保留 | ||
平成24年12月7日 | ||
令和3年3月30日 | ||
令和2年2月13日 | ||
神経学的疾患に伴う排尿筋過活動(神経因性排尿筋過活動)の症状を有する,年齢6歳から16歳,体重25kgを超える患者に対するフェソテロジンの安全性および有効性の評価を目的とした,12週間の無作為化非盲検実薬比較期間とそれに続く12週間の安全性評価延長期間からなる臨床試験(治験実施計画書番号:A0221047) | ||
神経学的疾患に伴う排尿筋過活動(神経因性排尿筋過活動)の症状を有する,年齢6歳から16歳,体重25kgを超える患者に対するフェソテロジンの臨床試験 | ||
1. 主要目的 (1) 体重25 kg を超える神経学的疾患(二分脊椎など)に伴う排尿筋過活動(以下,神経因性排尿筋過活動もしくはNDO とする)の症状を有する小児被験者にフェソテロジン4 mg および8 mg を1 日1回,12 週間投与した際の安全性および有効性を明らかにする。 (2) 体重25 kg 以下の小児NDO 被験者にフェソテロジン2 mg および4 mg を1 日1 回,12 週間投与した際の安全性および有効性を明らかにする。 2. 副次目的 (1) 体重25 kg を超える小児NDO 被験者におけるオキシブチニンに対するフェソテロジンの安全性と有効性を評価する。 (2) 体重25 kg を超える小児NDO 被験者にフェソテロジン4 mg および8 mg を1 日1 回,最長24 週間まで投与した際の安全性を評価する。 (3) 体重25 kg 以下の小児NDO 被験者にフェソテロジン2 mg および4 mg を1 日1 回,最長24 週間まで投与した際の安全性を評価する。 (4) 体重25 kg を超える小児NDO 被験者にフェソテロジン4 mg および8 mg を1 日1 回投与した際の定常状態での5-HMT の薬物動態を検討する。 (5) 体重25 kg 以下の小児NDO 被験者にフェソテロジン2 mg および4 mg を1 日1 回投与した際の定常状態での5-HMT の薬物動態を検討する。 |
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3 | ||
小児神経因性排尿筋過活動 | ||
参加募集終了 | ||
フェソテロジン、オキシブチニン徐放錠 | ||
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2021年03月26日 |
2020年02月13日 | ||
181 | ||
/ | コホート1の人口統計学的特性およびベースライン特性(年齢,人種および体重)は,投与群間で全体的に顕著な不均衡は認められなかった。フェソテロジン4 mg徐放錠群では男性被験者(26例)が女性被験者(16例)より多く,オキシブチニン徐放錠群でも男性被験者(23例)が女性被験者(17例)より多かった。また,オキシブチニン徐放錠群ではフェソテロジン徐放錠各用量群に比べて白人被験者の割合が低く,アジア人被験者の割合が高かった。フェソテロジン4 mg徐放錠群,フェソテロジン8 mg徐放錠群およびオキシブチニン徐放錠群の平均体重はそれぞれ43.26 kg,42.02 kgおよび43.20 kgであり,平均年齢はそれぞれ10.74歳,11.02歳および11.15歳であった。 コホート2の人口統計学的特性およびベースライン特性(年齢,人種および体重)は,投与群間で全体的に顕著な不均衡は認められなかった。フェソテロジン2 mg徐放性顆粒充填カプセル剤(BIC)群では男性被験者(16例)が女性被験者(12例)より多く,フェソテロジン4 mg BIC群では女性被験者(19例)が男性被験者(10例)より多かった。コホート2の体重制限から予測されたとおり,フェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群の平均体重はそれぞれ21.1 kgおよび21.3 kg,平均年齢はそれぞれ7.5歳および7.9歳であった。 コホート2への組み入れ症例数はアジア各国でその他の国より多く,フェソテロジンBICの両用量群ともに,アジア人被験者が白人被験者より多かった。 |
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/ | コホート1(124例) コホート1全体での試験中止例の割合は,フェソテロジン4 mg徐放錠群[12/42例(28.6%)]で,フェソテロジン8 mg徐放錠群[6/42例(14.3%)]およびオキシブチニン徐放錠群[5/40例(12.5%),このうち1例は安全性評価延長期間でフェソテロジン徐放錠4 mg投与中に中止]に比べて高かった。試験中止の主な理由は有害事象ならびに被験者本人および親/保護者による同意撤回であった。 実薬比較期間での試験中止例の割合は,フェソテロジン4 mg徐放錠群[9例(21.4%)]で,フェソテロジン8 mg徐放錠群[2例(4.8%)]およびオキシブチニン徐放錠群[4例(10.0%)]に比べて高かった。 フェソテロジン4 mg徐放錠群の試験中止例の大多数(9例)は,実薬比較期間での中止であった。実薬比較期間完了後の試験中止例は3例であった。 コホート1では6例(15.0%)が実薬比較期間中にオキシブチニン徐放錠投与を中止したが,このうち2例はオキシブチニン徐放錠群に関する治験実施計画書の規定に従って安全性評価延長期間に移行したため,実薬比較期間中の試験中止例として扱われなかった。この2例は安全性評価延長期間にフェソテロジン徐放錠の投与を受け,本治験を完了した。その他の4例は実薬比較期間の試験中止例として集計した。 コホート2(57例) コホート2全体での試験中止例の割合は,フェソテロジン2 mg BIC群[8/28例(28.6%)]で,フェソテロジン4 mg BIC群[1/29例(3.4%)]に比べて高かった。試験中止の主な理由は有害事象ならびに被験者本人および親/保護者による同意撤回であった。 有効性評価期間での試験中止例の割合は,フェソテロジン2 mg BIC群[7例(25.0%)]で,フェソテロジン4 mg BIC群[1例(3.4%)]に比べて高かった。 フェソテロジン2 mg BIC群の試験中止例の大多数は有効性評価期間での中止であり,有効性評価期間完了後の試験中止例は1例のみであった。フェソテロジン4 mg BIC群では1例が有効性評価期間中に試験を中止し,有効性評価期間完了後の試験中止例は認められなかった。 |
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/ | コホート1の12週間の実薬比較期間では,有害事象の発現割合はフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群ならびにオキシブチニン徐放錠群でそれぞれ61.9%,47.6%および75.0%であった。重度の有害事象および治験薬の投与/試験中止に至った有害事象の発現割合は,各投与群とも10%未満であった。治験薬と関連のある有害事象の発現割合は,フェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群ならびにオキシブチニン徐放錠群でそれぞれ28.6%,23.8%および37.5%であった。治験薬と関連のある重度の有害事象は,フェソテロジン4 mg徐放錠群で1例(2.4%),オキシブチニン徐放錠群で2例(5.0%)に認められ,フェソテロジン8 mg徐放錠群では認められなかった。 実薬比較期間および12週間の安全性評価延長期間の両期間でフェソテロジン投与を1回以上受けた被験者のうち,有害事象が認められた被験者の割合は,フェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群でそれぞれ76.7%および62.2%であった。重度の有害事象の発現割合は,フェソテロジン徐放錠各用量群で同程度であった。フェソテロジン8 mg徐放錠群で有害事象による試験中止が1例認められた。治験薬と関連のある有害事象が認められた被験者の割合は,フェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群でそれぞれ33.3%および29.7%であった。治験薬の投与/試験中止に至った治験薬と関連のある有害事象は認められず,重度の有害事象は低頻度であった。 コホート2の12週間の有効性評価期間では,有害事象の発現割合はフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でそれぞれ67.9%および62.1%であった。重度の有害事象は両投与群ともに低頻度であった。フェソテロジン2 mg BIC群で3例(10.7%)が有害事象により試験を中止し,フェソテロジン4 mg BIC群では有害事象による試験中止例は認められなかった。治験薬と関連のある有害事象の発現割合は,フェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でそれぞれ32.1%および10.3%であった。治験薬と関連のある重度の有害事象は認められなかった。フェソテロジン2 mg BIC群の2例(7.1%)で有害事象による試験中止が認められた。 全期間を通して報告された有害事象の発現割合は,フェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でそれぞれ75.0%および79.3%であった。重度の有害事象は両投与群ともに低頻度であった。フェソテロジン2 mg BIC群で3例(10.7%)が有害事象により試験を中止した。両投与群ともに,有害事象による治験薬の減量または投与中断は低頻度であった。治験薬と関連のある有害事象の発現割合は,フェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でそれぞれ32.1%および10.3%であった。 Tier 1の有害事象(注目すべき医学的事象として事前に規定した有害事象) コホート1の実薬比較期間では,口内乾燥の発現割合[フェソテロジン4 mg徐放錠群3例(7.1%),フェソテロジン8 mg徐放錠群4例(9.5%),オキシブチニン徐放錠群11例(27.5%)]は,両フェソテロジン徐放錠群でオキシブチニン徐放錠群に比べて有意に低かった(それぞれ,p = 0.0155およびp = 0.0406)。その他のTier 1の有害事象については,フェソテロジン徐放錠各用量群とオキシブチニン徐放錠群との間に発現割合の有意な差は認められなかった。コホート2の有効性評価期間では,すべてのTier 1の有害事象の発現割合はフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群間で同程度であった[リスク差の95%信頼区間(CI)に0が含まれた]。 Tier 2の有害事象(いずれかの投与群で4例以上に認められた有害事象) コホート1の実薬比較期間では,上記のとおり口内乾燥の発現割合は,両フェソテロジン徐放錠群でオキシブチニン徐放錠群に比べて低かった。尿失禁の発現割合は,フェソテロジン8 mg徐放錠群(0例)でオキシブチニン徐放錠群[4例(10.0%)]に比べて数値的に低かった(リスク差の95% CIの上限値が<0)。また,ウイルス性上気道感染の発現割合はフェソテロジン4 mg徐放錠群[4例(9.5%)]でオキシブチニン徐放錠群(0例)に比べて数値的に高かった(リスク差の95% CIの下限値が>0)。フェソテロジン8 mg徐放錠群でウイルス性上気道感染は認められなかった。コホート2の有効性評価期間では,すべてのTier 2の有害事象の発現割合はフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群間で同様であった(リスク差の95% CIに0が含まれた)。 死亡 本治験では死亡例は認められなかった。 重篤な有害事象 コホート1では,実薬比較期間の主な重篤な有害事象(因果関係を問わない)は,尿路感染症(UTI)(フェソテロジン4 mg徐放錠群:1例,オキシブチニン徐放錠群:1例)であり,その他の事象はすべて各1例のみであった。実薬比較期間および安全性評価延長期間の両期間でフェソテロジン投与を1回以上受けた被験者のうち,重篤な有害事象(因果関係を問わない)が認められた被験者の割合は低かった。重篤な有害事象の発現はすべて各1例のみであった。 コホート2では,有効性評価期間の主な重篤な有害事象(因果関係を問わない)はUTI(各投与群1例ずつ)であり,その他の重篤な有害事象の発現はすべて各1例のみであった。全期間を通して報告された主な重篤な有害事象(因果関係を問わない)はUTI(各投与群1例)であり,その他の重篤な有害事象の発現はすべて各1例のみであった。 本治験では,治験薬と関連のある重篤な有害事象は認められなかった。 臨床検査 コホート1(実薬比較期間,安全性評価延長期間)およびコホート2(有効性評価期間,安全性評価延長期間)では,臨床検査の各項目について個々の被験者に正常範囲を超える数値が散見されたが,特定の項目で顕著な臨床検査値異常が発現する傾向は認められなかった。 バイタルサイン コホート1では,いずれの投与群もバイタルサインの各項目について各評価時点で臨床的に意義のあるベースラインからの変化は認められなかった。平均脈泊数について実薬比較期間中にフェソテロジン徐放錠各用量群でベースラインからの増加が認められ,フェソテロジン8 mg徐放錠群では投与4週目に10.41 bpmの最大平均増加幅が認められたが,これ以降は減少傾向で推移し,投与24週目に平均増加幅が6.54 bpmまで減少した。同期間のフェソテロジン4 mg徐放錠群での平均増加幅は1.80 bpmのみであった。有害事象として,フェソテロジン8 mg徐放錠群の1例に軽度の心拍数増加が認められ,治験責任医師により治験薬と関連ありと判断された。当該被験者は本治験を完了した。 コホート2では,フェソテロジンBIC両用量群ともに,バイタルサインの各項目について各評価時点で臨床的に意義のあるベースラインからの変化は認められなかった。平均脈泊数について有効性評価期間の投与4週目にフェソテロジンBIC両用量群でベースラインからの増加が認められ,フェソテロジン4 mg BIC群で5.36 bpmの最大平均増加幅が認められたが,投与24週目にフェソテロジン2 mg BIC群で増加が消失し,フェソテロジン4 mg BIC群では平均増加幅が4.86 bpmに減少した。有害事象として,フェソテロジン4 mg BIC群の1例に軽度の心拍数増加が認められ,治験責任医師により治験薬と関連なしと判断された。当該被験者は本治験を完了した。また,フェソテロジン2 mg BIC群の1例に認められた軽度の頻脈は治験責任医師により治験薬と関連ありと判断された。当該被験者はこの有害事象のため治験薬投与および試験を中止した。 身体的検査(診察) コホート1およびコホート2では,投与12週目および投与24週目の身体的検査所見について,ベースラインからの変化が認められた症例数の割合に投与群間で臨床的に意義のある違いは認められなかった。 視力検査および調節検査 コホート1およびコホート2では,いずれの投与群も投与12週目および投与24週目の視力検査および調節検査で評価した両眼の結果に臨床的に意義のあるベースラインからの変化は認められなかった。 認知機能 コホート1およびコホート2では,いずれの投与群も投与12週目および投与24週目に実施したChild Behavior Checklist(CBCL)の各尺度(攻撃的行動,不安/抑うつ,注意の問題,非行的行動,社会性の問題,身体的訴え,思考の問題,引きこもり,内向尺度,外向尺度および全問題)の尺度別得点およびT得点に臨床的に意義のあるベースラインからの変化は認められなかった。また,いずれの投与群も投与12週目および投与24週目に実施したGrooved Pegboard Test(GPT)での利き手および非利き手の結果に臨床的に意義のあるベースラインからの変化は認められなかった。 排尿後残尿量(PVR) コホート1およびコホート2では,いずれの投与群も投与12週目および投与24週目のPVRに臨床的に意義のあるベースラインからの変化は認められなかった。本治験では,PVRの評価は清潔間欠導尿を実施していない被験者のみを対象としたため症例数が少なく,PVRのベースラインからの変化について明確な結論は得られなかった。 |
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/ | コホート1:投与12週目の最大膀胱容量について,フェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群ならびにオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの統計学的に有意な増加が認められた(それぞれ,p = 0.0001,p <0.0001およびp <0.0001)。フェソテロジン8 mg徐放錠群における改善の程度はオキシブチニン徐放錠群と同程度であり,改善の程度はフェソテロジン錠8 mg徐放錠群の方がフェソテロジン錠4 mg徐放錠群に比べて数値的に高かった。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群のベースラインからの平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。 コホート2:投与12週目の最大膀胱容量について,フェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIは0を含まず,増加が認められた。改善の程度はフェソテロジン4 mg BIC群の方がフェソテロジン2 mg BIC群に比べて数値的に高かった。 |
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副次的評価項目の解析結果 / Secondary Outcome Measures | コホート1では,副次有効性評価項目11項目のうち,フェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群では,各5項目にベースラインからの統計学的に有意な改善が認められ,オキシブチニン徐放錠群では7項目にベースラインからの統計学的に有意な改善が認められた。コホート2では,副次有効性評価項目11項目のうち,ベースラインからの改善が示された(変化量の95% CIが0を含まない)のは,フェソテロジン4 mg BIC群では5項目であり,フェソテロジン2 mg BIC群ではいずれの副次有効性評価項目についても示されなかった。 最大膀胱容量時の排尿筋圧 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群ならびにオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの数値的な減少が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれず,減少が認められた。フェソテロジン2 mg BIC群ではベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的な減少であった。 排尿筋の不随意収縮(IDC)の有無 コホート1では,投与12週目にベースラインからの改善が認められた被験者の割合は,フェソテロジン8 mg徐放錠群[18例(43.9%)]でフェソテロジン4 mg徐放錠群[9例(22.0%)]に比べて数値的に高かった。投与12週目にベースラインからの悪化が認められた被験者の割合は,いずれの投与群も5%未満であった。コホート2では,投与12週目にベースラインからの改善が認められた被験者の割合は,フェソテロジン4 mg BIC群[11例(39.3%)]でフェソテロジン2 mg BIC群[6例(24.0%)]に比べて数値的に高かった。投与12週目にベースラインからの悪化が認められた被験者は,いずれの投与群も報告されなかった。 IDC初回発現時の膀胱容量 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群ならびにオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの統計学的に有意な増加が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれず,増加が認められた。フェソテロジン2 mg BIC群ではベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的に増加した。 膀胱コンプライアンス コホート1では,投与12週目にフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群でベースラインからの数値的な改善が認められた。オキシブチニン徐放錠群ではベースラインからの統計学的に有意な改善が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれず,改善が認められた。フェソテロジン2 mg BIC群ではベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的に改善した。 24時間あたりの平均排尿回数 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン4 mg徐放錠群およびオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの統計学的に有意な減少が認められた。フェソテロジン8 mg徐放錠群ではベースラインからの数値的な減少が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれず,減少が認められた。フェソテロジン2 mg BIC群ではベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的な減少であった。 24時間あたりの平均導尿回数 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群ならびにオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの数値的な減少が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的な減少であった。 24時間あたりの排尿および導尿の平均合計回数 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群ならびにオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの統計学的に有意な減少が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的な減少であった。 24時間あたりの平均尿失禁回数 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群ならびにオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの統計学的に有意な減少が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれず,減少が認められた。フェソテロジン2 mg BIC群ではベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的な減少であった。 24時間あたりの平均尿意切迫感回数 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン4 mg徐放錠群でベースラインからの統計学的に有意な減少が認められた。フェソテロジン8 mg徐放錠群およびオキシブチニン徐放錠群ではベースラインからの数値的な減少が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的な減少であった。 排尿1回あたりの平均尿量 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群ならびにオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの数値的な増加が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的な減少であった。 導尿1回あたりの平均尿量 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン8 mg徐放錠群およびオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの統計学的に有意な増加が認められた。フェソテロジン4 mg徐放錠群ではベースラインからの数値的な増加が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,数値的な増加であった。 排尿または導尿1回あたりの平均尿量 コホート1では,投与12週目にフェソテロジン8 mg徐放錠群およびオキシブチニン徐放錠群でベースラインからの統計学的に有意な増加が認められた。フェソテロジン4 mg徐放錠群ではベースラインからの数値的な増加が認められた。オキシブチニン徐放錠群に対するフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群の平均変化量の差の95% CIには0が含まれた。コホート2では,投与12週目にフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群でベースラインからの平均変化量の95% CIに0が含まれ,それぞれ数値的な増加および数値的な減少であった。 薬物動態の結果 5-ヒドロキシメチルトルテロジン(5-HMT)の見かけの全身クリアランス(CL/F),見かけの分布容積(Vd/F)および吸収速度定数(Ka)の平均値(相対的標準誤差)は,それぞれ71.6 L/h(6.7%),68.1 L(29.7%)および0.0897/h(5.99%)であった。CYP2D6の遺伝子型がPM(代謝酵素活性が欠損しているヒト)と分類された被験者のCL/Fは,EM(代謝酵素活性が正常なヒト)と分類された被験者の0.546倍と推定された。吸収ラグタイムは0.285時間,徐放錠に対するBICの相対的バイオアベイラビリティは64.8%と推定された。 コホート1のフェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群で測定された5-HMTの血漿中濃度の平均値は,用量依存的に増加した。 コホート2のフェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群で測定された5-HMTの血漿中濃度の平均値は,コホート1と同様に用量依存的に増加した。5-HMTの血漿中濃度をコホート1のフェソテロジン4 mg徐放錠群と比較すると,コホート2のフェソテロジン2 mg BIC群での血漿中濃度は大幅に低く,フェソテロジン4 mg BIC群での血漿中濃度はおおむね類似していた。 | |
/ | コホート1において,投与12週目の最大膀胱容量(有効性主要評価項目)は,フェソテロジン4 mg徐放錠群および8 mg徐放錠群共にベースラインから統計学的に有意に改善した。コホート2において,投与12週目の最大膀胱容量は,フェソテロジン2 mg BIC群および4 mg BIC群共にベースラインから改善した。 コホート1(フェソテロジン徐放錠4 mg群および8 mg群)およびコホート2(フェソテロジンBIC 2 mg群および4 mg群)共に,12週間および最大24週間にわたり,1日1回投与したときの忍容性は良好であった。 |
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出版物の掲載 / Posting of iournal publication | 有 | presence |
2021年02月02日 | ||
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/results/NCT01557244 |
/ | 有 | Yes |
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研究の種別 | 保留 |
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登録日 | 2021年03月26日 |
jRCT番号 | jRCT2080221975 |
神経学的疾患に伴う排尿筋過活動(神経因性排尿筋過活動)の症状を有する,年齢6歳から16歳,体重25kgを超える患者に対するフェソテロジンの安全性および有効性の評価を目的とした,12週間の無作為化非盲検実薬比較期間とそれに続く12週間の安全性評価延長期間からなる臨床試験(治験実施計画書番号:A0221047) | |||
神経学的疾患に伴う排尿筋過活動(神経因性排尿筋過活動)の症状を有する,年齢6歳から16歳,体重25kgを超える患者に対するフェソテロジンの臨床試験 |
ファイザーR&D合同会社 | |||
クリニカル・リサーチ統括部 | |||
東京都渋谷区代々木3丁目22-7 | |||
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clinical-trials@pfizer.com,お問合せにはe-Mailにて返信いたしますので,@Pfizer.comドメインからの受信およびURL付きメールの受信を許可する設定にしてください。 |
ファイザーR&D合同会社 | |||
クリニカル・リサーチ統括部 | |||
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2015年07月09日 |
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1. 主要目的 (1) 体重25 kg を超える神経学的疾患(二分脊椎など)に伴う排尿筋過活動(以下,神経因性排尿筋過活動もしくはNDO とする)の症状を有する小児被験者にフェソテロジン4 mg および8 mg を1 日1回,12 週間投与した際の安全性および有効性を明らかにする。 (2) 体重25 kg 以下の小児NDO 被験者にフェソテロジン2 mg および4 mg を1 日1 回,12 週間投与した際の安全性および有効性を明らかにする。 2. 副次目的 (1) 体重25 kg を超える小児NDO 被験者におけるオキシブチニンに対するフェソテロジンの安全性と有効性を評価する。 (2) 体重25 kg を超える小児NDO 被験者にフェソテロジン4 mg および8 mg を1 日1 回,最長24 週間まで投与した際の安全性を評価する。 (3) 体重25 kg 以下の小児NDO 被験者にフェソテロジン2 mg および4 mg を1 日1 回,最長24 週間まで投与した際の安全性を評価する。 (4) 体重25 kg を超える小児NDO 被験者にフェソテロジン4 mg および8 mg を1 日1 回投与した際の定常状態での5-HMT の薬物動態を検討する。 (5) 体重25 kg 以下の小児NDO 被験者にフェソテロジン2 mg および4 mg を1 日1 回投与した際の定常状態での5-HMT の薬物動態を検討する。 | |||
3 | 3 | ||
2012年07月02日 | |||
2012年07月02日 | |||
2020年02月13日 | |||
132 | |||
介入研究 | Interventional | ||
無作為化,非盲検,実薬比較並行群間比較試験 |
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治療 |
treatment purpose |
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/ | 日本/アジア(日本以外)/北米/南米/欧州 | Japan/Asia except Japan/North America/South America/Europe | |
/ | ・体重が25kgを超えており,6歳から16歳11カ月までの男女の被験者 |
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/ | ・フェソテロジンもしくはオキシブチニンとの相互作用が生じる可能性がある併用薬を服用している患者 |
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/ | 6歳以上 |
6age old over |
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/ | 16歳以下 |
16age old under |
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/ | 男性・女性 |
Both |
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/ | 小児神経因性排尿筋過活動 | ||
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/ | 試験対象薬剤等 一般的名称等:フェソテロジン 薬剤・試験薬剤:Fesoterodine 薬効分類コード:259 その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬 用法・用量、使用方法:フェソテロジン:4 mg QD, 8 mg QD 対象薬剤等 一般的名称等:オキシブチニン徐放錠 薬剤・試験薬剤:Oxybutynin 薬効分類コード:259 その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬 用法・用量、使用方法:オキシブチニン徐放錠:5~20 mg QD |
investigational material(s) Generic name etc : INN of investigational material : Fesoterodine Therapeutic category code : 259 Other agents for uro-genital and anal organ Dosage and Administration for Investigational material : control material(s) Generic name etc : INN of investigational material : Oxybutynin Therapeutic category code : 259 Other agents for uro-genital and anal organ Dosage and Administration for Investigational material : |
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/ | 安全性 有効性 最大耐容膀胱容量または排尿/尿失禁開始時,あるいは40 cm H2O 時と定義される最大膀胱容量 |
safety efficacy |
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/ | 安全性 有効性 薬物動態 ・最大膀胱容量時の排尿筋圧 ・排尿筋の不随意収縮の有無 ・不随意収縮初回発現時点の膀胱内容量 ・膀胱コンプライアンス ・24時間当たりの平均排尿回数および(または)平均導尿回数 ・24時間当たりの平均尿失禁回数 ・該当する場合,24時間当たりの平均尿意切迫感回数(知覚のある被験者に限る) 排尿1回当たりの平均排尿量または導尿1回当たりの平均導尿量 尿流動態検査および排尿日誌 |
safety efficacy pharmacokinetics |
医薬品 | medicine | |||
フェソテロジン | ||||
Fesoterodine | Fesoterodine | |||
259 その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬 | 259 Other agents for uro-genital and anal organ | |||
フェソテロジン:4 mg QD, 8 mg QD | ||||
オキシブチニン徐放錠 | ||||
Oxybutynin | Oxybutynin | |||
259 その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬 | 259 Other agents for uro-genital and anal organ | |||
オキシブチニン徐放錠:5~20 mg QD |
参加募集終了 | completed | |
/ | 試験完了 |
completed |
ファイザーR&D合同会社 | ||
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承認 | approved |
有 | presence | |
NCT01557244 | ||
ClinicalTrials.gov | ClinicalTrials.gov | |
JapicCTI-122021 | ||
A0221047 | |||
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設定されていません |
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設定されていません |
設定されていません |
設定されていません |
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設定されていません |
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設定されていません |