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臨床研究・治験計画情報の詳細情報です。

手術・手技
令和5年6月25日
令和6年9月5日
切除不能大腸癌肝転移に対する生体肝移植
切除不能大腸癌肝転移に対する生体肝移植
波多野 悦朗
京都大学
切除不能大腸癌肝転移に対する肝移植の妥当性・有効性ついての検討することである。外科的に切除不能な大腸癌肝転移と診断された症例は、緩和的化学療法やBSCを選択するしかない現状で、根治出来る可能性はほぼない。このような症例を根治できる可能性がある治療法としては現在のところ肝移植しかなく、その妥当性・有効性を評価することは新たな治療の選択肢を広げる可能性がある。
1-2
切除不能大腸癌肝転移
募集中
京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会

管理的事項

研究の種別 手術・手技
登録日 令和6年9月3日
jRCT番号 jRCT1050230053

1 臨床研究の実施体制に関する事項及び臨床研究を行う施設の構造設備に関する事項

(1)研究の名称

切除不能大腸癌肝転移に対する生体肝移植 Living donor liver transplantation for non-resectable colorectal liver metastases (none)
切除不能大腸癌肝転移に対する生体肝移植 Living donor liver transplantation for non-resectable colorectal liver metastases (none)

(2)研究責任医師(多施設共同研究の場合は、研究代表医師)に関する事項等

波多野 悦朗 Hatano Etsuro
80359801
/ 京都大学 Kyoto university
肝胆膵・移植外科
6068507
/ 京都府京都市左京区 聖護院川原町54 Kawahara-cho, Shogoin, Sakyo-ku
8197507513242
etsu@kuhp.kyoto-u.ac.jp
福光 剣 Fukumitsu Ken
京都大学 Kyoto university
肝胆膵・移植外科
6068507
京都府京都市左京区 聖護院川原町54 Kawahara-cho, Shogoin, Sakyo-ku
8197507513242
tsurugi@kuhp.kyoto-u.ac.jp
高折 晃史
あり
令和4年12月12日
あり

(3)研究責任医師以外の臨床研究に従事する者に関する事項

京都大学 肝胆膵・移植外科
福光 剣
70700516
京都大学 肝胆膵・移植外科
客員研究員
京都大学 肝胆膵・移植外科
政野 裕紀
50806718
京都大学 肝胆膵・移植外科
助教
京都大学
森田 智視
60362480
京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構 クリニカルトライアルサイエンス部
教授

(4)多施設共同研究における研究責任医師に関する事項等

多施設共同研究の該当の有無 あり
/

波多野 悦朗

Hatano Etsuro

80359801

/

国立大学法人 京都大学

Kyoto University

医学研究科 肝胆膵・移植外科

6068507

京都府 京都市左京区 聖護院川原町54

8197507513242

etsu@kuhp.kyoto-u.ac.jp

福光 剣

国立大学法人 京都大学

医学研究科 肝胆膵・移植外科

6068507

京都府 京都市左京区 聖護院川原町54

0757513242

tsurugi@kuhp.kyoto-u.ac.jp

高折 晃史
あり
令和4年12月12日
初期診療・救急科/救急部の存在、手術室、ICUなど
/

武冨 紹信

Taketomi Akinobu

70363364

/

国立大学法人 北海道大学

医学研究院

060-8638

北海道 札幌市北区北15条西7丁目

 

 
/

海野 倫明

Unno Michiaki

70282043

/

国立大学法人 東北大学

一般・消化器(医学部外科学)

980-8574

宮城県 仙台市青葉区星陵町1番1号

 

 
/

長谷川 潔

Hasegawa Kiyoshi

20292906

/

国立大学法人 東京大学

医学部附属病院

113-8655

東京都 東京都文京区本郷7-3-1

 

 
/

長谷川 康

Hasegawa Yasushi

60383832

/

学校法人慶應義塾 慶應義塾大学

医学部外科学(一般・消化器)

160-8582

東京都 東京都新宿区信濃町35

 

 
/

小倉 靖弘

Ogura Yasuhiro

20335251

/

国立大学法人 名古屋大学

移植外科(名古屋大学医学部附属病院)

466-8550

愛知県 名古屋市昭和区鶴舞町65

 

 
/

楳田 祐三

Umeda Yuzo

10573735

/

国立大学法人岡山大学

医歯薬学域 消化器外科学(岡山大学学術研究院)

700-8558

岡山県 岡山市北区鹿田町2-5-1

 

 
/

高田 泰次

Takada Yasutsugu

10272197

/

国立大学法人 愛媛大学

医学系研究科

791-0295

愛媛県 愛媛県東温市志津川454

 

 
/

吉住 朋晴

Yoshizumi Tomoharu

80363373

/

国立大学法人 九州大学

大学院医学研究院

812-8582

福岡県 福岡市東区馬出3-1-1

 

 
/

日比 泰造

Hibi Taizo

10338072

/

国立大学法人 熊本大学

小児外科・移植外科(熊本大学病院)

860-8556

熊本県 熊本市中央区本荘1-1-1

 

 

2 臨床研究の目的及び内容並びにこれに用いる医薬品等の概要

(1)臨床研究の目的及び内容

切除不能大腸癌肝転移に対する肝移植の妥当性・有効性ついての検討することである。外科的に切除不能な大腸癌肝転移と診断された症例は、緩和的化学療法やBSCを選択するしかない現状で、根治出来る可能性はほぼない。このような症例を根治できる可能性がある治療法としては現在のところ肝移植しかなく、その妥当性・有効性を評価することは新たな治療の選択肢を広げる可能性がある。
1-2
2023年12月31日
2023年09月25日
2032年09月24日
23
介入研究 Interventional
単一群 single arm study
非盲検 open(masking not used)
非対照 uncontrolled control
単群比較 single assignment
治療 treatment purpose
なし
なし
なし
あり
なし none
切除不能大腸癌肝転移を有する症例のうち、下記の基準を満たすもの
●適格基準 以下の全ての基準を満たす
・病変の適格基準
1. 組織学的に大腸腺癌であること
2. 癌の遺伝子検査(RAS、BRAFV600E、MSI、ミスマッチ修復遺伝子など)が行われていること。
3. 原発巣の大腸がんが治癒切除後であること
4. 肝転移があり、外科的に切除不能(※1)と判断される症例。肝転移巣は初発に限定せず、肝切除術後も含む
(※1)切除不能とは、下記①②の場合である
① 解剖学的に残肝に十分な容量を確保できないために肝不全が懸念される場合
切除した場合に残肝容量が全肝の約30%を確保できない場合、あるいは主要脈管に腫瘍が浸潤しており残肝の血流保持が困難な場合
② 肝機能障害が原因で残肝の機能が不十分なために肝不全が懸念される場合 
ICG試験において残肝のK-ICG値が0.05未満である場合。
5. 画像診断にて(※2)転移巣が肝臓のみであること(※3)。
6. 肝臓以外の遠隔転移の既往がないこと。例外として、肺転移については3個以内で、肺転移巣の治療後6か月以上再発がない症例は適格とする。
(※2)画像診断のモダリティーは、造影CT、プリモビスト(EOB)-MRI、FDG-PETとする。ただし、造影CTとEOB-MRIについては、合理的理由(造影剤アレルギーにて造影CTを撮影できない場合や、閉所恐怖症にてMRIを撮像できないなど)にて画像検査を行うことが出来ない場合は、造影CTかEOB-MRIのいずれか一方のみでも良いものとする。
(※3)肝移植手術の直前に行う画像診断は、手術の前4週間以内に行うこと。手術直前の画像診断のモダリティーについては、CTを必須とし、(EOB)-MRI、FDG-PETについては必須ではない。
7. 切除不能肝転移に対して化学療法が施行されていること(※4)。化学療法の治療期間は3か月以上で、レジメンは登録時の本邦大腸癌治療ガイドライン(大腸癌研究会)に準じた標準治療の範囲内とする。
(※4)最終投与日から肝移植手術日まで、4週間以上空けること。
8. 18歳以上で本研究について理解し文書同意が得られた症例。

・生体肝移植の適格基準
1.年齢が18歳以上70歳未満
2.全身状態(ECOG performance status)が0もしくは1
3.以下に示す主要臓器機能の保持されている症例
i. 好中球数:1,500/μL以上 
ii. 血小板数:30,000/μL以上
iii. ヘモグロビン値:7.5g/dL以上 
iv. 血清クレアチニン値:1.5mg/dL以下
v. New York Heart Association (NYHA)心機能分類II度以下
vi. Hugh-Jones呼吸機能分類II度以下
4.患者本人により文書による同意が得られた症例
A: criteria for the disease
1. Histological evidence of colorectal adenocarcinoma
2. Genetic examination for RAS, BRAFV600E, MSI, and mismatch repair gene
3. Primary colorectal cancer was curatively resected.
4. Liver metastases from colorectal cancer were diagnosed as surgically non-resectable, including those after repeated hepatectomies. Non-resectable cases are associated with the risk of PHLF owing to insufficient remnant liver volume or function.
Non-resectable means the following cases (i) and (ii),
(i) Cases in which there is concern of liver failure due to anatomical inability to secure sufficient volume in the remaining liver.
Cases in which the residual liver volume does not allow approximately 30% of the total liver volume after resection, or in which tumor invasion of the major vessels makes it difficult to maintain blood flow to the residual liver.
(ii) When there is concern about liver failure due to inadequate function of the residual liver caused by liver dysfunction.
When the K-ICG value of the residual liver is less than 0.05 in the ICG test.
5. Based on the imaging diagnosis, the metastatic lesion was only present in the liver. Diagnostic imaging modalities include contrast-enhanced computed tomography, magnetic resonance imaging, and fluorodeoxyglucose-positron emission tomography.
6. No history of distant metastases, except in the liver. However, patients with no more than three lung metastases without recurrence for more than six months after treatment are eligible as exceptions.
7. medical therapy was administered more than three months before enrolment.
8. Patients who are at least 18 years old and give written consent to this study.

B. Conventional criteria for LDLT
1. Age is >18, <70
2. PS 0 or 1
3. Main organ function is maintained as follows,
- Neut: > 1,500/uL
- Plt: > 30,000/uL
- Hb: > 7.5 g/dL
- Cre: <1.5 mg/dL
- NYHA class II or lower.
- Hugh-Jones class II or lower.
1. 化学療法を施行し、進行(PD)(※5)と判断された症例。
(※5)進行(PD)の判断は、RESIST version 1.1[10]にて評価する。
2. 治療を要する感染症を有する
3. 妊娠中、妊娠の可能性がある
4. 日常生活に支障をきたす精神疾患または精神症状を合併しており、試験への参加が困難と判断される
5. その他、通常診療における生体肝移植において適応外とされる症例(各移植実施機関において定めている基準に準じる)
1. Diagnosed as progressive disease after medical therapy evaluated using RESIST version 1.1.
2. An infectious disease requiring treatment
3. Pregnancy
4. Psychiatric disorder or psychiatric symptoms that interfere with daily life and make it difficult to participate in the study
5. Other cases considered as not eligible for living-donor liver transplantation at each participating institution.
18歳 以上 18age old over
70歳 未満 70age old not
男性・女性 Both
 本研究では、切除不能な大腸癌肝転移に対する生体肝移植治療を行ったとき、在院期間中の患者死亡率が、保険診療において行われる生体肝移植と比べて死亡率が明らかに上回ると考えられる場合、生体肝移植が対象者に不利益をもたらすと判断し、研究を中止する。
日本国内において保険診療で行われる生体肝移植では、周術期死亡率は8.4%との報告があり[13]、また海外では13%との報告がある[14]。一方、転移巣が肝臓に限局し、かつ化学療法に奏功している切除不能な大腸癌肝転移を有する患者は60日以内に死亡するリスクは低く、短期的な成績で比較した場合、肝移植を施行した群において生存率が低くなる可能性も十分に考えられる。
そこで、本研究においては、術後60日以内の死亡率が、保険診療で施行される生体肝移植全般と比較して明らかに高いと判断される場合において、中止を考慮することとする。
具体的には、23例の肝移植を施行した場合に、術後60日以内に2名の死亡例を認めることは通常の生体肝移植と同等(8.7%)と考えられ、3名までは許容される。しかし、60日以内の死亡が4名となった時点で死亡率は17.4%であり、通常の生体肝移植と比較して死亡率が明らかに高いと判断し、研究代表者が中止を決定する。
本研究では、切除不能な大腸癌肝転移に対する生体肝移植治療を行ったとき、5例ごとに効果安全性評価委員会を開催し、本研究の進捗状況および安全性に関する情報を確認する。開催頻度は、生体肝移植実施5例ごと、または半年ごとに1回の頻度である(効果判定委員会に関する手順書を参照)。本委員会において、研究実施に関して懸念が示された場合は中止を勧告する場合がある。
本研究登録後、対象患者ごとの中止基準は、患者本人から本研究離脱の申し出があった場合である。その場合、本研究の対象からは外れるが、日本肝移植学会への登録が義務付けられているため、いずれにせよ移植の実施医療機関で厳重な経過観察が行われる。
切除不能大腸癌肝転移 non-resectable colorectal liver metastases
大腸癌肝転移、生体肝移植 non-resectable colorectal liver metastases, Living donor liver transplantation
あり
生体肝移植 Living donor liver transplantation
術後3年全生存割合 3 year overall survival
・生体肝移植術の短期(生体肝移植から退院に至るまで)成績
手術時間、出血量、周術期合併症(合併症の種類、程度(Clavien-Dindo分類)、発生日、治療内容、転機)、在院死亡率
・生体肝移植術の短期(生体肝移植から90日以内)成績
術後30日生存割合、術後90日生存割合
・移植後の腫瘍再発率、再発形式および再発後の治療内容
・移植後の腫瘍再発以外の有害事象の有無と治療内容
・移植後の2年および3年無再発生存率および2年および3年グラフト生存率
1. Short-term (from living donor liver transplantation to discharge from hospital) outcomes of living donor liver transplantation.
Operative time, blood loss, perioperative complications (type, severity, treatment details, date of occurrence, and outcomes), and in-hospital mortality rates.
2. Short-term (within 90 days of living donor liver transplantation) results of living donor liver transplantation
Survival rate at 30 days and 90 days after transplantation.
3. Tumour recurrence rate, type of recurrence, and type of treatment for the recurrence tumour
4. Adverse events other than tumour recurrence after transplantation
5. Two- and three-year recurrence-free survival rates and graft survival rates after transplantation

(2)臨床研究に用いる医薬品等の概要

3 臨床研究の実施状況の確認に関する事項

(1)監査の実施予定

なし

(2)臨床研究の進捗状況

/

募集中

Recruiting

/

4 臨床研究の対象者に健康被害が生じた場合の補償及び医療の提供に関する事項

あり
あり
臨床研究保険
なし

5 臨床研究に用いる医薬品等の製造販売をし、又はしようとする医薬品等製造販売業者及びその特殊関係者の当該臨床研究に対する関与に関する事項等

(1)特定臨床研究に用いる医薬品等の医薬品等製造販売業者等からの研究資金等の提供等

該当せず
該当せず
n/p
なし
なし
なし

(2)臨床研究に用いる医薬品等の医薬品等製造販売業者等以外からの研究資金等の提供

なし

6 審査意見業務を行う認定臨床研究審査委員会の名称等

京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会 Kyoto University Graduate School and Faculty of Medicine, Ethics Committee
京都府京都市左京区吉田近衛町 Yoshida-Konoe-cho, Sakyo-ku, Kyoto 606-8501, JAPAN, Kyoto
075-753-4680
ethcom@kuhp.kyoto-u.ac.jp
C1591
承認

7 その他の事項

(1)臨床研究の対象者等への説明及び同意に関する事項

(2)他の臨床研究登録機関への登録

UMIN000049785
UMIN
University Hospital Medical Information Network

(3)臨床研究を実施するに当たって留意すべき事項

(4)IPD(individual clinical trial participant-level data)シェアリング(匿名化された臨床研究の対象者単位のデータの共有)

No

(5)全体を通しての補足事項等

なし

添付書類(実施計画届出時の添付書類)

20240826 研究計画書.pdf

設定されていません

変更履歴

種別 公表日
変更 令和6年9月5日 (当画面) 変更内容
新規登録 令和5年6月25日 詳細