臨床研究・治験計画情報の詳細情報です。(Japic)
保留 | ||
平成25年11月12日 | ||
令和3年10月8日 | ||
平成26年11月7日 | ||
日本人2型糖尿病患者の糖尿病性腎症に対するBAY 94-8862の安全性及び有効性を検討することを目的とした多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検比較試験 | ||
日本人2型糖尿病患者の糖尿病性腎症に対するBAY 94-8862の安全性及び有効性の検討(ARTS-DN Japan) | ||
本治験は、2型糖尿病でDNと臨床診断された日本人患者を対象とした、多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、アダプティブデザイン、並行群間比較試験である。 本治験の主要目的は、BAY 94-8862の各種用量を1日1回経口投与したときの尿中アルブミン/クレアチニン比のベースラインからVisit 8(Day 90)への変化を検討することである。 |
||
2 | ||
糖尿病性腎症 | ||
参加募集終了 | ||
BAY 94-8862、- | ||
金沢医科大学病院治験審査委員会 | ||
2021年10月05日 |
2014年11月07日 | ||
96 | ||
/ | 人口統計学的及びベースライン特性は、投与群間でおおむね類似していた。全体として、被験者の80.2%は男性であった。平均年齢は62.95歳、範囲は41~83歳であった。ほとんどの被験者〔76例(79.2%)〕の体格指数(BMI)が30kg/m2以下であった。 全体としてスクリーニング時に51例(53.1%)が微量アルブミン尿、45例(46.9%)が顕性アルブミン尿であった。被験者数が少ないため、一部の投与群〔フィネレノン2.5mg OD(1日1回)群、7.5mg OD群及び20mg OD群〕ではその割合に不均衡がみられた。 全体として、病歴は各群同様であった。選択基準に従って、試験対象集団は2型糖尿病及びアルブミン尿を有する被験者であった。更に、92例(95.8%)が高血圧も有していた。安全性解析対象集団(SAF)の20%以上に認められた病歴は、脂質異常症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、白内障及び高尿酸血症であった。 注目した薬剤〔アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)、β遮断薬、利尿薬、カリウム補給剤、α受容体遮断薬、カルシウム拮抗薬、中枢作用性降圧薬、CYP3A4阻害薬(強い/中等度/弱い)、CYP3A4誘導薬及びCYP2C8阻害薬〕を前治療薬として使用していた被験者の割合は各群で均衡がとれていた。注目した薬剤のうち併用薬として使用された薬剤はARBが最も多く(90.6%)、次いで(投与頻度の高い順に)カルシウム拮抗薬、弱いCYP3A4阻害薬、利尿薬であった。その他のベースラインの特性〔血清カリウム値、血清クレアチニン値、推算糸球体ろ過量(eGFR)、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、アルドステロン、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT proBNP)、ガレクチン-3、シスタチンC、トロポニンT及びバイタルサイン〕は、各群及び解析した集団間で同程度であった。 |
|
/ | 合計120例の被験者が組入れられ、適格性の確認のためスクリーニングを受けた。そのうち24例がスクリーニングで不適格となり無作為割付けされず、96例が無作為割付けされた。無作為割付けされた96例全例が治験薬を1回以上投与され、安全性解析の対象とされた。SAFの96例のうち、95例(99.0%)を最大の解析対象集団(FAS)、90例(93.8%)を治験実施計画書に適合した対象集団(PPS)とした。 SAFの96例のうち93例(96.9%)が治験薬投与期を完了した。残りの3例は治験薬の投与を中止し、このうち1例は有害事象によるものであった。 |
|
/ | フィネレノンの総曝露量は、50(フィネレノン10mg OD群)~1,840mg(フィネレノン20mg OD群)の範囲であった。SAFにおいて、投与期間は94例(97.9%)が62日を超えていた。投与期間の中央値は89.0~91.5日であり、各群で同程度であった。 治験薬投与下で発現した有害事象(TEAE)を発現した被験者の割合は全体で47.9%であった。1件以上のTEAEを発現した被験者の割合はプラセボ群及びフィネレノンの各用量群で同程度であり、フィネレノン2.5mg OD群の4/12例(33.3%)からフィネレノン1.25mg OD群の7/12例(58.3%)の範囲であり、プラセボ群では6/12例(50.0%)であった。最も発現割合の高かったTEAEは鼻咽頭炎が9例(9.4%)、次いで便秘が4例(4.2%)、気管支炎及び糖尿病が各3例(3.1%)であった。 重症度が高度のTEAEは認められず、中等度のTEAE(靱帯捻挫、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加及び鼻出血)は3例(3.1%)で、軽度のTEAEは43例(44.8%)で認められた。 治験薬と関連のあるTEAEは9例(9.4%)で認められ、いずれも1例で発現した。中等度の治験薬と関連のあるTEAE(アラニンアミノトランスフェラーゼ増加)が1例、軽度の治験薬と関連のあるTEAEが8例に認められた。 試験期間中に死亡例及び重篤な有害事象は報告されなかった。治験薬の投与中止に至ったTEAEを発現した被験者はいなかった。治験薬投与開始前に発現した有害事象により1例が治験薬の投与を中止した。 血清カリウム値が5.6mmol/L以上に上昇し、それに伴って治験薬投与を中止した場合と定義される特に注目すべき有害事象は認められなかった。試験中にTEAEとして報告されたICH国際医薬用語集(MedDRA)の基本語(PT)である高カリウム血症及び血中カリウム増加は認められなかった。 いずれの投与群においても、腎機能の悪化を示すTEAE(MedDRA PT:血中クレアチニン増加、糸球体濾過率減少、腎不全、急性腎不全及び腎機能障害)は認められなかった。 血清カリウム値の来院8(第90日±3日)におけるベースラインからの変化量の平均値は、プラセボ群(−0.075mmol/L)と比較してフィネレノン2.5mg OD群(0.100mmol/L)、5mg OD群(0.083mmol/L)、15mg OD群(0.167mmol/L)及び20mg OD群(0.025mmol/L)でわずかに増加した。全体として、血清ナトリウム、血清マグネシウム、アラニンアミノトランスフェラーゼ、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ又はビリルビンに臨床的に意味のある変化は認められなかった。また、安全性バイオマーカーであるシスタチンC及びトロポニンTにおいても、臨床的に意味のある変化は認められなかった。 eGFRの来院8(第90日±3日)におけるベースラインからの変化量の絶対平均値は、フィネレノン群〔範囲:−1.108mL/min/1.73m2(2.5mg OD群)~−5.227mL/min/1.73m2(10mg OD群)〕及びプラセボ群(−5.142mL/min/1.73m2)では低下が認められたが、20mg OD群(0.442mL/min/1.73m2)では増加が認められた。 バイタルサイン(来院時)、体重及び体格指数(BMI)の評価を含むその他の安全性評価では、安全性シグナルはみられなかった。高用量群においては若干の収縮期血圧(SBP)の低下が認められた。SBP低下に関連した有害事象は2例(フィネレノン5mg OD群で血圧低下、7.5mg OD群で起立性低血圧)に認められた。いずれも治験責任(分担)医師により軽度と判定され、治験薬投与を中止することなく回復した。フィネレノンによる好ましくない心拍数による補正QT間隔の延長は認められなかった。 |
|
/ | 有効性の主要解析では、スクリーニング時のアルブミン尿区分、及びスクリーニング時のアルブミン尿区分でネスト化したベースラインの対数化した尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)を共変量 として、主要評価項目である来院8(第90日±3日)におけるUACRのベースライン値に対する比について、フィネレノンが名目上有意な効果を及ぼすことが示された(線形対比の名目上のp値=0.0314)。フィネレノンの各用量群をプラセボ群と対比較した結果、最高用量群(フィネレノン20mg OD群)でプラセボとの名目上、統計学的有意差が認められた。 有効性の主要解析の結果は、欠測値の異なった補完方法を用いた有効性主要評価項目の感度分析、及びPPSを対象とした解析によって裏付けられた。 高用量群において、来院6(第30日±3日)で既に効果が認められ、来院7(第60日±3日)及び来院8(第90日±3日)ではより効果が全体的に認められた(ベースライン値に対する比が低下した)。フィネレノンの効果は経時的に増加することが示唆された。 有効性の主要評価項目に関する部分集団解析の結果、ベースラインから第90日までのUACRのプラセボ群に対する低下は、微量アルブミン尿群及び顕性アルブミン尿群のいずれにおいてもおおむね認められた。プラセボと比較したフィネレノンによる効果は、年齢、性別、ベースラインのeGFR、ベースラインのSBP及び治験薬最終投与の3日後までに併用したCYP3A4阻害薬の強度別の部分集団においても認められた。ACEIとARBを併用していた被験者数の間に不均衡がみられたため、併用療法を受けていた部分集団間における相違の可能性について結論づけることはできなかった。ANCOVAによる用量群と層別化因子との関係についての解析から、スクリーニング時のアルブミン尿区分と用量群の交互作用は示されなかった。 |
|
副次的評価項目の解析結果 / Secondary Outcome Measures | アルブミン尿区分の変化に特に傾向は認められなかった。 ベースライン以降のいずれかにおいてeGFRが25%以上又は30%以上低下した被験者の割合に各群間で差はみられず、明らかな用量依存性は示されなかった。ベースライン以降のいずれかにおいてeGFRの40%以上の相対的な低下はいずれの被験者でも認められなかった。 バイオマーカーであるNT-proBNP、BNP及びガレクチン-3の用量依存的な傾向は認められなかった。 アルドステロンのベースラインに対する比は用量依存的に増加する傾向が認められた。 Kidney Disease Quality of Life(KDQOL)-36及びEuroQol Group 5-dimension, 3-level(EQ 5D-3L)質問票で評価した健康関連生活の質(HRQoL)において、フィネレノンは被験者の自己評価によるQOLへの影響を示さなかった。 | |
/ | 本試験では、90日間にわたるレニンアンジオテンシン系阻害薬投与への上乗せ治療として、有効性の主要評価項目である来院8(第90日±3日)におけるUACRのベースライン値に対する比について、フィネレノンが名目上有意な効果を及ぼすことが示された。 フィネレノンは、本試験で検討したすべての用量で忍容性は良好であった。特に注目すべき有害事象は認められなかった。 試験中に有害事象として報告された高カリウム血症及び血中カリウム増加は認められなかった。 フィネレノンは、レニンアンジオテンシン系阻害薬に加えて投与した場合、血清カリウム値及び腎機能に有害な影響を及ぼすことなく、アルブミン尿を減少させた。 |
|
出版物の掲載 / Posting of journal publication | 有 | presence |
2016年12月14日 | ||
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1056872716306031?via%3Dihub |
/ | 無 | No |
---|---|---|
/ |
研究の種別 | 保留 |
---|---|
登録日 | 2021年10月05日 |
jRCT番号 | jRCT2080222285 |
日本人2型糖尿病患者の糖尿病性腎症に対するBAY 94-8862の安全性及び有効性を検討することを目的とした多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検比較試験 | |||
日本人2型糖尿病患者の糖尿病性腎症に対するBAY 94-8862の安全性及び有効性の検討(ARTS-DN Japan) |
バイエル薬品株式会社 | |||
お問い合わせ窓口 | |||
- | |||
- | |||
byl_ct_contact@bayer.com |
バイエル薬品株式会社 | |||
お問い合わせ窓口 | |||
- | |||
- | |||
byl_ct_contact@bayer.com |
2013年11月28日 |
/ |
|
|
|
---|---|---|---|
/ | |||
|
|||
本治験は、2型糖尿病でDNと臨床診断された日本人患者を対象とした、多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、アダプティブデザイン、並行群間比較試験である。 本治験の主要目的は、BAY 94-8862の各種用量を1日1回経口投与したときの尿中アルブミン/クレアチニン比のベースラインからVisit 8(Day 90)への変化を検討することである。 | |||
2 | 2 | ||
2013年10月28日 | |||
2013年10月01日 | |||
2015年03月31日 | |||
96 | |||
介入研究 | Interventional | ||
多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、アダプティブデザイン、並行群間比較試験 |
|||
治療 |
treatment purpose |
||
/ | 日本 | Japan | |
/ | - ACEI又はARB(両方は不可)の最低推奨用量を服用中の |
||
/ | - 非糖尿病性腎疾患を有するもの(生検で確認されたもの) |
||
/ | 18歳以上 |
18age old over |
|
/ | 上限なし |
No limit |
|
/ | 男性・女性 |
Both |
|
/ | 糖尿病性腎症 | ||
/ | |||
/ | 試験対象薬剤等 一般的名称等:BAY 94-8862 薬剤・試験薬剤:- 薬効分類コード:213 利尿剤 用法・用量、使用方法:1.25 mg、2.5 mg、5 mg、7.5 mg、10 mg、15 mg又は20 mgを1日1回午前中に経口投与 対象薬剤等 一般的名称等:- 薬剤・試験薬剤:- 薬効分類コード: 用法・用量、使用方法:- |
investigational material(s) Generic name etc : INN of investigational material : - Therapeutic category code : 213 Diuretics Dosage and Administration for Investigational material : control material(s) Generic name etc : INN of investigational material : - Therapeutic category code : Dosage and Administration for Investigational material : |
|
/ | |||
/ | 有効性 尿中アルブミン/クレアチニン比 尿中アルブミン/クレアチニン比のベースラインからVisit 8(Day 90)への変化 |
efficacy | |
/ | 安全性 有効性 血清カリウム値 血清カリウム値のベースラインからVisit 8(Day 90)への変化 |
safety efficacy |
医薬品 | medicine | |||
BAY 94-8862 | ||||
- | - | |||
213 利尿剤 | 213 Diuretics | |||
1.25 mg、2.5 mg、5 mg、7.5 mg、10 mg、15 mg又は20 mgを1日1回午前中に経口投与 | ||||
- | ||||
- | - | |||
- |
参加募集終了 | completed | |
/ | 試験完了 |
completed |
バイエル薬品株式会社 | ||
- | ||
- | ||
- |
金沢医科大学病院治験審査委員会 | ||
石川県河北郡内灘町大学1-1 | ||
- | ||
- | ||
承認 | approved |
有 | presence | |
NCT01968668 | ||
ClinicalTrials.gov | ClinicalTrials.gov | |
JapicCTI-132334 | ||
Bayer Trial Number:16816 | |||
<お問い合わせについて> お問い合わせの内容により、ご回答できない場合がありますのでご了承お願いします。 1) 国内での臨床試験の情報公開は、公開できる項目が法令等により制限されています。実施医療機関名、参加方法、目標とする効能・効果(治験の場合)等は、お問い合わせを受けてもお答えできません。 2) 病気の診断や治療に関する情報については弊社でお答えできませんので、医療機関にご相談ください。 3) お問い合わせ内容に対するご回答は、祝祭日、年末年始、夏季休業等を除く弊社営業時間内に順次対応します。ご回答が遅れる場合がありますので、予めご了承をお願いします。 4) お問い合わせ内容によっては、より詳細な質問用紙にご記入をお願いする場合があります。 <個人情報の取り扱いについて> お問い合わせに際して知り得た個人情報については、お問い合わせへの回答のために使用します。 | |||
設定されていません |
||
設定されていません |
設定されていません |
設定されていません |
||
設定されていません |
|||
設定されていません |