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臨床研究・治験計画情報の詳細情報です。(Japic)

保留
令和2年3月3日
令和4年9月15日
令和3年6月21日
高リスクStageII悪性黒色腫の術後患者を対象にMK-3475(ペムブロリズマブ)とプラセボを比較する無作為化二重盲検第III相試験(KEYNOTE-716)
高リスクStageII悪性黒色腫の術後患者を対象としたMK-3475とプラセボの比較試験
本治験は2つのパートで構成され、完全切除された高リスクStageIIの悪性黒色腫を有する12歳以上の患者を対象とし、MK-3475(ペムブロリズマブ)とプラセボの安全性および有効性を評価する。
パート1の患者は二重盲検下でMK-3475群又はプラセボ群に無作為に割り付けられ、最大17コースの投与を受ける。
プラセボ群に割り付けられた患者又はMK-3475群に割り付けられ疾患再発若しくは不耐容により中止せずに17コースの投与を完了後6ヵ月以内に再発が認められなかった患者は、パート2(非盲検)の適格性基準に従って、再発後に最大17又は35コースのMK-3475の投与を受けることができる。
主要仮説:MK-3475はプラセボと比較して無再発生存期間(RFS)を延長する。
3
悪性黒色腫
参加募集終了
ペムブロリズマブ、プラセボ
国立研究開発法人国立がん研究センター治験審査委員会

総括報告書の概要

管理的事項

2022年09月13日

2 結果の要約

2021年06月21日
976
/ 無作為化された全患者の平均年齢は59.3歳(MK-3475群:59.0歳、プラセボ群:59.6歳)で、男性の割合が高く(全患者:60.3%、MK-3475群:61.6%、プラセボ群:59.1%)、白人が多かった(全患者:89.5%、MK-3475群:89.3%、プラセボ群:89.8%)。T分類は、T3bが41.1%(MK-3475群:41.1%、プラセボ群:41.1%)、T4aが23.5%(MK-3475群:23.2%、プラセボ群:23.7%)、T4bが35.2%(MK-3475群:35.3%、プラセボ群:35.2%)であった。
/ MK-3475群では487例が無作為化され、483例がMK-3475を投与された。データカットオフ日時点(2021年6月21日)で、460例が試験を継続し、27例が試験を中止した。
プラセボ群では489例が無作為化され、486例がプラセボを投与された。データカットオフ日時点(2021年6月21日)で、459例が試験を継続し、30例が試験を中止した。
/ データカットオフ日時点(2021年6月21日)で、重篤な有害事象はMK-3475群では20.91%(101/483例)、プラセボ群では18.72%(91/486例)にみられた。発現割合が1%以上の重篤な有害事象は、MK-3475群では、基底細胞癌(3.52%)、皮膚有棘細胞癌(1.45%)及び表皮内悪性黒色腫(1.04%)であり、プラセボ群では、基底細胞癌(4.94%)、皮膚有棘細胞癌(2.88%)、表皮内悪性黒色腫(1.23%)及び悪性黒色腫(1.03%)であった。
データカットオフ日時点(2021年6月21日)で、重篤でない有害事象はMK-3475群では86.34%(417/483例)、プラセボ群では74.90%(364/486例)にみられた。発現割合が20%以上の重篤でない有害事象は、MK-3475群では疲労(28.99%)、下痢(27.74%)、そう痒症(27.12%)及び関節痛(23.40%)であり、プラセボ群では疲労(25.10%)であった。

パート2(非盲検、クロスオーバー/再投与)
データカットオフ日時点(2021年6月21日)で、重篤な有害事象は13.33%(6/45例)にみられた。2例以上に発現した重篤な有害事象は認められなかった。重篤でない有害事象は57.78%(26/45例)にみられた。4例以上に発現した重篤でない有害事象は、甲状腺機能亢進症、下痢及びそう痒症(各4例、8.89%)であった。
/ 無再発生存期間(RFS)
解析対象集団:無作為化された全治験参加者(MK-3475群:487例、プラセボ群:489例)
主要評価項目であるRFSの最終解析(データカットオフ日:2021年6月21日)において、RFSの中央値はMK-3475群では未到達(95%信頼区間:未到達~未到達)、プラセボ群では未到達(95%信頼区間:29.9~未到達)であり、MK-3475はプラセボと比較して臨床的に意味のあるRFSの延長を示した(ハザード比:0.61、95%信頼区間:0.45~0.82、名目上P=0.00046)。
副次的評価項目の解析結果 / Secondary Outcome Measures 有害事象を発現した患者数 解析対象集団:無作為化された全患者のうち治験薬を1回以上投与された患者(MK-3475群:483例、プラセボ群:486例) 有害事象を発現した患者は、MK-3475群では461例(95.4%)であり、プラセボ群では444例(91.4%)であった。 治験薬の投与中止に至った有害事象を発現した患者数 解析対象集団:無作為化された全患者のうち治験薬を1回以上投与された患者(MK-3475群:483例、プラセボ群:486例) 治験薬の投与中止に至った有害事象を発現した患者は、MK-3475群では84例(17.4%)であり、プラセボ群では22例(4.5%)であった。
/ 完全切除後のステージIIB期又はIIC期の悪性黒色腫患者に対するMK-3475の単独療法は、プラセボと比較し主要評価項目であるRFSで臨床的に意味のある延長を示した。また、完全切除後のステージIIB期又はIIC期の悪性黒色腫患者に対するMK-3475の単独療法の安全性において、新たな懸念が生じることはなかった。
出版物の掲載 / Posting of iournal publication presence
2022年04月30日
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35367007/

3 IPDシェアリング

/ Yes
/ MSDの臨床試験データの利用制限を含む共有の指針はhttp://engagezone.msd.com/doc/ProcedureAccessClinicalTrialData.pdfに掲載しております。MSDの臨床試験データ開示は、本サイト(http://engagezone.msd.com/ds_documentation.php)又はメール(dataaccess@merck.com)にて英語で申請してください。

管理的事項

研究の種別 保留
登録日 2022年09月13日
jRCT番号 jRCT2080225108

1 試験等の実施体制に関する事項及び試験等を行う施設の構造設備に関する事項

(1)試験等の名称

高リスクStageII悪性黒色腫の術後患者を対象にMK-3475(ペムブロリズマブ)とプラセボを比較する無作為化二重盲検第III相試験(KEYNOTE-716)
高リスクStageII悪性黒色腫の術後患者を対象としたMK-3475とプラセボの比較試験

(2)治験責任医師等に関する事項

MSD株式会社
グローバル研究開発本部
-
-
JPCT@merck.com
MSD株式会社
グローバル研究開発本部
-
-
JPCT@merck.com
2020年02月26日

(3)その他の試験等に従事する者に関する事項

 
 
 
 
 
 
 

(4)多施設共同試験等における治験責任医師等に関する事項など

-
/

 

/

 

 

2 試験等の目的及び内容並びにこれに用いる医薬品等の概要

(1)試験等の目的及び内容

本治験は2つのパートで構成され、完全切除された高リスクStageIIの悪性黒色腫を有する12歳以上の患者を対象とし、MK-3475(ペムブロリズマブ)とプラセボの安全性および有効性を評価する。 パート1の患者は二重盲検下でMK-3475群又はプラセボ群に無作為に割り付けられ、最大17コースの投与を受ける。 プラセボ群に割り付けられた患者又はMK-3475群に割り付けられ疾患再発若しくは不耐容により中止せずに17コースの投与を完了後6ヵ月以内に再発が認められなかった患者は、パート2(非盲検)の適格性基準に従って、再発後に最大17又は35コースのMK-3475の投与を受けることができる。 主要仮説:MK-3475はプラセボと比較して無再発生存期間(RFS)を延長する。
3 3
2020年08月19日
2020年08月19日
2033年10月12日
954
介入研究 Interventional

無作為化、他施設共同、並行群間、クロスオーバー又は再投与(パート1:二重盲検、パート2:非盲検)

治療

treatment purpose

/ 日本/北米/南米/欧州/オセアニア/アフリカ Japan/North America/South America/Europe/Oceania/Africa
/

1) AJCCガイドライン第8版に基づき組織学的/病理学的にStageIIB又はIICの悪性黒色腫であると新たに確定診断され、外科的に切除された患者
2) 外科的に完全切除した後、悪性黒色腫に対する治療を受けていない患者
3) 最後の外科的切除から12週間以内に本治験で無作為化された患者
4) 治験担当医師による画像評価で遠隔転移を認めない患者
5) ECOG Performance Statusが0又は1、LPSスコアが50以上(16歳以下の患者)若しくは KPS スコアが50以上(17歳の患者)の患者
6) 治験薬初回投与前に手術による毒性又は合併症から十分に回復している患者
7) 男性患者の場合:投与期間中及び治験薬の終投与後少なくとも120日間、本治験実施計画に詳述する避妊法を用いること及び精子を提供しないことに同意した男性患者
8) 女性患者の場合: 妊娠しておらず、授乳中でなく、かつ以下の条件のいずれかを満たす女性患者:・妊娠可能な女性に該当しない。 又は・妊娠可能な女性であるが、投与期間中及び治験薬の終投与後少なくとも120日間、本治験実施計画に記載する避妊法を用いることに同意した患者

/

1) 過去5年以内に進行性又は治療(内分泌療法を含む)が必要な他の悪性腫瘍を有する患者
注:根治的治療を受けた皮膚の基底細胞癌、皮膚の扁平上皮癌、上皮内がん(例:上皮内乳癌及び子宮頸部上皮内癌)の患者は組入れ可能である
2) 免疫不全状態と診断された患者、又は治験薬初回投与前7日以内に長期全身性ステロイド療法(プレドニゾロン換算で10 mg/日超)や他の免疫抑制療法による治療を受けた患者
3) 大手術を受けていた場合は、治験薬初回投与前に前治療による毒性又は合併症から回復していない患者
4) 無作為割付け前72時間以内の尿妊娠検査の結果が陽性であった妊娠可能な女性。尿妊娠検査の結果が陽性であった場合又は陰性と確認できない場合、血清妊娠検査を行う必要がある。
5) 抗PD-1、 抗PD-L1、抗PD-L2の薬剤又は他の補助刺激性又は共抑制性T細胞受容体 (CTLA-4、 OX-40、CD137等)を標的とした薬剤の治療歴を有する患者
6) 過去に悪性黒色腫に対する全身性の治療(治験薬も含む)を受けた患者
7) 治験薬初回投与前30日以内に生ワクチンの接種を受けた患者
8) 現在他の治験薬の治験に参加している、又は治験薬初回投与前4週間以内に他の治験薬の治 験に参加した若しくは治験用の医療機器を用いた患者
9) MK-3475の添加剤に対する重度(Grade 3以上)の過敏症を有する患者
10) 過去2年以内に全身性の治療(疾患修飾薬、コルチコステロイド又は免疫抑制剤)を要した 活動性の自己免疫疾患を有する患者
11) 間質性肺疾患/肺臓炎を合併、もしくはステロイド投与が必要な(非感染性の)間質性肺 疾患/肺臓炎の既往を有する患者
12) 全身性の治療を必要とする活動性の感染症を有する患者
13) HIV感染の既往を有する患者
14) B型肝炎(HBs抗原陽性)又は活動性の C型肝炎[HCV RNA(定性)陽性]を有する患者
15) 活動性の結核の既往を有する患者(結核菌、Bacillus tuberculosis)
16) 治験担当医師の判断により、治験結果に影響を与える、患者の治験の完遂を妨げる、又は、 患者の治験の参加が患者の利益とならないと考えられるあらゆる疾患、治療歴又は臨床検 査値異常の既往又は合併を有する患者
17) 治験の実施に影響を与える可能性があると判断された精神疾患又は薬物乱用障害を有する 患者
18) 妊娠中又は授乳中の女性患者、若しくはスクリーニング時来院から治験薬終投与後120 日までに妊娠を希望する女性患者又はパートナーの妊娠を希望する男性患者
19) 同種組織/臓器の移植歴を有する患者

/

18歳以上

18age old over

/

上限なし

No limit

/

男性・女性

Both

/ 悪性黒色腫
/
/ 試験対象薬剤等
一般的名称等:ペムブロリズマブ
薬剤・試験薬剤:pembrolizumab
薬効分類コード:429 その他の腫瘍用薬
用法・用量、使用方法:パート 1(術後薬物療法):
・MK-3475[成人:3週間間隔で200 mgを静脈内投与、又は小児:3週間間隔で2 mg/kg(最大200 mg)を静脈内投与]
パート 2(クロスオーバー/再投与) :
・MK-3475[成人:3週間間隔で200 mgを静脈内投与、又は小児:3週間間隔で2 mg/kg(最大200 mg)を静脈内投与]

対象薬剤等
一般的名称等:プラセボ
薬剤・試験薬剤:-
薬効分類コード:--- その他
用法・用量、使用方法:パート1(術後薬物療法):
・プラセボ(生理食塩水を3週間間隔で静脈内投与)
パート2(クロスオーバー/再投与):
・MK-3475[成人:3週間間隔で200 mgを静脈内投与、又は小児:3週間間隔で2 mg/kg(最大200 mg)を静脈内投与]
investigational material(s)
Generic name etc :
INN of investigational material : pembrolizumab
Therapeutic category code : 429 Other antitumor agents
Dosage and Administration for Investigational material :

control material(s)
Generic name etc :
INN of investigational material : -
Therapeutic category code : --- Other
Dosage and Administration for Investigational material :
/
/ 有効性
・RFS:無作為化から(1)治験担当医師が 評価した再発[局所、所属リンパ節(浸潤性同側及び浸潤性局所領域を含む)又は遠隔転移を含む]又は(2)あらゆる原因(癌及び癌以外の死因の両方)による死亡までの期間
efficacy
/ 安全性
有効性
・DMFS:無作為化から治験担当医師が評価した遠隔転移までの期間(遠隔転移とは、原発から遠隔臓器又は遠隔リンパ節に転 移した癌と定義する)
・OS:無作為化から原因を問わない死亡までの期間
・有害事象
・有害事象により治験薬の投与を中止した 患者数
safety
efficacy

(2)試験等に用いる医薬品等の概要

医薬品 medicine
ペムブロリズマブ
pembrolizumab pembrolizumab
429 その他の腫瘍用薬 429 Other antitumor agents
パート 1(術後薬物療法): ・MK-3475[成人:3週間間隔で200 mgを静脈内投与、又は小児:3週間間隔で2 mg/kg(最大200 mg)を静脈内投与] パート 2(クロスオーバー/再投与) : ・MK-3475[成人:3週間間隔で200 mgを静脈内投与、又は小児:3週間間隔で2 mg/kg(最大200 mg)を静脈内投与]
プラセボ
- -
--- その他 --- Other
パート1(術後薬物療法): ・プラセボ(生理食塩水を3週間間隔で静脈内投与) パート2(クロスオーバー/再投与): ・MK-3475[成人:3週間間隔で200 mgを静脈内投与、又は小児:3週間間隔で2 mg/kg(最大200 mg)を静脈内投与]

3 試験等の実施状況の確認に関する事項

(1)監査の実施予定

(2)試験等の進捗状況

参加募集終了 completed
/

試験完了

completed

4 試験等の対象者に健康被害が生じた場合の補償及び医療の提供に関する事項

5 依頼者等に関する事項

(1)依頼者等に関する事項

MSD株式会社
-

(2)依頼者以外の企業からの研究資金等の提供

-
-

6 IRBの名称等

国立研究開発法人国立がん研究センター治験審査委員会
東京都中央区築地5-1-1
承認 approved

7 その他の事項

(1)試験等の対象者等への説明及び同意に関する事項

(2)他の臨床研究登録機関への登録

presence
NCT03553836
ClinicalTrials.gov ClinicalTrials.gov
JapicCTI-205203

(3)臨床研究を実施するに当たって留意すべき事項

(5)全体を通しての補足事項等

試験番号:3475-716
・「結果および出版物に関するURL」の項に1件しか入力できないため、2件目をこちらに記載する。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31870188/ ・本結果概要は、主要評価項目の最終解析に基づき記載した。なお、試験の副次評価項目等の更新情報は <https://clinicaltrials.gov/ct2/show/results/NCT03553836?term=MK-3475+716&draw=2&rank=1&view=results>に公開する。

添付書類

設定されていません

設定されていません

添付書類(終了時(総括報告書の概要提出時)の添付書類)

設定されていません

設定されていません

設定されていません

設定されていません

変更履歴

種別 公表日
終了 令和4年9月15日 (当画面) 変更内容
変更 令和2年11月12日 詳細 変更内容
変更 令和2年8月21日 詳細 変更内容
新規登録 令和2年3月3日 詳細