage
Placement of tissue-engineered cartilage after mastoidectomy for removing cholesteatoma
CT scanによる再建した外耳道後壁の内陥率(基準:術後3ヶ月時点を100%として、術後6ヶ月時点で65%以上維持している事) Retraction of external auditory canal evaluated by CT at 6 months after surgery, compared to the state at 3 months after surgery. (criterion: preservation of 65% or more at 6 months compared to 100% at 3 months)
軟骨部感染壊死(真珠腫再発に付随するものは除く) Infection and necrosis of the implanted cartilage (excluding that caused by recurrence of cholesteatoma)
再生医療等の内容
細胞の採取の方法:
軟骨細胞培養用に複数回採血を実施する。採血は当院輸血部の処置室で実施し、血液バックに1日最大200mL採取する。富士ソフト・ティッシュエンジニアリング株式会社に血液を搬送後、血清調製を行い、細胞培養に必要な血清量を得るまで、最大で600mLの採血を実施する。
手術の7週前に患者の耳介軟骨組織を局所麻酔下で約10✕10mm採取し、富士ソフト・ティッシュエンジニアリング株式会社に組織検体を搬送する。
製造及び品質管理の方法の概要:
細胞プロセッシングセンター(CPC)で自己血清を用いて軟骨細胞を分離・培養して必要量まで増殖させる。増えた軟骨細胞とアテロコラーゲンの混合液をPLLA足場素材へ投与し、ゲル化させて振とう培養する事で、インプラント型再生軟骨が完成する。
完成品検査として、細胞数検査、生存率検査、マイコプラズマ否定試験、無菌試験、エンドトキシン試験、特性試験、力学的強度検査等を実施する。
特定細胞加工物の投与の方法:
作製したインプラント型再生軟骨を再建材料として用い、手術時に真珠腫病変部を除去するとともに、乳突削開した骨の部分を完全に再建する。

再生医療等の内容をできる限り平易な表現を用いて記載したもの
別添の通り

2 人員及び構造設備その他の施設等

(1)人員及び構造設備その他の施設に関する事項

医師
伊藤 健 Ito Ken
帝京大学医学部 Teikyo University School of Medicine
耳鼻咽喉科学講座
173-0003
東京都板橋区加賀2丁目11−1 2-11-1 Kaga Itabashi-ku Tokyo 173-8605
03-3964-1211
itoken-tky@umin.ac.jp
主任教授
自施設
救命救急センター(第三次救急医療施設) 救命センター専用病床数30床 ICU 16床、HCU 14床、後方病棟 42床、関連病床 22床 救命センター設備概要 大動脈バルーンパンピング、心肺補助装置、頭蓋内圧測定装置、小児蘇生用マット(脊髄針)、水治療室、血漿交換用装置、急速輸血装置、圧迫止血用装置、血液透析装置、血漿交換用装置、血液ろ過透析装置

(2)その他研究の実施体制に関する事項

伊藤 健 Ito Ken
帝京大学医学部 Teikyo University School of Medicine
耳鼻咽喉科学講座
173-0003
東京都板橋区加賀2丁目11−1 2-11-1 Kaga Itabashi-ku Tokyo 173-8605
03-3964-1211
itoken-tky@umin.ac.jp
医師
伊藤 健
帝京大学医学部
耳鼻咽喉科学講座
主任教授
医師
安井 拓也
帝京大学医学部
耳鼻咽喉科学講座
講師
医師
平野 真希子
帝京大学医学部
耳鼻咽喉科学講座
臨床助手
イーピーエス株式会社
日裏 奈那
イーピーエス株式会社
医療機器開発部
チームリーダー
イーピーエス株式会社
平野 勝己
イーピーエス株式会社
GCP監査部
部長
富士ソフト株式会社
原井 基博
富士ソフト株式会社
再生医療研究部
取締役常務執行役員
富士ソフト株式会社
矢島 彩子
00287773
富士ソフト株式会社
再生医療研究部
室長

(3)多施設共同研究に関する事項

3 再生医療等に用いる細胞の入手の方法並びに特定細胞加工物の製造及び品質管理の方法等

(1)再生医療等に用いる細胞の入手の方法(特定細胞加工物を用いる場合のみ記載)

耳介軟骨細胞
再生医療等の提供を行う医療機関と同じ。
① 細胞提供者の健康状態
中耳真珠腫手術におけるインプラント型再生軟骨を用いた硬組織再建は患者自身の細胞を用いるため、細胞提供者の選定方法における健康状態についての排除基準は再生医療等を受けようとする者と同じである。
② 細胞提供者の年齢
20歳以上70歳未満の方(同意取得時及び手術時)
登録前の観察項目
① 被験者背景確認(被験者識別コード、生年月日、性別、臨床診断名、合併症(現在治療中の疾患)、アレルギー歴、既往歴(過去3年)、本人の同意)
② 併用薬※、併用療法※ (※併用薬、併用療法については慢性疾患に関するもののみ)
③ 感染症検査(エイズ検査(HIVAb)、ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1Ab)、梅毒検査(STS、TP)、B型肝炎検査(HBsAg、HBsAb、HBcAb)、C型肝炎検査(HCVAb)(同意取得前3ヶ月以内に行なっていれば、その結果で代用))
④ 身長・体重測定
⑤ 一般的身体所見(体温、心拍、血圧)
⑥ 心電図
⑦ 呼吸機能検査(スパイログラム)
⑧ 血液学的検査(白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、白血球像、血液型)
⑨ 血液生化学的検査(総蛋白、アルブミン、尿素窒素、クレアチニン、Na・K・Cl、グルコース、PT、APTT、HbA1c、総ビリルビン、AST、ALT、LDH、ALP、-GTP、CRP)
⑩ 尿検査(尿定性、沈渣)
⑪ 妊娠検査(※妊娠能を有する方に限る)
⑫ アテロコラーゲン皮内テスト(アテロコラーゲンの添付文書に従い、皮内反応検査を2回実施する。反応確認日については±3日間を許容範囲とする。)
⑬ 麻酔薬皮内テスト
⑭ 胸部レントゲン
⑮ 耳内所見
帝京大学医学部附属病院にて軟骨細胞培養用に複数回採血を実施する。採血は当院輸血部の処置室で実施し、血液バックに1日最大200mL採取する。富士ソフト・ティッシュエンジニアリング株式会社に血液を搬送後、血清調製を行い、細胞培養に必要な血清量を得るまで、最大で600mLの採血を実施する。
同様に、帝京大学医学部附属病院にて手術の7週前に患者の耳介軟骨組織を局所麻酔下で約10✕10mm採取し、富士ソフト・ティッシュエンジニアリング株式会社に組織検体を搬送する。

(2)特定細胞加工物の製造及び品質管理の方法(特定細胞加工物を用いる場合のみ記載)

インプラント型再生軟骨
詳細は「特定細胞加工物概要書」及び「特定細胞加工物標準書」を参照。
細胞プロセッシングセンター(CPC)で自己血清を用いて軟骨細胞を分離・培養して必要量まで増殖させる。増えた軟骨細胞とアテロコラーゲンの混合液をPLLA足場素材へ投与し、ゲル化させて振とう培養する事で、インプラント型再生軟骨が完成する。
完成品検査として、細胞数検査、生存率検査、マイコプラズマ否定試験、無菌試験、エンドトキシン試験、特性試験、力学的強度検査等を実施する。
作製したインプラント型再生軟骨を再建材料として用い、手術時に真珠腫病変部を除去するとともに、乳突削開した骨の部分を完全に再建する。
富士ソフト・ティッシュエンジニアリング株式会社
FA3150002
FSTEC 細胞プロセシングセンター
自己血液、耳介軟骨組織の搬入から提供における当院への輸送までと、特定細胞加工物等の保管におけるインプラント型再生軟骨の保管および全ての試験検査を委託する。

(3)再生医療等製品に関する事項(再生医療等製品を用いる場合のみ記載)

(4)再生医療等に用いる未承認又は適応外の医薬品又は医療機器に関する事項(未承認又は適応外の医薬品又は医療機器を用いる場合のみ記載)

医療機器
適応外
医療用品 4 整形用品
コラーゲン使用軟組織注入材
16100BZZ01355000
株式会社 高研
東京都文京区後楽1-4-14

4 再生医療等技術の安全性の確保等に関す措置

(1)利益相反管理に関する事項

① 再生医療等に対する特定細胞加工物製造事業者からの研究資金等の提供その他の関与

富士ソフト・ティッシュエンジニアリング株式会社

② 再生医療等に対する医療薬品等製造販売業者等からの研究資金等の提供その他の関与

株式会社 高研

③ 再生医療等に対する特定細胞加工物製造事業者又は医療品等製造販売業者等以外からの研究資金

(2)その他再生医療等技術の安全性の確保等に関する措置

【非臨床安全性評価に関する情報】
 インプラント型再生軟骨は富士ソフト株式会社で開発された口唇口蓋裂患者の鼻修正術に用いる材料である。作製方法、原材料及び品質管理の方法は本臨床研究で用いるインプラント型再生軟骨と同等、同技術である。現在、富士ソフト株式会社では臨床治験を開始しており、非臨床安全性試験は評価が終了している。

【ヒトへの使用経験、臨床試験成績に関する報告等】
① 国内/試験名:Generative surgery of cultured autologous auricular chondrocytes for nasal augmentation.;Yanaga H, Imai K, Yanaga K.;Aesthetic Plast Surg. 2009 Nov;33(6):795-802. doi: 10.1007/s00266-009-9399-8.
試験デザイン:単群
被験者数:75例
結果の要約:耳介軟骨組織から単離した軟骨細胞を培養し、鼻背に注入した。注入後2~3週間で柔らかいゲルから硬い軟骨組織に変わり、安定する様子を観察した。

② 国内/試験名:口唇口蓋裂における鼻変形に対するインプラント型再生軟骨の開発 -アテロコラーゲンハイドロゲルとポリ乳酸(PLLA)多孔体によって構成される足場素材に自家耳介軟骨細胞を投与して作製するインプラント型再生軟骨;ヒト幹細胞臨床研究、東京大学医学部附属病院
試験デザイン:単群オープン、非ランダム化
被験者数:3例
結果の要約:患者耳介軟骨から軟骨細胞を単離後、東京大学医学部附属病院細胞プロセッシングセンターで1ヶ月間培養され、再生軟骨(50×6×3 mmのドーム状)が作製された。いずれの患者も細胞増殖は良好で、規定どおり再生軟骨が移植された。
結果は現在解析中であるが、術後1年の観察期間で再生軟骨抜去に至る例はなかった。そのうち1例において術後1年6ヶ月で再生軟骨の小片を生検し、良好な再生軟骨が確認されている。別の1例において移植物に術後石灰化が見られたが、術後1年以降に進行は認められていない。痛みなどはなく、経過観察が行われている。尚、この他の予期せぬ重篤な有害事象は認められていない。
今回の研究対象とする中耳真珠腫は側頭骨内に発生する骨破壊性病変であり、症状として耳漏・難聴や出血を生じ、進行するとさらにめまい・顔面神経麻痺・髄膜炎・脳膿瘍等を引き起こすことがあるため、手術による摘出が必要である。古くからのスタンダードな術式はOpen法という側頭骨乳様突起(乳突)の骨を大きく削って外耳道後壁(耳の穴の骨)を落としてしまう方法であるが、病変除去の達成度は最高であるものの、大きく削除した外耳道後壁がそのままになるため耳垢の堆積・湿度の上昇などにより感染(耳漏)を引き起こしやすくなる。定期的な清掃が必須であるが、それを行ってもこれらの中耳炎術後症を必ずしも防ぐことはできない。このような外耳道後壁が無くなることによるトラブルへの対処法として、後壁を保存したままとするClosed法が考案されたものの、原理的に必ず死角が生ずるために「完全な」(明視下の)病変除去は行い得ず、再発のリスクが高まる。折衷案としてOpen/Closedの中間の方法(中程度に削って自家軟骨等で塞ぐもの)も行われるが、双方の問題点も引き継ぐ形となり、Closed法に近いものは病変除去が不完全となり、Open法に近いものは術後症を起こすリスクが高まる。
そこで病変除去達成度の高いOpen法を行った上で人工材料や骨粉・骨片・軟部組織(筋膜など)を用いて削除部を充填する方法も試されてきた。乏血に耐え感染を起こしにくい自家軟骨組織による再建が最も望ましいが、ほぼ完全なOpen法から外耳道を再建するには量的に不十分である。国内・国外において、約30年前から乳突腔再建材料として人工物(セラミック・ハイドロキシアパタイトなど)が試されてきたが、異物であることによる露出・感染が常に問題となるため、近年では骨粉・骨片等が用いられるのが普通となっている(文献1~3)。しかしながらこれらの組織には吸収・萎縮の問題がある。また上述の種々の術式に関しては、最新のレビューにおいて、どれも利点・欠点(pros and cons)があり決定的なものは無いと結論付けられている(文献4)。
上記の課題を解決するには、Open法による完全な病変除去を行った後、欠損部を量的・質的に完全に再建することが可能な材料が求められる。量的な面においては自家組織だけでは不十分となるものの、質的な面においては自家組織由来のものが最良となる。また自家組織由来の材料の中でも軟骨組織が最適であり、乏血に強く吸収されにくい、露出・感染のリスクが少ないといった特長がある(文献5)。下記に示す論文により、本技術に対する効力、性能を確認した。
【参考資料一覧】
1) 西山 哲:外耳道後壁再建材としてのアパタイトセラミックス.日耳鼻 90: 159-167, 1987.
2) 高橋秀明ら:一期的乳突腔充填型鼓室形成術におけるアパセラム顆粒および後壁板の利用法.Otol Jpn 7: 322, 1997.
3)  Alves RD, et al.: Matoid obliteration with autologous bone ine mastoidectomy canal wall down surgery: a literature overview. Int Arch Otorhinolaryngol 20: 76-83, 2016.
4)  Kuo CL, et al.: A review of current progress in acquired cholesteatoma management. Eur Arch Otorhinolaryngol 272: 3601-3609, 2015.
5)  Warnke PH, et al.: Antimicrobial Peptide immunity protects human nasal and auricular cartilage against infection. J Craniofac Surg 21: 198-201, 2010.
① 決定を行う時期
細胞加工施設で製造を開始後、全ての製造工程、品質検査が終了した時(細胞採取から約7週間後)
② 決定を行う者
インプラント型再生軟骨の投与の可否判断の決定は再生医療等を行う医師が行う。
③ その他
無し。
細胞加工施設は当院からの組織輸送中及び細胞加工施設から当院への試料の輸送中を含め、細胞の安全性に関する疑義が生じた場合、遅滞なく当院に報告を行い、今後の対策(組織の再採取、研究の修正変更、中止等)を検討する。
当院においても組織採取時及び特定細胞加工物投与時において細胞の安全性に疑義が生じる事象を発見した場合、採取または投与を中止し、有害事象として適切な処置を施し、最善の策を講じると共に、CRFに記載する。

採取した組織の一部及び製造した特定細胞加工物の一部を臨床研究終了後より1年間、富士ソフト・ティッシュエンジニアリング株式会社の規定に基づきCPC内の鍵のかかる冷凍庫に保管する。
臨床研究終了後より1年経過後は、耳介軟骨試料および血液試料を廃棄処分とする。廃棄方法は保管施設である富士ソフト・ティッシュエンジニアリング株式会社の規定に基づき、感染性廃棄物として適切に廃棄する。
試験責任医師は、有害事象が認められた場合は、適切な処置を施し、最善の策を講じると共に、下記の内容を調査し症例報告書に記載する。
・発現日
・症状・疾患名
・施した処置
・FSI2007との因果関係、手技との因果関係
・程度
・重篤度
・コメント(因果関係の判定理由など)
有害事象の経過観察期間
有害事象の転帰を確認するまで経過観察する。
重篤な有害事象の報告
重篤と思われる有害事象が発生した場合には、FSI2007との因果関係の有無にかかわらず、速やか(知り得てから24時間以内)に試験責任医師に口頭、電話又はFAX等で連絡する。
その後、試験責任医師は、帝京大学にて定められた「臨床研究における重篤な有害事象報告に関する標準業務手順書」に準じて報告を行う。
本臨床研究は特定細胞加工物の投与後3年間の経過観察期間を設定している。経過観察期間中に実施される検査項目は下記の通りである。
① 併用薬※、併用療法※
② 一般的身体所見(体温、心拍、血圧)
③ 耳内所見
※併用薬、併用療法については慢性疾患に関するもののみ
また、臨床研究終了後(経過観察終了後)は特別なフォローは行わない。
当院は再生医療等の提供中止の旨を、その中止の日から10日以内に認定再生医療等委員会に通知するとともに、地方厚生局長に再生医療等提供中止届を提出する。再生医療等提供計画を厚生労働大臣に提出した日から起算して、一年ごとに、当該期間満了後90日以内に再生医療等の提供を終了した旨および提供を終了した日を報告する。
再生医療等の提供に起因するものと疑われる疾病等の発生の場合に当該疾病等の情報を把握できるよう、及び細胞加工物に問題が生じた場合に患者の健康状態等が把握できるよう、あらかじめ患者の同意を得た上で連絡先等の情報を収集し管理する。収集した情報は「臨床研究における記録の保管に関する標準業務手順書」に従い、適切に保管する。
募集中 Recruiting

5 細胞提供者及び再生医療等を受ける者に対する健康被害の補償の方法

細胞提供者について

再生医療等を受ける者について

6 審査等業務を行う認定再生医療等委員会に関する事項

CONCIDE特定認定再生医療等委員会 CONSIDE Specified Certified Regenerative Medicine Committee
NA8160002
東京都千代田区麹町2-3-3 FDC麹町ビル3F 2-3-3,FDCkozimachi Bld.3F, Kojimachi, Chiyoda Ku, Tokyo, 102-0083, Tokyo
03-5772-7584
concide_jimukyoku@concide.or.jp
第一種再生医療等又は第二種再生医療等を審査することができる構成
2017年03月23日
CNCD2-28003

7 その他

臨床研究で使用するすべての個人情報は、帝京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科学講座内にて責任者の管理の下、研究室内の鍵で施錠された場所に適切に保管する。
被験者の身元を明らかにする記録及び医療情報に関する機密の保全に留意する。データの閲覧は特定の職位にある職員のみが可能となっており、管理権限のある職員以外はデータの持ち出しは不可能となっている。登録患者の同定や照会は、登録時に発行される被験者識別コードを用いて行い、患者名や生年月日など第三者が直接患者を識別出来る情報は、使用しない。研究で得られた被験者のデータを、被験者に示した研究目的以外に使用するときには、その同意を新たに得ることとする。研究結果の公表についても同様であり、この場合においては被験者を特定できる情報を含まないようにする。
また、あらかじめ被験者の同意を得ないで、同意説明文書で特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱わない。被験者の秘密が保全されることを前提として、研究が適正に行われていることを確保するために行うモニタリング及び監査に従事するイーピーエス株式会社、並びに臨床研究実施検討委員会及び高難度新規医療技術評価委員会に従事する者、認定再生医療等委員会及び規制当局が、必要な範囲内において被験者に関する資料・情報を閲覧する。
(教育訓練)
提供機関管理者および実施責任者が、医師及び職員に対して以下について定期的に教育及び研修を行い、記録し、保管する。(外部団体の研修含む)
1 医師及び製造管理・品質管理業務に従事する職員に対して製造及び品質管理に関する必要な教育訓練
2 医師及び製造又は検査に従事する職員に対して、特定細胞加工物の製造のために必要な衛生管理、微生物学、医学その他必要な教育訓練
3 清浄度管理区域及び無菌操作等区域等での作業に従事する職員並びに特定細胞加工物の加工等に係る作業に従事する職員に対して、微生物等による汚染を防止するために必要な措置に関する教育訓練
4 必要に応じて、実施責任者からの指示に基づき教育訓練製造及び品質管理に関する必要な教育訓練
5. 医師及び製造管理・品質管理業務に従事する職員に対して被験者保護及び研究倫理に関する必要な教育訓練
(情報の収集)
医師は、専門誌などからの情報収集をはじめ、日本再生医療学会等に出席をして、常に最新の情報の収集につとめる。
苦情及び問合せは下記連絡先に集約し、有害事象への該当性、緊急措置の必要性等を適切に判断し、対応する体制を整備する。
帝京大学医学部附属病院
試験責任医師 耳鼻咽喉科 主任教授 伊藤 健
        TEL:03-3964-1211(内線30335)
住所:〒173-0003 東京都板橋区加賀2丁目11−1
非該当
非該当
非該当
該当
UMIN000028351
UMIN臨床試験登録システム(UMIN-CTR) UMIN Clinical Trials Registry

添付資料

4 再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式 4. 説明文書_統合v3.pdf