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臨床研究・治験計画情報の詳細情報です。(Japic)

保留
平成26年10月22日
令和元年8月20日
平成29年3月15日
関節リウマチ患者を対象としてトファシチニブ即放性(IR)製剤1日2回投与との比較によりメトトレキサート(MTX)併用下におけるトファシチニブ徐放性(MR)製剤1日1回投与の有効性に関する非劣性を検証する多施設共同,無作為化,二重盲検,第3相並行群間比較試験(治験実施計画書番号:A3921215)
関節リウマチ患者を対象としたトファシチニブのMR製剤の有効性および安全性をトファシチニブIR製剤と比較する第3相試験
本治験は,活動性のRA患者を対象として,安定用量のMTX併用下における投与12週時のトファシチニブ11 mg MR製剤1日1回投与の有効性および安全性について,5 mg IR製剤1日2回投与と比較する,多施設共同,無作為化,二重盲検,第3相並行群間比較試験である。
3
関節リウマチ
参加募集終了
トファシチニブ11 mg MR製剤、トファシチニブ5 mg IR製剤
-

総括報告書の概要

管理的事項

2019年08月20日

2 結果の要約

2017年03月15日
209
/ 人口統計学的特性は, 2 つの治療群間で概ね同様であったが,女性の割合ならびにCRP およびESR についてはトファシチニブMR 11 mg QD 群が数値的に高かった。投与を受けた被験者の大多数は女性(209 例中161 例)であり,登録された被験者のすべてがアジア人であった。被験者全体の平均年齢は58.0 歳であった(トファシチニブMR 11 mg QD 群で57.1 歳,IR 5 mg BID 群で58.9 歳,全体の範囲は27~79 歳)。また,被験者全体の平均体重は56.7 kgであった(トファシチニブMR 11 mg QD 群で55.9 kg,IR 5 mg BID 群で57.5 kg,全体の範囲は35.4~100.8 kg)。
/ 計333 例の被験者をスクリーニングした。トファシチニブMR 11 mg QD 群に104 例およびIR 5 mg BID 群に105 例を無作為化した。計14 例(6.7%)が本治験を中止した。中止の理由は,治験薬に関連する有害事象[全体で11例(5.3%),トファシチニブMR 11 mg QD 群3 例(2.9%),IR 5 mg BID 群8 例(7.6%)],効果不十分[トファシチニブMR 11 mg QD 群報告なし,IR5 mg BID 群1 例(1.0%)],有害事象を伴わない投薬過誤[トファシチニブMR 11 mg QD 群1 例(1.0%),IR 5 mg BID 群報告なし],および治験薬と関連のない有害事象[トファシチニブMR 11 mg QD 群報告なし,IR 5 mg BID群1 例(1.0%)]であった。
/ 重篤な有害事象:全体として,治験薬投与後にトファシチニブMR 11 mg QD群の5 例およびトファシチニブIR 5 mg BID 群の4 例に重篤な有害事象が1件以上報告された。

有害事象:主な因果関係を問わない有害事象(MedDRA 基本語)は,上咽頭炎,血中クレアチンホスホキナーゼ増加および肝機能異常であった(両治療群)。

有害事象による中止:全体として,主な中止に至った有害事象は,感染症および寄生虫症(SOC)[トファシチニブMR 11 mg QD 群2 例(1.9%),トファシチニブIR 5 mg BID 群6 例(5.7%)]であった。中止に至った有害事象の発現頻度はトファシチニブIR 5 mg BID 群(13 件)がトファシチニブMR 11 mg QD 群(3 件)よりも高かった。

有害事象による用量減量または一時中断:全体として,一時中断または用量減量に至った主な有害事象は,上咽頭炎[トファシチニブMR 11 mg QD 群3例(2.9%),トファシチニブIR 5 mg BID 群2 例(1.9%)]であった。

本治験で死亡は報告されなかった。
/ 投与12 週時のDAS28-4(CRP)のベースラインからの変化量:DAS28-4(CRP)のベースラインからの変化量の最小二乗(LS)平均は,トファシチニブMR11 mg QD 群で-2.43,IR 5 mg BID 群で-2.85 であった。2 つの治療群間差(MR-IR)の点推定値は0.43(95%信頼区間:0.17, 0.69)であった。信頼区間の上限(0.69)は非劣性マージン0.6 を上回っており,トファシチニブMR 11 mgQD のトファシチニブIR 5 mg BID に対する非劣性基準は満たされなかった。

治験実施計画書に適合した集団を対象とした投与12 週時のDAS28-4(CRP)のベースラインからの変化量の感度解析も主要解析を支持した。PPAS を対象とした感度解析によっても同じ所見が認められ,上限の0.71 は非劣性マージンよりも高かった(外側であった)。

部分集団解析において,投与12 週時のDAS28-4(CRP)のベースラインからの変化量のトファシチニブMR 11 mg QD 群とトファシチニブIR 5 mg BID 群の間の差は,評価したすべての部分集団[性別(男性,女性),体重(55 kg未満,55 kg 以上),年齢(65 歳未満,65 歳以上),スクリーニング時のリウマチ因子(陰性,陽性),罹患期間(5 年未満,5 年以上),ベースライン時のMTX の用量(8 mg/週以下,8 mg/週超)およびベースライン時のDAS28-4(CRP)(5.1 以下,5.1 超)]において一貫した結果が認められた。
副次的評価項目の解析結果 / Secondary Outcome Measures 投与12 週時のDAS28-4(ESR)のベースラインからの変化量:DAS28-4(ESR)のベースラインからの変化量の最小二乗(LS)平均はトファシチニブMR11 mg QD 群で-2.50,IR 5 mg BID 群で-2.86 であった。2 つの治療群間差(MR-IR)の点推定値は0.37(95%信頼区間:0.11, 0.63)であった。 投与12 週時のACR20,ACR50 およびACR70 改善率:両治療群に臨床的に意味のあるACR20 改善率が認められ,投与12 週時まで維持された(トファシチニブMR 11 mg QD 群で84.47%,トファシチニブIR 5 mg BID 群で79.81%)。いずれの測定時点においても,トファシチニブ群間に統計的な有意差は認められなかった。 両治療群に臨床的に意味のあるACR50 改善率が認められ,投与12 週時まで維持された(トファシチニブMR 11 mg QD 群で67.96%,トファシチニブIR5 mg BID 群で68.27%)。いずれの測定時点においても,トファシチニブ群間に統計的有意差はなかった[投与4 週時に1.28,投与12 週時に-0.29]。 投与12 週時のACR70 改善率(トファシチニブMR 11 mg QD 群で31.07%,トファシチニブIR 5 mg BID 群で46.15%)は,トファシチニブIR 5 mg BID群が有意に高かった(p<0.05)。 トファシチニブMR 11 mg QD 群およびIR 5 mg BID 群における投与12 週時のACR20/50/70 改善率はそれぞれ84.5/68.0/31.1 および79.8/68.3/46.2 であり,これは過去のRA 患者を対象としたトファシチニブIR 5 mg BID 国際共同治験で一般に認められた改善率よりも高かったが,日本における過去のトファシチニブIR 試験の結果と一致していた。本治験において,ACR20 およびACR50 の評価項目は治療群間でほぼ同等であるが,ACR70 はIR 群でより高かった。全体的な改善率の程度は十分なものであった。本試験ではプラセボ群がないため,プラセボ調整効果は不明である。 投与12 週時のDAS28-4(CRP) <2.6 およびDAS28-4(ESR) <2.6 で評価した寛解:寛解を達成した被験者の割合に差が認められた。投与12 週時のDAS28-4(CRP) <2.6 およびDAS28-4(ESR) <2.6 で評価した寛解率は,トファシチニブIR 5 mg BID 群がトファシチニブMR 11 mg QD 群よりも有意に高かった(p<0.0051)。両治療群において50%を超える被験者が投与12 週時のDAS28-4(CRP) <2.6 で,寛解を達成した。 投与12 週時のDAS28-4(CRP)≦3.2 およびDAS28-4(ESR)≦3.2 で評価したLDA:投与12 週時のDAS28-4(CRP)≦3.2 およびDAS28-4(ESR)≦3.2 で評価したLDA 改善率はトファシチニブIR 5 mg BID 群がトファシチニブMR 11 mgQD 群よりも高かった(p<0.3912)。両治療群の40%を超える被験者が投与12 週時にDAS28-4(CRP)≦3.2 およびDAS28-4(ESR)≦3.2 で評価したLDA を達成した。 投与12 週時のHAQ-DI のベースラインからの変化量:投与4 週時および12週時のHAQ-DI スコアの変化量は,トファシチニブIR 5 mg BID 群とトファシチニブMR 11 mg QD 群で同程度であり,臨床的に意味のあるものであった(p≧0.0612)。 投与12 週時のHAQ-DI 改善(0.22 以上の減少):各治療群の大多数の被験者がこのレベルの改善を達成した。HAQ-DI 改善(0.22 以上の減少)に治療群間で統計的に有意な差は認められなかった。両群において投与4 週時までにHAQ-DI の臨床的改善の最小差(0.22)が達成され,また投与12 週時における改善はトファシチニブMR 11 mg QD 群とトファシチニブIR 5 mg BID 群でほぼ同等であった。 投与12 週時のSF-36 の8 ドメインスコアおよび2 コンポーネントスコアのベースラインからの変化量:全般に,SF-36 スコアの改善はトファシチニブ5 mg BID 群がトファシチニブMR 11 mg QD 群よりも高かったが,両群間で統計的な有意差は認められなかった。 投与12 週時のFACIT-Fatigue のベースラインからの変化量:投与12 週時のFACIT-Fatigue スケールの変化量に治療群間で統計的な有意差は認められなかった(p=0.3753)。 投与12 週時のEQ-5D のベースラインからの変化量:EuroQol EQ-5D healthstate profile-utility スコアの変化量はトファシチニブIR 5 mg BID 群がトファシチニブMR 11 mg QD 群よりも有意に高かった(p=0.0483)。
/ DAS28-4(CRP)のベースラインからの変化量の95%信頼区間の上限は0.69 であり,事前に規定された非劣性マージンの0.6 よりも高かったため,トファシチニブMR 11 mg QD + MTX のトファシチニブIR 5 mg BID + MTX に対する非劣性は立証されなかった。
すべての主要/副次評価項目において,両製剤は臨床的に意味のある改善を示した。さまざまな感度解析に基づき,結果の頑健性が確認された。
本治験において,トファシチニブの忍容性は良好であった。新たな安全性のシグナルは認められなかった。IR 製剤とMR 製剤の安全性プロファイルは類似していた。
出版物の掲載 / Posting of iournal publication presence
2018年08月17日
https://academic.oup.com/rheumatology/article/58/1/70/5075772

3 IPDシェアリング

/ Yes
/ ファイザーは,匿名化された個別被験者のデータおよび関連文書(治験実施計画書,統計解析計画書,総括報告書など)に研究者がアクセスできる環境を提供しています。当社の臨床試験データの共有に関する基準およびアクセス申請の詳細は,
https://www.pfizer.com/science/clinical_trials/trial_data_and_results/data_requestsに掲載されています。

管理的事項

研究の種別 保留
登録日 2019年08月20日
jRCT番号 jRCT2080222633

1 試験等の実施体制に関する事項及び試験等を行う施設の構造設備に関する事項

(1)試験等の名称

関節リウマチ患者を対象としてトファシチニブ即放性(IR)製剤1日2回投与との比較によりメトトレキサート(MTX)併用下におけるトファシチニブ徐放性(MR)製剤1日1回投与の有効性に関する非劣性を検証する多施設共同,無作為化,二重盲検,第3相並行群間比較試験(治験実施計画書番号:A3921215)
関節リウマチ患者を対象としたトファシチニブのMR製剤の有効性および安全性をトファシチニブIR製剤と比較する第3相試験

(2)治験責任医師等に関する事項

ファイザーR&D合同会社
クリニカル・リサーチ統括部
東京都渋谷区代々木3丁目22-7
-
clinical-trials@pfizer.com
ファイザーR&D合同会社
クリニカル・リサーチ統括部
東京都渋谷区代々木3丁目22-7
-
clinical-trials@pfizer.com
2014年10月06日

(3)その他の試験等に従事する者に関する事項

 
 
 
 
 
 
 

(4)多施設共同試験等における治験責任医師等に関する事項など

/

 

/

 

 

2 試験等の目的及び内容並びにこれに用いる医薬品等の概要

(1)試験等の目的及び内容

本治験は,活動性のRA患者を対象として,安定用量のMTX併用下における投与12週時のトファシチニブ11 mg MR製剤1日1回投与の有効性および安全性について,5 mg IR製剤1日2回投与と比較する,多施設共同,無作為化,二重盲検,第3相並行群間比較試験である。
3 3
2014年11月18日
2014年11月01日
2017年02月01日
200
介入研究 Interventional

多施設共同,無作為化,二重盲検,第3相並行群間比較試験

治療

treatment purpose

/ 日本 Japan
/

- スクリーニング開始6ヵ月以前に米国リウマチ学会のRA分類基準(1987年改訂版)を満たす患者
- 治験薬の初回投与前4ヵ月以上にわたりMTXを継続的に投与,また治験薬の初回投与前6週間以上にわたり安定用量のMTXを投与されている患者
- 活動性または潜在性結核でないこと,あるいは結核感染について適切な治療が行われたことが確認された患者

/

- コントロール不可能な臨床的に重大な腎疾患,肝疾患,血液疾患,胃腸疾患,内分泌疾患,代謝疾患,肺疾患,心疾患または神経疾患の既往・合併症を有する患者。
- 治験薬の初回投与前6ヵ月以内に,入院加療または非経口の抗菌薬による治療が必要と考えられる感染症の既往または治験責任医師が臨床上重大と判断した感染症の既往を有する患者。

/

20歳以上

20age old over

/

上限なし

No limit

/

男性・女性

Both

/ 関節リウマチ
/
/ 試験対象薬剤等
一般的名称等:トファシチニブ11 mg MR製剤
薬剤・試験薬剤:tofacitinib
薬効分類コード:399 他に分類されない代謝性医薬品
用法・用量、使用方法:トファシチニブ 11 mg MR製剤を1回1錠1日1回経口投与

対象薬剤等
一般的名称等:トファシチニブ5 mg IR製剤
薬剤・試験薬剤:tofacitinib
薬効分類コード:399 他に分類されない代謝性医薬品
用法・用量、使用方法:トファシチニブ 5 mg IR製剤を1回1錠1日2回経口投与
investigational material(s)
Generic name etc :
INN of investigational material : tofacitinib
Therapeutic category code : 399 Agents affecting metabolism, n.e.c.
Dosage and Administration for Investigational material :

control material(s)
Generic name etc :
INN of investigational material : tofacitinib
Therapeutic category code : 399 Agents affecting metabolism, n.e.c.
Dosage and Administration for Investigational material :
/
/ 有効性
検証的
投与12週時のDAS28-4(CRP)のベースラインからの変化量
efficacy
confirmatory
/ 安全性
有効性
その他
・投与12週時のDAS28-4(ESR)のベースラインからの変化量
・投与12週時のACR20,ACR50およびACR70改善
・投与12週時の寛解[DAS28-4(CRP) < 2.6およびDAS28-4(ESR) < 2.6]
・投与12週時のLDA[DAS28-4(CRP) ≦ 3.2およびDAS28-4(ESR) ≦ 3.2]
・投与12週時のHAQ-DIのベースラインからの変化量
・投与12週時のHAQ-DI改善(0.22以上の減少)
・投与12週時のSF-36の8ドメインスコアおよび2コンポーネントスコアのベースラインからの変化量
・投与12週時のFACIT-Fatigueのベースラインからの変化量
・投与12週時のEQ-5Dのベースラインからの変化量
safety
efficacy
other

(2)試験等に用いる医薬品等の概要

医薬品 medicine
トファシチニブ11 mg MR製剤
tofacitinib tofacitinib
399 他に分類されない代謝性医薬品 399 Agents affecting metabolism, n.e.c.
トファシチニブ 11 mg MR製剤を1回1錠1日1回経口投与
トファシチニブ5 mg IR製剤
tofacitinib tofacitinib
399 他に分類されない代謝性医薬品 399 Agents affecting metabolism, n.e.c.
トファシチニブ 5 mg IR製剤を1回1錠1日2回経口投与

3 試験等の実施状況の確認に関する事項

(1)監査の実施予定

(2)試験等の進捗状況

参加募集終了 completed
/

試験完了

completed

4 試験等の対象者に健康被害が生じた場合の補償及び医療の提供に関する事項

5 依頼者等に関する事項

(1)依頼者等に関する事項

ファイザーR&D合同会社
-

(2)依頼者以外の企業からの研究資金等の提供

-
-

6 IRBの名称等

-
-
-
-
承認 approved

7 その他の事項

(1)試験等の対象者等への説明及び同意に関する事項

(2)他の臨床研究登録機関への登録

presence
NCT02281552
ClinicalTrials.gov ClinicalTrials.gov
JapicCTI-142684

(3)臨床研究を実施するに当たって留意すべき事項

(5)全体を通しての補足事項等

試験実施地域 : 日本 試験の目的 : 治療 試験の現状 : 試験終了
ファイザー医薬品情報
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/671450_3999034F1020_1_03.pdf
添付文書
新薬の承認審査に関する情報
http://www.info.pmda.go.jp/shinyaku/P201300041/671450000_22500AMX00869_A100_1.pdf
審査報告書,申請資料概要
新薬の承認審査に関する情報
http://www.info.pmda.go.jp/shinyaku/P201300041/index.html
審査報告書,申請資料概要

添付書類

設定されていません

設定されていません

添付書類(終了時(総括報告書の概要提出時)の添付書類)

設定されていません

設定されていません

設定されていません

設定されていません

変更履歴

種別 公表日
終了 令和元年8月20日 (当画面) 変更内容
終了 令和元年8月6日 詳細 変更内容
終了 平成29年10月23日 詳細 変更内容
変更 平成26年12月25日 詳細 変更内容
変更 平成26年10月27日 詳細 変更内容
新規登録 平成26年10月22日 詳細