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再生医療等提供計画情報の詳細情報です。

第二種
令和元年11月27日
令和3年3月22日
自家末梢血CD34陽性細胞移植による下肢血管再生療法
CD34陽性細胞による下肢血管再生療法
医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院
篠崎 伸明
重症下肢虚血(CLI)を呈する患者では、血管内治療(EVT)や外科的バイパス術などの血行再建術治療が必須である。有効性の評価として切断回避生存率(AFS)があり、我が国における報告で1年AFSはEVTで65%、外科的バイパスで60%と不良である。 一方で我が国での透析患者の下肢切断率は年々増加しており、2015年末で全透析患者の3.9%と過去10年で2倍に増加している。先行試験では、血行再建治療の適応のない或いは無効のCLI合併血液透析患者6名(7肢)に、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤を用いて増幅動員した自家末梢血CD34陽性細胞を収集し罹患肢に移植し検討した。結果、移植後1年AFS 100%、治療後1年でのCLIからnon-CLIへの改善率83.3%と良好な結果を得た。本研究では、G-CSFの投与量を増量して、有効性と安全性を検討する。
2
維持透析療法中の疼痛・潰瘍を伴う重症虚血を呈する下肢閉塞性動脈硬化症
募集中
湘南鎌倉総合病院特定認定再生医療等委員会
NA8150013

変更内容

細胞培養加工施設の追加
(記載なし)
3 再生医療等に用いる細胞の入手の方法並びに特定細胞加工物の製造及び品質管理の方法 等
(2)特定細胞加工物の製造及び品質管理の方法
特定細胞加工物の名称:血管内皮前駆細胞(CD34陽性細胞)
製造及び品質管理の方法の概要:
(施設番号FC3140002の細胞培養加工施設における方法と同一)
1.アフェレシス
1) アフェレシス開始:5サイクル目に有核細胞数測定
2) アフェレシス終了:得られた末梢血単核球 (細胞数が2×10^10個以上の場合、自己血漿で2×10^8個/mL未満に濃度調整)→フローサイトメーターによるCD34陽性細胞数測定→冷蔵保存(2〜8℃)

2.CD34陽性細胞の分離・調整( A→D)
〔A〕CD34陽性細胞調整(アフェレシス翌日・午前)
1)CD34陽性細胞分離、2)PBS/EDTAバッファー調整、3)末梢血単核球洗浄(遠心条件 200G、15分、20-25℃)、4)CD34試薬添加 (20〜25℃ 30分)、5)過剰なCD34試薬の洗浄(遠心条件 200G、15分、20-25℃)×2回
〔B〕CD34試薬が標識された末梢血単核球
1)チューブセットの取り付け、2)CliniMACS装置の設定、3)分離開始〜分離終了
〔C〕CD34陽性細胞(40mLに回収)
1)フローサイトメーターによるCD34陽性細胞数測定、2)細胞数および生存率測定、3)無菌試験:マイコプラズマ否定試験 エンドトキシン試験の実施、4)細胞保存(1×10^3個以上)
〔D〕細胞の洗浄濃縮:CD34陽性細胞 移植細胞液は最終1×10^6個/mLに調整
3.CD34陽性細胞移植(アフェレシス翌日・午後)
移植条件:純度≧25%、生存率≧70%

特定細胞加工物の投与の方法:
分離CD34陽性細胞を含有する懸濁液50mL を、IVRセンターにて疼痛管理・全身管理下、鼠径部よりカテーテル挿入し、左右腎動脈に注入する。

特定細胞加工物の製造の委託の有無:無
特定細胞加工物製造事業者の名称:医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院
細胞培養加工施設:
 細胞培養加工施設の施設番号: FC3200196
 細胞培養加工施設の名称:医療法人 沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院  細胞調整室
 委託する場合は委託の内容:該当なし
令和3年4月1日

1 提供しようとする再生医療等及びその内容

申請者情報

令和3年3月17日
jRCTb030190142
医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院
神奈川県鎌倉市岡本1370番1
篠崎 伸明 Shinohara Nobuaki

(1)再生医療等の名称及び分類

自家末梢血CD34陽性細胞移植による下肢血管再生療法 G-CSF mobilized autologous CD34+ cell transplantation as regenerative medicine for patients with critical limb ischemia.
CD34陽性細胞による下肢血管再生療法 CD34+ cell transplantation for patients with CLI.
第二種
本研究で用いる特定細胞加工物は、本人から採血し血管内皮前駆細胞(CD34陽性細胞)を分離して、下肢の虚血部分に移植し、血管の再生を試みるものである。相同利用ではないため、第二種再生医療等技術に該当する。

(2)再生医療等の内容

重症下肢虚血(CLI)を呈する患者では、血管内治療(EVT)や外科的バイパス術などの血行再建術治療が必須である。有効性の評価として切断回避生存率(AFS)があり、我が国における報告で1年AFSはEVTで65%、外科的バイパスで60%と不良である。 一方で我が国での透析患者の下肢切断率は年々増加しており、2015年末で全透析患者の3.9%と過去10年で2倍に増加している。先行試験では、血行再建治療の適応のない或いは無効のCLI合併血液透析患者6名(7肢)に、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤を用いて増幅動員した自家末梢血CD34陽性細胞を収集し罹患肢に移植し検討した。結果、移植後1年AFS 100%、治療後1年でのCLIからnon-CLIへの改善率83.3%と良好な結果を得た。本研究では、G-CSFの投与量を増量して、有効性と安全性を検討する。
2
2019年07月17日
2019年10月23日
2019年07月01日
2024年06月30日
20
介入研究 Interventional
単一群 single arm study
非盲検 open(masking not used)
ヒストリカルコントロール historical control
単群比較 single assignment
治療 treatment purpose
なし none
1) 下肢血管造影にて浅大腿動脈、膝窩動脈、膝下動脈(前脛骨動脈、後脛骨動脈、腓骨動脈)のいずれかに閉塞あるいは有意狭窄(内径狭窄率70%以上)が確認された下肢虚血(閉塞性動脈硬化症)患者
2) 維持透析療法を受けている患者
3) 安静時疼痛、或いは、潰瘍・壊死の出現時期が同意取得日より12 週間以上前の慢性下肢虚血患者
4) Rutherford 分類4 群又は5 群に属する患者
5) 血管形成術、バイパス手術の適応がないあるいは改善がない患者
1) Atherosclerotic peripheral arterial disease with greater than or equal to 70% luminal stenosis or obstruction in the leg arteries by digital subtraction angiography
2) Undergoing hemodialysis
3) More than 12 weeks since the onset of lower limb ischemia
4) Rutherford category of 4-5
5) Failure of or no indication for transluminal angioplasty/stenting and bypass surgery
1) Rutherford 分類6 群に属する患者
2) Buerger 病の患者
3) 移植予定肢に対するバイパス術、血管形成術、他の外科的治療、もしくはLDLアフェレシスから4 週間以上経過していない患者
4) 心エコー図で左室駆出率が25%未満の高度心機能低下を認める患者
5) G-CSF 製剤、その他試薬、アフェレシスに対する重篤な過敏症、副作用の既往を有する患者
6) 悪性腫瘍を合併する患者又は過去5 年以内に悪性腫瘍の既往を有する患者
7) 糖尿病性増殖性網膜症を合併する患者
8) 不安定狭心症、心筋梗塞、脳梗塞発症後12 週間未満の患者
9) 白血病、骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、鎌状赤血球症を合併する患者
10) 自己免疫疾患を合併する患者
11) 肝硬変の患者
12) 間質性肺炎の合併又は既往のある患者
13) 少なくともひとつ以上の検査値異常(白血球3,000 /μL 未満又は15,000 /μLを超える、ヘモグロビン8 g/dL 未満、血小板10 万/μL 未満、 AST(GOT)又はALT(GPT)が100 IU/L 以上、アルブミン2 g/dL 未満)
14) 腹部CT 検査で脾臓の長径が15cm以上の脾腫を指摘された患者
15) 妊婦、授乳婦、妊娠している可能性のある患者、治療期終了時までに妊娠を計画している女性患者
1) Rutherford category of 6
2) Buerger's disease
3) Within 4 weeks after revascularization therapy (bypass surgery or endovascular therapy) or low-density lipoprotein apheresis
4) Severely decreased cardiac function (under 25% of left ventricular ejection fraction on cardiac ultrasonography)
5) Allergic reaction or adverse reaction to G-CSF, the other reagents, or apheresis
6) Malignancy or history of malignancy within past 5 years
7) Advanced Diabetic retinopathy
8) Within 12 weeks after myocardial infarction, unstable angina pectoris, or stroke
9) Hematologic disease (leukemia, myeloproliferative disorders, myelodysplastic syndromes, or sickle cell disease)
10) Autoimmune disorders
11) Liver cirrhosis
12) Interstitial pneumonitis or history
13) At least one laboratory abnormality (white blood cell count, under 3,000 /micro L or greater than 15,000/micro L; hemoglobin concentration, under 8 g/dL; platelet count, under 100,000/micro L; aspartate aminotransferase or alanine aminotransferase, equal or greater than 100 IU/L; and serum albumin, under 2 g/dL)
14) Splenomegaly 15 cm or larger in its longest diameter on computed tomography
15) Pregnancy
20歳 以上 20age old over
85歳 以下 85age old under
男性・女性 Both
【症例ごとの基準】
1)臨床研究開始後、研究対象者より中止の申し入れ(同意撤回等)があった場合
2)有害事象のため、臨床研究の継続が困難であると判断された場合
3)医療機器の不具合等のため、臨床研究の継続が困難であると判断された場合
4)症状増悪のため、臨床研究の継続が妥当でないと判断された場合
5)移植細胞の品質不良の問題等により、移植が完遂できない場合
6)研究対象者が死亡した場合
7)登録後4 週以内にプロトコール治療が開始できなかった場合
8)その他、研究担当医師が臨床研究の中止を判断した場合
但し、5)、7)に限り本研究への再登録を可とする。
【研究全体の基準】
1)研究責任医師が、細胞治療の安全性・有効性に問題があると判断した場合
2)研究責任医師が、論文や学会発表など本臨床研究以外から得られた関連情報を評価した結果、細胞治療の安全性・有効性に問題があると判断した場合、又は研究継続の意義がなくなったと判断した場合
3)実施医療機関の長、厚生労働大臣から中止の指示を受けた場合
維持透析療法中の疼痛・潰瘍を伴う重症虚血を呈する下肢閉塞性動脈硬化症 Critical limb ischemia with pain and ulcer in patients undergoing hemodialysis
G-CSF 5日間投与後にアフェレシスを行い採取した末梢血から分離精製したCD34陽性細胞を下肢虚血部位へ筋肉内投与する。 Intra-muscular injection of G-CSF mobilized autologous CD34+ cell from peripheral blood collected by apheresis
細胞移植後52 週までの安全性及び有効性
・安全性については、全ての有害事象を収集し評価する。
・有効性については、細胞移植肢の大切断・予定外切断の発生率、切断回避生存率(Amputation free
survival(AFS))及び切断回避生存期間を算出し、細胞移植肢の一年AFS について、ヒストリカルデータと比較し有意性を評価する。
Safety and efficacy evaluation of the therapy for 52 weeks
Safety: all adverse events
Efficacy: proportion of incident of major or unexpected amputation, amputation free survival (AFS) and comparison about one-year AFS with the former study
1) Fontaine 分類による移植側下肢虚血重症度のI 度以上の改善率及びⅡ度以下への著明改善率
2) Rutherford 分類による移植側下肢虚血重症度の1 群以上の改善率及び3 群以下への著明改善率
3) 下肢虚血性疼痛重症度(Visual Analogue Scale(VAS)、Rest pain scale)
4) 潰瘍・壊死所見(細胞移植肢における潰瘍サイズ)
5) 下肢生理機能検査(ABPI、TBPI、SPP、TcPO2、ACD、ICD)
6) 慢性重症下肢虚血に伴う死亡率及び死亡までの期間
7) 全死亡率及び死亡までの期間
8) 主要心血管イベントフリー生存率及びイベントフリー生存期間
9) 単核球からのCD34 陽性細胞の分離について以下を評価する。
全移植例及び全移植肢に対して、それぞれ回収し移植可能となったCD34 陽性細胞数が1×10^5 個/kg未満であった割合(移植不可例)、及び1×10^5 個/kg 以上であった割合
10) 機器性能
① 自家CD34 陽性細胞の純度、生存率及び回収率
② 自家CD34 陽性細胞分離時における不具合発生の有無
1) Improvement assesses by Fontaine stage and proportion of the stage 2 or under
2) Improvement assessed by Rutherford category and proportion of the category 3 or under
3) Pain: visual analogue scale, rest pain scale
4) Ulcer and necrosis
5) Physiological tests (ankle brachial pressure index, toe brachial pressure index, skin perfusion pressure, transcutaneous partial oxygen pressure, absolute and initial claudication distance)
6) Critical limb ischemia free survival
7) Overall survival
8) Major cardiovascular event-free survival
9) Proportion of the cases of transplantation with insufficient number of CD34+ cells under 10^5/kg based on the patients or the limbs
10) Efficiency of CliniMACS including purity, viability and recovery of CD34+ cells, and malfunctions of CliniMACS
維持透析療法を受けており、かつ従来の保存的治療・経カテーテル治療・外科的血行再建術に抵抗性の慢性重症下肢虚血(閉塞性動脈硬化症)患者を対象に、自家末梢血CD34陽性細胞移植による血管再生療法の安全性・臨床効果を検討する。本細胞移植は単一施設・単アームの第二相試験研究として実施する。
自家末梢血CD34陽性細胞は、予めG-CSF製剤400μg/m^2/日を5日間連日皮下投与し、投与開始後5日目に(または白血球が75,000/μL以上となる場合は、当該日のG-CSF製剤の投与を中止して)アフェレシスを行い、末梢血単核球を採取、磁気細胞分離装置CliniMACSを用いて、採取単核球中のCD34陽性細胞を分離して移植する方法で行う。移植はアフェレシス翌日に行い、移植細胞数は、分離CD34陽性細胞数が2×10^6個/kg未満であれば分離された細胞の全てを用い、分離CD34陽性細胞数が2×10^6個/kg以上であれば、2×10^6個/kgとする。なお、両側下肢が共に重症下肢虚血で両下肢に移植する場合であっても、細胞移植用量は両下肢合わせて2×10^6個/kgを上限とする。ただし、それぞれの下肢への移植細胞数が1×10^5個/kgを下回る場合は、移植時期をずらし、それぞれの細胞治療を行うことも可とする。移植細胞数の下限は治療対象一肢あたり1×10^5個/kgとする。移植に際しては、分離CD34陽性細胞を生理食塩水10mL(両側下肢への移植では20mL)に懸濁しツベルクリン用シリンジ(1cc)10本(両側下肢への移植では20本)に細胞懸濁液を吸引し、24G注射針により罹患肢の下腿腓腹筋〜足底部に0.25mLをそれぞれ合計40か所(下腿腓腹筋30か所、足底部内側筋6か所、趾間部筋4か所を基本とする)に筋肉内移植する。移植に際しての疼痛管理については、必要に応じて精神安定剤を内服させ、筋肉内注射時の疼痛コントロールと全身管理は麻酔科医が担当する。麻酔は全身麻酔、伝達麻酔(脊髄くも膜下麻酔、腰部硬膜外麻酔、仙骨麻酔のいずれか)或いは表面麻酔を用いるが、その使用は麻酔科医の判断の下に行う。
主要評価項目は細胞移植後1年までの安全性、有効性の評価とし、安全性についてはG-CSF製剤投与開始から細胞移植後52週における全ての有害事象の発生率及び重症度・重篤度を評価する。また、有効性については、移植後4、12、24、52週時点のそれぞれの細胞移植肢の大切断・予定外小切断の発生率、切断回避生存率(AFS)及び切断回避生存期間を算出し一年AFSを検討する。副次的評価項目は、Fontaine分類でⅠ度以上及びⅡ度以下の改善率、Rutherford分類1群以上及び3群以下への改善率、また、下肢虚血性疼痛重症度(VAS、Rest pain scale)、潰瘍・壊死所見(潰瘍サイズ)、下肢生理機能検査(ABPI、TBPI、SPP、TcPO2、ACD、ICD)の各項目について治療後の改善度を評価する他、死亡率、死亡までの期間、主要心血管イベントフリー生存率及びイベントフリー生存期間、単核球からのCD34陽性細胞の分離(1×10^5個/kg未満、以上の割合)、及び、機器性能を評価する。
目標症例数は16〜20例で、Rutherford分類5群は脱落例を除き少なくとも12例、Rutherford分類4群は4例以上を以下の手順に沿って登録する。
1) 当初は連続症例としてRutherford分類4群あるいは5群患者を登録する。
2) Rutherford分類4群が先行する場合、それが6例に到達した時点で4群の登録は終了し、一方で5群が脱落例を除き12例に達した時点で5群の登録も終了する。
3) Rutherford分類5群が先行する場合、それが脱落例を除き12例に到達した時点で5群の登録は終了し、一方で4群が4例に達した時点で4群の登録も終了する。
4) 脱落例を含め、施設収集可能症例数の20例を上限とする。研究期間は症例登録期間を3年間、総研究実施期間を5年間とし、先進医療認可後に開始する方針である。

再生医療等の内容をできる限り平易な表現を用いて記載したものは、添付資料「20 その他」として添付する。

2 人員及び構造設備その他の施設等

(1)人員及び構造設備その他の施設に関する事項

医師
小林 修三 KOBAYASHI Shuzo
医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院 Shonan Kamakura General Hospital
腎臓病総合医療センター
247-8533
神奈川県鎌倉市岡本1370番1 1370-1 Okamoto, Kamakura-shi, Kanagawa, Japan
0467-46-1717
shuzo@shonankamakura.or.jp
院長代行、センター長、検査部長、臨床研究センター長
自施設
医療法人 沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院 所在地:〒247-8533 神奈川県鎌倉市岡本1370番1 T EL:0467-46-1717、FAX:0467-45-0190 設立:昭和63年11月 理事長:安富祖 久明、院長:篠崎 伸明 〔認定施設/指定施設〕日本医療機能評価機構認定〔GB0335〕、ホスピレート認定 第13号、臨床研修指定病院、外国医師臨床修練指定病院、JCI(Joint Commission International)認証取得、外国人患者受入れ医療機関認証制度認証取得病院、Japan Medical Service Accreditation for International Patients (JMIP)、救命救急センター指定病院、神奈川県災害協力病院、神奈川県DMAT -L指定病院、神奈川県がん診療連携指定病院 〔標榜診療科〕救命救急センター 〔面積〕救命救急センター(診療室・処置室、入院病棟を除く):873.9m ² (264.36坪) 〔構造·規模〕鉄筋コンクリート造/免震構造、救急総合診療科階数:1階、他、屋上ヘリポート 〔許可病床数〕20床、他、ICU8床、LDR3床、無菌個室5床、HCU44床(病院総病床数648床、稼動病床数619床) 〔職員数〕救命救急センター 医師21名、看護師23名、他、救命救急病棟付看護師19名、(病院総職員数1,554名(平成30年1月1日現在)、医師346名(常勤233名・非常勤113名)、看護師556名) 〔当直体制〕救命救急センター医師2名、他、以下の診療科医師各1名(循環器内科、外科、内科、産婦人科、心臓血管外科、整形外科、麻酔科)、看護師8名、薬剤師2名、放射線技師2名、臨床検査技師2名、医療事務2名、救命士1名 〔入院基本料〕一般病棟7対1入院基本料 〔救命救急で稼働可能な主な医療設備〕320列CT、3.0テスラMRI、X線撮影装置・X線テレビ、心電図、血管造影撮影装置、輸血及び輸液のための装置、除細動器、人工呼吸器、小児用人工呼吸器、血液ガスシステム、体温管理装置、呼吸循環監視装置、全自動血球計数機、各種超音波診断装置、各種ファイバースコープ、脳波計、経皮的心肺補助装置、大動脈内バルーンポンプ駆動装置、救急蘇生装置、PO2・SPO2モニター、心電図モニター装置、電解質定量検査装置、他

(2)その他研究の実施体制に関する事項

水島 優子 MIZUSHIMA Yuko
医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院 Shonan Kamakura General Hospital
臨床研究センター
247-8533
神奈川県鎌倉市岡本1370番1 1370-1 Okamoto, Kamakura-shi, Kanagawa, Japan
0467-46-1717
0467-41-4041
ccts512@shonankamakura.or.jp
医師
大竹 剛靖
湘南鎌倉総合病院
再生医療科
部長
医師
日髙 寿美
湘南鎌倉総合病院
腎臓病総合医療センター
主任部長
医師
石岡 邦啓
湘南鎌倉総合病院
腎臓病総合医療センター
部長
医師
持田 泰寛
湘南鎌倉総合病院
腎臓病総合医療センター
部長
医師
鈴木 洋行
湘南鎌倉総合病院
腎臓病総合医療センター
部長
株式会社未来医療研究センター
澤向 慶司
株式会社未来医療研究センター
取締役
株式会社未来医療研究センター
長 久美子
株式会社未来医療研究センター
MRO事業本部 研究開発部
次長
株式会社未来医療研究センター
八木 博之
株式会社未来医療研究センター
研究監査部
部長
株式会社deCult
大瀧 慈
株式会社deCult
代表取締役
該当なし
該当なし

(3)多施設共同研究に関する事項

3 再生医療等に用いる細胞の入手の方法並びに特定細胞加工物の製造及び品質管理の方法等

(1)再生医療等に用いる細胞の入手の方法(特定細胞加工物を用いる場合のみ記載)

末梢血単核球
再生医療等提供機関と同じ
【対象】
維持透析療法による加療中の慢性重症下肢虚血患者で、症例登録時において、以下の選択基準を全て満たし、除外基準のいずれにも該当しない患者を適格と判定し本研究の対象例とする。
〔選択基準〕
1) 下肢血管造影にて浅大腿動脈、膝窩動脈、膝下動脈(前脛骨動脈、後脛骨動脈、腓骨動脈)のいずれかに閉塞あるいは有意狭窄(内径狭窄率70%以上)が確認された下肢虚血(閉塞性動脈硬化症)患者
2) 維持透析療法を受けている患者
3) 安静時疼痛、或いは、潰瘍・壊死の出現時期が同意取得日より12週間以上前の慢性下肢虚血患者
4) Rutherford分類4群又は5群に属する患者であり、客観的基準として、罹患肢の足関節の収縮期血圧<60mmHg、足関節あるいは足部(足背あるいは足底)の皮膚灌流圧(SPP)<50mmHg、足趾収縮期血圧<40mmHg、経皮的酸素分圧(TcP02)<50mmHgのいずれかをみたすこと
5) 血管形成術、バイパス手術の適応がない(狭窄部位がびまん性、あるいは末梢の細小動脈に存在し、血管形成術やバイパス術が不適切)患者、あるいはこれらの既存治療を受けたにもかかわらず上記4)に該当する重症患者
6) 同意取得時年齢が20歳以上85歳以下の患者
7) 本人から文書同意が得られた患者
〔除外基準〕
1) Rutherford分類6群に属する患者
2) Buerger病の患者
3) 移植予定肢に対するバイパス術、血管形成術、他の外科的治療、もしくは LDLアフェレシスから4週間以上経過していない患者
4)治療予定肢の対側下肢が血管形成術又はバイパス手術の適用がある場合にあっては、対側下肢の血管形成術又はバイパス手術後4週間以上経過していない患者
5) 心エコー図で左室駆出率が25%未満の高度心機能低下を認める患者
6) G-CSF製剤、アフェレシスに対する重篤な過敏症、副作用の既往を有する患者
7) 磁気細胞分離機器に付随する試薬(鉄デキストランコロイド含有マウス抗ヒトCD34抗体)の成分であるマウス由来タンパクに対する過敏症、副作用の既往を有する患者
8) 悪性腫瘍を合併する患者又は過去5年以内に悪性腫瘍の既往を有する患者
9) 糖尿病性増殖性網膜症(新福田分類BIIからBV)を合併する患者
10) 不安定狭心症、心筋梗塞、脳梗塞発症後12週間未満の患者
11) 白血病、骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、鎌状赤血球症を合併する患者
12) 自己免疫疾患を合併する患者
13) 肝硬変の患者
14) 間質性肺炎の合併又は既往のある患者
15) 脳外科専門医が治療を要すると判断した脳動脈瘤を合併する患者
16) 白血球3,000 /µL未満又は15,000 /µLを超える患者
17) 血小板100,000/µL未満の患者
18) ヘモグロビン8 g/dL未満の患者
19) AST(GOT)又はALT(GPT)が100 IU/L以上の患者
20) アルブミン2 g/dL未満の患者
21) 腹部CT検査で脾臓の長径が15cm以上の脾腫を指摘された患者
22) HBV、HCV、HIVのいずれかの保有者あるいはすでに発病している患者
23) 本臨床研究の対象疾患以外(脊椎管狭窄症、関節疾患、血管炎など)による下肢安静時疼痛、潰瘍・壊死を有する患者
24) 骨髄炎・骨壊死、潰瘍・壊死による骨・腱の露出、あるいは敗血症の合併により、血管再生治療の成否に関わらず、下肢大切断が避けられない患者
25) 妊婦、授乳婦、妊娠している可能性のある患者、治療期終了時までに妊娠を計画している女性患者
26) 他の治験又は臨床試験に参加している患者
27) 他の再生医療等の治療を受けてから1年間以上経過していない患者
28) その他、研究担当医師が本臨床研究の対象例として医学的根拠に基づき不適当と判断した患者
文書同意が得られた患者に対する適格性確認事項は、血管造影による閉塞や狭窄と治療歴、透析歴、疼痛・虚血重症度、潰瘍所見、年齢、心機能や循環器疾患、過敏症、悪性腫瘍、糖尿病、血液学的検査、血液生化学的検査、免疫疾患、肝機能や脾腫、感染症、下肢大切断の予見、妊娠などである。スクリーニング結果に基づいた適格性判定の情報は「症例登録票」に記載する。各同意取得患者のスクリーニング結果、症例登録票(適格性判定情報)をもとに、研究責任者、研究分担医師が適格判定を行う。登録事務局にて症例登録票を再確認し、適格性に問題なければ症例登録票を受領し、当該患者に研究対象者識別コードを付与し、細胞提供者を登録する。なお感染症の検索に関して、細胞提供者と再生医療を受けるものは同一であること、医療従事者の安全確保の目的が主であることから、時期をおいての再検査は実施しない。
1) G-CSF製剤400μg/m^2、1日1回、最長5日間皮下注射。
2) G-CSF製剤投与開始後、白血球が75000/μLを超えた場合はG-CSF製剤の投与を中止し、当日血液成分分離装置(フレゼニウスカービジャパン株式会社製)にてアフェレシスを行う。また、白血球が75000/μLを超えない場合は、5日目にアフェレシスを行い、末梢血単核球を採取する。

(2)特定細胞加工物の製造及び品質管理の方法(特定細胞加工物を用いる場合のみ記載)

血管内皮前駆細胞(CD34陽性細胞)
1.アフェレシス
1)アフェレシス開始:5サイクル目に有核細胞数測定
2)アフェレシス終了:得られた末梢血単核球
(細胞数が2×10^8個以上の場合、自己血漿で2×10^8個/mL未満に濃度調整→フローサイトメーターによるCD34陽性細胞数測定→採取後18時間以内にCD34陽性細胞の分離を開始)

2.CD34陽性細胞の分離・調整(A→D)
〔A〕CD34陽性細胞調整(アフェレシス翌日・午前)
1)CD34陽性細胞分離、2)PBS/EDTAバッファー調整、3)末梢血単核球洗浄(遠心条件 200G、15分、20~25℃)、4)CD34試薬添加 (20〜25℃ 30分)、5)過剰なCD34試薬の洗浄(遠心条件 200G、15分、20~25℃)×2回
〔B〕CD34試薬が標識された末梢血単核球
1)チューブセットの取り付け、2)CliniMACS装置の設定、3)分離開始~分離終了
〔C〕CD34陽性細胞(40mLに回収)
1)フローサイトメーターによるCD34陽性細胞数測定、
2)細胞数および生存率測定、
3)無菌試験、マイコプラズマ否定試験、エンドトキシン試験、グラム染色の実施、
4)細胞保存(1×10^3個以上)
〔D〕細胞の洗浄濃縮:CD34陽性細胞 移植細胞液は最終2×10^6個/mLに調整

3.CD34陽性細胞移植(アフェレシス翌日・午後)
移植条件:純度≧25%、生存率≧70%、細胞数移植対象一肢あたり1×10^5個/kg~2×10^6個/kg、CD34細胞分離終了から細胞移植までの時間は8時間以内
分離CD34陽性細胞懸濁液を、罹患肢の下腿腓腹筋から足底部に合計40か所に筋肉内移植する。注射時の疼痛コントロールと全身管理は麻酔科医が担当し、全身麻酔、伝達麻酔或いは表面麻酔を用いる。
医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院
FC3140002
医療法人 沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院  細胞調整室
該当なし
血管内皮前駆細胞(CD34陽性細胞)
1.アフェレシス
1)アフェレシス開始:5サイクル目に有核細胞数測定
2)アフェレシス終了:得られた末梢血単核球
(細胞数が2×10^8個以上の場合、自己血漿で2×10^8個/mL未満に濃度調整→フローサイトメーターによるCD34陽性細胞数測定→採取後18時間以内にCD34陽性細胞の分離を開始)

2.CD34陽性細胞の分離・調整(A→D)
〔A〕CD34陽性細胞調整(アフェレシス翌日・午前)
1)CD34陽性細胞分離、2)PBS/EDTAバッファー調整、3)末梢血単核球洗浄(遠心条件 200G、15分、20~25℃)、4)CD34試薬添加 (20〜25℃ 30分)、5)過剰なCD34試薬の洗浄(遠心条件 200G、15分、20~25℃)×2回
〔B〕CD34試薬が標識された末梢血単核球
1)チューブセットの取り付け、2)CliniMACS装置の設定、3)分離開始~分離終了
〔C〕CD34陽性細胞(40mLに回収)
1)フローサイトメーターによるCD34陽性細胞数測定、
2)細胞数および生存率測定、
3)無菌試験、マイコプラズマ否定試験、エンドトキシン試験、グラム染色の実施、
4)細胞保存(1×10^3個以上)
〔D〕細胞の洗浄濃縮:CD34陽性細胞 移植細胞液は最終2×10^6個/mLに調整

3.CD34陽性細胞移植(アフェレシス翌日・午後)
移植条件:純度≧25%、生存率≧70%、細胞数移植対象一肢あたり1×10^5個/kg~2×10^6個/kg、CD34細胞分離終了から細胞移植までの時間は8時間以内
分離CD34陽性細胞懸濁液を、罹患肢の下腿腓腹筋から足底部に合計40か所に筋肉内移植する。注射時の疼痛コントロールと全身管理は麻酔科医が担当し、全身麻酔、伝達麻酔或いは表面麻酔を用いる。
医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院
FC3200196
医療法人 沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院 細胞調整室
該当なし

(3)再生医療等製品に関する事項(再生医療等製品を用いる場合のみ記載)

(4)再生医療等に用いる未承認又は適応外の医薬品又は医療機器に関する事項(未承認又は適応外の医薬品又は医療機器を用いる場合のみ記載)

4 再生医療等技術の安全性の確保等に関す措置

(1)利益相反管理に関する事項

① 再生医療等に対する特定細胞加工物製造事業者からの研究資金等の提供その他の関与

医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院

② 再生医療等に対する医療薬品等製造販売業者等からの研究資金等の提供その他の関与

③ 再生医療等に対する特定細胞加工物製造事業者又は医療品等製造販売業者等以外からの研究資金

(2)その他再生医療等技術の安全性の確保等に関する措置

末梢血単核球移植は骨髄単核球移植に比べて低侵襲に施行可能で、G-CSF動員による末梢血単核球移植の治療有用性および安全性について、特に下肢虚血患者に対する検討が数多く報告されているが、現在までに重症下肢虚血患者等でのアフェレシスに伴う重篤な有害事象の報告はない。
本研究で使用する血液成分分離装置(プレゼニウスカービジャパン(株):COM.TEC)は高度医療機器(承認番号:21700BZY00382000)として承認され、本機器によるアフェレシスは滅菌された閉鎖回路を用いて行われるため感染に対する安全性が確保されている。細胞分離工程では、アフェレシス採取細胞を細胞濃度 2×10^8個/mLで、自己血清中あるいはヒトアルブミン加リン酸緩衝液中にて室温または冷蔵で一晩保存しても高品質のCD34陽性細胞分離が可能である。本研究ではアフェレシスで採取後に自己血清中で濃度が2×10^8個/mLに調整された単核球を2-8℃で18時間以内保存した後に、CD34陽性細胞を分離し、細胞数や生存率測定を実施する他、無菌試験 マイコプラズマ否定試験 エンドトキシン試験、グラム染色の実施により品質確認を行う。磁気細胞分離装置(Miltenyi Biotec GmbH:CliniMACS)は未承認であるが、「悪性腫瘍患者に対する骨髄抑制性化学療法時における造血幹細胞移植を目的としたヒト末梢血からのCD34陽性細胞の分離」に対する用途でドイツを含むヨーロッパ諸国やアジア諸国で薬事承認を受けている。本臨床研究の施行にあたっては、同機種をドイツから輸入して使用する。国内臨床試験における本機器でのCD34陽性細胞の分離性能(平均)は、純度92.7%、回収率72.2%である。また、これまで同機を使用した細胞分離・移植研究において重篤な有害事象の報告はない。アフェレシス同様、CD34陽性細胞分離は滅菌された閉鎖回路を用いて行われるため、感染に対する安全性は確保されている。
以上のことから、本研究に用いる移植細胞採取時の安全性は高いものと考えられる。
末梢動脈疾患(PAD)は、動脈内膜の粥状硬化と内膜の退行性変性や、血管中膜平滑筋細胞の増殖や中膜石灰化により、特に腹部より遠位の大動脈及び下肢の主幹動脈に狭窄や閉塞が生じ、慢性の血行障害を来すものである。その臨床症状は、皮膚血行障害と筋肉の虚血によるものであるが、なかでも安静時疼痛や潰瘍・壊死を伴う病態は重症下肢虚血(CLI)と定義され、難治性潰瘍及び壊死症例では下肢切断を余儀なくされ、QOLの著しい低下を招くのみならず、患者の生命予後は不良である。特に透析患者でCLIを合併した場合の予後は、著しく不良である。
CLIを呈する患者では、疼痛や潰瘍壊死改善のためにはカテーテルを用いた血管内治療(EVT)や外科的バイパス術などの血行再建術治療が必須である。しかしながら透析患者では動脈径の細い膝下末梢動脈における血管病変罹患率が高く、さらにこれら下腿動脈血管壁には高度な石灰化を伴うため、血行再建治療自体が難渋することが多い。仮に膝下下腿動脈病変へのEVTが行えたとしても、治療後の血管再狭窄や閉塞は、3か月で73 %、12か月で82 %と高頻度に認められる。血行再建治療の有効性の評価項目としては切断回避生存率(AFS)が用いられているが、我が国におけるCLI透析患者の下腿病変に対する血行再建治療後成績は、最近の報告においても1年AFSはEVTで65%、外科的バイパスで60%と不良である。さらに総死亡で見ると、下腿病変EVT治療を受けたCLI透析患者の35%が1年半以内に死亡したと報告されている。我が国での透析患者の下肢切断率は年々増加しており、2015年末で全透析患者の3.9%と過去10年で2倍に増加している。従って、CLIを合併した透析患者に対する十分有効な治療法は現時点でなく、CLI透析患者の予後が非常に不良な状況のなかで、CLI透析患者に対する有効な治療法の開発は社会的、医学的に急務な課題である。
これらの背景を踏まえ、我々はAsaharaらにより見いだされた末梢血中の血管内皮前駆細胞「CD34陽性細胞」による細胞治療に注目した。即ち、血行再建治療の適応のない、或いはこれら治療を行なっても効果が認められないCLI合併血液透析患者6名(7肢)を対象として、G-CSFを用いて増幅動員した自家末梢血CD34陽性細胞を収集し、その罹患肢に移植し、血管再生治療法の安全性ならびに有効性を検討した(以下、先行試験)。細胞移植後1年間観察した結果、1年AFS 100%、治療後1年でのCLIからnon-CLIへの改善率83.3%と非常に良好な結果が得られた。また、潰瘍縮小効果は治療後4週から認められ、5潰瘍中3潰瘍が12週以内に治癒、安静時疼痛2例も治療後1年の時点で疼痛は完全に消失した。治療に関連した重篤な有害事象は認められなかった。この結果は2018年 Stem Cells Translational Researchで受理され、かつ非常に高い評価を受け、featured articleとして世界に向けpress releaseされた。なお、この成績は移植細胞をCD34陽性細胞とした場合に認められたものであり、これまで行われてきた末梢血単核球細胞移植ではCLI透析患者に対する明らかな有効性は認められていない。
従って、透析患者CLIに対するCD34陽性細胞移植治療について有用性の高い治療法の確立を目指すことを目的とし、先行試験に準じた研究デザインで新たな研究実施計画を設計した。本実施計画の立案に際しては、G-CSF動員による自己末梢血CD34陽性細胞を確実に収集するため、G-CSF製剤は400μg/m^2/dayの5日間投与とし、5日後に或いは、末梢血白血球が75,000個/mLを超えた時点でG-CSF製剤の投与を止め、アフェレシスを施行、その後の分離精製、移植することとする。G-CSF製剤を末梢血CD34陽性細胞動員目的で使用することは他の臨床研究においても検討されてきており、10μg/㎏/dayが用いられその安全性はすでに確認されている。一方本研究で用いるG-CSF製剤の自家末梢血幹細胞採取時の適用用量は400μg/m^2/dayが上限であり、本研究では400μg/m^2/dayを選択する。CD34陽性細胞の純度設定に際して、これまでのCD34陽性細胞の収集に関する検討の結果によれば、透析患者では単核球細胞 1000個中0.3~5.8個(0.03~0.58%)と非常に少ないことが報告されており、また、透析患者の末梢血由来のCD34陽性細胞は健常人の約1/10と、もともと少ない状態から分離してくること、透析患者の末梢血単核球は血小板などと凝集塊を作りやすいこと、等を考慮する必要がある。G-CSF動員による末梢血CD34陽性細胞の純度は、非透析CLI患者を対象とした成績では92.7±16.4%と高いものの、先行試験では磁気細胞分離装置(CliniMACS®)で分離後のCD34陽性細胞純度は25.4〜86.8%であり、純度25%でも有効性が認められた。従って、本研究ではCD34陽性細胞の純度は25%以上と設定する。一方、CD34陽性細胞生存率に関しては、先行試験では全例で85%以上であることが確認されており、本研究においても先行試験と同じ70%以上とする。
本研究における移植細胞数の設定、移植細胞の純度、生存率等については、先行試験での成績を十分に考慮したものであるが、更に本研究での成績を加え、将来の本治療法に係る移植細胞の規格設定につながればと考えている。
なお、実施予定被験者数は16~20例と設定した。登録例のうち少なくとも12例はRutherford分類5群の症例とする。実施症例数が16例に達し、更にRutherford分類5群の症例数が脱落例を除き12症例に達した場合は終了とする。以上の設定根拠に関して、従来法治療による大切断回避率について、Nakanoらの報告によると、minor tissue lossの大きさの創傷を持つ患者(即ち、Rutherford分類5群)を対象にした場合の1年AFSは340症例中216症例(63.5%)と報告されている。この340症例中216症例の切断回避が観察された場合の、切断回避例数が二項分布に従うという前提の下で、77%を従来治療での切断回避率の上限値とみなし、Rutherford分類5群の症例数が脱落例を除き12症例と求めた。一方、本研究では安静時疼痛の段階(Rutherford分類4群)での患者については、比較対象となる過去の治療成績がなく症例数を設定する根拠に欠けるが、症例毎の前後比較として評価するため、最小必要症例数を4例とした。登録目標症例数はRutherford分類4群の4例とRutherford分類5群の12例を合わせて少なくとも16例となるが、脱落例等も考慮し、施設収集可能症例数の20例を上限とした16例~20例と設定した。
アフェレシス終了後18時間以内に、磁気細胞分離システム(CliniMACS)を用いて末梢血単核球中のCD34陽性細胞を分離する。CD34陽性細胞は、2x10^8個/mLになるようにPBS/EDTAバッファー(0.5%ヒト血清アルブミン、0.073%EDTAを含む)に溶解・調整した状態でCD34陽性細胞分離用バック中に分離・採取される。分離後、一部のCD34陽性細胞・陰性細胞および末梢血単核球について品質検査(純度、生存率および回収率等)を行う。
CD34陽性細胞については、分離直後のフローサイトメトリー検査で純度25%以上かつ生存率70% 以上であることを確認して、また移植細胞数が1x10^5個/kg以上であれば、研究責任医師または研究責任医師に指名された研究分担医師が移植を可と決定する。なお、品質検査用のCD34陽性細胞は移植に用いない。移植不可と判断した場合は、研究中止とし品質検査や保存は不要とする。
同時に分離されるCD34陰性細胞を移植細胞感染検査(無菌試験、マイコプラズマ否定試験、エンドトキシン試験、グラム染色)に用いる。移植細胞感染検査結果は判定に時間を要するため、出荷判定の基準には含めず、移植細胞の品質確認として行う。なお検査結果が陽性であった場合、その時点の臨床症状に応じて適切な抗菌薬投与を行う。分離されたCD34陽性細胞ならびにCD34陰性細胞のうち、それぞれ少なくとも1×10^3個を移植後5年間凍結保存する。凍結保存は、通常の造血幹細胞の凍結保存法に従い、細胞調整室内にて保存する。
移植可とされた細胞保存液は内容物を撹拌した後に滅菌チューブへ移し、遠心分離の後に上清(PBS/EDTAバッファー)を除去した後、生理食塩水を添加し、自家末梢血 CD34陽性細胞懸濁液が2×10^6個/mLになるように懸濁する。
移植に際しては必要容量の移植細胞懸濁液を遠心分離し、一肢あたり生理食塩水10mL(両肢では20mL)に再懸濁した後、ツベルクリン用1ccシリンジ10本(両肢では20本)に吸引し、投与に際しては、一肢あたり細胞懸濁液は1か所0.25mLを約40か所に局所移植(筋肉内投与)する。移植細胞数は罹患肢当たり2×10^6個/kgを上限とし、両側罹患肢に投与が必要な場合は両側合わせて2×10^6個/kgとなるよう移植する。また移植細胞数の下限は1×10^5個/kgとする。
細胞移植を受けた研究対象者の状態を把握し、臨床症状に応じて適切な処置を行う。
採取されたCD34 陽性細胞のうち少なくとも1×10^3 個を、移植後5 年間凍結保存する。保存方法は通常の造血幹細胞の凍結保存法に従い、細胞培養加工施設の施設管理者の管理のもと、細胞調整室cell processing center(CPC)内にて保存する。
患者名またはカルテ番号が記載されていないことを確認し、医療廃棄物として廃棄する。
担当医師は、本研究の細胞治療中および細胞治療後に本研究による有害事象および疾病等が認められた場合は適切な処置を行う。当該事象が実施計画書中の定義に示す重篤な有害事象および再生医療等の提供による疾病等の発生の場合は、速やかに研究責任者および再生医療等提供機関の管理者(医療機関の長)に連絡する。
医療機関の長は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に従って、当該再生医療等の提供に起因するものと疑われる、或いは当該再生医療等の提供によるものと疑われる重篤な有害事象および疾病等について、再生医療等提供計画に記載された特定認定再生医療等委員会、及び関東信越厚生局に報告する。また、当該特定認定再生医療等委員会が意見を述べたときは、医療機関の長は当該意見を尊重して必要な措置をとる。
本研究では細胞移植後52週間の経過観察を行い、有効性および安全性を評価する。
試験終了時に有害事象、疾病等の罹患があれば、終了後も可能な限り、定期的に診察を行い、細胞治療の安全性に係る情報を収集する。また、感染が疑われる場合は12週毎に再検査を行い、陰性になるまで追跡調査を実施する。
募集中 Recruiting

5 細胞提供者及び再生医療等を受ける者に対する健康被害の補償の方法

細胞提供者について

再生医療等を受ける者について

6 審査等業務を行う認定再生医療等委員会に関する事項

湘南鎌倉総合病院特定認定再生医療等委員会 Shonan Kamakura General Hospital Certified Committee for Regenerative Medicine
NA8150013
神奈川県鎌倉市岡本1370番地1 1370-1 Okamoto, Kamakura-shi, Kanagawa
03-3265-4804
rm_committee2@shonankamakura.or.jp
第一種再生医療等又は第二種再生医療等を審査することができる構成
2019年01月21日
SKRM-2-009

7 その他

「個人情報の保護に関する当院の基本方針」、「患者さまの個人情報の利用目的」(いずれも病院ホームページに掲載)、「湘南鎌倉総合病院 個人情報の保護に関する規定」に従い取り扱う。
研究担当医師等は、研究実施に係る試料・情報を取り扱う際は、あらかじめ研究対象者の個人情報とは無関係の番号(研究対象者識別コード)を付して匿名化として管理し、研究対象者の秘密保護に十分配慮する。研究対象者識別コードを特定する対応表は、個人情報管理者が湘南鎌倉総合病院内の施錠付き保管棚に厳重に保管する。
研究責任医師等が本研究で得られた情報を公表する際には、研究対象者が特定できないよう十分に配慮して行う。
再生医療等の理解を深め、患者に良質で安全な医療を提供するため、定期的な研修を各対象者に対して実施する。
対象者:再生医療等に係る病院スタッフ
タイトル:再生医療等について
内容:再生医療等全般・更新される情報の伝達等
回数:1回/年  適時
提供機関管理者は本臨床研究の苦情及び問合せに対応するために必要な体制として、相談窓口を以下のように設置する。
苦情問い合わせに対しては、電話または直接相談によって相談票を元に行い、研究責任者、担当医師に報告する。
臨床研究センター
住所:神奈川県鎌倉市岡本1370番1
電話:0467-46-1717(代表)
非該当
非該当
非該当
非該当
UMIN000037339
UMIN臨床試験登録システム UMIN-CTR

添付資料

4 再生医療等を受ける者に対する説明文書及び同意文書の様式 r【1-5】下肢血管_同意・説明文書_Ver2.2_20200911.pdf

変更履歴

種別 公表日
変更 令和3年3月22日 (当画面)
変更 令和3年1月21日 詳細
変更 令和2年12月25日 詳細
変更 令和2年12月14日 詳細
軽微変更 令和2年7月8日 詳細
変更 令和2年6月26日 詳細
変更 令和2年4月16日 詳細
変更 令和2年2月28日 詳細
新規登録 令和元年11月27日 詳細