再発リスクの高いT3/T4aもしくはリンパ節転移を有する切除可能進行食道胃接合部腺癌を対象として、術前化学療法としてのS-1+オキサリプラチン(L-OHP)併用療法の有効性と安全性を評価する。 | |||
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介入研究 | Interventional | |
Study Design |
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単一群 | single arm study |
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非盲検 | open(masking not used) | |
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非対照 | uncontrolled control | |
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単群比較 | single assignment | |
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治療 | treatment purpose | |
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なし | ||
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なし | ||
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なし | ||
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1)食道原発巣の内視鏡生検にて,組織学的に食道腺癌であることが確認されている(腺扁平上皮癌,内分泌細胞癌を除く。HER2染色有無・結果は問わない。) 2)食道病変の主座(原発巣)がSiewert分類でtype I,またはtype IIに存在する。typeIIの場合は食道浸潤長3㎝以上の症例が該当する。Siewert type IIIは除外する。 3)T3/T4aもしくはT因子にかかわらずリンパ節転移陽性(長径10mm以上)と診断されている。 4)開胸手術(もしくは胸腔鏡下手術)および開腹手術(もしくは腹腔鏡下手術)による根治切除(R0)が可能な食道胃接合部腺癌である。 5)他のがん種に対する治療も含めて化学療法・放射線療法・内分泌療法の既往がない。 6)登録日の年齢が20歳以上である。 7)Performance status (PS)はECOGの規準で0または1である。 8)登録前14日以内の最新の検査値(登録日の2週前の同一曜日は可)が,以下のすべてを満たす。 ① 好中球数≧1,500/mm3 ② ヘモグロビン≧8.0 g/dL(登録用の採血前 14 日以内に輸血を行っていないこと) ③ 血小板数≧10×104 / mm3 ④ 総ビリルビン≦2.0 mg/dL ⑤ AST(GOT)≦100 IU/L ⑥ ALT(GPT)≦100 IU/L ⑦ 血清クレアチニン≦1.3 mg/dL ⑧ クレアチニンクリアランス※3≧60 ml/min ※3クレアチニンクリアランスは Cockcroft-Gault 式による推定値で 60 mL/min/body 以上であること。 男性:Ccr={(140-年齢)×体重(kg)}/{72×血清クレアチニン値(mg/dL)} 女性:Ccr=0.85×{(140-年齢)×体重(kg)}/{72×血清クレアチニン値(mg/dL)} 9)試験参加について患者本人から文章で同意が得られている。 |
1) Pathologically proven adenocarcinoma of the esophagus. 2) Siewert type I or typeII with esophageal invasion over 3 cm. 3) T3/T4a and/or lymph node-positive (over 1cm ) 4) Eligible for surgery with curative intent. 5) no prior therapy 6) An age of over 20 7) An ECOG performance status of 0 or 1 8) Major organs are in normal conditions. Hemoglobin => 8.0g/dL neutrophil count => 1,500/mm3 Platelet count => 100,000/mm3 Serum bilirubin <= 2.0 mg/dL AST, ALT <= 100 IU/L Serum creatinine <= 1.3 mg/dL Creatinine clearance (or estimated GFR) => 60mL/min 9) Written informed consent must be taken by patients |
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1) 活動性の重複がんを有する(同時性重複がん/多発がんおよび無病期間が5年以内の異時性重複がん/多発がんを有する。ただし局所治療により治癒と判断されるCarcinoma in situ(上皮内癌)や粘膜内癌相当の病変は活動性の重複がん/多発がんに含めない) 2) 活動性の,全身的治療を要する感染症を有する(38℃以上の発熱を有し,画像診断もしくは細菌学的検査にて細菌感染が証明されている。全身状態に影響を与えない局所感染は除く) 3) 適切なコントロールがされていないHBs抗原陽性肝炎 4) 妊娠中または妊娠の可能性がある,または授乳中の女性 5) 精神病または精神症状を合併しており試験への参加が困難と判断される。 6) ステロイド剤の継続的な全身投与(内服または静脈内)を受けている。 7) フルシトシン(アンコチル,ドメラジン,アルシトシン,ココール),フェニトイン(アレビアチン,ヒダントール,フェニトインN),ワーファリンカリウム(ワーファリン,アレファリン,サモファロン)の継続使用が必要である。 8)ヨードアレルギーの既往がある。 9) 不安定狭心症(最近3週間以内に発症または発作が増悪している狭心症)を合併,または6か月以内の心筋梗塞の既往を有する。 10) 担当医が本試験の参加に不適当と考える症例。 |
1) Active synchronous or metachronous malignancy, excepting for early stage cancers 2) Active infectious diseases 3) Uncontrollable HBV infection 4) Pregnant or lactation women, or women with the possibility of the pregnancy. 5) Severe mental disorders, neurological disease 6) under systemic steroid therapy 7) under treatment of flucytosine, phenytoin or warfarin potassium 8) Iodoallergy 9) Unstable angina, or myocardial infarction within 6 months. 10) Patients who are judged inappropriate for the entry into this study by the investigator. |
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20歳 以上 | 20age old over | |
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上限なし | No limit | |
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男性・女性 | Both | |
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1) 以下のいずれかによりプロトコール治療無効と判断 ① 術前SOX療法中に原病の増悪を認め,R0切除が不可能と判断された場合。原病の増悪を認めた場合もR0切除が可能と判断される場合にはプロトコール治療中止とはせず手術を行う。 ② 以下のいずれかの理由によって,手術中に,R0切除が不可能と判断された場合。 i) M1(食道癌取扱い規約第11版)が判明した場合 ii) 術中所見で肉眼的に転移リンパ節の遺残がある,または切除断端(PM1, DM1,RM1)に遺残があると判断された場合 iii) 何らかの理由で手術が継続できないと判断された場合 iv) その他 ③ 切除標本の病理組織診で組織学的な腫瘍遺残度がR1またはR2と診断された場合 2) 有害事象によりプロトコール治療が継続できない場合 ① 「6.3.3 手術適応規準」を満たさず,手術が行えなかった場合 ② 術中合併症にてプロトコールに沿った手術の継続が困難となった場合 3) 有害事象との関連が否定できない理由により,患者がプロトコール治療の中止を申し出た場合 ① 有害事象との関連が否定できない場合はこの分類を用いる。 4) 有害事象との関連が否定できる理由により,患者がプロトコール治療の中止を申し出た場合 ① 本人や家人の転居など,有害事象との関連がまず否定できる場合のみこの分類を用いる。 5) プロトコール治療中の死亡 ① 他の理由によりプロトコール治療中止と判断する以前の死亡 6) その他,登録後治療開始前の増悪(急速な増悪によりプロトコール治療が開始できなかった),プロトコール違反が判明,登録後の病理診断変更などにより不適格性が判明して治療を変更した場合など |
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食道胃接合部腺癌 | adenocarcinoma of the esophagogastric junction | |
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あり | ||
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S-1+L-OHP(SOX)療法を3週1コースとして3コース繰り返す。SOX療法3コース終了後,4週以内に食道切除を行う。L-OHP 130mg/m2 div 2時間 day1、S-1 80-120 mg/body p.o. day1夕~day15朝 | Three courses of S-1+oxaliplatin (L-OHP 130mg/m2 div 2h day1, S-1 80-120 mg/body p.o. day1 evening~day15 morning ) are given by 3-week interval, prior to the surgery. | |
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根治切除(R0)割合 | R0 rate | |
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術前化学療法の奏効割合、 術前化学療法完遂割合、 病理組織学的奏効割合、 周術期合併症発生割合、 2年無再発生存割合、 3年無再発生存割合、 全生存期間、 術前化学療法中の有害事象発生割合、 重篤な有害事象発生割合、 手術までの治療完遂割合 |
response rate, rate of the patients who completed the neoadjuvant treatment, pathological response rate, Perioperative complications rate, 2y recurrence free survivalrate, 3y recurrence free survival rate, overall survival, adverse event rate, severe adverse event rate |
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医薬品 | ||
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適応外 | ||
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テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム |
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ティーエスワン・エヌケーエスワン・エスワンタイホー・エスエーワン・EEエスワン | ||
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別紙参照 | ||
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医薬品 | ||
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承認内 | ||
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オキサリプラチン点滴静注液 |
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サンド・ケミファ・ホスピーラ・サワイ・テバ・日医工・NIG・トーワ・ニプロ・DSEP | ||
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別紙参照 | ||
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なし |
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研究終了 |
Complete |
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本試験における主要評価項目である根治切除割合は以下の通りであった。 点推定値 86.0%(=43/50)、95%信頼区間および80%信頼区間(Clopper-Pearson)は、それぞれ、73.3%-94.2%および77.6%-92.0%であった。 また、癌残存度の内訳は、以下の通りであった。 R0 43(86.0%)、R1 4(8.0%)、R2 2(4.0%) 、RX 1(2.0%)。 本試験におけるR0切除割合の帰無仮説は70%であり、α片側10%で否定された。 |
R0 resection rate, the primary endpoint of this trial, was as followed; Point estimate: 86.0%(=43/50), 95%CI: 73.3%-94.2%, 80%CI: 77.6%-92.0%. R0 43(86.0%), R1 4(8.0%), R2 2(4.0%), RX 1(2.0%). This result is statistically significant since null hypothesis is 70% with 10% of one-sided alpha error. |
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なし | |
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なし |
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医療の提供(健康保険内での有害事象の治療) |
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大鵬薬品工業株式会社、日本化薬株式会社、沢井製薬株式会社、日本ジェネリック株式会社、エルメッド株式会社、日医工株式会社、岡山大鵬薬品工業株式会社 | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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株式会社ヤクルト本社、第一三共株式会社、サンド株式会社、シオノギファーマ株式会社、日本ケミファ株式会社、ファイザー株式会社、武田テバファーマ株式会社、東和薬品株式会社、他6社 | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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なし | |
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公立大学法人和歌山県立医科大学臨床研究審査委員会 | Wakayama Medical University Clinical Research Review Board |
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CRB5180004 | |
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和歌山県 和歌山市紀三井寺811番地1 | 811-1 Kimiidera Wakayama, Japan, Wakayama |
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073-441-0714 | |
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wa-rinri@wakayama-med.ac.jp | |
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承認 |
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UMIN000020815 |
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UMIN-CTR |
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UMIN-CTR |
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該当しない | |
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なし | none | |
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なし | ||
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該当しない | ||
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該当しない | ||
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該当しない |
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別紙_L-OHP_承認番号一覧.xlsx |
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別紙1_S-1_承認番号一覧.xlsx |