jRCT ロゴ

臨床研究等提出・公開システム

Top

English

臨床研究・治験計画情報の詳細情報です。(Japic)

企業治験
主たる治験
令和2年2月13日
令和4年12月13日
令和3年9月8日
抗レトロウイルス療法によりウイルス学的抑制が得られているHIV-1感染症患者を対象として、ドラビリン/イスラトラビルの1日1回投与への切替えを評価する第III相無作為化実薬対照非盲検試験
DOR/ISL非盲検切替え試験
本試験は本試験実施計画書で定められた抗レトロウイルス療法によりウイルス学的抑制が得られているHIV-1感染症患者を対象として、MK-8591A(ドラビリン及びイスラトラビルから成る固定用量配合剤)の有効性および安全性を評価する。主要仮説:DOR/ISL切替え群の48週時点におけるHIV-1 RNA量 50 copies/mL以上の被験者の割合による評価において、ベースラインART継続群に対して劣らない。
3
HIV-1感染症
参加募集終了
DOR/ISL、ベースラインARTからDOR/ISL切替
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 治験等審査委員会

総括報告書の概要

管理的事項

2022年12月12日

2 結果の要約

2021年09月08日
672
/ 無作為化された全治験参加者の平均年齢は45.5歳(DOR/ISL切替え群:45.5歳、ベースラインART継続群:45.4歳)で、男性の割合が高く(全治験参加者:62.9%、DOR/ISL切替え群:63.4%、ベースラインART継続群:62.5%)、ヒスパニック系又はラテン系以外が多かった(全治験参加者:79.8%、DOR/ISL切替え群:79.2%、ベースラインART継続群:80.4%)。
/ 無作為化された計672例(DOR/ISL切替え群336例、ベースラインART継続群336例)全例に治験薬が投与された。データカットオフ時点(2021年9月29日)で、DOR/ISL切替え群では322例が試験を継続中で14例は試験を中止した。ベースラインART継続群では326例が試験を継続中で10例が試験を中止した。
/ 48週時までに集積された安全性データ
・死亡はDOR/ISL切替え群では0%(0/336例)、ベースラインART継続群では0.30%(1/336例)にみられた。
・重篤な有害事象はDOR/ISL切替え群では4.17%(14/336例)、ベースラインART継続群では3.87%(13/336例)にみられた。いずれかの群で2例以上にみられた重篤な有害事象は、DOR/ISL切替え群の変形性関節症(2例)のみであった。
・いずれかの群で発現割合5%超の重篤でない有害事象はDOR/ISL切替え群では21.73%(73/336例)、ベースラインART継続群では9.82%(33/336例)にみられた。いずれかの群で発現割合10%以上の重篤でない有害事象は、DOR/ISL切替え群の頭痛(10.42%)のみであった。
/ 有効性解析対象集団:以下のような無作為化されたすべての治験参加者(DOR/ISL切替え群336例、ベースラインART継続群336例)
・治験薬が1回以上投与された
・ベースライン時のデータを必要とする解析のためのベースライン時のデータを有する
48週時点のHIV-1 RNA量が50 copies/mL以上となった治験参加者の割合は、DOR/ISL切替え群では0%、ベースラインART継続群では1.5%であった。

安全性解析対象集団:無作為化され、治験薬が1回以上投与されたすべての治験参加者(DOR/ISL切替え群336例、ベースラインART継続群336例)
48週時までの有害事象の発現割合は、DOR/ISL切替え群では80.1%、ベースラインART継続群では70.2%であった。
48週時までの投与中止に至った有害事象の発現割合は、DOR/ISL切替え群では2.1%、ベースラインART継続群では0.3%であった。
副次的評価項目の解析結果 / Secondary Outcome Measures ・48週時点でHIV-1 RNA量が40 copies/mL未満及び50 copies/mL未満となった治験参加者の割合は、DOR/ISL切替え群ではそれぞれ94.6%及び95.2%、ベースラインART継続群ではいずれも94.3%であった。 ・48週時点のCD4陽性T 細胞数のベースラインからの変化量は、DOR/ISL切替え群では-30.3 cells/mm3、ベースラインART継続群では38.9 cells/mm3であった。 ・48週時点のウイルス薬剤耐性の発現割合は、DOR/ISL切替え群では0%、ベースラインART継続群では0.9%であった。
/ 有効性:48週時点でHIV-1 RNA 量が50 copies/mL 以上となった治験参加者の割合において、DOR/ISL切替え群(0%)はベースラインART継続群(1.5%)に対して非劣性を示した(p<.001)(FDA Snapshot法)。

安全性:DOR/ISL切替え群の全体的な安全性プロファイルは、48週時まで、ベースラインART継続群と概して同様であった。DOR/ISLは、抗レトロウイルス療法によりウイルス学的抑制が得られているHIV-1感染症患者に対して、良好な忍容性を示した。
出版物の掲載 / Posting of iournal publication absence

3 IPDシェアリング

/ Yes
/ MSDの臨床試験データの利用制限を含む共有の指針はhttp://engagezone.msd.com/doc/ProcedureAccessClinicalTrialData.pdfに掲載しております。MSDの臨床試験データ開示は、本サイト(http://engagezone.msd.com/ds_documentation.php)又はメール(dataaccess@merck.com)にて英語で申請してください。

管理的事項

試験等の種別 企業治験
主たる治験
登録日 2022年12月12日
jRCT番号 jRCT2080225070

1 試験等の実施体制に関する事項及び試験等を行う施設の構造設備に関する事項

(1)試験等の名称

抗レトロウイルス療法によりウイルス学的抑制が得られているHIV-1感染症患者を対象として、ドラビリン/イスラトラビルの1日1回投与への切替えを評価する第III相無作為化実薬対照非盲検試験
DOR/ISL非盲検切替え試験

(2)治験責任医師等に関する事項

MSD株式会社
グローバル研究開発本部
JPCT@merck.com
MSD株式会社
グローバル研究開発本部
JPCT@merck.com
2020年01月23日

(3)その他の試験等に従事する者に関する事項

 
 
 
 
 
 
 

(4)多施設共同試験等における治験責任医師等に関する事項など

/

 

/

 

 

2 試験等の目的及び内容並びにこれに用いる医薬品等の概要

(1)試験等の目的及び内容

本試験は本試験実施計画書で定められた抗レトロウイルス療法によりウイルス学的抑制が得られているHIV-1感染症患者を対象として、MK-8591A(ドラビリン及びイスラトラビルから成る固定用量配合剤)の有効性および安全性を評価する。主要仮説:DOR/ISL切替え群の48週時点におけるHIV-1 RNA量 50 copies/mL以上の被験者の割合による評価において、ベースラインART継続群に対して劣らない。
3 3
2020年02月20日
2020年02月20日
2022年09月16日
578
介入研究 Interventional

多施設共同、並行群間、無作為化、非盲検

治療

treatment purpose

/ 日本/アジア(日本以外)/北米/南米 Japan/Asia except Japan/North America/South America
/

1) スクリーニング時点でHIV-1陽性
2) 2剤又は3剤(+-PKブースター)の経口剤を併用した一定のARTが継続されており、同意取得前3ヵ月間以上にわたってウイルス学的抑制(HIV-1 RNA量が50 copies/mL未満)であることが記録により確認でき、過去又は現在のレジメンのいずれにおいてもウイルス学的失敗の経験がない。
3) 妊娠しておらず、授乳中でなく、かつ以下の条件のいずれかを満たす女性被験者:
・妊娠可能な女性に該当しない
・妊娠可能な女性であるが、有効な避妊法を用いている
・異性間性交渉をしない(長期的及び継続的に異性間性交渉をしない)ことが被験者の日常生活で適切な避妊法である場合は、異性間性交渉をしない
・妊娠可能な女性は、治験薬初回投与前24時間以内に高感度の妊娠検査[各国及び地域の規制要件に従って(尿又は血清検査)]で陰性が確認されなければならない
・尿検査で陰性が確認できなかった場合(例:結果が不明瞭)は、血清妊娠検査が必要となる。この場合、血清妊娠検査の結果が陽性の被験者は本治験の対象から除外する

/

1) HIV-2に共感染している。
2) 治験薬の成分のいずれかに対する過敏症又は他の禁忌があると治験担当医師が判断している。
3) 活動性B型肝炎ウイルス(HBV)の共感染を含め、原因を問わず活動性の肝炎の診断を受けている。
4) 同意取得前の5年間に悪性腫瘍の既往がある。ただし、適切に治療された基底細胞癌や扁平上皮癌、子宮頸部上皮内癌及び皮膚カポジ肉腫を除く。
5) 投与1日目の45日前から治療期の終了までに、全身免疫抑制療法、免疫調節薬、若しくは併用禁止療法のいずれかを使用、又は使用が見込まれている。
6) 現在、長期作用型のcabotegravir-rilpivirineを服用している。
7) 投与1日目の45日前から治療期の終了までに、開発中の化合物又は医療機器の臨床試験に参加している、又は参加したことがある。
8) DORに対する既知のウイルス耐性が確認されている
9) 治験期間中のいずれかの時点で妊娠又は卵子提供を予定している女性

/

18歳以上

18age old over

/

上限なし

No limit

/

男性・女性

Both

/ HIV-1感染症
/
/ 試験対象薬剤等
一般的名称等:DOR/ISL
薬剤・試験薬剤:doravirine/islatravir
薬効分類コード:625 抗ウイルス剤
用法・用量、使用方法:・ドラビリン(DOR)100 mg及びイスラトラビル(ISL)0.75 mgの配合剤QD経口、1日目~96週目


対象薬剤等
一般的名称等:ベースラインARTからDOR/ISL切替
薬剤・試験薬剤:-
薬効分類コード:625 抗ウイルス剤
用法・用量、使用方法:・ベースラインART(各添付文書に従って投与)1日目~48週目の後、ドラビリン(DOR)100 mg及びイスラトラビル(ISL)0.75 mgの配合剤QD経口、1日目48週目~96週目に切替
investigational material(s)
Generic name etc :
INN of investigational material : doravirine/islatravir
Therapeutic category code : 625 Anti-virus agents
Dosage and Administration for Investigational material :

control material(s)
Generic name etc :
INN of investigational material : -
Therapeutic category code : 625 Anti-virus agents
Dosage and Administration for Investigational material :
/
/ 安全性
有効性
・48週時点でHIV-1 RNA量が50 copies/mL以上となった被験者の割合
・48週時までに集積された安全性データ
有害事象
治験薬の投与中止に至った有害事象
safety
efficacy
/ 安全性
有効性
・48週時点でHIV-1 RNA量が40 copies/mL未満及び50 copies/mL未満となった被験者の割合
・96週時点における以下の項目の被験者の割合
HIV-1 RNA量 50 copies/mL以上
HIV-1 RNA量 50 copies/mL未満
HIV-1 RNA量 40 copies/mL未満
・96週時点における以下の項目の被験者の割合
HIV-1 RNA量 50 copies/mL以上
HIV-1 RNA量 50 copies/mL未満
HIV-1 RNA量 40 copies/mL未満
・48週時点のCD4陽性T細胞数のベースラインからの変化量
・96週時点の以下のCD4陽性T細胞数の変化量
1日目にDOR/ISLに切り替えた被験者におけるベースライン(1日目)から96週時点の変化量
1日目にDOR/ISLに切り替えた被験者における48週時点から96週時点の変化量
48週時点までベースラインARTを継続した被験者における48週時点から96週時点の変化量
・DOR/ISLに切り替えた被験者とベースラインARTを継続した被験者で治験薬に対するウイルス薬剤耐性の発現
・24週時点及び48週時点における絶食下の脂質関連検査値のベースラインからの変化量の平均値
・48週時点の体重のベースラインからの増加量の平均値
・96週時までに集積された以下の安全性データ
有害事象
治験薬の投与中止に至った有害事象
safety
efficacy

(2)試験等に用いる医薬品等の概要

医薬品 medicine
DOR/ISL
doravirine/islatravir doravirine/islatravir
625 抗ウイルス剤 625 Anti-virus agents
・ドラビリン(DOR)100 mg及びイスラトラビル(ISL)0.75 mgの配合剤QD経口、1日目~96週目
ベースラインARTからDOR/ISL切替
- -
625 抗ウイルス剤 625 Anti-virus agents
・ベースラインART(各添付文書に従って投与)1日目~48週目の後、ドラビリン(DOR)100 mg及びイスラトラビル(ISL)0.75 mgの配合剤QD経口、1日目48週目~96週目に切替

3 試験等の実施状況の確認に関する事項

(1)監査の実施予定

(2)試験等の進捗状況

参加募集終了 completed
/

試験完了

completed

4 試験等の対象者に健康被害が生じた場合の補償及び医療の提供に関する事項

5 依頼者等に関する事項

(1)依頼者等に関する事項

MSD株式会社
-

(2)依頼者以外の企業からの研究資金等の提供

-
-

6 IRBの名称等

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 治験等審査委員会
東京都新宿区戸山1-21-1
承認 approved

7 その他の事項

(1)試験等の対象者等への説明及び同意に関する事項

(2)他の臨床研究登録機関への登録

presence
NCT04223778
ClinicalTrials.gov ClinicalTrials.gov
JapicCTI-205165

(3)臨床研究を実施するに当たって留意すべき事項

(5)全体を通しての補足事項等

8591A-017
本結果概要は、主要評価の解析に基づき記載した。なお、試験の副次評価項目等の追加情報は<https://clinicaltrials.gov/ct2/show/study/NCT04223778>に公開する。

添付書類

設定されていません

設定されていません

添付書類(終了時(総括報告書の概要提出時)の添付書類)

設定されていません

設定されていません

設定されていません

設定されていません

変更履歴

種別 公表日
終了 令和4年12月13日 (当画面) 変更内容
変更 令和3年1月19日 詳細 変更内容
変更 令和2年10月11日 詳細 変更内容
変更 令和2年4月7日 詳細 変更内容
新規登録 令和2年2月13日 詳細