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臨床研究・治験計画情報の詳細情報です。(Japic)

企業治験
主たる治験
令和元年6月10日
令和4年11月25日
令和3年10月27日
サイトメガロウイルス(CMV)抗体陽性(R+)の同種造血幹細胞移植(HSCT)患者へのMK-8228(レテルモビル)予防投与を移植後100日から200日に延長した際の安全性及び有効性を評価する二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験
HSCT 患者でのCMV 感染の予防を目的としたMK-8228(レテルモビル)の投与期間を移植後100日から200日に延長する試験
本試験の目的はサイトメガロウイルス(CMV)抗体陽性(R+)の同種造血幹細胞移植(HSCT)患者へのMK-8228(レテルモビル)予防投与を移植後100日から200日に延長した際の安全性及び有効性をプラセボと比較評価することである。仮説として、レテルモビルの予防投与を移植後100日から200日に延長すると臨床的に意味のあるCMV 感染の予防ではレテルモビルがプラセボに優越性を示す、を設定する。
3
サイトメガロウイルス感染
参加募集終了
MK-8228、プラセボ
広島赤十字・原爆病院治験審査委員会

総括報告書の概要

管理的事項

2022年11月25日

2 結果の要約

2021年10月27日
220
/ 治験参加者の平均年齢は52.2歳であり、男性の割合が61.9%であった。最も多い人種は白人(79.4%)であり、アジア人は11.0%であった。HLA半合致移植が30.7%含まれた。
/ レテルモビル(レテルモビル200日投与)群で145例が無作為化され、144例が治験薬を投与された。118例が試験を完了し、27例が試験を中止した。
プラセボ(レテルモビル100日投与)群では75例が無作為化され、74例が治験薬を投与された。63例が試験を完了し、12例が試験を中止した。
/ 死亡はレテルモビル群11.03%、プラセボ群10.67%にみられた。重篤な有害事象はレテルモビル群34.03%、プラセボ群36.49%にみられ、最も多くみられた重篤な有害事象は両群とも移植片対宿主病(レテルモビル群6.25%、プラセボ群8.11%)であった。いずれかの群で発現割合5%超の重篤でない有害事象の発現割合はレテルモビル群で69.44%、プラセボ群で78.38%であり、主な事象(レテルモビル群、プラセボ群)は、移植片対宿主病(31.25%、29.73%)、悪心(11.81%、20.27%)であった。
/ 有効性:有効性解析対象は218例であった。有効性の主要評価項目である移植後14週(約100日)から28週(約200日)までに臨床的に意味のあるCMV感染(CMV血症の確認及び被験者の臨床状態に基づく抗CMV薬による先制治療の開始、又は終末器官におけるCMV感染症の発症)がみられた被験者(予防不成功)の割合は、プラセボ群で18.9%、レテルモビル群で2.8%であった。層(HLA半合致移植に該当又は非該当)で調整した群間差は-16.1%[95%信頼区間(CI):-25.8%, -6.5%]であり統計的に有意[P値(有意水準片側0.0249):P = 0.0005]であった。
副次的評価項目の解析結果 / Secondary Outcome Measures 安全性: ・安全性解析対象の218例において、移植後14週から28週までに有害事象を発現した被験者の割合は、レテルモビル群で88.9%、プラセボ群で93.2%であった。 ・移植後14週から28週までの有害事象により治験薬の投与を中止した被験者の割合は、レテルモビル群で4.9%、プラセボ群で1.4%であった。 有効性: ・移植後14週から38週まで及び移植後14週から48週までに臨床的に意味のあるCMV感染がみられた被験者の割合は、いずれもレテルモビル群14.6%、プラセボ群20.3%であった。 ・移植後14週から28週まで及び移植後14週から48週までを対象とした、臨床的に意味のあるCMV感染がみられるまでの期間は、臨床的に意味のあるCMV感染の発現割合が50%に満たなかったため、いずれも中央値は推定されなかった。 ・移植後14週から28週まで及び移植後14週から48週までにCMV血症に対する先制治療を実施した被験者の割合は、それぞれレテルモビル群2.1%、プラセボ群16.2%、及びレテルモビル群13.2%、プラセボ群18.9%であった。 ・移植後14週から28週まで及び移植後14週から48週までに死亡(原因を問わない)した被験者の割合は、それぞれレテルモビル群2.1%、プラセボ群1.4%、及びレテルモビル群8.3%、プラセボ群8.1%であった。 ・移植後14週から28週まで及び移植後14週から48週までを対象とした、死亡(原因を問わない)までの期間は、追跡期間が不十分だったため、いずれも中央値は推定されなかった。
/ CMV抗体陽性(R+)の成人同種HSCT患者のうち、移植後14週(約100日)までレテルモビルの予防投与を受け、CMV感染及び感染症のリスクが高い患者を対象に、レテルモビルの予防投与を移植後100日から200日に延長した際、以下の結論が得られた。
有効性:移植後14週から28週までの臨床的に意味のあるCMV感染の予防において、プラセボ群に対するレテルモビル群の優越性が示された。
安全性:レテルモビル群の安全性プロファイルはプラセボ群と同様であり、レテルモビルの予防投与を移植後100日から200日に延長した際の安全は概して良好であった。
出版物の掲載 / Posting of iournal publication absence

3 IPDシェアリング

/ Yes
/ MSDの臨床試験データの利用制限を含む共有の指針はhttp://engagezone.msd.com/doc/ProcedureAccessClinicalTrialData.pdfに掲載しております。MSDの臨床試験データ開示は、本サイト(http://engagezone.msd.com/ds_documentation.php)又はメール(dataaccess@merck.com)にて英語で申請してください。

管理的事項

試験等の種別 企業治験
主たる治験
登録日 2022年11月25日
jRCT番号 jRCT2080224721

1 試験等の実施体制に関する事項及び試験等を行う施設の構造設備に関する事項

(1)試験等の名称

サイトメガロウイルス(CMV)抗体陽性(R+)の同種造血幹細胞移植(HSCT)患者へのMK-8228(レテルモビル)予防投与を移植後100日から200日に延長した際の安全性及び有効性を評価する二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験
HSCT 患者でのCMV 感染の予防を目的としたMK-8228(レテルモビル)の投与期間を移植後100日から200日に延長する試験

(2)治験責任医師等に関する事項

MSD株式会社
グローバル研究開発本部
JPCT@merck.com
MSD株式会社
グローバル研究開発本部
JPCT@merck.com
2019年03月27日

(3)その他の試験等に従事する者に関する事項

 
 
 
 
 
 
 

(4)多施設共同試験等における治験責任医師等に関する事項など

-
/

 

/

 

 

2 試験等の目的及び内容並びにこれに用いる医薬品等の概要

(1)試験等の目的及び内容

本試験の目的はサイトメガロウイルス(CMV)抗体陽性(R+)の同種造血幹細胞移植(HSCT)患者へのMK-8228(レテルモビル)予防投与を移植後100日から200日に延長した際の安全性及び有効性をプラセボと比較評価することである。仮説として、レテルモビルの予防投与を移植後100日から200日に延長すると臨床的に意味のあるCMV 感染の予防ではレテルモビルがプラセボに優越性を示す、を設定する。
3 3
2019年06月27日
2019年06月27日
2022年07月12日
216
介入研究 Interventional

多施設共同、無作為化、並行群間、二重盲検試験

治療

treatment purpose

/ 日本/北米/欧州 Japan/North America/Europe
/

1) 移植時にCMV 抗体陽性が認められている被験者[CMV IgG 抗体陽性のレシピエント(R+)]。
2) 無作為割付け前約100日以内に同種HSCT(骨髄、末梢血幹細胞又は臍帯血移植)を受けた被験者。
3) 無作為割付け前14日以内に採取した血漿検体により、CMV DNA が検出されていない、又は検出されたが定量可能なCMV DNA が確認できない(中央検査機関により確認)被験者。
4) HSCT 後28日以内に一次予防としてレテルモビルの投与を開始し、無作為割付け前、移植後14週(± 1週間)まで継続した被験者。
5) CMV 感染症のリスクが高い被験者(以下の基準を1つ以上満たすことと定義)。
a. 血縁ドナーで、3つのHLA 遺伝子座(HLA-A、B 又はDR)の少なくとも1つに1箇所以上の不一致がある
b. 非血縁ドナーで、4つのHLA 遺伝子座(HLA-A、B、C 及びDRB1)の少なくとも1つに1箇所以上の不一致がある
c. ハプロタイプ一致ドナー
d. 臍帯血移植
e. T 細胞除去移植片の使用
f. 抗ヒト胸腺細胞免疫グロブリンの投与
g. アレムツズマブの投与
h. 無作為割付け前6週以内に体重当たりの用量で1 mg/kg/日以上のプレドニゾロン(又は同等の薬剤)の全身投与を必要とするGVHD 又はその他の症状を有する
7) 女性被験者の場合、妊娠しておらず、授乳中でなく、かつ以下の条件のいずれかを満たす被験者:妊娠可能な女性に該当しない、又は妊娠可能な女性であるが、投与期間中及び治験薬の最終投与後少なくとも90日間、試験実施計画書に詳述する避妊法を使用することに同意した女性被験者。

/

1) HSCT 後、無作為割付けまでに終末器官におけるCMV 感染症を発症又はCMV に対する先制治療を実施した被験者。
2) 無作為割付け前、移植後100日間にレテルモビルを合計14日を超えて休薬した被験者。
3) レテルモビル製剤の有効成分又は添加物に対し過敏症が疑われるかその既往を有する被験者。
4) 無作為割付け前14日以内に重度の肝機能障害を有する被験者[Child-Pugh クラスC と定義]。
5) 無作為割付け前14日以内に血清アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)又はアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)が基準値上限(ULN)の5倍を超える被験者。
6) 無作為割付け前14日以内の血清クレアチニン値を用いてCockcroft-Gault 式で算出したクレアチニンクリアランスが10 mL/min 未満の末期腎機能障害の被験者。
7) 中等度の肝機能障害と中等度から重度の腎機能障害の両方を有する被験者。
8) 組入れ時にコントロール不良な感染を有する被験者。
9) 組入れ時に人工呼吸器を必要とする被験者又は血行動態が不安定な被験者。
10) 無作為割付け前のいずれかの時点でヒト免疫不全ウイルス抗体(HIV-Ab)の陽性が確認された被験者、又は無作為割付け前90日以内にC 型肝炎ウイルス(HCV)RNA の検出を伴うHCV抗体(HCV-Ab)の陽性若しくはB 型肝炎表面抗原(HBsAg)の陽性が確認された被験者。
11) 皮膚の限局性基底細胞癌又は扁平上皮癌、治療対象の疾患(リンパ腫など)を除く活動性の悪性固形腫瘍を有する被験者。
12) スクリーニング前7日以内に併用禁止薬を投与した被験者。
13) スクリーニング前30日以内にcidofovir又はCMV 免疫グロブリンいずれかを投与した被験者。
14) 未承認の治験薬(モノクローナル抗体を含む)又は医療機器の試験に現在参加中、又は本治験の初回投与前28日以内若しくは治験薬の半減期の5倍の期間内のいずれか長い期間内に参加した被験者。
15) 本治験又はレテルモビルのその他の治験に参加歴がある、又はCMV ワクチン/他のCMV 治験薬を投与する試験に参加したことがある、現在参加中である、若しくは本治験の期間中に参加する予定がある被験者。
16) 同意取得から治験薬最終投与90日後までに、妊娠中若しくは妊娠を予定している、又は授乳中若しくは授乳を予定している被験者。
17) 同意取得から治験薬最終投与90日後までに、卵子又は精子のドナーになる予定の被験者。
18) スクリーニング前12ヵ月以内に臨床的に問題となる薬物又はアルコールの乱用歴があり、治験担当医師が治療、評価又は治験実施計画書の遵守に支障を来す可能性があると判断した被験者。
19) 治験の結果に影響を与える可能性がある、被験者の治験期間を通して参加の障害となる、又は被験者を過度の危険にさらす可能性があり、本治験に参加することが被験者にとって最善ではないと治験担当医師が判断した何らかの疾患、治療、臨床検査値異常やその他の状況にあったか、又は現在その徴候がある被験者。

/

18歳以上

18age old over

/

上限なし

No limit

/

男性・女性

Both

/ サイトメガロウイルス感染
/
/ 試験対象薬剤等
一般的名称等:MK-8228
薬剤・試験薬剤:letermovir
薬効分類コード:625 抗ウイルス剤
用法・用量、使用方法:通常診療下でレテルモビルの予防投与を移植後約100日まで受け、無作為割付け後、更に100日のレテルモビル投与を受ける(レテルモビル480 mgを1日1回、又はシクロスポリンを併用する場合は240 mgを1日1回投与)

対象薬剤等
一般的名称等:プラセボ
薬剤・試験薬剤:-
薬効分類コード:--- その他
用法・用量、使用方法:通常診療下でレテルモビルの予防投与を移植後約100日まで受け、無作為割付け後、100日のプラセボ投与を受ける
investigational material(s)
Generic name etc :
INN of investigational material : letermovir
Therapeutic category code : 625 Anti-virus agents
Dosage and Administration for Investigational material :

control material(s)
Generic name etc :
INN of investigational material : -
Therapeutic category code : --- Other
Dosage and Administration for Investigational material :
/
/ 有効性
・移植後14週(約100日)から28週(約200日)までに臨床的に意味のあるCMV 感染がみられた被験者の割合

efficacy
/ 安全性
有効性
・移植後14週から38週までに有害事象を発現した被験者の割合
・移植後14週から38週までの有害事象により治験薬の投与を中止した被験者の割合
・移植後14週から38週まで及び移植後14週から48週までに臨床的に意味のあるCMV 感染がみられた被験者の割合
・移植後14週から28週まで及び移植後14週から48週までを対象に、臨床的に意味のあるCMV 感染がみられるまでの期間
・移植後14週から28週まで及び移植後14週から48週までにCMV 血症に対する先制治療を実施した被験者の割合
・移植後14週から28週まで及び移植後14週から48週までに死亡(原因を問わない)した被験者の割合
・移植後14週から28週まで及び移植後14週から48週までを対象に、死亡(原因を問わない)までの期間
safety
efficacy

(2)試験等に用いる医薬品等の概要

医薬品 medicine
MK-8228
letermovir letermovir
625 抗ウイルス剤 625 Anti-virus agents
通常診療下でレテルモビルの予防投与を移植後約100日まで受け、無作為割付け後、更に100日のレテルモビル投与を受ける(レテルモビル480 mgを1日1回、又はシクロスポリンを併用する場合は240 mgを1日1回投与)
プラセボ
- -
--- その他 --- Other
通常診療下でレテルモビルの予防投与を移植後約100日まで受け、無作為割付け後、100日のプラセボ投与を受ける

3 試験等の実施状況の確認に関する事項

(1)監査の実施予定

(2)試験等の進捗状況

参加募集終了 completed
/

試験完了

completed

4 試験等の対象者に健康被害が生じた場合の補償及び医療の提供に関する事項

5 依頼者等に関する事項

(1)依頼者等に関する事項

MSD 株式会社
-

(2)依頼者以外の企業からの研究資金等の提供

-
-

6 IRBの名称等

広島赤十字・原爆病院治験審査委員会
広島県広島市中区千田町1丁目9番6号
承認 approved

7 その他の事項

(1)試験等の対象者等への説明及び同意に関する事項

(2)他の臨床研究登録機関への登録

presence
NCT03930615
ClinicalTrials.gov ClinicalTrials.gov
JapicCTI-194797

(3)臨床研究を実施するに当たって留意すべき事項

(5)全体を通しての補足事項等

試験番号:8228-040

添付書類

設定されていません

設定されていません

添付書類(終了時(総括報告書の概要提出時)の添付書類)

設定されていません

設定されていません

設定されていません

設定されていません

変更履歴

種別 公表日
終了 令和4年11月25日 (当画面) 変更内容
終了 令和4年7月13日 詳細 変更内容
変更 令和3年11月29日 詳細 変更内容
変更 令和元年6月28日 詳細 変更内容
新規登録 令和元年6月11日 詳細