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臨床研究・治験計画情報の詳細情報です。

非特定臨床研究
令和3年4月2日
多発性硬化症患者、視神経脊髄炎関連疾患患者及び健常者を対象とし、MRIを用いて、血液脳関門と髄鞘の破綻の程度を可視化、定量化するための試験
多発性硬化症患者、視神経脊髄炎関連疾患患者及び健常者を対象とし、MRIを用いて、血液脳関門と髄鞘の破綻の程度を可視化、定量化するための試験
枡田 大生
千葉大学
多発性硬化症(MS)や視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)などの神経免疫疾患では血液脳関門(Blood brain barrier, BBB)破綻がその発症に重要な役割を果たしている。BBB破綻については臨床的には血液中および髄液中のアルブミン比(Qalb)で評価されることが多い。しかし、髄液検査は侵襲性が比較的高いため、治療後に軽快した患者に対してはほとんど行われないため、経時的な観察が困難であった。本研究の目的は、BBB破綻を可視化し定量化するプロトコルを確立することおよびMSなどの神経疾患の背景病理となる脱髄などの変化を定量化することにある。さらに、BBB破綻可視化画像とQalb、炎症性サイトカインなどとの相関を示すことができれば、今後は画像フォローのみでBBB破綻の程度を評価することが可能になり、将来、BBBを標的とした新規治療薬開発へ向け臨床試験を行うことが可能になると考えられる。
1
多発性硬化症、視神経脊髄炎関連疾患、健常人
募集中
ガドテリドール、ガドテル酸メグルミン
プロハンス、マグネスコープ
国立大学法人千葉大学臨床研究審査委員会
CRB3180015

管理的事項

研究の種別 非特定臨床研究
登録日 令和3年3月26日
jRCT番号 jRCT1031210006

1 臨床研究の実施体制に関する事項及び臨床研究を行う施設の構造設備に関する事項

(1)研究の名称

多発性硬化症患者、視神経脊髄炎関連疾患患者及び健常者を対象とし、MRIを用いて、血液脳関門と髄鞘の破綻の程度を可視化、定量化するための試験 Development of the measurement of the blood brain barrier breakdown and myelin damage by brain MRI in healthy controls abd patients with multiple sclerosis and neuromyelitis optica spectrum disorder.
多発性硬化症患者、視神経脊髄炎関連疾患患者及び健常者を対象とし、MRIを用いて、血液脳関門と髄鞘の破綻の程度を可視化、定量化するための試験 Development of the measurement of the blood brain barrier breakdown and myelin damage by brain MRI in healthy controls abd patients with multiple sclerosis and neuromyelitis optica spectrum disorder.

(2)研究責任医師(多施設共同研究の場合は、研究代表医師)に関する事項等

枡田 大生 Masuda Hiroki
10722936
/ 千葉大学 Chiba University
大学院医学研究院医学研究院脳神経内科学
260-8670
/ 千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1 Department of Neurology, Graduate School of Medicine, Chiba University 1-8-1 Inohana, Chuo-ku, Chiba, 260-8670 JAPAN
043-226-2129
hiroki_masuda@chiba-u.jp
枡田 大生 Masuda Hiroki
千葉大学 Chiba University
大学院医学研究院医学研究院脳神経内科学
260-8670
千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1 Department of Neurology, Graduate School of Medicine, Chiba University 1-8-1 Inohana, Chuo-ku, Chiba, 260-8670 JAPAN
043-226-2129
043-226-2160
hiroki_masuda@chiba-u.jp
枡田 大生
令和3年2月25日
あり

(3)研究責任医師以外の臨床研究に従事する者に関する事項

千葉大学医学部附属病院
花輪 道子
臨床試験部 臨床研究データセンター
千葉大学医学部附属病院
荒木 信之
千葉大学医学部附属病院 脳神経内科
千葉大学医学部附属病院
小澤  義人
臨床試験部
桑原 聡 Kuwabara Satoshi
千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学

(4)多施設共同研究における研究責任医師に関する事項等

多施設共同研究の該当の有無 なし

2 臨床研究の目的及び内容並びにこれに用いる医薬品等の概要

(1)臨床研究の目的及び内容

多発性硬化症(MS)や視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)などの神経免疫疾患では血液脳関門(Blood brain barrier, BBB)破綻がその発症に重要な役割を果たしている。BBB破綻については臨床的には血液中および髄液中のアルブミン比(Qalb)で評価されることが多い。しかし、髄液検査は侵襲性が比較的高いため、治療後に軽快した患者に対してはほとんど行われないため、経時的な観察が困難であった。本研究の目的は、BBB破綻を可視化し定量化するプロトコルを確立することおよびMSなどの神経疾患の背景病理となる脱髄などの変化を定量化することにある。さらに、BBB破綻可視化画像とQalb、炎症性サイトカインなどとの相関を示すことができれば、今後は画像フォローのみでBBB破綻の程度を評価することが可能になり、将来、BBBを標的とした新規治療薬開発へ向け臨床試験を行うことが可能になると考えられる。
1
実施計画の公表日
2024年05月31日
50
介入研究 Interventional
非無作為化比較 non-randomized controlled trial
非盲検 open(masking not used)
実薬(治療)対照 active control
並行群間比較 parallel assignment
診断 diagnostic purpose
なし
なし
なし
1)MSおよび視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)診断基準を満たす患者。再発後14日以内で急性期治療開始前の方を対象とする。
2)20歳から65歳までの健常人
3)本試験の参加にあたり十分な説明を受けた後、十分な理解の上、本人の自由意思による文書同意が得られた患者および健常者。
4)対象者はすべて20歳以上65歳以下の成人とする。性別は問わない。
1) Patients who fulfill the diagnostic criteria of multiple sclerosis (MS) and neuromyelitis optica spectrum disorder (NMOSD) will be included. Patients within 14 days from the attack and before the treatment will be included.
2) Healthy controls (HCs) aged from 20 to 65 years old will be included.
3) Patients and HCs who provide the informed consent will be included.
4) Patients and HCs aged frin 20 to 65 years old will be included. Men and women will be included.
5)
以下のいずれかの条件に該当する者は対象としない。
1)ペースメーカーなどのMRI非対応デバイスを体内に埋め込んでいる方、閉所恐怖症、妊娠中の方など、活動性の喘息がある方、MRIを施行できない方
2)以前、造影剤に対してアレルギー症状を起こしたことのある方。
3)腎機能障害がある方:推算糸球体濾過量(eGFR)が30mL/min/1.73m2以下の方(健常者はeGFR60mL/min/1.73m2以下)。
4)その他、試験責任(分担)医師が被験者として不適当と判断した患者。

健常者については以下の7点も追加される。
5)頭部MRIにおいて脳腫瘍や脳浮腫など頭蓋内圧が亢進していると考えられ、髄液検査で脳ヘルニアを起こす可能性があると判断された方。
6)臨床的に問題となる神経疾患、血液疾患、腎疾患、内分泌疾患、肺疾患、胃腸疾患、心血管疾患、肝疾患、精神疾患あるいは精神系疾患の既往を有する者、または現在罹患している者
7)重篤な頭部脊髄外傷の既往または3か月以内の消化管出血、尿路出血、大手術の既往を有する者
8)スクリーニング時の検査にて不適と判断されたもの(血液検査、血圧等)
9)4か月以内に新有効性成分含有医薬品の治験または3ヵ月以内にその他の治験に参加し、治験薬の投与を受けた者
10)市販薬を含め常用薬を服薬している者
11)治験責任医師等の医学的判断に基づき、本治験の組み入れに不適格と判断された者
Exclusion criteria is shown below;
1) Patients or HCs who cannot take MRI due to the pacemaker, pregnancy, claustrophobia, and active asthma.
2) Patients of HCs who showed allergy for the contrast medium.
3) Patients or HCs with renal impairment: eGFR less than 30mL/min/1.73m2 for patients, eGFR less than 60mL/min/1.73m2 for HCs.
4) Patients or HCs who are considered as inappropriate by investigators.
5) HCs who are considered to have increased intracranial pressure and the possibility to cause the brain herniation by lumber tap.
6) HCs who have neurological disease, hematologic disease, renal desease, endocrine disease, lung disease, gastrointestinal disease, liver disease, mental disease, or the past history of the mental disorder.
7) HCs who have the past history of severe trauma of the brain or spine, or the past history of the gastrointestinal bleeding, urinary tract bleeding, or major surgery within 3 months.
8) HCs who are considered as inappropriate by investigators from the point of view of the tests including blood test or blood pressure.
9) HCs who took part in the clinical trial for the new drug within 4 months or took part in other clinical trials and received drugs within 3 months.
10) HCs who take the regular medicine including over-the-counter drugs.
11) HCs who are considered as inappropriate by investigators from the medical judgement.
20歳 以上 20age old over
65歳 以下 65age old under
男性・女性 Both
以下の基準に該当した場合、試験責任医師又は試験分担医師は試験薬投与を中止する。ただし、検査スケジュールに沿った検査・評価は継続して実施する。
1) 健常人のうち、試験当日発熱などで体調のすぐれない方。
2) 有害事象が発現し、かつ試験責任医師又は試験分担医師が中止を必要と認めた場合。
3) 被験者からの中止の申し出があった場合。
4) その他、試験責任医師又は試験分担医師が被験者の試験継続が不可能と判断した場合。
5) 研究代表者または試験調整委員会が中止の決定を判断した場合。

1)以外は試験が中止された場合の「中止日」は、中止の理由となる事象が発現した日ではなく、試験責任医師又は試験分担医師が中止を判断した日とする。
多発性硬化症、視神経脊髄炎関連疾患、健常人 multiple sclerosis, neuromyelitis optica sspectrum disorders,healthy controls
D009103, D009471
多発性硬化症、視神経脊髄炎関連疾患、血液脳関門、脱髄、髄鞘 multiple sclerosis, neuromyelitis optica sspectrum disorders, blood brain barrier, demyelination, myelin sheath
あり
採血、髄液検査、造影頭部MRI Blood Specimen Collection, Spinal Puncture, contrast enhanced MRI
D001800, D013129, D008279
BBB破綻度Ki(先行研究に倣って算出される各患者におけるBBB破綻の度合いを数値化したもの)とQalbの相関を示す。
すなわち、髄液穿刺によるBBB破綻度の評価(Qalb)とMRI算出のBBB破綻度(Ki)の相関をMS群、NMOSD群、健常群の3群合計で示す。
Correlation between Ki (calculated by MRI) and Quotient albumin (showing the blood barrier breakdown and calculated by lumber tap) in the three groups (MS, NMOSD, HCs).
1.髄液白血球数、血液・髄液サイトカイン、ミエリンマッピングとBBB破綻度Kiの相関をMS群、NMOSD群、健常群の3群合計で示す。

2.BBB破綻度、髄液白血球、血液・髄液サイトカイン、ミエリンマッピングについてMS群と健常群、NMOSD群と健常群、MS群+NMOSD群と健常群で比較を行う。
相関解析、群間比較を行う。
1. Correlation between Ki and white blood cell in the cerebrospinal fluid (CSF), serum and CSF cytokines, or myelin mapping in the three groups (MS, NMOSD, HCs).
2. Comparing these data between disease group (MS and NMOSD) and HCs.

(2)臨床研究に用いる医薬品等の概要

医薬品
承認内
ガドテリドール
プロハンス
22100AMX00462000、22100AMX00499000、22100AMX00500000
なし
医薬品
承認内
ガドテル酸メグルミン
マグネスコープ
22300AMX00405、22300AMX00406、22300AMX00407
なし

3 臨床研究の実施状況の確認に関する事項

(1)監査の実施予定

なし

(2)臨床研究の進捗状況

実施計画の公表日

/

募集中

Recruiting

/

4 臨床研究の対象者に健康被害が生じた場合の補償及び医療の提供に関する事項

あり
あり
健常人に対してのみ。未知・既知の副作用等を対象として、医療費・医療手当、死亡、後遺障害。
なし

5 臨床研究に用いる医薬品等の製造販売をし、又はしようとする医薬品等製造販売業者及びその特殊関係者の当該臨床研究に対する関与に関する事項等

(1)特定臨床研究に用いる医薬品等の医薬品等製造販売業者等からの研究資金等の提供等

エーザイ株式会社
なし
なし
なし
ゲルべ・ジャパン株式会社
なし
なし
なし

(2)臨床研究に用いる医薬品等の医薬品等製造販売業者等以外からの研究資金等の提供

あり
公益財団法人 高橋産業経済研究財団 Takahashi Industrial and Economic Research Foundation
非該当

6 審査意見業務を行う認定臨床研究審査委員会の名称等

国立大学法人千葉大学臨床研究審査委員会 Chiba University Hospital Certified Clinical Research Review Board
CRB3180015
千葉県千葉市中央区亥鼻一丁目8番1号 1-8-1 Inohana, Chuo-ku, Chiba, 260-8670 JAPAN, Chiba
043-226-2616
prc-jim@chiba-u.jp
承認

7 その他の事項

(1)臨床研究の対象者等への説明及び同意に関する事項

No

(2)他の臨床研究登録機関への登録

(3)臨床研究を実施するに当たって留意すべき事項

該当しない
なし none
該当しない
該当しない
該当しない

(4)全体を通しての補足事項等

添付書類(実施計画届出時の添付書類)

設定されていません

設定されていません