保留 | ||
令和2年7月20日 | ||
令和4年11月4日 | ||
令和3年12月20日 | ||
小児および成人(中国人または日本人,2歳以上)の軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者を対象にCrisaborole 軟膏2%の有効性および安全性を検討する第3 相,多施設共同,無作為化,二重盲検,基剤対照試験(治験実施計画書番号:C3291032 ) | ||
軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者(中国人または日本人,2歳以上)を対象としたCrisaborole臨床試験 | ||
本試験は,%BSAが5%以上の病変を有する軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者(中国人または日本人)を対象としてcrisaborole 軟膏2%の有効性および安全性を検討する第3相,無作為化,二重盲検,基剤対照試験である。 | ||
3 | ||
アトピー性皮膚炎 | ||
参加募集終了 | ||
PF-06930164、基剤 | ||
神保整形外科 治験審査委員会 | ||
2022年11月02日 |
2021年12月20日 | ||
391 | ||
/ | ベースライン時の人口統計学的特性は,基剤群とcrisaborole軟膏2% 1日2回(BID)群で同様であった。平均年齢は,基剤群およびcrisaborole軟膏2% BID群でそれぞれ16.0歳および19.4歳であった。治験参加者全体では,約50%が12歳以上,約50%が12歳未満であった。また,60.6%が中国人,39.4%が日本人であった。 | |
/ | 組み入れられた391例のうち,131例が基剤群,260例がcrisaborole軟膏2% BID群に割り付けられた。全例が治験薬の投与を受け,このうち計345例(88.2%)が追跡調査を完了した。 二重盲検投与期間を完了した治験参加者の割合は,基剤群で82.4%,crisaborole軟膏2% BID群で94.2%であった。二重盲検投与期間中に治験を中止した治験参加者の割合は,基剤群(17.6%)でcrisaborole軟膏2% BID群(5.8%)より高かった。中止の主な理由は有害事象であった(基剤群6.9%,crisaborole軟膏2% BID塗布群4.2%)。 追跡調査期間中に治験を中止した治験参加者は,基剤群の1例(0.3%)のみであり,追跡調査期間を完了した治験参加者の割合は,基剤群とcrisaborole軟膏2% BID群で同程度であった。 |
|
/ | 治験薬との因果関係を問わない有害事象の大部分は軽度または中等度であった。治験薬との因果関係を問わない有害事象の発現割合は,基剤群とcrisaborole軟膏2% BID群で同程度であった(それぞれ44.3%および46.2%)。治験薬と関連のある有害事象の発現割合は,基剤群およびcrisaborole軟膏2% BID群でそれぞれ18.3%および23.5%であった。本試験で死亡例は認められなかった。重篤な有害事象は,基剤群およびcrisaborole軟膏2% BID群の各1例(それぞれ0.8%および0.4%)に認められたが,いずれも治験薬と関連なしと判断された。 治験薬との因果関係を問わない主な有害事象は,適用部位疼痛(基剤群とcrisaborole軟膏2% BID群でそれぞれ3.8%および13.1%),アトピー性皮膚炎(それぞれ11.5%および7.7%),毛包炎(それぞれ4.6%および3.1%),鼻咽頭炎(それぞれ3.1%および3.5%),上気道感染(それぞれ3.1%および3.5%)および適用部位変色(それぞれ0.8%および3.5%)であった。治験薬と関連のある主な有害事象は,適用部位疼痛(基剤群とcrisaborole軟膏2% BID群でそれぞれ3.8%,および13.1%),アトピー性皮膚炎(それぞれ4.6%および2.3%),毛包炎(それぞれ3.8%および2.3%)および適用部位変色(それぞれ0.8%および3.1%)であった。 有害事象による治験中止は,基剤群の1例で認められた(アトピー性皮膚炎;治験薬と関連あり)。有害事象による治験薬の投与中止は,基剤群とcrisaborole軟膏2% BID群でそれぞれ8例(6.1%)および11例(4.2%)で認められ,このうちそれぞれ6例(4.6%)および8例(3.1%)は治験薬と関連のある有害事象による投与中止であった。有害事象による治験薬の休薬はなかった。有害事象により治験薬を減量(有害事象の影響を受けた部位で投与を中止)した治験者は少なかった[基剤群の1例(0.8%)およびcrisaborole軟膏2% BID群の2例(0.8%)]。 塗布部位に発現した有害事象の発現割合は,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群より高かった(治験薬との因果関係を問わない:それぞれ20.4%および7.6%,治験薬と関連あり:それぞれ19.2%および6.9%)。塗布部位に発現した主な有害事象は,crisaborole軟膏2% BID群および基剤群とも適用部位疼痛であり(それぞれ13.1%および3.8%),いずれも治験薬と関連ありと判断された。 臨床検査値異常の発現割合(ベースライン時の異常の有無を問わない)は,基剤群とcrisaborole軟膏2% BID群で同程度であった(それぞれ42.9%および41.9%)。主な臨床検査値異常は,両群とも好酸球数増加[基準値上限(ULN)の1.2倍超]および好酸球数/白血球数の増加(ULNの1.2倍超)であった。 バイタルサインまたは身体所見に両群とも臨床的に重要な変化は認められなかった。 安全性プロファイルは,基剤群とcrisaborole軟膏2% BID群で同様であった。本試験で死亡は認められず,重篤な有害事象,重度の有害事象または有害事象による治験中止の割合は低かった。治験薬との因果関係を問わない有害事象の大部分は軽度または中等度であった。Crisaborole軟膏2% BID群で最も多く認められた有害事象は適用部位疼痛であり,発現割合は基剤群より高かった。臨床検査値またはバイタルサインに臨床的に重要な変化は認められなかった。 |
|
/ | 第29日のEczema Area and Severity Index(EASI)合計スコアのベースラインからの変化(減少)率は,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群と比較して統計的に有意に大きく,最小二乗平均(LSM)の差は-17.13%,p値は0.0002であった。 | |
副次的評価項目の解析結果 / Secondary Outcome Measures | 重要な副次評価項目の結果: 医師による全般重症度評価(ISGA)の改善達成:第29日にISGAの改善[ISGAが「なし」(スコア0)または「ほぼなし」(スコア1)と定義]を達成した治験参加者の割合は,crisaborole軟膏2% BID群が基剤群より統計的に有意に高かった(改善率の差12.9%,p = 0.0124)。 ISGAの成功達成:第29日にISGAの成功[ISGAが「なし」(スコア0)または「ほぼなし」(スコア1),かつベースラインから2段階以上改善と定義]を達成した治験参加者の割合は,crisaborole軟膏2% BID群が基剤群より統計的に有意に高かった(改善率の差11.7%,p = 0.0078)。 Peak Pruritus Numeric Rating Scale(PP-NRS)のベースラインからの変化量:12歳以上の治験参加者における第4週のPP-NRSのベースラインからの変化(減少)量は,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群と比較して統計的に有意に大きかった(LSMの差-0.79,p = 0.0009)。 その他の副次評価項目の結果: ISGA:すべての評価時点(第8日,第15日,第22日および第29日)で,ISGAの成功を達成した治験参加者の割合は,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群より高かった。ISGAの改善でも同様の結果が認められた。 EASI:EASI合計スコアのベースラインからの変化(減少)率のLSMは,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群と比較して経時的に大きかった。すべての評価時点で,EASI-50(ベースラインから50%以上の改善)を達成した治験参加者の割合は,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群より高かった。EASI-75(ベースラインから75%以上の改善)でも同様の結果が認められた。 病変面積の体表面積に対する割合(%BSA):%BSAのベースラインからの変化(減少)量のLSMは,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群と比較して経時的に大きかった。 PP-NRS:12歳以上の治験参加者におけるPP-NRSのベースラインからの変化(減少)量のLSMは,第1週から第4週まで,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群より大きかった。 患者/観察者報告に基づくかゆみの重症度評価尺度:6歳以上12歳未満の治験参加者を対象とした患者報告に基づくかゆみの重症度評価尺度では,ベースラインからの変化(減少)量のLSMは,第1週から第4週まで,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群より大きかった。6歳未満の治験参加者を対象とした観察者報告に基づくかゆみの重症度評価尺度でも,ベースラインからの変化(減少)量のLSMは,第1週から第4週まで,crisaborole軟膏2% BID群で基剤群より大きかった。 患者報告アウトカム:Dermatology Life Quality Index(DLQI),Children’s Dermatology Life Quality Index(CDLQI),Infants’ Dermatitis Quality of Life Index(IDQOL),Dermatitis Family Impact Questionnaire(DFI),Patient Oriented Eczema Measure(POEM)およびPatient Global Impression of Severity(PGIS)/Observer Global Impression of Severity(OGIS)では,すべての評価時点で,crisaborole軟膏2% BID群のスコアは基剤群と比較してベースラインから数値的に大きく減少(改善)した。Patient Global Impression of Change(PGIC)およびObserver Global Impression of Change(OGIC)でも,すべての評価時点で,crisaborole軟膏2% BID群のスコアの平均値は基剤群と比較して数値的に低かった。 | |
/ | 有効性の主要評価項目および重要な副次評価項目に対して事前に規定した統計的判断基準を満たしたことより,crisaborole軟膏2% BID塗布の基剤に対する統計的な優越性が示された。Crisaborole軟膏2%は,2歳以上の軽症から中等症の中国人および日本人アトピー性皮膚炎患者において有効であり,忍容性も良好であった。 | |
出版物の掲載 / Posting of iournal publication | 有 | presence |
2022年05月02日 | ||
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/results/NCT04360187?term=C3291032&draw=2&rank=2&view=results |
/ | 有 | Yes |
---|---|---|
/ | ファイザーは,匿名化された個別被験者のデータおよび関連文書(治験実施計画書,統計解析計画書,総括報告書など)に研究者がアクセスできる環境を提供しています。当社の臨床試験データの共有に関する基準およびアクセス申請の詳細は,https://www.pfizer.com/science/clinical_trials/trial_data_and_results/data_requestsに掲載されています。 |
研究の種別 | 保留 |
---|---|
登録日 | 2022年11月02日 |
jRCT番号 | jRCT2080225286 |
小児および成人(中国人または日本人,2歳以上)の軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者を対象にCrisaborole 軟膏2%の有効性および安全性を検討する第3 相,多施設共同,無作為化,二重盲検,基剤対照試験(治験実施計画書番号:C3291032 ) | |||
軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者(中国人または日本人,2歳以上)を対象としたCrisaborole臨床試験 |
ファイザーR&D合同会社 | |||
クリニカル・リサーチ統括部 | |||
東京都渋谷区代々木3丁目22-7 | |||
- | |||
clinical-trials@pfizer.com,お問合せにはe-Mailにて返信いたしますので,@Pfizer.comドメインからの受信およびURL付きメールの受信を許可する設定にしてください。 |
ファイザーR&D合同会社 | |||
クリニカル・リサーチ統括部 | |||
東京都渋谷区代々木3丁目22-7 | |||
- | |||
clinical-trials@pfizer.com,お問合せにはe-Mailにて返信いたしますので,@Pfizer.comドメインからの受信およびURL付きメールの受信を許可する設定にしてください。 |
2020年06月25日 |
医療法人社団 それいゆ みやた皮膚科クリニック; 用賀アレルギークリニック; 医療法人社団 精華会 ミルディス皮フ科; すがも小林皮フ科; 医療法人晃仁会 吉岡皮膚科医院; 吉村こどもクリニック; 医療法人社団 やまゆり会 つじの・こどもくりにっく; 医療法人しろくま会 しらお小児科・アレルギー科クリニック; のぐち皮ふ科; くめクリニック; 巣鴨千石皮ふ科; 千歳皮膚科形成外科クリニック; 野村皮膚科医院; 干隈ひふ科・アレルギー科クリニック; (治験に関するお問合せ先/clinical-trials@pfizer.com) |
/ |
|
|
|
---|---|---|---|
/ | |||
|
|||
本試験は,%BSAが5%以上の病変を有する軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者(中国人または日本人)を対象としてcrisaborole 軟膏2%の有効性および安全性を検討する第3相,無作為化,二重盲検,基剤対照試験である。 | |||
3 | 3 | ||
2020年07月27日 | |||
2020年07月27日 | |||
2021年09月18日 | |||
384 | |||
介入研究 | Interventional | ||
無作為化,並行群間,二重盲検(治験参加者,保護者,治験責任/分担医師,評価者) |
|||
治療 |
treatment purpose |
||
/ | アジア(日本以外)/日本 | Asia except Japan/Japan | |
/ | スクリーニング来院/同意取得/アセント取得時点で年齢が2歳以上の%BSAが5%以上の軽症から中等症のアトピー皮膚炎(Hanifin&Rajkaの診断基準に基づく)を有する男性または女性 |
||
/ | ・臨床的に意味のある医学的障害,状態または疾患(AD以外の活動性または再発のおそれがある皮膚疾患およびネザートン症候群等のADと重複する既知の遺伝性皮膚疾患を含む),またスクリーニング時に治験責任医師または治験責任医師が指名した者が判断する臨床的に意味のある身体的所見がある者 |
||
/ | 2歳以上 |
2age old over |
|
/ | 上限なし |
No limit |
|
/ | 男性・女性 |
Both |
|
/ | アトピー性皮膚炎 | ||
/ | |||
/ | 試験対象薬剤等 一般的名称等:PF-06930164 薬剤・試験薬剤:Crisaborole 薬効分類コード:264 鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤 用法・用量、使用方法:1日2回塗布 対象薬剤等 一般的名称等:基剤 薬剤・試験薬剤:- 薬効分類コード:--- その他 用法・用量、使用方法:1日2回塗布 |
investigational material(s) Generic name etc : INN of investigational material : Crisaborole Therapeutic category code : 264 Analgesics, anti-itchings, astrigents and anti-inflammatory agents Dosage and Administration for Investigational material : control material(s) Generic name etc : INN of investigational material : - Therapeutic category code : --- Other Dosage and Administration for Investigational material : |
|
/ | |||
/ | 有効性 安全性 検証的 ・ 有効性の主要評価項目:第29 日におけるEczema Area and Severity Index (EASI) スコアのベースラインからの変化率 ・ 安全性評価項目:有害事象(適用部位反応を含む)および重篤な有害事象,バイタルサインならびに臨床検査値の臨床的に重要な変化 |
efficacy safety confirmatory |
|
/ | 有効性 ・ 有効性評価項目 ・ 重要な有効性の副次評価項目: ・ 第29 日におけるInvestigator's Static Global Assessment (ISGA) の改善[ISGA が「なし」(スコア0)または「ほぼなし」(スコア1)と定義]の達成 ・ 第29 日におけるISGA の成功[ISGA が「なし」(スコア0)または「ほぼなし」(スコア1),かつベースラインから2 段階以上改善と定義]の達成 ・ 第4 週の痒みのピークのNumeric Rating Scale (NRS) のベースラインからの変化(12 歳以上の治験参加者) ・ その他の有効性の副次評価項目: ・ ISGA の成功の経時的変化 ・ ISGA の改善の経時的変化 ・ Eczema Area and Severity Index (EASI) スコアのベースラインからの変化率の経時的変化 ・ 体表面積に占めるアトピー性皮膚炎病変の割合 (%BSA) のベースラインからの変化量の経時的変化 ・ EASI50 達成の経時的変化 ・ EASI75 達成の経時的変化 ・ 痒みのピークのNRS のベースラインからの変化量の経時的変化(12 歳以上の治験参加者) ・ 患者報告にもとづくかゆみの重症度評価尺度のベースラインからの変化量の経時的変化(6 歳以上12 歳未満の治験参加者) ・ 観察者報告にもとづくかゆみの重症度評価尺度のベースラインからの変化量の経時的変化(6 歳未満) ・ Dermatology Life Quality Index (DLQI),Children's Dermatology Life Quality Index (CDLQI),Infants' Dermatitis Quality of Life Index (IDQOL),Dermatitis Family Impact Questionnaire (DFI),Patient-Oriented Eczema Measure (POEM),Patient Global Impression of Severity/Observer Reported Global Impression of Severity (PGIS/OGIS),Patient Global Impression of Severity/Observer Reported Global Impression of Change (PGIC/OGIC) の経時的変化 |
efficacy |
医薬品 | medicine | |||
PF-06930164 | ||||
Crisaborole | Crisaborole | |||
264 鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤 | 264 Analgesics, anti-itchings, astrigents and anti-inflammatory agents | |||
1日2回塗布 | ||||
基剤 | ||||
- | - | |||
--- その他 | --- Other | |||
1日2回塗布 |
参加募集終了 | completed | |
/ | 試験完了 |
completed |
ファイザーR&D合同会社 | ||
- | ||
- | ||
- |
神保整形外科 治験審査委員会 | ||
東京都小金井市本町五丁目38番41号 | ||
- | ||
- | ||
承認 | approved |
有 | presence | |
NCT04360187 | ||
ClinicalTrials.gov | ClinicalTrials.gov | |
JapicCTI-205382 | ||
C3291032 | |||
- | |||
設定されていません |
||
設定されていません |
設定されていません |
設定されていません |
||
設定されていません |
|||
設定されていません |