保留 | ||
平成29年9月26日 | ||
令和3年4月19日 | ||
令和2年3月31日 | ||
進行肝細胞癌患者に対する一次治療としてアベルマブとアキシチニブの併用投与を検討する単群,非盲検第1相試験(治験実施計画書番号:B9991024) | ||
進行肝細胞癌患者を対象にアベルマブとアキシチニブの併用投与を検討する第1相試験 | ||
本試験は進行肝細胞癌患者を対象として,1次治療としてのアベルマブとアキシチニブの併用投与の安全性,有効性およびPKを検討する非盲検,単群,多施設共同,第1相試験である。 | ||
1 | ||
新生物 | ||
参加募集終了 | ||
アベルマブ アキシチニブ、- | ||
杏林大学医学部付属病院治験審査委員会 | ||
2021年04月16日 |
2020年03月31日 | ||
22 | ||
/ | 本治験には日本人患者22例を組み入れた。性別は男性20例(90.9%),女性2例(9.1%)で,年齢の中央値(範囲)は68.5歳(20歳~84歳)であった。肝細胞癌の初回診断から治験薬初回投与までの期間の中央値は16.59ヵ月であり,再発/転移性疾患と診断されてから治験薬初回投与までの期間の中央値は2.42ヵ月であった。 患者の大部分(評価可能であった20例中17例)がPD-L1陽性腫瘍を有していた[カットオフ値1%の定義:腫瘍関連免疫細胞(IC)および腫瘍細胞(TC)におけるPD-L1の染色(強度を問わず)割合が1%以上]。 |
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/ | 本治験には22例が登録され,全例が治験薬の投与を中止した。主な治験薬(アベルマブおよびアキシチニブ)の投与中止理由は進行(PD)であった。 | |
/ | 治験治療下で発現した有害事象 本治験に参加した22例全例に1件以上の有害事象が認められた。そのうち21例(95.5%)に治験薬と関連のある有害事象が発現した。 グレード3以上の有害事象は17例(77.3%)に発現し,そのうち16例(72.7%)に治験薬と関連のある有害事象が発現した。 主な因果関係を問わない有害事象(発現頻度20%以上)は,高血圧17例(77.3%),食欲減退12例(54.5%),発声障害および手掌・足底発赤知覚不全症候群各11例(50.0%),口内炎および体重減少各9例(40.9%),甲状腺機能低下症,便秘および倦怠感各7例(31.8%)ならびに下痢,発熱,味覚不全,蛋白尿および発疹各6例(27.3%)であった。 主なグレード3以上の有害事象(発現頻度5%以上)は,高血圧11例(50.0%),手掌・足底発赤知覚不全症候群5例(22.7%),食欲減退3例(13.6%)ならびに口内炎および疲労各2例(9.1%)であった。 主な治験薬と関連のある有害事象(発現頻度20%以上)は,高血圧17例(77.3%),食欲減退12例(54.5%),発声障害および手掌・足底発赤知覚不全症候群各11例(50.0%),口内炎9例(40.9%),体重減少,甲状腺機能低下症および倦怠感各7例(31.8%)ならびに下痢,味覚不全,蛋白尿および発疹各6例(27.3%)であった。主なグレード3以上の治験薬と関連のある有害事象(発現頻度5%以上)は,高血圧11例(50.0%),手掌・足底発赤知覚不全症候群5例(22.7%),食欲減退3例(13.6%)ならびに口内炎および疲労各2例(9.1%)であった。 有害事象による投与中止 有害事象によりいずれかの治験薬の投与を中止した患者は3例(13.6%)で,そのうち1例(4.5%)は治験薬と関連のある有害事象(出血性腸憩室)により投与を中止した。有害事象によりすべての治験薬の投与を中止した患者は2例(9.1%)に認められたが,いずれの患者も治験薬と関連のある有害事象による中止ではなかった。 死亡 本治験で報告された死亡例は12例(54.5%)で,主な死因は疾患進行[11例(50.0%)]であった。1例は原因不明の死亡であった。治験薬の最終投与後30日以内の死亡例は認められず,死亡に至った有害事象も認められなかった。治験薬の毒性により死亡した患者はいなかった。 その他の重篤な有害事象 重篤な有害事象は8例(36.4%)で報告され,そのうち6例(27.3%)は治験薬と関連ありと判断された。 免疫関連有害事象 免疫関連有害事象(irAE)は10例(45.5%)に発現した。発現したirAEは甲状腺機能低下症7例(31.8%),甲状腺機能亢進症3例(13.6%),副腎機能不全,そう痒症および発疹各2例(9.1%),慢性甲状腺炎および斑状丘疹状皮疹各1例(4.5%)であった。重篤なirAE,グレード3以上のirAEおよび死亡に至ったirAEは認められなかった。irAEにより治験薬(アベルマブまたはアキシチニブ)の投与を中止した患者はいなかった。 注入に伴う反応 注入に伴う反応は3例(13.6%)に発現した。発現した事象は悪寒1例(4.5%),注入に伴う反応2例(9.1%)であった。重篤な注入に伴う反応,グレード3以上の注入に伴う反応および死亡に至った注入に伴う反応は認められなかった。注入に伴う反応により治験薬(アベルマブまたはアキシチニブ)の投与を中止した患者はいなかった。 臨床検査値異常および安全性に関する検査 主な血液学的検査値異常は貧血および血小板数減少各16例(72.7%),リンパ球数減少14例(63.6%)であった。グレード3の血液学的検査値異常はリンパ球数減少1例(4.5%)であった。グレード4の血液学的検査値異常は認められなかった。 主なグレード3の血液生化学検査値異常はγ-グルタミルトランスフェラーゼ増加7例(31.8%),アルカリホスファターゼ増加3例(13.6%)であり,グレード4の血液生化学検査値異常は,コレステロール高値および低カリウム血症各1例(4.5%)であった。 肝機能検査ではHy’s lawが疑われる患者は認められなかった。 臨床的に重要な心電図異常は認められなかった。 |
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/ | 本治験の主要評価項目は有害事象および臨床検査値異常の発現状況であり,その結果は「有害事象に関するまとめ」に示した。 | |
副次的評価項目の解析結果 / Secondary Outcome Measures | 1. 最良総合効果および奏効 Response Evaluation Criteria in Solid Tumors(RECIST)v1.1に基づく治験責任医師判定では,奏効(OR)[完全奏効(CR)+部分奏効(PR)]は3例[13.6%(95%信頼区間:2.9%,34.9%)]に認められ,病勢コントロール(DC)(CR+PR+安定+non-CR/non-PD)は15例[68.2%(95%信頼区間:45.1%,86.1%)]に認められた。 2. 奏効までの期間(TTR)および奏効期間(DR) RECIST v1.1に基づく治験責任医師判定では,TTRの中央値(範囲)は1.91ヵ月(1.9ヵ月~3.7ヵ月)であり,Kaplan-Meier推定法を用いたDRの中央値は7.29ヵ月(95%信頼区間:3.71ヵ月,12.94ヵ月)であった。 3. 無増悪期間(TTP) RECIST v1.1に基づく治験責任医師判定では,TTPイベント(PD)は21例(95.5%)に認められ,Kaplan-Meier推定法を用いたTTPの中央値は5.52ヵ月(95%信頼区間:1.91ヵ月,7.39ヵ月)であった。 4. 無増悪生存期間(PFS) RECIST v1.1に基づく治験責任医師判定では,PFSイベント(PDまたは死亡)は21例(95.5%)に認められた。PFSの中央値は5.52ヵ月(95%信頼区間:1.91ヵ月,7.39ヵ月)であり,6ヵ月および12ヵ月時点のPFS率はそれぞれ38.1%(95%信頼区間:18.3%,57.8%)および9.5%(95%信頼区間:1.6%,26.1%)であった。 5.全生存期間(OS) OSイベント(死亡)は12例(54.5%)に認められた。OSの中央値は14.05ヵ月(95%信頼区間:7.95ヵ月,NA)であり,12ヵ月時点のOS率は54.5%(95%信頼区間:32.1%,72.4%)であった。 6. 薬物動態 血清中アベルマブ濃度は,第2サイクルで定常状態に達した。第2サイクル第1日以降,アベルマブのCtroughは第28サイクル第1日までわずかに上昇する傾向にあった。しかし,Ctroughの平均値の変動は19%~51%であり,濃度の経時的分布はほぼ重なっていた。したがって,Ctroughの時間依存性の解釈は,患者数が経時的に減少したため限界があった。 アベルマブ併用下でアキシチニブのCtroughの平均値および中央値は第2サイクル第1日および第3サイクル第1日で安定していた。 7. 薬力学 カットオフ値を1%[ICおよびTCにおけるPD-L1の染色(強度を問わず)割合が1%以上]としたとき,大部分の患者(評価可能であった20例中17例)はPD-L1陽性腫瘍を有していた。 CD8+細胞の浸潤マージン(%)およびCD8+細胞の総面積(%)の中央値(範囲)は,それぞれ2.06%(0.2%~5.4%)および0.55%(0.1%~5.9%)であった。 8. 免疫原性 抗薬物抗体(ADA)の陽性例は3例(13.6%)で,ADA陽性率は低かった。治療誘発性ADA反応が3例(13.6%)に認められ,そのすべての患者でADA反応が持続した。 中和抗体(nAb)陽性例は3例(13.6%)であった。 | |
/ | 進行肝細胞癌患者における一次治療として,アベルマブ(10 mg/kg 2週に1回投与)とアキシチニブ(5 mg 1日2回投与)を併用したときの安全性プロファイルは管理可能で,忍容性も良好であり,アベルマブ単剤およびアキシチニブ単剤の既知の安全性プロファイルと同様であった。 進行肝細胞癌患者における一次治療として,アベルマブとアキシチニブを併用したときに,RECIST v1.1に基づく抗腫瘍活性が認められた。 |
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出版物の掲載 / Posting of iournal publication | 有 | presence |
2021年04月07日 | ||
https://www.karger.com/Article/FullText/514420 |
/ | 無 | No |
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/ | - |
研究の種別 | 保留 |
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登録日 | 2021年04月16日 |
jRCT番号 | jRCT2080223659 |
進行肝細胞癌患者に対する一次治療としてアベルマブとアキシチニブの併用投与を検討する単群,非盲検第1相試験(治験実施計画書番号:B9991024) | |||
進行肝細胞癌患者を対象にアベルマブとアキシチニブの併用投与を検討する第1相試験 |
ファイザーR&D合同会社 | |||
クリニカル・リサーチ統括部 | |||
東京都渋谷区代々木3丁目22-7 | |||
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clinical-trials@pfizer.com,お問合せにはe-Mailにて返信いたしますので,@Pfizer.comドメインからの受信およびURL付きメールの受信を許可する設定にしてください。 |
ファイザーR&D合同会社 | |||
クリニカル・リサーチ統括部 | |||
東京都渋谷区代々木3丁目22-7 | |||
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clinical-trials@pfizer.com,お問合せにはe-Mailにて返信いたしますので,@Pfizer.comドメインからの受信およびURL付きメールの受信を許可する設定にしてください。 |
2017年07月25日 |
あり |
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2017年12月13日 | |||
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2017年11月06日 | |||
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2017年10月04日 | |||
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2017年08月09日 | |||
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2017年08月24日 | |||
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2017年10月26日 | |||
本試験は進行肝細胞癌患者を対象として,1次治療としてのアベルマブとアキシチニブの併用投与の安全性,有効性およびPKを検討する非盲検,単群,多施設共同,第1相試験である。 | |||
1 | 1 | ||
2017年09月08日 | |||
2017年09月08日 | |||
2020年03月31日 | |||
20 | |||
介入研究 | Interventional | ||
非盲検単群試験 |
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治療 |
treatment purpose |
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/ | 日本 | Japan | |
/ | ・組織学的,細胞学的または画像診断に進行肝細胞癌であると診断されている。ただし,画像診断のみで診断された場合は,AFPが400 ng/mL以上を満たす必要がある。 |
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/ | ・過去に進行肝細胞癌に対する全身療法を受けたことのある患者 |
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/ | 20歳以上 |
20age old over |
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/ | 上限なし |
No limit |
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/ | 男性・女性 |
Both |
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/ | 新生物 | ||
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/ | 試験対象薬剤等 一般的名称等:アベルマブ アキシチニブ 薬剤・試験薬剤:Avelumab Axitinib 薬効分類コード:429 その他の腫瘍用薬 用法・用量、使用方法:アベルマブ:10 mg/kg(2週ごとの投与)をアキシチニブと併用投与 アキシチニブ:5 mg 1日2回をアベルマブと併用投与 対象薬剤等 一般的名称等:- 薬剤・試験薬剤:- 薬効分類コード: 用法・用量、使用方法:- |
investigational material(s) Generic name etc : INN of investigational material : Avelumab Axitinib Therapeutic category code : 429 Other antitumor agents Dosage and Administration for Investigational material : control material(s) Generic name etc : INN of investigational material : - Therapeutic category code : Dosage and Administration for Investigational material : |
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/ | 安全性 AE,臨床検査値異常(NCI CTCAE version 4.03に基づくグレード分類) |
safety | |
/ | 探索性 有効性 薬物動態 薬力学 ファーマコゲノミクス ・RECIST v.1.1に従ったTTP,無増悪生存期間(Progression Free Survival :PFS),奏効(Objective Response:OR),病勢コントロール(Disease Control:DC),奏効までの期間(Time to Tumor Response:TTR)および奏効期間(Duration of Response:DR) ・OS ・アベルマブおよびアキシチニブのトラフ濃度,および最高血中濃度(CtroughおよびCmax)を含むPKパラメータ ・腫瘍組織のバイオマーカーステータス ・アキシチニブとの併用投与時のアベルマブに対する抗薬物抗体[anti drug antibodies:ADAs(中和抗体)] |
exploratory efficacy pharmacokinetics pharmacodynamics pharmacogenomics |
医薬品 | medicine | |||
アベルマブ アキシチニブ | ||||
Avelumab Axitinib | Avelumab Axitinib | |||
429 その他の腫瘍用薬 | 429 Other antitumor agents | |||
アベルマブ:10 mg/kg(2週ごとの投与)をアキシチニブと併用投与 アキシチニブ:5 mg 1日2回をアベルマブと併用投与 | ||||
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参加募集終了 | completed | |
/ | 試験完了 |
completed |
ファイザーR&D合同会社 | ||
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杏林大学医学部付属病院治験審査委員会 | ||
東京都三鷹市新川六丁目20番2号 | ||
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承認 | approved |
国立研究開発法人 国立がん研究センター 治験審査委員会 | ||
東京都中央区築地5丁目1番1号 | ||
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承認 | approved |
武蔵野赤十字病院治験審査委員会 | ||
東京都武蔵野市境南町1-26-1 | ||
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承認 | approved |
株式会社麻生 飯塚病院治験審査委員会 | ||
福岡県飯塚市芳雄町3番83号 | ||
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承認 | approved |
近畿大学病院 治験審査委員会 | ||
大阪府大阪狭山市大野東337-2 | ||
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承認 | approved |
独立行政法人国立病院機構 九州医療センター 治験審査委員会 | ||
福岡市中央区地行浜1丁目8番地1号 | ||
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承認 | approved |
愛知県がんセンター中央病院 受託研究審査委員会 | ||
名古屋市千種区鹿子殿1番1号 | ||
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- | ||
承認 | approved |
有 | presence | |
NCT03289533 | ||
ClinicalTrials.gov | ClinicalTrials.gov | |
JapicCTI-173715 | ||
インライタ 添付文書,審査報告書,申請資料概要 | |||
新薬の承認審査に関する情報 | |||
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/ | |||
添付文書,審査報告書,申請資料概要 |
設定されていません |
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設定されていません |
設定されていません |
設定されていません |
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設定されていません |
|||
設定されていません |