臨床研究・治験計画情報の詳細情報です。(Japic)
保留 | ||
平成24年6月14日 | ||
令和元年10月23日 | ||
平成30年3月12日 | ||
小児肺動脈性肺高血圧症患者を対象としたシルデナフィル経口投与の多施設共同,一般臨床試験(治験実施計画書番号:A1481298) | ||
小児肺動脈性肺高血圧症患者に対するシルデナフィルの一般臨床試験 | ||
シルデナフィルは2011年5月に欧州委員会にて小児肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療薬として承認された。1~17歳の小児患者における推奨用量は,20 kg以下の患者では10 mg TID,20 kg超の患者では20 mg TIDである。また,高用量は小児患者において推奨されない。 本治験では,日本人小児PAH患者にシルデナフィルクエン酸塩を投与した時の安全性,有効性および薬物動態を検討する。 |
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3 | ||
肺動脈性肺高血圧症 | ||
参加募集終了 | ||
UK-92,480、- | ||
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2019年10月17日 |
2018年03月12日 | ||
6 | ||
/ | 本治験の第I 期に組み入れた6 例(男児および女児各3 例)はすべてアジア人であった。被験者の平均年齢は6.7 歳(範囲1~14 歳)であった。被験者の平均体重は28.9 kg(範囲9~56 kg),平均体格指数(BMI)は18.6 kg/m2(範囲14.2~26.1 kg/m2)であった。被験者の平均身長は115.1 cm(範囲78~150 cm)であった。 3 例(男児1 例および女児2 例)が本治験の第II 期に移行した。被験者の平均年齢は5.0 歳(範囲1~10 歳)であった。被験者の平均体重は27.1 kg(範囲9~56 kg),平均BMI は18.8 kg/m2(範囲14.2~26.1 kg/m2)であった。被験者の平均身長は108.9 cm(範囲78~146 cm)であった。 |
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/ | 6 例がスクリーニングを受けて第I 期の治験薬に割り付けられ,6 例中3 例が第II 期に移行した。第I 期および第II 期ともに,すべての被験者が安全性および有効性の解析対象とされた。第I 期では3 例(2 例は治療期間中,1 例は第I 期の治療期間終了時),第II 期では2 例が試験を中止した。 | |
/ | 非重篤な有害事象:全投与期間(第I 期および第II 期)中に評価対象例6 例全例に45 件の有害事象が認められた。有害事象の発現傾向に注目すべき点は認められなかった。全体として,有害事象の発現が多かったMedDRA 器官別大分類は,感染症および寄生虫症,胃腸障害,呼吸器,胸郭および縦隔障害,皮膚および皮下組織障害ならびに臨床検査であった。45 件の有害事象のうち,3 例で認められた11 件の有害事象(霧視,一過性視力低下,尿中血陽性,筋肉痛,異常感,頭痛,勃起増強,鼻出血および潮紅)が治験薬との関連ありと判断された。重度と報告された1 件のPAH(治験薬との関連なし)を除き,有害事象の重症度は軽度または中等度であった。 重篤な有害事象/死亡:治験薬投与前に1 例が心突然死のために死亡した。治験責任医師は死因として,肺高血圧症,ショック,心突然死および疾患進行を報告した。本治験では他に重篤な有害事象は報告されなかった。 有害事象による投与中止:本治験では,有害事象による中止例はなかった。本治験の第I 期に,1 例が有害事象(頭痛および嘔吐)により治験薬の投与を一時中止した。本治験の第I 期では治験薬の減量はなかった。本治験の第II 期では,投与の一時中止または減量はなかった。 臨床検査値:臨床検査パラメータの投与群間の差を示唆する臨床的に意味のある顕著な傾向は,全般的に認められなかった。 バイタルサイン:バイタルサインデータの投与群間の差を示唆する臨床上顕著な傾向は,全般的に認められなかった。 心電図:本治験では第I 期の第16 週に5 例で臨床的に意味のある心電図異常が認められたが,いずれも有害事象としては報告されなかった。また,第II期の第52 週に1 例で臨床的に意味のある心電図異常(右軸偏位および右室肥大)が認められたが,スクリーニング時と比較して臨床的に意味のある心電図の変化は報告されなかった。 身体的所見:本治験に組み入れた被験者では,眼球および眼底に関連する異常所見は認められなかった。 |
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/ | 第I 期:有効性評価項目は16 週/中止時のPVRI,mPAP,WHO 機能分類,BNP およびNT pro-BNP のベースラインからの変化量であった。第I 期の全6例では,主要評価項目のベースラインから第16 週/中止時までの平均変化量[標準偏差(SD)]は,PVRI が-1.822 (7.5320) Wood units × m2,mPAPが-0.6 (18.61) mmHg , WHO 機能分類が-0.2 (0.41) , BNP が40.93 (247.711) pg/mL およびNT pro-BNP が-73.07 (1398.397) pg/mL であった。 なお,PVRI およびmPAP については1 例が中止時に測定できなかったため,5 例の平均変化量とSD を示した。 第II 期:第II 期では,3 例が第II 期に移行しなかったため,有効性評価から除外された。有効性評価項目は,WHO 機能分類のベースラインから16 週以降の12 週ごとの変化量ならびにBNP およびNT pro-BNP のベースラインから第52 週/中止時までの変化量であった。第II 期の3 例では,各有効性評価項目のベースラインから第52 週/中止時までの平均変化量(SD)は,WHO機能分類が-0.3 (0.58) , BNP が-85.17 (155.088) pg/mL , NT pro-BNP が-754.90 (1335.370) pg/mL であった。 |
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副次的評価項目の解析結果 / Secondary Outcome Measures | シルデナフィル:シルデナフィルを1 日3 回16 週間投与したところ,投与後1 時間でCmax に達した。体重20 kg 以下の被験者にはシルデナフィル10 mg,体重20 kg 超の被験者にはシルデナフィル20 mg を1 日3 回投与したときの定常状態時のAUCtau は両者間で同程度であったが,Cmaxは20 mg TID群よりも10 mg TID 群で高かった。AUCtau の幾何平均値は10 mg TID 群および20 mg TID 群でそれぞれ365.2 ng・h/mL および314.5 ng・h/mL であり,Cmaxの幾何平均値はそれぞれ184.9 ng/mL および103.2 ng/mL であった。Css,av の幾何平均値は20 mg TID 群よりも10 mg TID 群で高く,Ctroughの幾何平均値は10 mg TID 群よりも20 mg TID 群で高かった。終末相のt1/2が算出できた被験者数はごく限られていたが,その値は10 mg TID 群と20 mg TID 群で同程度であった。 PAH 治療薬(ベラプロスト)の併用の有無別に被験者を分類したところ,PAH治療薬を併用した被験者は6 例中1 例のみであった。PAH 治療薬非併用例におけるシルデナフィルのAUCtau およびCmax の幾何平均値は,それぞれ331.8 ng・h/mL および130.1 ng/mL であり,またPAH 治療薬併用例1 例におけるシルデナフィルのAUCtauおよびCmax の値は,それぞれ377 ng・h/mL および186 ng/mL であった。AUCtauはPAH 治療薬併用の有無にかかわらず,両者間で同程度であったが,Cmax はPAH 治療薬併用例の方がPAH 治療薬非併用例よりも高いと考えられた。Css,av およびCtroughはPAH 治療薬併用の有無にかかわらず,両者間で同程度であった。終末相のt1/2が算出できた被験者数はごく限られていたが,その値はPAH 治療薬併用の有無にかかわらず,両者間で同程度であった。 血漿中シルデナフィル曝露(AUCtau およびCmax)の個体間変動[幾何平均値に対する幾何変動係数(%CV)に基づく]は,それぞれ54%および73%であった。 UK-103,320:シルデナフィルを1 日3 回16 週間投与したところ,投与後1時間でCmaxに達した。AUCtau の幾何平均値は,10 mg TID 群および20 mg TID群でそれぞれ167.9 ng・h/mL および263.3 ng・h/mL であり,Cmax の幾何平均値はそれぞれ62.33 ng/mL および87.05 ng/mL であった。UK-103,320 のAUCtauおよびCmaxは,20 mg TID 群(体重20 mg TID 超)よりも10 mg TID 群(体重20 kg 以下)で低かった。UK-103,320 の終末相のt1/2が算出できた被験者数はごく限られていたが,その値は10 mg TID 群と20 mg TID 群で同程度であった。 PAH 治療薬(ベラプロスト)の併用の有無別に被験者を分類したところ,PAH治療薬を併用した被験者は6 例中1 例のみであった。PAH 治療薬非併用例におけるUK-103,320 のAUCtau およびCmax の幾何平均値は,それぞれ227.4 ng・h/mL および76.85 ng/mL であり,またPAH 治療薬併用例1 例におけるUK-103,320 のAUCtau およびCmax の値は,それぞれ142 ng・h/mL および59.6 ng/mL であった。AUCtauおよびCmaxは,PAH 治療薬併用例の方がPAH治療薬非併用例よりも低かった。終末相のt1/2が算出できた被験者数はごく限られていたが,その値はPAH 治療薬併用の有無にかかわらず,両者間で同程度であった。 血漿中UK-103,320 曝露(AUCtau およびCmax)の個体間変動(幾何平均値に対する%CV に基づく)は,それぞれ74%および48%であった。 | |
/ | 有効性評価項目である16 週時のPVRI,mPAP,WHO 機能分類,PAH およびNT pro-BNP のベースラインからの変化量に関して,シルデナフィル群[体重20 kg 超:20 mg TID(1 日用量60 mg),体重20 kg 以下:10 mg TID(1日用量30 mg)]での結果から改善が示唆された。16 週/中止時のBNP のベースラインからの平均変化量に改善は認められなかった。 日本人小児PAH 患者を対象としたシルデナフィルの長期投与時の有効性解析では,シルデナフィルを52 週間投与後,第II 期の有効性評価項目であるWHO 機能分類,BNP,PAH およびNT pro-BNP が改善を示した。 |
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出版物の掲載 / Posting of journal publication | 有 | presence |
2019年07月01日 | ||
http://e-jpccs.jp/10.24509/jpccs.190203/index.html |
/ | 無 | No |
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/ | - |
研究の種別 | 保留 |
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登録日 | 2019年10月17日 |
jRCT番号 | jRCT2080221829 |
小児肺動脈性肺高血圧症患者を対象としたシルデナフィル経口投与の多施設共同,一般臨床試験(治験実施計画書番号:A1481298) | |||
小児肺動脈性肺高血圧症患者に対するシルデナフィルの一般臨床試験 |
ファイザーR&D合同会社 | |||
クリニカル・リサーチ統括部 | |||
東京都渋谷区代々木3丁目22-7 | |||
- | |||
clinical-trials@pfizer.com |
ファイザーR&D合同会社 | |||
クリニカル・リサーチ統括部 | |||
東京都渋谷区代々木3丁目22-7 | |||
- | |||
clinical-trials@pfizer.com |
2012年04月25日 |
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シルデナフィルは2011年5月に欧州委員会にて小児肺動脈性肺高血圧症(PAH)の治療薬として承認された。1~17歳の小児患者における推奨用量は,20 kg以下の患者では10 mg TID,20 kg超の患者では20 mg TIDである。また,高用量は小児患者において推奨されない。 本治験では,日本人小児PAH患者にシルデナフィルクエン酸塩を投与した時の安全性,有効性および薬物動態を検討する。 | |||
3 | 3 | ||
2012年08月24日 | |||
2012年03月16日 | |||
2018年03月12日 | |||
5 | |||
介入研究 | Interventional | ||
非盲検試験 |
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治療 |
treatment purpose |
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/ | 日本 | Japan | |
/ | ・体重が8 kg以上の被験者。 |
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/ | ・左心系心疾患を有する被験者。 |
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/ | 1歳以上 |
1age old over |
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/ | 17歳以下 |
17age old under |
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/ | 男性・女性 |
Both |
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/ | 肺動脈性肺高血圧症 | ||
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/ | 試験対象薬剤等 一般的名称等:UK-92,480 薬剤・試験薬剤:sildenafil 薬効分類コード:219 その他の循環器官用薬 用法・用量、使用方法:20 kg以下の患者では10 mg TID 20 kg超の患者では20 mg TID 対象薬剤等 一般的名称等:- 薬剤・試験薬剤:- 薬効分類コード: 用法・用量、使用方法:- |
investigational material(s) Generic name etc : INN of investigational material : sildenafil Therapeutic category code : 219 Other cardiovascular agents Dosage and Administration for Investigational material : control material(s) Generic name etc : INN of investigational material : - Therapeutic category code : Dosage and Administration for Investigational material : |
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/ | 有効性 各項目の第16週時のベースラインからの変化 ・肺血管抵抗係数(PVRI) ・平均肺動脈圧(mPAP) ・WHO機能分類(4週時,8週時も含む) ・BNP およびNT pro-BNP 16週間 |
efficacy | |
/ | 安全性 有効性 薬物動態 ・安全性評価項目(有害事象,臨床検査値,12誘導心電図,血圧,脈拍および眼科的検査) ・その他の有効性評価項目(PVRI,mPAP以外の血行動態パラメータ,心エコー検査パラメータ) ・薬物動態評価項目 16週間 |
safety efficacy pharmacokinetics |
医薬品 | medicine | |||
UK-92,480 | ||||
sildenafil | sildenafil | |||
219 その他の循環器官用薬 | 219 Other cardiovascular agents | |||
20 kg以下の患者では10 mg TID 20 kg超の患者では20 mg TID | ||||
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参加募集終了 | completed | |
/ | 試験完了 |
completed |
ファイザーR&D合同会社 | ||
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承認 | approved |
有 | presence | |
NCT01642407 | ||
ClinicalTrials.gov | ClinicalTrials.gov | |
JapicCTI-121872 | ||
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医療用医薬品の添付文書情報 | |||
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2190028F1021_2_16/ | |||
添付文書 | |||
医療用医薬品 情報 | |||
http://www.pmda.go.jp/drugs/2017/P20170920002/671450000_22000AMX00022_A100_1.pdf | |||
審査報告書,申請資料概要 | |||
医療用医薬品 情報 | |||
http://www.pmda.go.jp/drugs/2017/P20170920002/index.html | |||
審査報告書,申請資料概要 |
設定されていません |
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設定されていません |
設定されていません |
設定されていません |
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設定されていません |
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設定されていません |